予算特別委員会と鬼太郎・・・・
Date: 2007-11-20(Tue)



強い寒気の影響で日本列島、昨日は早朝から寒かった。12月中旬並み以下の気温とか。早朝に敦賀を出て、いま島根県米子市にいる。ここで有名な大山も初冠雪が記録された。四国の高校生時代に、はじめてスキーをした場所でもある。当時でも四国のスキー場は、敦賀より雪質が悪く、湿気だらけ。ここ大山まで来ると標高1700メートル規模もあって、長野、北海道とは違うが、四国からみれば天国。ただ、スキーで滑ったというより、お尻を中心に全身で滑ったという記憶しかない。
米子に来た目的は、議会運営委員会のメンバーで米子市議会の予算審査特別委員会の調査。福井県内でも予算特別委員会を持っているのは、県議会と福井市議会のみ。敦賀市議会も21年度導入を目指したいとの考えだ。予算特別委員会は、国会でもそうだが、予算審査といいながらも市政全般に関する課題を本会議よりも比較的フリーに中身の濃い議論できる。

これが本来の目的だが、一面法律上の問題点の解決でもある。法律上、提出された予算案の一議案は、分割審議ができないにもかかわらず、なぜか全国の多数の市議会は各常任委員会でパート毎に分割審議をし、便宜上、分割的に採決を取っている。一面では違法との見方もあるほどだ。これを是正するためにも予算特別委員会の設置が小さな市議会でも必要と考えている。

ここで、山陰中央新報新聞の3月の記事を取り上げる。『3月定例米子市議会は23日、予算審査特別委員会(中村昌哲委員長)を開き、執行部から提出された2007年度一般会計当初予算案を全会一致で否決した。予算案に盛り込まれた児童福祉手当など扶助費の大幅削減や各種使用料、手数料の値上げなどに対して委員全員が反対。否決を受けて野坂康夫市長は予算案の撤回を表明。議会最終日の27日に新たな予算案を提出する考えを示した。同市議会が本会議や委員会の審議で一般会計当初予算案を否決するのは初めて。』とある。

今年の3月議会で、予算審査特別委員会を設置したばかりの出来事だ。なにも無責任な否決ではない、根拠を明確にし、修正案を市長に再提出させ、採択している。これまでの分割的に審議する常任委員会では考えられないことだ。総括的に議会がまとまって予算を否決することは、全国の市議会レベルでも、敦賀市議会でもほとんどないと言っていいだろう。議会と市長との間に、適度な緊張感が生まれる。 課題の多い敦賀市だからこそ、深い議論と緊張感が必要なことは言うまでもない。

その後、同じ島根県の境港市のシンボルロードとも言うべき、水木しげるロードを視察。水木しげるの鬼太郎モニュメントは、1993年、境港市が主体となって事業を進めた。ロードは設置当初から人気を集め,数年は観光客も上昇しつづけた。また,同時にアーケードの改築・トイレ・ポケットパーク・駐車場の整備なども行われた。

しかし、97~99年には年間45万人~50万人と横ばい状態になり、観光客増加の決め手がない中で、元市役所職員であり,ロード設立に計画当初から関わっていた黒目友則氏が独立。商店主や市民18人とともに株式会社アイズを設立し、以後ロードにおけるイベント企画・販売戦略の中心として活動することとなった。アイズは,「夢のある構想・企画」(市役所職員談)を数多く生み出し,毎月一回という精力的なイベント開催の原動力となる。

水木しげる氏は「地元の人たちの意気込みに、これまでの街づくりの経験が生かせると思う」と話し、キャラクターの使用許可など全面的に協力を約束。妖怪のブロンズ像も100対以上だ。「水木しげる記念館」も完成し現在では年間100万人を超える。わずか800メートルの商店街だが、シャッター街ではない、大半が店を開けた全国でも稀な例だ。鬼太郎グッズ、鬼太郎ビール、鬼太郎饅頭と町おこしは元気そのものだ。これをまねたのが敦賀市のシンボルロード、松本零士の「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」だ。何が違うのだろう・・・。これは後日・・・・。

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【2007/11/22】 | ページトップ↑
シャッター通りと中心市街地活性化基本計画・・・・
Date: 2007-11-21(Wed)



昨日も議会の予算審査特別委員会の設置と一般質問の一問一答方式を導入に向けた調査のため、瀬戸内海、山口県の宇部市を訪れた。宇部市は、約18万人の人口、宇部興産発祥の地である。宇部港が日本一のセメント輸出量を誇るなど、北九州工業地帯・瀬戸内工業地域の一翼を担う。また、山口宇部空港を擁し、山口県の空の玄関口である。山口大学医学部附属病院等があり、10万人あたりの医師数が全国第1位の都市でもある。
ここまで書けば、さぞ繁栄し、住みよい街と思われるが、すべては宇部興産の盛衰を共にしていると過言ではない。瀬戸内の企業城下町はどこも企業と運命を共にしており、宇部市には申し訳ないが、駅を降りたとたん、地方都市特有の寂しさを感じる風景だ。1970年代に商船大学の乗船実習で訪れて2回目だ。船を降りての行く所は、必ずといっていいほど、商店街と居酒屋。どこでもそうだが、70年代の初頭から商店街の衰退がどこも始まったといってよいのではないか。「シャッター通り」がその象徴だ。瀬戸内の街はどこもそんな風景が目立つ。衰退した商店街や街並み。どこも共通する風景、中心市街地の空洞化。

全国の地方都市が共通する現象といえ、見事に共通している。企業城下町ほど顕著だ。炭鉱都市は極端だ。郊外の国道やバイパス沿いに乱立する現象と裏表。敦賀もまったく同じ現象となれば納得というものではない。

これに人口減少、少子高齢化が重なって、解決策がない、もう手遅れという現象が顕著とも言える。国の政策は、一貫性がない。2000年の大規模小売店舗法が改正され、全国各地の郊外に巨大ショッピングセンターが矢継ぎ早に建設された。追い討ちともうべき現象、拍車をかけたことは事実だ。まともな駐車場を持たず、商品の目新しさや価格競争力に劣っていた既存の商店街はなすすべもなく一気に衰退するようになった。その衰退、崩壊スピードは急速であり、また、全国的に同様の現象が起こったため大問題となり、2005年に大店法の再見直し。

それに、中心市街地活性化法(中活法)の制定など国や行政主導で、中心市街地の活性化を進める動きも全国共通だ。この法律に乗って、中心市街地活性化基本計画も全国展開、計画を出せば、国からの補助金が出る。敦賀市も、現在、認定に向けて、必死ともいえる勢いで計画立案中だ。

現在、次の18市において基本計画が認定されている。 2007年(平成19年)2月8日 青森市、富山市が第1号。 2007年5月28日 久慈市、金沢市、岐阜市、広島県府中市、山口市、高松市、熊本市、八代市、豊後高田市、長野市、宮崎市 ・・・・・2007年8月27日 帯広市、砂川市、千葉市、浜松市、和歌山市・・・。 よくテレビに出るのが、第1号認定の富山市の中心市街地活性化基本計画。 436ヘクタールが対象で、病院や介護施設、商店を中心部に集約し、高齢者らが次世代型路面電車などを核に、車に頼らず暮らせる環境づくりに懸命だ。

私は、この計画も人口10万以下の地方都市でどれほどの効果があるのか、疑問に思っている。一度失った賑わいを再び寄せ付ける有効な手段、行政主導では成功例がほとんどないのだ。シャッター通りを脱した成功例は皆無とも言えるなかで、滋賀県長浜市、鳥取県の境港市が挙げられる。それでも失敗を繰り返している。端的に言えば観光地化であり、これと駅前再開発を重ねている。

あきらめることではないが、成功例、失敗例を見ながら、敦賀市も中心市街地活性化基本計画を右へならえではけっして成功しない。それほど難しい事業だ。

【2007/11/22】 | ページトップ↑
北陸新幹線が決まらなくても敦賀駅舎改築は当面凍結がいい。
Date: 2007-11-22(Thr)

寒さで起きてしまう。本格的な冬をだ。昨日、寒い敦賀に戻ってきた。女房は、四国で母親の看病。
そこで『おでん酒 はんぺんつまみ 手酌かな』と下手な一句。

スーパーに勤める友人によると、原油の関係で食品の値上げが急だという。
原料のすり身が高くなって、はんぺんやちくわなど練り製品が上がり始めた。
大豆価格の影響で、醤油や豆腐も値上げという。
新聞によると、平均家庭の最近一年の食費は6700円増。
今年は所得税や住民税も高くなった。このうえ消費税も上げる話が、景気の動向も心配だ・・・。

一方で、中日新聞によると『整備新幹線の建設基本計画見直し作業で、自民党は新規着工区間として、北陸新幹線金沢-敦賀間を新スキーム(基本計画)に盛り込むことを正式決定した。
来週中に開く与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム(PT)で、公明党の了解を取り付けて与党案として決定。十二月初旬に開く政府・与党検討委員会での了承を目指す。ただ、敦賀までの開業時期と、二〇一四年度末とされる金沢開業時期前倒しの扱いについては未定で、今後の焦点となる。
新スキームには金沢-敦賀のほか、札幌-新函館間の新規着工も盛り込んだ。
両区間の財源は計約二兆円とされる。新幹線開業時にJRから経営分離される並行在来線への支援も明記した。
財源として既設新幹線譲渡収入の前倒し活用などが検討されているが、めどはついておらず、財務省も難色を示している。』
と、財源問題は別として着々と作業が進んでいる。

ここで、「並行在来線」とは新幹線と並行して走る在来線の路線のことを指し、北陸新幹線でいうと北陸本線にほかならない。
JRでは「新幹線を造る代わりに並行して走る在来線を廃止すること」が原則。北陸新幹線の開業で同時に大半が第3セクターを設立するか
民間に委託して路線を維持するのが普通。

東北新幹線八戸開業にあたっても並行する東北本線が「青い森鉄道」「IGRいわて銀河鉄道」として青森県・岩手県それぞれの第3セクターと
して列車の運行が続けられる。鉄道運営のために運賃の値上げが実施され、利用者の懐を圧迫するが予想される。
当面の福井駅どまりでも、利用者に応じて運行本数や駅員の削減が見込まれ、利便性が低下することも予想される。

実は北陸新幹線開業は利用者にとって、メリットばかりが強調されるが、デメリットが明らかでない。
東京ー敦賀開業で、雷鳥やしらさぎがどうなるのか。
小浜線の3セク化も考えられる。また、JR西日本の雷鳥などのドル箱を手放すデメリットは相当大きいに違いない。
敦賀終着駅のメリットの大きさは理解できる。そんな議論がないままに進む。

ところで、敦賀駅での北陸新幹線のルートとホームの予想図をあるところで見せてもらった。
ホームの位置が、現敦賀駅舎から80メートル以上は離れる。高さも相当だ。

もうひとつの課題は、在来線の北陸線も小浜線も木の芽川鉄橋の安全性だ。
安全確保のためには、使いながらの新たに線路を敷設しなければならない。それには50メートルは後ろに離れる。
いずれにしても、現敦賀駅から離れるのだ。

結論としては、県も市も北陸新幹線というのであれば、メリット、デメリットを明らかにする必要がある。
従来型の新幹線万能論の時代は過ぎた。敦賀にとっては、東京まで3時間、北陸周りでもそれほど変わらない。
何がメリットかしっかりと説明する必要がある。かと言って、北陸新幹線が話が決まらないからといって、
敦賀駅舎改築を進めるという考え方にも問題がある。在来線の安全性確保も考えると現位置では問題がある。
そうは言っても「20年後、30年後の世界だから」と賑わい作りから改築を進める話も乱暴だ。

駅西の再開発はそれとは関係なく、大学誘致とあわせて話は進む。整地、道路整備だけでも37億円という資金が費やされる。
その上、駅舎、駅前整備となれば財源はどこにあるのだろう。10億円は積み立ててからという問題ではない。

話をおでんに戻して下手な一句、『男は黙って、からし効かせて、手酌かな』・・・。


 

【2007/11/22】 | ページトップ↑
紅葉と「ご当地検定」・・・・
Date: 2007-11-18(Sun)

市内の街路樹が美しく色付いている。金ヶ崎や笙の川の4月の桜、黒河の初々しい若葉の5月もいいけれど、さまざまな色が散りばめられた今の季節が、敦賀の山々に似合う季節もいい。私はこの秋の風景がどちらかといえば好きだ。
多種多様の葉の形と色合い、子どもが絵に描いたような葉もあれば、縁がギザギザ、軸が長い葉、毛の生えた葉、厚みのある葉、虫に食われた葉まである。なぜ、違う色に染まるのか、同じ種類の葉でも、微妙に色合いが違う。炎のようなハナミズキ、朽ち葉色したケヤキ、渋い茶色のサクラ。常緑のクスノキさえも秋色。野坂山に行けば、カエデが赤や朱に染まっているし、まだ少し青みの残ったイチョウも、それはそれで味わい深い。

秋を深く感じることができる季節が今だ。昨日は絶好の秋日より。「敦賀みなとの歴史検定対策講座」だ。バスにより杉原千畝の故郷、岐阜県八百津町と長浜の鉄道博物館の実地研修。

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【2007/11/18】 | ページトップ↑
30年前に打ち出したアトムポリス構想の原子力大学の実現へ・・・・
外はみぞれと雷の寒い朝だ。それでも、今年度、最大のニュースになりそうなものが出てきた。福井県のエネルギー研究開発拠点化計画推進会議での目玉ともなる敦賀での大学誘致だ。認可されるとしたら北陸新幹線敦賀駅までの一括認可ともひってきするビッグニュースだろう。具体的には、「人材の育成」の項目での福井大学と関西や中京の大学との連携を進め、その拠点施設を敦賀市内に整備すること。敦賀市にとって、青年会議所が30年近く前、打ち出したアトムポリス構想の中核、原子力大学の実現でもある。関係者の努力に敬意を表したい。
・・・・・・敦賀市にとって画期的な大学誘致・・・・・

昨日、若狭湾エネルギー研究センターで、拠点化計画の推進会議は、策定から4年目、ようやく目玉ともなる来年度方針を打ち出した。 福井大学を中核に関西や中京の大学との広域的な連携を進め、原子力分野の教育や研究機能を充実させるということ。 この拠点施設はキャンパスということになる。私の聞いている限りでは、敦賀市長谷の若狭エネ研と敦賀駅西開発地域(現在の駐車場から西)が候補地と上がっているとか。ただ、大阪、京都、名古屋の大学との連携であれば、通学距離を考えれば、駅西の開発地域でしかないとも思っている。そのほか、市内にある設備、もんじゅをはじめとする発電所、若狭エネ研の陽子線の実験施設の活用、さらに、ホットラボ(放射線を伴う実験施設)などの原子力安全研修施設の整備も、5年後の運用開始を計画している。

・・・・・大学誘致の背景・・・・・・

若狭エネ研の目玉というべき研究成果の陽子線がん治療の施設を福井市に誘致された現在、県としても何らかの見返り的なことを考えていたようでもある。その時期がもんじゅ再開との兼ね合いで今回の敦賀市での大学誘致に動いた原動力といってよいだろう。ただ、敦賀市民にとっては、そんな簡単な理由ではない、30年も前からの企画であった。一方の見返りとも言うべき、JR直流化にあわせて、JR港線に、道路も走れる「デュアル・モード・ビークル」(DMV)を走らせ、観光資源としての保存、活用を飯島前副知事を中心に考えていた。一時かなり努力したが、消えたにも等しい状況である。理由は車両の輸送力が少なすぎること、試験営業運行をしているJR北海道釧網線で、走行方法の切り替えミスで脱線事故が何度か起きておること、さらには、運営費用など、いっこうに実用化のめどがたっていないことだ。

・・・・・・大学誘致に課題・・・・・

その中で、もんじゅ再開と拠点化計画の成果として、文部科学省としても福井県としても、敦賀市に、関係者は、昨年より水面下で、相当な努力を繰り返してきての結果が、はじめて姿を表したといってよいだろう。知事も京都大学に行ったとも聞いている。 ただ、課題も多い。かつての帝大クラスでの原子力分野は、人気の低迷などもあり、ほとんど姿を変えている。大学院が中心となろうが、学生の就職先とも言える市場性がどの程度あるのか、調査はきちんとしておくべき課題だ。

また、土地は敦賀市が無償提供か、貸すにして、校舎建設は電源三法交付金をどう生かすか、その後の運用主体など、建設に当たって、運営までの経営的な検討は欠かせない。この検討が不十分なまま実施に移されたのが、市民温泉リラポートだろう。次元が違うというかもしれないが、経営は、基本中の基本だ。費用対効果は、学生がくればそれだけでよいという時代は終わった。敦賀市の持ち出しは限界であることは肝に命じておくべきだ。

さらには、どこが運営の主体となるかだ。福井大学では大変失礼だが、レベルと求心力でどうかという点だ。そして、京都大学、大阪大学、名古屋大学という一流校がどう協力するか、本腰をいれてくれるかだ。理想は京都大学を中心ということだが、学閥の世界、これができれば快挙だろう。

・・・・・・・夢の実現は着実にゆっくりと・・・・・・

敦賀市が何度か実現に動いても動かなかった山がようやく動いたという感覚だ。その間、現実の世界は、原子力を目指す学生は少なくなり、エネルギー分野に広げても、その分野の専門性は私たちが想像できないほど、先を行っている。

しかし、原油の高騰、エネルギー資源の枯渇、地球環境の悪化を考えると原子力の重要性は、誰もが認めるところだ。当然、その技術者や研究者も必要なことは言うまでもない。世界的な話でもある。粘り強くあせらずに、大学の誘致を行うべきだろう。500人規模という話をうわさでは聞いているが、それだけのニーズはまだ市場にはないのではないか。まずは、ゆっくりと着実に行うことからはじめるべきが、夢の実現でもある。

【2007/11/12】 | ページトップ↑
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