数字が示す、住みよさランキング26位の敦賀
Date:2009-05-31(Sun)

今日で5月が終わる。月日と時間に流されている感覚がつきまとう。昨日は、午前中は人道の港「ミゼウム」で過ごし、午後は、福井で八月に開催される「自治体学会福井大会」のプレ大会に、夕方は、民主党福井県連幹事会。夜は、大学の後輩と奥さんを敦賀に迎えて会食。と酔うほどに時が過ぎた。

書きながら書き出しを探すことが多くなった。どうも流されている。まずは、昼、八月に開催される「自治体学会福井大会」のプレ大会に、福井市のAOSSA(アオッサ)に向かった。昨日のテーマは「議員はどこまで公務員か」。一昨日は、「福井の豊かさをめぐって」と興味深い。

資料をみると、東洋経済新報社の2009年住みよさランキングで坂井市が6位、福井市が11位、敦賀市は26位。敦賀市は前年12位からの転落した。それでも全国の784市(東京23区は1都市として集計)を対象したものだけに一喜一憂するものではない。調べると、嶺北の坂井市は413位から6位に急上昇。ベットタウンの評価が高くなった結果とか。

トップは岐阜県本巣市で、千葉県印西市、富山県砺波市と続いた。公的な統計を基に①安心度②利便度③快適度④富裕度⑤住居水準充実度―の5項目を14の指標で評価する。各指標の偏差値を算出し、その平均を総合評価としている。下がったとはいえ、上位を続ける敦賀市、市民は数字上の豊かさを実感をしているだろうかと、いつも思うのが、ともあれ、昨日の有効求人倍率0.9も不幸中幸いでも、素直に数字を受け止めたい。

一方、夕方、民主党県連幹事会の挨拶のなかで出されたが、数字上、過去最大となる2009年度補正予算が一昨日、成立した。にもかかわらず、与党は国会会期を「八月上旬まで」を軸に大幅に延長する方針だ。今後は総選挙の時期が最大の関心事となる。海賊対処法案など重要法案の処理はあるにせよ、60日もの大幅延長方針はふに落ちない。

透けて見えるのは、自らに少しでも有利なタイミングで解散を計ろうとする思惑だ。党利党略であり、政局だけを優先する思考ではないのか、とも思っていまう。

景気対策もそうだが、詰めた議論がないまま、年金をはじめとする社会保障の課題をどうするのか、その財源をどこに見いだしていくかなど、詰め切れなかった部分はあまりに多い。なかでも、厚生労働省行政は、国民生活に密着し大きな影響を持つ。

ならばと突然のように、次の衆院選での有利な争点と考えたのか、「厚労省分割論」が、唐突に言い出してのすぐに撤退は、定額給付金で発言が二転三転したときを思い出す。

発言からおよそ二週間の撤退。確かに問題は山積だ。年金記録問題、派遣労働者の契約打ち切りなど雇用への対応、新型インフルエンザ…と、難題が山積し、桝添大臣が奔走している。ただ、厚労省だけの問題ではなく、国の形や省庁全体の在り方に関することだと主張するのなら、首相は普段から信念を語ればいい。

政治家の言葉がこれほど軽いかとも思っていまう。その分、ランキングや数字は、ある程度の根拠をもっての結果でもある。住みよさランキングは今年で17回目だ。世の動き、景気の悪さ、政治の情勢の中で、日々は流れ、流されるが、理科系的発想か、じっくりとした数字を客観的にとらえることの大事さだ。大きな流れの中で、敦賀市の住みよさランキング26位、有効求人倍率0.9と素直に評価したい。特徴ある敦賀市を、数字は客観的に評価してくれる。
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【2009/05/31】 | ページトップ↑
有効求人倍率0.9になった雇用情勢
Date:2009-05-30(Sat)

昨日は、午前中は敦賀港整備促進期成同盟会、午後は議会の臨時会、その後、議会の委員会で角鹿中と気比中の合併問題、新型インフルエンザに関する市の対応を傍聴。夜は疋田の会館で「松宮いさおと語る会」と、いきつく暇なく時間が過ぎた。

その間、福井労働局が4月の有効求人倍率(季節調整値)を公表。前月を0.07ポイント下回る0.54倍となった。1978年10月に0.52倍となって以来、30年6カ月ぶりの低水準。

各ハローワークは、敦賀0.90倍、小浜0.80倍、福井0.52倍、三国0.48倍、武生0.37倍、大野0.36倍と、何とか1を維持していた敦賀も1を割った。それほど、今回の経済危機は百年に一度という感覚だ。

お隣の滋賀県は、関西でも最低の0.37と厳しい。1―3月の県内の完全失業率は前年同期を0・3ポイント上回る3.1%で、全国で最も低い。その中でも、敦賀の雇用情勢は、まだましとか。ハローワークに先日「5月はどうですか」と聞くと、「そろそろ落ち込みのペースダウンして底が見え始めたが、当面は厳しい状況が続く」とも。

このような情勢下、議会の臨時議会。市長、副市長、教育長、市職員の6月のボーナスについて、0.2か月分支払いを凍結する条例改正案を賛成多数で可決。議員削減案は全会一致で可決。深刻とはいえ、ここまで悪循環が続くと、景気回復がいつなのか、心配になる。

先日も、この不況で、人件費を削減したい企業が育児休業中の女性正社員を解雇したり非正規社員にする「派遣切り」ならぬ「育休切り」が顕在化しているとか。主に都市部で、まだこの敦賀では聞かないが、現実の問題となりつつある。

暗い話ばかり恐縮だが、先日の年金支給の格差報道で気がつくのは、以前は正社員で働く夫と家事育児介護をする専業主婦がモデルだった。夫婦が共に働くことがモデルになりつつある。敦賀市では、これが標準だ。夫が正社員なら妻の年金保険料を払わなくてもよかったが、夫が正社員でなくなった途端に妻も払わなくてはいけない。制度の矛盾に浮かび上がる。妻は専業主婦という旧来のモデルも耐用年数を過ぎている。

厚生労働省の分割論議が活発化しているが、年金など基本的な制度の検討が遅れている。なにごとも不況で後送り、政治の貧困ではすまされない状況が続いている。

【2009/05/30】 | ページトップ↑
兎角に人の世は住みにくい
Date:2009-05-29(Fri)

昨日は、西浦県道、敦賀バイパス、新幹線に関するそれぞれの期成同盟会の総会。夜は、労働団体の嶺南友愛会総会。と時間が流れた。メタボ対策ではないが、最近、歩くこと、自転車に乗ることなど、心がけている。

夜道を歩くと雰囲気がどうも以前とは違う、見回すと街灯の色が白と青とまだまばらだが、変わってきたと感じるのは私だけではないはず。近年、防犯上の理由などから青色の照明を取り入れる自治体が増えているという。青は気持ちを落ち着かせる色だといわれる。

どこか、忘れたが、景観改善のため街灯の色をオレンジから青に切り替えたところ、犯罪減少という予想外の結果が出て注目されるようになったものだ。

中央町も毎年ひとつか、ふたつと区長の計らいで、照明を増やしてきた。安全で安心して住める明るいまちづくりにこしたことはない。闇に浮かぶ柔らかな光を見ると、確かに心が静まるような気がする。

夜道を歩きながら、灯りの重要性をしみじみと感じる。何かと暗くなる時代、仕事柄、「仕事、世話してよ」と、冗談にも言われることが多い。国内総生産(GDP)は戦後最大のマイナス幅を記録し、一部の企業を除けば世界の中で日本企業の業績の悪化が目立つ。今日は、6月の市長や市職員、議員のボーナスの減額を審議する臨時議会が開かれる。

景気の悪化で収入が減れば、消費も減る。悪循環も考えられるが、公務員も市民の税金で生きている。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」。漱石の言葉が適切かどうかは別にしても、歳のせいか、納得するようにもなる。
【2009/05/29】 | ページトップ↑
天使と悪魔
Date:2009-05-28(Thr)

敦賀がいいのは海山の自然、季節と、交通の便のよさ。七万の小都市だが、映画を苦労することなく観ることができること。

先日も「天使と悪魔」を平和堂6階で観た。バチカンの科学と宗教の対決というかなり古い、前時代とも言える思想が映画のテーマでもある。「反物質」なる言葉も飛び出す興味ある科学性と、スピード感のあるストーリーは面白い。

長谷の若狭エネ研にある加速器と同様の仕組みが物語の中で反物質を作る装置として登場する。反物質が物質に触れると、核燃料の千倍のエネルギーを放出する—という設定だ。しかも、放射線など出さない無公害エネルギー。有効に使われるなら人類の救世主。これが「天使」か、だが、物語ではテロリストの手に渡り、「悪魔」の道具として描かれる。

これで「天使と悪魔」と題するのか。勝手に思っている。先日も茨城県東海村の途方もない加速器を視察・・・。この件を書き出したら、手が止まらなるのでやめる。それほど面白い映画ということでこの辺でおく。

とにもかくにも、北朝鮮の突然の核実験は、「悪魔」が道具をもてあそぶもの。日本海を挟んで、原子力発電所の街には危険極まりない「悪魔」と思わざるを得ない。

これを封じるのも政治と外交の仕事。話を発展させるが、昨日のメインニュースは、次期衆院選は政敵の孫同士の対決。権力闘争を繰り広げたライバルの再来だけにこれも、それだけで興味深々だった。

政敵の孫の個性の違いも面白い。鳩山代表は、菅代表代行よりは、追及する際の甘さは、育ちの良さが心配された。片や麻生首相は、不敵な面構えや毒舌は、育ちの良さとは違う風体が目立つ。初の党首討論で私には個性の対決に映った。世論調査では、人気の面で鳩山代表が上回っている。

第一ラウンドの攻防は、麻生首相が批判が相次ぎ国家像を語る鳩山代表が上か。これもひいきもあるが、第一ランドとしては上々と感じた。理念など抽象論も多く、長期的な経済対策や消費税、安全保障の在り方など、まだまだ時間不足。聞き応えのある激論は、これからという感覚でもった。

話を映画に戻すと、約140億年前とされるビッグバンで、宇宙には物質と同量の「反物質」の放出。原子より小さい二種類の粒子を光速で衝突させ、反物質を人工的に作り出す設定から始まる。悪魔を北朝鮮とするなら、敦賀は原子力平和利用の「天使」とでも解釈できようか、個性的な街な街だ。いま、政治的な駆け引きの中で、エネルギー拠点化など新たな発展が計画中だ。これもこの街の個性だ。
【2009/05/28】 | ページトップ↑
廃校、合併問題の難しさ
Date:2009-05-27(Wed)

何を書こうか、迷っている。新型インフルエンザで振り回される世相。選挙も世襲で騒がれている。百年に一度の経済危機と騒がれる割には政策論争がないの気になるところだ。

選挙日程は、9月10日の衆議院議員任期満了も近く、どんなに延ばそうと10月が限界。解散権も近づけば近づくほど力が削がれる。

投票日が8月のいずれかになるとも巷では噂されるが・・・。さて。国政ともなると候補者の資質もさることながら、常に三条件が重要となることは、選挙参謀をやってみてしみじみと理解できる。三つの条件とは、いわずとしれた「地盤(後援会)」、「看板(知名度)」、「かばん(資金力)」の三バン。

それに、最近は世論調査の「評判」も加わる。「三バン」ならぬ、「四バン」ではないか。世論調査は意外に正直にその情勢を明らかにしている。2年前の参議院選挙では、年金問題などで、月毎の変化する世論動向が、地方の福井県でもかなり影響した。小沢代表の交代後の世論動向など、最近の国政選挙は、小泉選挙以来、世論の動向が勝敗を分けることが多くなった。何か嘆かわしい現象に私には写る。

また、冒頭に書いた、総理大臣などの世襲議員の常態化は、新陳代謝を阻むだけでなく、政治そのものの活力を奪うことになりかねないという論調も多くなった。日本の政治の質的低下が叫ばれるゆえんとも思うのは私だけではないはず。民間の競争原理にさらされる現実社会に照らしてみても奇異に映る。現実に目を向けても、ころころと代わった首相、不祥事を起こして辞任した大臣が、いずれも世襲議員であった結果論は何か、この日本を象徴しているように感じる。ひ弱さを露呈し、ひとつの方向に流されやすい傾向に危うさを感じる。

大上段に構えても現実の政治は、現実に動いている。よりよい改革があれば、前進とみたい。

前置きが長くなった。書きたい事を書く。ここで、ある市民からいただいたメールを紹介すると、「文化の谷間と言われる敦賀市の教育環境、高校生の学力も落ちている。福井、武生に優秀な学生が流出している、と言われて久しい。政治が機能していないのではないか、敦賀の政治は劣化しているのでは」という手厳しい内容。「政治の劣化」という言葉から前段が長くなった。

確かに、議会でも「文化の谷間」という言葉が何度か出る。また、優秀な学生が流失することは、県内の高校の自由化が、拍車をかけていることは否めない。ただ。敦賀市から高志、藤島へ通う学生もいる現実を考えると、校区の指定など後戻りは、私は得策ではないと考えている。改善策とするならば、気比高と付属気比中などのように、中高一貫教育を県立と合わせて、設置することも一つの案だ。敦賀高校と松綾中学が近くにあるというわけではないが、六年間の一体的な教育課程の下で、学力向上を目指す。

中高一貫教育校は、高校入試の負担を気にせず、六年間じっくりと好きな勉学やクラブ活動に打ち込めることが大きな特長として挙げられる。全国でも中高一貫教育校の開設が相次いでいる。しかし、ここでは、敦賀市固有の校区の問題が、中高一貫教育を難しくすることは十分に想像がつく。

現実に、校区の問題で、角鹿中と気比中の合併が、耐震問題から浮上してきたが、これまでの40年を超える歴史があるだけに、簡単な説明では、保護者も地元も卒業生も納得できないだろう。耐震問題だけではなく、市の厳しい財政状況を考え併せたものとの説明も私には理解できるが、数十年となじんできただけに、廃校はそう簡単な問題ではない。29日の臨時議会後に委員会も開かれるとか。6月議会の課題の一つでもある。

いずれにしても市内の校区問題は小学校にもあり、愛発小中学校、葉原小の廃校など、人口動態の急激な変化に伴い、動き出した校区問題。通学区域だけではなく、敦賀市のまち全体、学力など全体的な前向きな議論が必要な時代とも言える。

繰り返しにもなるが、廃校、合併問題は、「あまりにも一方的で地域の信頼を踏みにじる」と批判が出る。それだけに時間をかけ、市の教育環境整備など、時間をかけた前向きな議論を期待したい。
【2009/05/27】 | ページトップ↑
新型インフルエンザ事情と世相
Date:2009-05-26(Tue)

今回の新型インフルエンザをテレビや新聞でみていると、いろんな教訓があるように思う。

ひとつは、危機管理のあり方。基本は、あくまでも「隔離、遮断」。だが、一方で、怖いものには近づかせず、危ないものを遠ざけるだけが教育ではあるまいという考え方、これも大事だ。油断は禁物だが正しい知識と冷静な判断があれば、感染や感染した際の重症化は避けられるという考えが、今は多数を占めるようだ。

二つは、マスコミが先か、世相が先か、一方向に流れやすい日本の姿だ。1週間ほど前は修学旅行中止、学校休校、保育所休園などの映像ばかり。最近は、「行き過ぎ」批判や昨日のニュースで神戸、大阪の保育所が再開。お母さん方の再開を喜ぶ映像が映し出される。マスコミも世相も政治も、一方に流れるやすい日本の姿だ。

多くの修学旅行が延期される中、親の心配をはねのけて実行に移した。修学旅行は、先生や子供たちが、長期間かけて準備を進めてきた。その思いを真剣に受け止め、希望がある限りは危機管理教育を並行して行いながら積極的に支援しようとする学校方針もひとつの選択だ。判断は分かれるだろうが、「過剰にすぎる反応のも問題だ」との答えがあった。

「右へならえ」を重要視する、自治体や教育委員会は、無難な判断が多い中での、ひとつの選択だった。何事もなければ、「適切な判断だった」と、評価されようが、何かあったら批判の的だ。「連帯責任」的な考え方が強い日本ならではの世相が見え隠れする。

とこもあれ、子どもたちの安全があくまで第一だが、「安全」が直ちに休園や休校さらには行事の「中止」を意味するものではないとの判断が昨日の報道だ。国内での発生も三百を超え、新型インフルエンザは実質的にまん延期に入っているかもしれない。感染者のほとんどが軽症で、政府が水際対策から国内感染対策に重点を移していることも事業の継続を後押ししたのだろう。

新型インフルエンザの最近の傾向は、年齢層が、当初の中高校生を中心とした10代から、10歳未満の子どもや20代の若者などに広がった。休校措置が取られたため、中高校生同士の接触が減った半面、家庭内で兄弟や親子間の感染が起きた可能性があるとか。今後、新型インフルエンザ事情がどうなるか、世相もそれによって変わる・・・・。
【2009/05/26】 | ページトップ↑
敦賀市の観光は・・・。
Date:2009-05-25(Mon)

昨日は町内の公園清掃から始まる予定だった。あいにくの雨で中止。夕方は町内の壮年会、定番的に町内のヨーロッパ軒が舞台となる。中央町は市役所があるとはいえ、新興の町内だけにまだ歴史は40年を超えない。

ところで、歴史好きの私にとっての読み物が、すぐに、テレビや映画に影響されて「天地人」や「三国志」に作者が広がるが、これまでの私の愛読書の大半が司馬遼太郎の小説。司馬さんの小説で何よりもいいのが、その舞台となる風土ぐるみで人間を描いていることだ。時代が人を生み、風土が人を育てると語る司馬小説を私には興味が尽きない、何度も読み直す。敦賀人もその歴史の風土の中にあることは確かだ。

さらに敦賀が面白いのが、地政学的にも交流の中継点、海と切っても切り離されない。古代から港と文化を共有し発展もした。交流の地でふさわしい歴史的人物が訪れている。戦国時代だけでも信長、秀吉、家康、その極め付けが大谷吉継。港町ながらも最後の城主だ。

前にも書いたが、若い女性の間では戦国ブームが起きている。この女性たちを名付けて『歴女(れきじょ)』という。歴史ものゲームが火付け役で、戦国武将のグッズが売れ、意外にも関ヶ原など古戦場を訪ねる女性も多いとか。敦賀にも、その影響が出ているとも聞いた。「天地人」の影響か、「義」を重んじる生き方への共感するとも聞いた。敦賀城主の大谷吉継も「義」の武将でもある。大谷吉継グッズが、市内の山車会館で売られ人気とか、再度、調べてご報告したい。

話を戻すが、敦賀市も関西からのJR直流化後、小さいリュックを背負った中高年が目立って増えた。ただ、青春18切符の期限が過ぎるとピッタと客足が落ちる。JR利用の観光客数が減ってきているのではないか。JR直流化は確かに敦賀の観光、地域振興を図る上で大きなチャンスだったが、生かしきれなかった。

将来にわたってJR直流化効果を享受するために、いかに県外からの客を引き付けるか、初めが肝心だった。しかし、観光敦賀の将来を見据えるならば、魅力的な企画が必要なことは確かだ。

敦賀の街は、港町と発展。さかな町は口コミでリピーターを生んでいる。金ヶ崎の花換え祭りも宮司の取り組みでリピーターが湖北から訪れるようになった。昨日の福井新聞の船だまり地区の計画も、唯一、港町、魚、酒蔵、博物館と、今も敦賀の、その面影を残す地域だ。これら観光資源を生かして、さらなる振興へどう結びつけるか。最近の観光は、従来型の物見遊山ではなく、体験して楽しむ形が求められている。

先日も魚市場に来た客が「競りをみたかった。市場が隔離され面白くない。魚料理を食べる場所がない」と語っていた。この声を聞いても、まだまだ工夫の余地がありそうだ。敦賀の観光の目玉は海ということを忘れてはいけない。高速道路1000円効果も敦賀には多少とも出ている。ところが、駐車場や経済効果を生む店がないとの指摘もある。

最近では、観光資源を劇場とみたて、観光客と市民が一緒に共感できる、感動と交流の旅づくりを目指す地域が多い。観光ボランティアも質と量も違う。近くでは長浜、彦根、小浜が観光事業で生きようと商業者の工夫が行政を煽る。行政がそれを区画整理、観光案内などで動く。ところが、敦賀は逆でもあり、一時的なものが多く、発展性に欠ける。

旅行社のプロに聞くと、「旅行者にどんな時間を過ごしてもらえるか提案がない」というのだ。さらに「再び訪れてもらう工夫が必要」ということだ。一方で「民間主導の必要性も強調、行政は支援に徹するべきだ」と当たり前の話がならぶが、それが敦賀は出来ていないのだ。確かに、敦賀は、行政が手を引いたら、やる人がいない、では将来につながらない。

幸い、船だまり地区など、商業者や地元が乗り始めている。市も一過性のイベントでなく、街づくり人づくりの観点で進めるべく観光まりづくり課を設置して3年目。その成果と評価が出るころだ。将来につながる観光振興策へどう結びつけるか。あれもこれもとか、一時的な気まぐれ的な観光戦略から戦略的な観光まちづくりに期待したい。
【2009/05/25】 | ページトップ↑
エネルギー拠点化と駅周辺開発
Date:2009-05-24(Sun)

昨日は、町内の祭に使う舞台のコンパネの張り替え、午後からは街頭演説、夕方は自転車を走らせ、夜は西地区の社会福祉協議会総会。書き出しを考えている。

書き出しは、前日を思い出しながら書くから楽だ。そろそろ本筋入ろう。ついつい大げさになることをお許し願いたい。今回の100年に一度の金融危機は、これまでとは様相が違う。輸出の急減に加え、設備投資や個人消費などの内需も冷え込み、企業活動の根本となる売上高が国内外とも一気に「蒸発」したと、私には写る。早期の回復に大きな期待がもてない。生産調整や経費削減だけではすまない、抜本的な構造改革が求められる。地方は人口減少、少子高齢化と二重苦、三重苦が重なる。市内の企業に限らず、飲食店にも影響を及ぼしている。

日本企業は間違いなく転換点に差し掛かっている。数字をみても、09年一-三月期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算でマイナス15.2%と戦後最大の下落率を記録。09年3月期決算では日本を代表する企業の多くが赤字に沈み、ユニクロなど特殊な企業が成長する。電力の電気量も企業、人口との関係も深く、いずれ電気の売上も減少に向かう。敦賀市も人口も1割減、2割減と進むだけに、それを現実とした政策転換が自治体も考える必要がある。子供が減り、物事が縮小する中で、どうするかという議論が必要になる。

一方で、福井県が進めるエネルギー拠点化の柱が人材育成だ。最近の傾向で、国公私立大学と民間企業との共同研究は07年度約1万6千件と、前年度に比べて10%増えた。原子力技術も成熟期を迎えたとはいえ、防災や安全管理など日本独自の技術も増えた。新たな人材育成が必要になる。そのために国や自治体は、有用な人材が柔軟に異動できるネットワーク形成を支援が重要となる。いかに魅力を造るか、独自性を持たせ、学生を引き付けるか、原子力の街ならではの工夫も必要だろう。

原子力の人材育成の面では、幸い敦賀市は土壌が息づいている。ただ、原子力発電所は電気の工場だ。原子力の専門家だけではない、機械もあれが、電気、化学などのあらゆる分野の集大成だ。現場では、たゆまぬ提案とフィードバックが高い品質と信頼を支えてきた。いわゆる熟練工だけでなく、ニーズの高い現場リーダー型の技能者育成も欠かせない。

技術の伝承も差し迫った課題だ。原子力村の専門頭脳だけでは自ずと限界が来る。いくら東海村と争っても、いくら東大、京大と争っても、都会と争っても地方都市の地方大学には限界がある。長い地についた議論を重ねた議論も必要だ。ハコモノ先行ではいずれ限界を迎える。

福井大学、公的機関、電力会社との連携や人材育成を起爆剤にして、誰もまねできない価値を持つ、それくらいの覚悟がほしい。造ることに一生懸命でその後の運営や維持管理、発展性を考え、腰を据えて、ことにあたってほしい。幸い、JR敦賀駅周辺開発はこれからが正念場だ。駅舎、研究所、連携大学、商業施設とまだまだ絵が描ける。

難しい時代、焦らずひるまず、将来像をしっかりと見つめた、中途半端な計画だけは避けてほしい。税金は血税だ。それだけに焦ってはいけない。
【2009/05/24】 | ページトップ↑
マスク着用の危機管理・・・。
Date:2009-05-23(Sat)

昨日は、議会運営委員会。簡単に言えば、市長、市職員、議員の6月ボーナスの減額を29日の臨時議会で審議する。それだけで議会と言われるかもしれないが、逆に今回の景気悪化が厳しいと考えた方がいいということではないか。税金を使う公務員でも例外ではない。それほどの景気の悪さだ。

危機と言えば、今回の新型インフルエンザ。神戸は13年前にも大地震という危機に遭遇した。私は、5日後、廃墟の暗闇迫る、三ノ宮を歩きながら、青春の一時期を過ごしただけに涙というか、ポカーンと空いた空虚さを感じた。と、同時に、逆ばねというか、不思議なボランテャア力というか、その後、朝から晩まで、時間を忘れて働くことが出来た。今から思うと不思議な力だ。

今回のインフル騒動で、三ノ宮の一斉休業でがらんとした商店街、訪れる機会はないが、報道映像が伝わる。新型インフルエンザの災厄を実感する。街中のマスク姿も映像で映し出されるとその異様さに、震災の三ノ宮を思い出した。それでも市民が協力する姿勢は、不自然だが自己防衛と気遣いの危機管理と受け止めたい。

敦賀市内はマスク姿はそれほどでもない。ところが、発電所は義務ではないが、マスク着用が原則。最初は、異様さを感じるが、見慣れるとそうでもない。これも原子力発電所ならではの危機管理。

どれだけ予防効果があるのかという声が聞かれるものの、このウイルスは弱毒性で、感染に気が付かない恐れがある。マスクは「人にうつさない」という気遣いの表れ、ととらえたい。

市役所も事態の推移によっては職員も着用の指示が下るとか。当然、議会もそうなるのか、定かではないが、高校生のクラブ活動の感染力を考えれば、議会の密室性を考えれば、着用が望ましいだろう。

異様な風景だが、それも危機管理だろう。6月議会は8日から始まる。クールビズはもう定着した。マスク着用は定着しないように望みたいが・・・。
【2009/05/23】 | ページトップ↑
道路事情と自転車社会・・・。
date:2009-9522(Fri)

昨日は、茨城県の竜ヶ崎市役所を訪れ、午後、東京に戻った。兵庫、大阪から東京、神奈川と感染者の情報が拡大。「弱毒性」といわれながらも感染力が強く、感染者の数が日に日に増える現状に、その不気味さを痛感する。見るところ、約1割の方がマスクをかけている。駅員はほぼ全員着用だ。過剰ともいえるが、いたしかたがない。

神戸では、臨時休校など、人の集まる施設を休業したりと、行政などが拡大防止に躍起だが、逆に、どこにも遊びに行けない子どもたちの悲鳴や、保育所へ子供を連れて行けず、仕事を休む親の悲鳴も報道された。

兵庫県知事が桝添大臣に緩和の陳情も。収束の予測がつかない。今後、流行の第二波到来の可能性も否定できない中で、住民生活には出口の見えないことへの不安が広がっている。感染防止に有効なマスクも売り切れ。感染者に関するデマが飛ぶなどの過剰反応もあったとか。風評被害も招きかねない。行政には的確な対応というが、これが難しいらしい。厳しすぎても苦情がでる。何事もお役所任せの時代でもない。

もうひとつ気がつくのが。竜ヶ崎市も田植えを終えた田園風景,東京でも街路樹の若葉がいい。もうすっかり初夏の装いだ。さっそうと駆け抜けるロードバイクの若者の自転車を多く見かける。昨年の原油高のころから、自転車通勤をする人が増えたという。都会の道路を駆け抜ける姿は頼もしいが、どこか危なさを感じる。燃料費がかからず無論、排ガスを出さない。環境に優しいだけではない。健康増進に効果抜群の有酸素運動でもある。メタボ対策には打ってつけ。「自転車ツーキニスト」という言葉さえ、生まれている。

もともと、自転車の本場、アムステルダムでは、都市交通の自転車化が顕著らしい。都市側が受ける恩恵も多い。渋滞解消によるビジネス効率のアップ、死亡事故減少、市民の健康、清浄な空気。といいことが多い。それだけ自転車専用の道路整備も進んでいる。

その分、日本は、自転車は都市交通の主役になれなかった。むしろ厄介もの。道路事情が車優先社会だからだ。敦賀市でも駅から本町、神楽の商店街は人も自転車に優しいが、平和堂から三島橋など歩いていても危ない。自転車はなおさらだ。また、自転車と歩行者のトラブルもある。通学路になっていないが、旧木崎通りは、高校生や中学生で朝夕、自転車で込み合う。トラックも多いだけに危険性を感じる。歩行者との接触の報告も聞いている。

今年度予算でも、自転車の整備で、中央橋などやりやすいところに予算がついているが、必要なところへの補助金もあるが、道路幅など予算化が難しい箇所も多い。コンパクトシティというなら、5,6キロ圏内での機動力は、自転車は第一級だ。常に進化を続ける最先端の乗り物でもある。幼児2人を前後に乗せる3人乗り自転車が、安全性確保を条件に、近く解禁される見通しと報道もあった。子育て中の母親らには朗報だが、自転車道が整わない中での見切り発車も危ない。

自転車が都市交通の主役という声も一部にはあるがまだまだだ。地方都市では現実は車社会、自転車はまず高校生などの通学路確保を優先すべきだろう。エコ社会というが、自転車の道路整備はこれからだ。
【2009/05/22】 | ページトップ↑
東海村の大学院
Date:2009-05-21(Thr)

昨日は、茨城県東海村にある東京大学原子力専門職大学院と同じ東大の研修用原子炉「弥生」を訪れた。

目的は、JR敦賀駅西に予定されているエネルギー拠点化計画。05年度から新たに原子力専門職大学院を設置する東京大学は、71年度から運転されている研修用原子炉「弥生」を持ち、原子力教育の中心的存在だ。この東大の専門職大学院が主なターゲットにするのは社会人。原研との連携で年間15人程度を集め、トップクラスの原子炉主任技術者を育成するコースを同大学院の目玉として設置するほか、IAEA(国際原子力機関)など、国際舞台で発言できる人材の育成にも取り組む。

昨日も電力、機構など社会人など15名の学生が原子炉主任技術者の問題に熱心に取り組んでいた。私も20数年前、当時の原研の研修センターで取り組んだだけに懐かしい光景でもある。パンフレットには、当時と同じようなキャリクラムが並ぶ。

合わせて、昨日は、40年近くもほぼノートラブルで運転を続ける原子炉「弥生」を視察。これまでどれだけの人材を社会に送り続けたか。その存在感は原子力界にとってはわずか2キロワットの小ささとはいえ、懐かしむ関係者も多い。大学が原子炉を持つことは大変な労力と経費がかかる。現在は東大、京大、近畿大学程度。維持経費を聞くと人件費をいれてほぼ年間2億円、東大が故になせる技だ。

原子力を取り巻く状況が地球環境問題で、大きく変わりはじめている。団塊の世代の技術者も2007年問題で現役を退く。教育の現場も変化と無関係ではいられない。社会の要請に大学としてどう応えていくのか。東大のこれまでの長い歴史と実績をもって、今日の東海村の大学院がある。

新たに始めた福井大学の付属「国際原子力工学研究所」は学部もなければ、歴史的にも、日が浅い。今後、どう発展的に敦賀市に進出するか、検討中だが、まだ市長もJR敦賀駅西の開発地域での誘致を「最有力候補」としか語っていない。しかし、すでに工事は進みつつある。将来像も含め、どう取り組むのか、明らかにする時期に来ている。

トップダウン的に進むだけに、これで決まりですでは議会も納得しないだろ。関係者が「こんなにも早く計画が進んだ」と豪語していたそうだが、大学を誘致することは並大抵のことではない。長い歴史の延長線で物事が進むものと思っている。それも自治体が大事な税金を使って誘致する以上にはそれだけの慎重さと失敗は許されない。それもわずか7万人の町の将来がかかっているとも言える。それだけの大事な存在だ。議論が必要だ。

ところで、島根県の友人からメールが届いた。妖怪の像で有名になった鳥取県境港市で、「境港−韓国・東海(トンヘ)−ロシア・ウラジオストクを結ぶ定期貨客船が来月にも就航する」というものだ。島根県知事も相当、働きかけてきた結果だとか。韓国の東海市とは長年、友好都市の関係を築いていた敦賀市としては、先を越されたと、なぜか悔しい思いをする。

また、境港市のシンボルロードは、市職員の発案で1993年に整備され、境港市出身の漫画家水木しげるさんが描く妖怪の像は、当初の23体から133体に増えた。観光客数は、累計で1000万人を達成し、今も増加を続けている。「河童の泉」の完成や水木しげる記念館のリニューアル、ゲゲゲの鬼太郎の映画化など、工夫と進化を続ける。市職員が観光ガイドをするなど、少ない予算の中で手作りでシンボルロードを観光地に仕立てた。この件は、日を改めて書きたい。
【2009/05/21】 | ページトップ↑
議会改革の手本
Date:2009-05-20(Wed)

昨日は、三重県議会を訪れた。名古屋駅でもマスクをつけた人を気にするのか多く見かけた。新型インフルエンザが広がる。新聞を読むと、それだけではない。米国発の金融危機ウイルスの猛威もすさまじい。日本のトップメーカーは軒並み大赤字だ。日立製作所の09年3月期決算の純損失が約7千8百億円。敦賀市も市長や市職員、議員のボーナスも減額の提案が29日、臨時議会で上程される。これも全国展開だ。

気になるのは、新型インフルも景気も政治も数字が最優先の社会になりつつある。偉そうに言うことでもないが、感染者数や支持率が焦点になっている現代社会。危機管理や対策は、重要な事項だが、数字優先ではない、現実を見つめ直すことも大事だ。また一方、政治には一時的な不人気を承知で取り組むべき課題がある。

昨日の福井新聞の論説が、敦賀短大と市立看護専門学校の合併問題を取り上げていた。教育は金ではない息の長い熟成的な要素も大事だが、一方で、財政問題と切っても切り離せない課題でもある。わずか7万人に満たない街で高等機関をもつことのしんどさと持続性など、今後の議論や検討が重要となる。ときには非情な展開も覚悟することも大事だとも考えている。私は、なぜ高等機関を敦賀市が設置したか基本論に立ち返るべきだと考え始めている。

話を政治の世界に転ずると、二大政党制を論議するとき、日本のお手本が英国。英国で発達した議院内閣制は下院、日本では衆議院の多数を制する政党が内閣を組織する。ただ議会と政府が同じ意思に支配されることになり、議会を通じて政府を監視する機能が働かなくなる弊害がある。それを防ぐのが政権交代だ。英国は、労働党と保守党の二大政党交代がそれだ。日本はあまりにもこの機能がない。

地方政治は、逆に二元代表制。お手本は米国の大統領制。知事、市長と議会。首長の権限が強くなる。一方の議会の監視機能を強化する改革も必要だ。そのために、敦賀市議会でも、この3月から導入された予算決算常任委員会だ。前置きが長くなったが、その手本が三重県議会。敦賀市はコピーとはいわないが、手本として導入。まだ歴史は始まったばかりだ。

三重県議会は、予算決算常任委員会が、特別委員会時代も含め5年を超える。意見交換で予算編成過程でも執行側と予算編成に係る議論を展開するなど、議会の改革と醸成は進んでいる。専門的なるので、これ以上、説明は避けるが、予算決算常任委員会の導入で、議員も理事者側も、作業量も増えたことは確かだ。

前置きでの短大と看護学校の合併問題も、議会が3月議会で付帯決議で理事者側に今年度中に方針も求めたもの。予算決算常任委員会で提出された、ひとつの成果でもある。改革と醸成は、今後も続けなければならない。
【2009/05/20】 | ページトップ↑
市町村合併の検証
Date:2009-05-19(Tue)

これを異常というのか、新聞、テレビ報道は新型インフルエンザ一色だ。これからは、国や自治体の対応が重要となる。兵庫、大阪の2府県の新型インフルエンザの感染者が160人を超え、幼稚園、小中高校、大学など計四千校を超える休校・休園を決めようとしている。大阪府や兵庫県などによると、自宅待機となる生徒・児童は約150万人に上るとの報道。新たに感染者が出る学校や職場が増加し、居住地や年齢層も広がった。

日常の市民生活への影響もさまざまな場で出ている。共稼ぎやお年寄りの介護まで様々だ。ここでの自治体の判断が重要となる。長期戦の覚悟も必要だ。関西から今日もJR敦賀駅に降りてきている。いずれ敦賀でも感染者が出現するであろう。危機管理と現実の措置など、対応策を用意しておくことは大事なことはいうまでもない。冷静な対応が求められる時期でもある。

ここで話を変えるが、「平成の大合併」に伴い、1999年3月末には全国に3232あった市町村が、来年3月末には6割以下の1760。嶺南では、若狭町とおおい町の誕生。嶺南地域は、過疎化や少子高齢化が進み、一方で、財政基盤は、原子力発電のあるなしで格差が大きい。

合併は自治体の一定の行財政運営を維持するには有効な方法ではある。半面、住民と行政との距離が遠くなり、地域間格差が拡大したことなど不満も多い。若狭町も上中、三方それぞれの消防団組織など未だ統一ができないなど課題を残している。合併では財政面の効果は確かに見られたが、きめ細かい行政サービスが失われたなど、合併の弊害や不満を訴える声も多い。

現行の合併特例法は来年3月末で期限切れとなる。首相の諮問機関である地方制度調査会が6月に提出する答申では、国主導の合併推進策の打ち切りを明記する方向だ。一区切りとなる「平成の大合併」について、行政の効率化や財政基盤の強化は図れたのか、周縁部の衰退、行政サービスの実態はどうか−など、功罪をきちんと検証する必要がある。

敦賀市も美浜町の合併の話が水面下ではあるが、議会ではその雰囲気はいまだ熟成していない。新型インフルエンザと同列の扱うことはできないが、実態はきちんと把握して教訓をしっかりと生かすことが大事だ。
【2009/05/19】 | ページトップ↑
不安が漂う世相と行政・・・。
Date:2009-05-18(Mon)

昨日は、早朝の鋭い雨から始まった。親子フェスティバルも昨年に続いて、きらめきみなと館での開催。こじんまりとまとまる。それでも親子の姿は微笑ましい。市長挨拶は、当然、神戸、大阪の新型インフルエンザになる。開会式終了後、きらめきみなと館で校長会。新型インフル対応と修学旅行をどうするか、不安は募る雰囲気が漂う。

帰りに海上に浮かぶ海上保安庁の「えちぜん」を見学、35ノット以上、20ミリ砲と、これも北朝鮮の対応で変わった。経済危機に新型インフル、それに北朝鮮と、この敦賀市も不安な世相と閉塞感が募る。

レジ袋有料化は市内で90%を超えたが、一方で万引きが増えた。奇妙な取り合わせだ。これも世相か。

古い話で恐縮だが、60年代の不安定な時代。ベトナム戦争批判、学園紛争のときに流行ったのが反戦歌。当時、流行り始めたフォークソングも反戦歌が多かった。当時、高校生だった私の世代も学園祭でギターを片手に、歌声喫茶を演出。わけもわからず、反戦歌を歌うと、不思議と仲間意識と歌詞が頭に残る。それが今でも残っている。

先日、病に倒れた忌野清志郎さんは抜群だった。優れたロックは鋭い社会批評がうまかった。十数年前の作品だが古臭く響かない。「善良な市民」という曲が残る。憲法改正反対、建設の政治家関与反対など。歌は善良な市民がいいが、行動せよと訴える。今、その歌も仲間意識も薄くなっている。

一方で、暮らしに直結する総選挙が迫る。民主党の新代表、幹事長、代行が決まり、通常国会の会期延長の動きなども絡めると、政権選択選挙は常在戦場にある。通常国会の会期延長も七月中旬ごろまでとみられている。新型インフルの流行はどうなるのか、景気回復はどうなるか、首相の解散権の行使も絞られつつある。今後の政治状況は、刻々と変化し始める。政界では「一寸先は闇」という言葉をよく聞く。闇のなかでも行政の仕事は大事だ。

新型インフルエンザに戻すが、広がると、学校を休校、困るのは、保育所や高齢者のデイサービスがストップする。子どもを預けられず、仕事に行けない母親や父親が出る。不景気な時代、生活にも影響する。敦賀市も対策本部を設置、発熱外来に金山の国立福井病院も求められた。不安な世相では行政の役割が重要だ。
【2009/05/18】 | ページトップ↑
空気が変わる?・・・二つの出来事
Date:2009-05-17(Sun)

昨日は、久しびりに早朝より自転車を走らせた。西浦の手の往復、縄間の馬背峠、水晶浜、関峠と、敦賀湾と日本海に景色のいいとこどりだ。約40キロの手ごろなコースだ。連合のソフトバレーに顔を出し、越前と福井市と松宮事務所、鈴木塾と顔を出し、夜は町内の役員会と時が勝手に過ぎた。

その間、ニュースが気になった。民主党の代表選挙、鳩山代表が決まった。これをたとえ話に入れるのも無理があるが、取り上げたい。民主党も結党以来10年を超える。中は十分とはいえないが成熟した政党か、発酵力はどうか、政権奪取後も試される段階を迎えた。

琵琶湖の熟れずし(なれずし)に話をたとえると、琵琶湖のニゴロブナを使ったフナずしはにおいも癖もある。魚の保存を目的としたものばかりだったとか、やがて「重石(おもし)」で圧するという漬け物との関係も深いとか。長い年月を経て、漬物にも通じる極意とか。家庭では、漬物の漬かり具合を確かめる作業がある。発酵した漬物は特有のにおいを出す。フナずしは、漬物以上にくせのある強烈なにおいを出す。ところが、少ないが、この匂いが好きな人がいる。私もそうだが、食べる直前は、清新さと力強さを感じる。独特のにおいだ。

民主党は重かった小沢という大きな重石から「鳩山」という重石に変えた。昨日の代表選は、国民の前で、発酵度を確認した段階とも私には感じた。まだまだ発酵力が弱いと感じたした方もいれば、臭いと感じた人もいれば、「まだまだだ」と評価するなど様々だ。新聞の世論調査は、「岡田」という無臭を求める。「鳩山」は「小沢」よりは臭くないがとの評価も様々だ。

昨日、開いたふたが、重石を変えて、すぐに閉まった。あまりにも早いという批判もある。いずれにしても、民主党の発酵力が試される、衆議院選挙は近い。政権獲得も近い。これで空気が変わればいいが…。

もうひとつのビッグニュースが、神戸市と大阪府の高校生の新型インフルエンザに感染していることが確認されたと発表。試合などを通じて感染が拡大したとみられるとか。元気な高校生が交流試合中とか。その感染力にびっくりする。

神戸、大阪と敦賀市は意外に近い。快速で2、3時間と直通だ。時間の問題かもしれない。大阪や兵庫で休校措置が相次ぎ、ほかの地域から関西への修学旅行を自粛する動きも出ている。お隣の美浜中学は神戸市への修学旅行の日程を変更するとか、徳島の学校が修学旅行を取りやめた批判が相次いだが、これで、一挙に空気が変わる。これか相当の厳しい空気が予想される。選挙日程にも影響するだろう。

【2009/05/17】 | ページトップ↑
敦賀市立看護学校の存在と進化
Date:2009-05-16(Sat)

昨日は、議会の代表者会議。人事院は今月1日に、国家公務員の本年6月の期末・勤勉手当を0.20月分(約1割)暫定的に凍結することなどを内容とする臨時勧告を行った。これを受けて、地方公務員も議員も横へ並べが通例だ。そのため議会の臨時会(今月29日開催)における議員報酬の扱いを議論した。通例ならば8月に勧告を行うところ、昨年来の急激な景気後退の影響で夏季ボーナスが減額となる民間企業が相次いでいることに鑑みた措置と説明されている。

地方公務員も人事院勧告を受けて、減額となる。当然、市長、副市長、教育長など特別職も議員も従う。

経済や企業業績の急激な悪化という異常事態に対応して民間準拠を基本とする公務員の給与水準を適正に保つため、今回の臨時勧告こと凍結はやも得ないというより、国民や市民としては当然の措置だろう。異論もなく本会議上程の議員報酬減額の提案が決まった。

今週は、市立看護学校の在り方について、考えてみた。当然、現場の看護師さんや看護学校の校長や事務局長さんと意見交換も行った。新しい校長さんも、静岡県浜松市の私立、神奈川県川崎市の市立と看護師養成を行ってきたベテラン。バランス感覚の素晴らしい方だ。

病院で看護していると、看護師さんのありがたさ、大変さをあらためて知る。真夜中にも疲れた顔をみせずコールに応えてくれる。認知症は認知症なりの繰り言にも耳を傾けてくれる。いくら認知症でも人間としてのその人なりの扱いをしてくれる。ベッドサイドのちょっとした言葉かけにも気遣いにはかんしんする。

市立敦賀病院にも200人近い看護師、保健師、助産師さんたちが働く。医師の確保も重要だが、看護師の確保も重要だ。そのために平成7年度より看護師を市立敦賀病院はじめ市内に毎年、看護師を看護学校は供給してきた。その業績は、13年の実績とはいえ、着実に成果をあげてきた。市税も1億5千万を超える費用を投入している。

今年は助産学科新設の準備、申請、認可、そして来年準備、23年度15名程度の新入生の受け入れと進む。一方で、今年は受験生、入学生ともに減少。定員割れも経験した。全国的にも看護学校離れが進み、嶺南では小浜も同様な傾向が続いている。07年12月に短大化の方針が打ち出された。とはいえ、看護学校では短大化よりも助産学科新設を選んだ。

助産学科は、当初、資格要件の症例が市立敦賀病院だけでは難しいと思っていたが、前校長などの努力で福井市の愛育病院での受け入れが可能となった。県内でも少ないだけに期待が集まる。短大化はそれ以降となるが、答申が出ている以上、答申を受けての検討が必要となる。敦賀短大との合併の検討も重要となる。市役所内の政策プロジェクトチームも発足した。ただ、私は他の仕事の片手間にできるようなものではないと考えている。専門チームが必要ではないかと考えている。

医療、介護施設、人材の確保は、小さな敦賀市にとっても重要な施策。税金が相当かかるだけに失敗も許されない。看護師をむやみに天使などとはいうまい。市立看護学校が出来て15年を超えた。白衣の誇りは今も確実に受け継がれている。その存続、進化は敦賀市にとっても貴重な施策だ。
【2009/05/16】 | ページトップ↑
固定観念のまちづくりでは・・・・。
Date:2009-05-15(Fri)

NHKの予告をみていたら、杏(あん、Anne、本名:渡辺 杏 )さん、ファッションモデルが登場する。父は俳優の渡辺謙。兄は同じく俳優の渡辺大。モデル事務所のオーディション時に父親(渡辺謙)の助言で「俳優の娘」ということを隠し選考を受けた過去があるとか。その後も有名になるまでは渡辺謙の娘であることを伏せて活動していたとか。

彼女の趣味が読書、それも歴史小説というから驚いた。息子からの話では、若い女性の間では戦国ブームが起きているという。この女性たちを名付けて『歴女(れきじょ)』というらしい。歴史ものゲームが火付け役で、戦国武将のグッズが売れ、意外にも関ヶ原など古戦場を訪ねる女性も多いとか。大河ドラマ、三国志を題材にした映画「レッドクリフ」も人気の原動力とも。「義」を重んじる生き方への共感するとも聞いた。

私こと、オジサン族には、何か固定観念があるようでならない。変わりゆく若者や女性の考え方、生き方をどう受け止めるか。ある女性と敦賀の歴史の話になった。

日本の歴史で人気は「古代、戦国、明治維新」というのが相場。その三つが敦賀にある。「古代の話は、気比神社の境内にある敦賀の旧名である角鹿(つぬが)はこの神社の祭神こと、都怒我阿羅斯等(つぬがあらひと)、戦国時代は、敦賀城の大谷吉継、明治維新は水戸浪士の武田耕雲斎」とすらすらと語るのである。先日もある勉強会で三つの歴史で、「なるほど」と納得していただけに、びっくりもした。この女性の年齢は、昨年の流行語大賞になった「アラフォー」(around40)、四十歳前後のはず。働き続ける女性は何事にも前向きに勉強し投資もする積極派が多い。

こうしてみるとオジサン族には、女性の考え方に固定観念があることに気がつく。最近は女性の変化に反応する男性も敏感とか。二十代~三十代の「草食系」が多くなるとか。我々世代が興味を示した車など大きな買い物よりも、雑貨や化粧品に興味を持つとか。酒もたばこもやらない健康志向派が多いとか。「とか、とか・・・」に文章が続く・・。

男性像も随分と変わってきている。飲み方も嗜好も変わったとも感じる。敦賀の本町の衰退の要因とも。ここまで書くのに相当、苦労している。固定観念が外れていないのだ。

『歴女』の話も息子から聞いてはじめて知った有様だ。まして「義」を重んじる生き方など思いもしなかった。変わりゆく若者や女性の考え方、生き方をどう受け止めるか。企業も地域社会も固定観念を捨て、柔軟な思考で接することが何よりも求められているのだろう。

固くなるが、不況脱出の手段、公共事業によって有効需要が生まれ景気が回復するというケインズ理論。敦賀市もJR駅舎改築、エネルギー拠点化、中心市街地活性化と数多くの公共工事が計画されている。将来を考えての計画で、意味合いこそ多少違うと考えるが、敦賀市も人口減少社会、道路、施設などのインフラもそろいつつある成熟社会。公共事業も、その投資効果や賑わい創出といっても、限界がある。

本当に次世代に恩恵を及ぼすのだろうか。私もいまひとつ、従来発想なのか、確信を持てていない。敦賀市の行政が果たす役割は何か、財政が限られ、医療、介護、年金と社会保障費は自治体でも必ず上昇する。人口が減る将来、ケインズ理論だけでは立ち行かない。基本論から論じる必要があるのではないか、そんなことを考えるのである。固定観念があり過ぎるのか。
【2009/05/15】 | ページトップ↑
認知症から考える・・・。
Date:2009-05-14(Thr)

昨夜も朝も肌寒い。10度もないのだ。敦賀市が3月に改定した「つるが安心お達者プランⅣ」を読んでいる。よく出来ている。関係者の苦労に敬意を表したい。その指数ともいうべき要介護認定者数は平成21年度で2609名。人口のやく3.7%。それも年々増加する。年に100人程度の割合で増加する。それだけにこの現実から目をそらすわけにいかない。

人口動態上、敦賀市の人口で60歳付近の団塊の世代が一番の多い。この世代が介護世代になる。高齢化の進展や核家族化で、行政もその対応を考えておかなければならない。

高齢者福祉は敦賀市もここ10年、質量とも充実した。2000年度に始まった介護保険制度、しかし度重なる見直しでは給付抑制を狙った利用制限で地方は翻弄されている。施設整備も進まず「介護難民」こと待機者も増えている。

その中でも、認知症患者の急増が懸念される。敦賀市でも専門医がいるわけでもなく、一般の理解も十分ではない。辛うじて介護現場が患者を支えているが、サービスは不足している。負担は、家族に重くのしかかっているのが現状だ。これを機に、医療と介護、地域住民も連携し、認知症になっても安心して暮らせる社会づくりをといっても、急速な高齢化で対応もままならない。敦賀市では、認知症対応型共同生活介護を22年度に一ユニット。認知症対応型通所介護1ヵ所の整備方針をあきらかにしている。

私も両親と女房の両親で経験したが、認知症は、早期の診断と対応が重要だ。別の病気があって認知症の症状が出ている場合は、治療で良くなる可能性がある。アルツハイマー型も、薬で進行を遅らせることができる。早期に、適切な治療と介護を提供すれば、より長い時間、健康に過ごせる。

しかし、医療体制の遅れから、診断や治療の時機を逸し症状が進んでしまう、あるいは他の精神疾患と誤診され、適切な治療の機会を失う。徘徊(はいかい)などがあると家族も苦労する。病院にも敬遠され、別の病気の十分な治療が受けられないケースもある。

早期の診断、治療と同時に、本人や家族の支援へとスムーズにつながるよう、介護との連携も深める必要がある。家族のちょっとした気付きが早期診断につながる場合もあり、不安や悩みを気軽に相談できる窓口の整備も大切だ。

認知症の人たちは、主に介護で支えられてきた。効果的なケアも、その実践の積み重ねの中で、老人ホームの対応でも決まる。

認知症は、高齢化が進むほど、誰にでも発症の可能性がある。繰り返しにもなるが、家族の負担も増える。核家族化の進展で、一人暮らしの多い敦賀市では、この問題は必ず深刻化する。住み慣れた家庭や地域での暮らしが大切だといっても、地域のつながりが薄れつつある現在、きれいごとではすまされない。私もベストと言える解決策があるわけでもない。

医療、介護は、今後、最重要の課題として取り組むべき課題だ。予算もかかる。それも増える。問題が拡散しているが、身近な認知症を「自分の問題」として考えることも重要だ。ハコモノ建設に熱心な行政は必ずつけがまわる。足元をしっかりと見直したい。
【2009/05/14】 | ページトップ↑
小沢一郎の引き際と存在感
Date:2009-05-13(Wed)

新聞各紙トップ、2面、俗に言う3面記事と小沢記事が躍った。読むのにしんどいほどの量だ。それだけ、この政治家の存在の大きさがわかる。二十数年間、良きつけ悪しきつけ、この国の政治を動かしてきたことは確かだろう。

私がはじめて小沢一郎を目にしたのは、労働組合発祥の地に近い、東京三田にある友愛会館。二十年もたつか、細川政権発足の頃だ。八組織の連立の立役者でもあった。挨拶に来るというだけで、警備の多さと緊張感が漂っていた。敦賀の観光ホテルに来て、酒を酌み交わすと別人のように親しみのある笑顔で話を聞いてくれた。その存在感も格別だった。

小沢氏には四つの敵が存在したとか。ひとつは霞が関の官僚、二つは検察などの警察組織、三つは裁判員制度を批判したこともあり、裁判所こと司法、そして四つ目が今回の世論を形成したマスコミと。ひとつ一つの言及はさけるが、敵が多いということは逆にそれだけ凄い人物でもあったということにもなる。

昨日の福井新聞のコラム「越山若水」で孔子の「之(これ)を用うれば則(すなわ)ち行い之を舎(す)つれば則ち蔵(かく)る」の言葉を久しぶりに目にした。訳は「必要とされれば行動し見捨てられたなら身を引く」と福井深新聞は述べる。出処進退を表現する名言でもある。私には、寅さんが口にする「男は引き際が肝心よ」が私にはわかりやすい。

小沢代表の「引き際」は、後世、はたしてどう評価されるだろうか。一昨年、与党側との「大連立」構想が頓挫した後、一度は代表を辞めると言った小沢代表が踏みとどまったのは、党内がほぼ一致して、続投へ背中を押したのが要因だ。その時の党両院議員懇談会は、異様な熱気に包まれていたものだと伺った。

今思うと、小沢代表は「大連立」に本気だったと、あらためて思う。一昨年の辞任騒動で、民主党執行部は大連立という「小沢流」の政治路線をけったということだ。私の勝手な解釈だが、ある意味、今回の代表辞任で民主党は「独り立ち」できるかの正念場でもある。

ただ、民主党福井県連にも辞任しても批判の電話が入ったとか。民主党内と世論の温度差は大きい。西松事件に関する国民に説明を尽くす責任が残る。今後は秘書の裁判にもゆだねられる。本当の意味での、「引き際」は、裁判もさることながら、来るべき衆議院選挙の結果でもある。今後の影響力の大きさと存在感も、まだ大きい。それだけに、私には小沢代表の「引き際」というドラマは完結していないように思う。
【2009/05/13】 | ページトップ↑
小沢代表辞任
Date:2009-05-12(Tue)

連休も終わり、初夏の日差しがまぶしさを増してきた。半そで、マスクと平和堂を歩くと不思議な様相だ。それでも、くすんだ緑からみずみずしい緑へ。元気な緑を取り戻す再生作業である。緑という色に対してはいいイメージがある。偏見かもしれないが、これが赤や黒だったらどうだろう。「情熱の赤」「黒髪」という魅力的な言葉もあるものの、再生する緑が持つフレッシュさはなかろう。 

民主党のマークは赤。民主党の字は黒。見慣れた党本部の赤と黒を背景に小沢代表が昨日、代表を辞任する意向を表明した。東京のある議員秘書と話すと、「5月1日の北海道から帰って、1週間、動きがなかっただけに、動きが出ると感じていた」との変な根拠で、党首討論とは別な話があったというのだ。時期というか、タイミングをみての行動と受け取れる。

新しい党首のもとでは民主党はこれまで国政選挙はわずかながらもいずれも、自民党に勝っている。それも2度や3度ではない5回。鳩山氏も岡田氏も初戦は勝利している。そんなことを感じながら、記者会見を見ていた。

5月は本格的に動き始める時期でもある。私は小沢辞任表明を不謹慎だが、緑の5月のように、民主党再生の5月と受け止めたい。

話を変えるが、敦賀観光協会の目玉商品に体験型観光の「遊敦塾」がある。これまでのツアー型観光とは違う。旅行会社が企画し、広告で集めた客を送り込むパターンではない。つまり敦賀独自の発案型観光だ。受け入れ側が地域資源をネタにプランを練り、客を呼ぶ。

気比の松原の地引網体験、魚のおろし方の手ほどき、ヨット体験と海の敦賀ならではの観光だ。キーワードは「体験」や「小人数」だろう。知らない生活に触れれば、興味がわく。話も弾んで、それが思い出として刻まれる。ある人曰く、「旅の充実度は、地域の人との会話の長さに比例する」という。

団体ツアーは、安くて効率的に観光スポットを回ることができる。だから人気は根強い。ただ地元の人と立ち話をすることはほとんどない。迎える側も営業用の会話だけ。そのすき間から生まれたのが、「遊敦塾」だろうか。

大きな収益は上がらないが、リピーターや口コミの観光は、息が長いとも聞く。旅の達人の永六輔氏曰く、「客に育てられる宿があり、宿に育てられる客があるように、よい旅は両者がつくり出すもの」と、時間と手間暇かけた地道な取り組みも大事ではないか。ゆったりと足を地に着けた旅の姿も大事だ。

話を小沢代表に戻すが、この敦賀にも代表になって2度ほど訪れている。一度はお忍びで、数時間程度だったが、敦賀の民主党支持者と車座で酒を酌み交わした。ほとんどが、じっくりと聞く姿勢だ。その席で、一昨年2月の小浜行きが決まった。代表になっての3年間、手間暇かけた地方行脚は、誰もが共感する姿勢だ。私として、代表辞任は残念だが5月の緑に期待したい。
【2009/05/12】 | ページトップ↑
国、県、市の三者連携と地方自治法改正の動き
Date:2009-05-11(Mon)

昨日は、朝から何かと忙しかった。選挙対応、引っ越しの手伝い、地区の壮年会と時間が過ぎた。自治体にしろ、町内会にしろ、意見が出され、実行に移すときは、難しい。バランスが重要となる。その知恵が「三」という数字だ。昨日は、環境は、天気、温度、湿度と申し分ない。三拍子がそろえばすべてよし。新型インフルエンザの防止は、うがい、手洗い、マスクと覚えやすい。外出するのに、財布、鍵、携帯電話と三つ確認すれば、ほぼ間違えばないとか。確認も覚えるのも三つまでが、調度いいとか、とどこかで教わった。

数字の中で三という数は社会でよく使われる。組織の三役、三種の神器、御三家、三顧の礼、三本の矢、三人寄れば文殊の知恵、石の上にも三年などいろいろある。走攻守三拍子、三冠王の野球。偕楽園、兼六園、後楽園との三代名園もそのひとつだ。二つよりは三つが、何事もバランスがいい。新型インフルに戻すと、ウイルスが体に入っても、免疫力も睡眠、栄養、ストレスと・・・・。

国の仕組みも、国、県、市町村と「三」段階。上下関係、平等関係と意見は様々だが、収まりがいいのか、道州制の議論が進まない。ただ、市町村の住基ネットで未接続の自治体も残っている。県知事も直轄事業で異を唱えることが多くなった。不協和音も聞こえるが、それでも三つの関係は、長い歴史のなかでうまく機能してきたことは事実だろう。

ところで、連休前の記事で、「総務省は、自治体が法律を守っていない場合に国が直接是正措置を講じることを可能にする立法措置の検討を始めた」とあった。地方自治法の改正の動きだ。これまで何度か、地方自治法は変更されたが、古くは国の管理強化へ、近くは地方分権と時代が変わる。この中で、国、県、市の「三」段階は変わっていない。

総務省の動きを詳しく述べると、現行の地方自治法では市町村事務が法令に違反しているときは、総務相が都道府県知事に是正要求を指示できると定める。知事から要求を受けた市町村長は是正措置を取る法的義務を負うが、罰則を伴わず強制力はない。このことに国の強制力を持たせるという改正だ。

敦賀のごみ問題で、各市町村が一般廃棄物を違法で出した排出者責任の費用負担を、国は排出者自治体の県に通達は出しているが、是正要求までは出していない。廃棄物処理法と地方自治法の関係は、難しいが、市町村に国は「天下の宝刀」とも是正要求が出せる。ただ、いかんせん強制力というか、罰則規定がない。

敦賀市にとって、国が強制力をもってあたってくれればいいが、そう簡単な問題でもない。違法性の観点で、敦賀市が各自治体に費用負担の請求をすることは、全国でも今回が初めての例だ。その分、環境省も慎重に、各県を介在させて、「三」という数字のなかでの協力的に話合いの中でことが進められている。

今回の改正の動きは、敦賀市とは全く関係ないにしろ、住民基本台帳ネットワークへの接続を拒み続けている自治体に対し、最高裁は住基ネットは合憲とする判決を下していることが背景にある。それでも未接続。「違法状態」解消のため国が是正措置を発動できるようにし、しかも強制力を持たせる。そんな背景の地方自治法の改正の動きのでもある。

敦賀市にとって、ごみ問題を考えれば、いいような地方自治法の改正の動きでもある。ただ、私は賛成しかねる。平たく言えば、地方行政への国の関与が強まり、自治体の管理強化につながる恐れがあるからだ。大きな流れは、国と地方は対等とし、住民に身近な行政は自治体の自主性に任せるとする地方分権の流れがあるからだ。

話を今回の新型インフルに戻せば、国、県、末端の市町村の連携は欠かせない。一方で、危機管理上は、強権的な規制も必要だ。細かくなるが、消防の救急車、市立敦賀病院の対応は、市よりも県で方針が決められて、市は無視状態か。危機管理は強制力がなければ、ことは進まないことは理解できる。

だが、強権的に、国、県、市の縦の関係だけでは、難しい。長期戦では、縦の関係も大事だが、横の連携も大事になる。幼稚園、小学校、中学校の周知、休園・休校などは、末端の市長村が責任を負うからだ。

新型インフル、住基ネット、敦賀のごみ問題の資金回収と、どれも地方自治法が微妙に絡む。ただ、これまでのように、国に県、市の自治体はだまってついてくればいい時代ではない。「三」という数字のバランスを考えながら、地方自治法の改正問題を、慎重にあるべきとも思っている。


【2009/05/11】 | ページトップ↑
彦根市の観光まちづくりとボランティアガイド
DAte:2009-05-10(Sun)

昨日、新型インフルエンザの国内患者発生が何度も報じられた。インフルを現段階でこう考えるのは不謹慎かもしれないが、考えてみると自然はすごい。恐竜からウイルスのような微小なものまで、生命体を吹き込んで活動させる仕組みを作った「自然」というデザイナー。その上シビアさだ。人間だといってえこひいきしない。人間を滅ぼそうとする細菌やウイルスにも生きる権利を与えていて、万物に対して平等だ。

本の題名は忘れたが、より良い状態で、より長く生命体を維持するために、生命を危険にさらす「抵抗勢力」をつくる。それ自然が自然につくるというから不思議だ。生活力を鍛えるためだ。良い子孫を残すために、生き物の間では抵抗勢力との争いが絶えない。小泉元首相ではないが、抵抗勢力を造ると意外な力が出てくる。人間の世界での抵抗勢力との闘争は、内部を強化する。書きながら文章を考えている。

昨日、天気の良い中、ボランティアガイドの研修で彦根を訪れた。国宝彦根城で知られる彦根市は、彦根城の一点観光。最近は、彦根城に加え、キャッスルロードを加え、奥行きを持たせたまちづくりを進めている。彦根城をバックに江戸町家風の家並み、大正ロマンを思わせる「キャッスルロード」で、住民と行政が協働で街並み景観づくりに取り組んだ成果でもある。彦根城を訪れる観光客の約半数がキャッスルロードに出向くという調査結果もあるように、彦根城からの回遊性が生まれた。

先月、敦賀市で開催された舟溜まり地区を巡る市民シンポの基調講演で、京都府立大学の宗田准教授も語っていたが、彦根市の商店街は、敦賀市と同じように、郊外化に伴い、昭和40年代頃から衰退し始めた。それを憂い若い商店主が平成8年ごろ、行政に頼らないまちづくりを目指し始めた。

行政は、土地区画整理事業という手法を活用しながらも、行政はあくまでも「支援者」という立場を貫き、住民個々の個性があふれた大正ロマンある一画となった。徹底した話し合いによる換地の結果、集客の核となる施設が形成された。運営主体は、第3セクターのまちづくり会社が、機関車として平成15年を設立。あくまでも住民が中心。「四番町スクエア」から「夢京橋キャッスルロード」と広がった。これとは裏腹に彦根駅前商店街は、客足は遠のいている。

昨日、彦根城を案内してくれたのは彦根ボテんティアガイド協会会長の高田さん。高田さんは「フランスやポーランドなど海外で生活していたとき、博物館や美術館でボランティアガイドが、説明文の裏話を聞いて、興味を持った」と、楽しそうに説明をしたのが印象的だった。

彦根に住むようになってからは城下の歴史や文化について研鑽を重ねてこられた。ボランティアガイドの仕事は大きく分けて二つある。一つは文字通りまちの中をガイドすること。依頼されてコースを案内することもある他、市の巡回バスに乗り込んでのガイドや彦根城内常駐ガイドもこなす。

感心したのは日々の勉強である。ガイドに幅を持たせるためには、年表をなぞるような解説だけでは足りない。様々な方面から考察された意見や歴史の裏話なども研究する。彦根城から見えるアンテナまで見学会を企画する。彦根城も建築士、大工さんまで意見を聞き、裏話に厚みを加える。

歴史的資産の彦根城に加え、キャッスルロードへの回遊性を持たせ、まちづくり観光に幅を持たせ、さらに、観光ボランティアガイドでリピーターを増やす。長年の行政と市民の取り組みは、勉強になった。敦賀のまちづくり観光に足らないものは何か・・・・・。

【2009/05/10】 | ページトップ↑
少子化を背景とした諸課題・・・。
Date:2009-05-09(Sat)

新型インフルエンザが日本でも発生した。時間の問題と考えていたが、それでも騒がしくなるだろう。国、県、市の、医療体制がどうするのか、具体的な危機管理が大事になる。

ところで、滋賀の友人から「今年もツバメが飛来しているが、ツバメの数が少なく、空き家のままの巣も多く感じられる。」とメールで知らせてきた。

ツバメにとって日本の居住環境がこの1年で急速に悪くなったようにも思えない。先日、テレビで「地球温暖化で気温の上昇が鳥類の飛来に影響がある」と語っていた。

数が減ると言えば、日本の子供(15歳未満)の数が4月の人口推計で1714万人となり28年連続して減少している。総人口に占める子供の割合も13.4%と世界最低水準だそうだ。

景気のよい時も「少子化」に歯止めはかからなかった。今は経済不況が加わり、将来への不安も増す。昨年本県の子供の割合は全国平均と同じ13.4%で前年より微減。ツバメに比べれば子供の減少傾向は小さいが、敦賀市でも子供の数は微減なからかつての700から650となってきている。将来は500もありうる。

今、角鹿中学校と気比中学校の統合問題もその延長線上にあることは確かだ。敦賀短大の学生確保の難しさ、敦賀市立看護専門学校の受験者数の減少と、いずれもこの少子化が背景にあること。

駅前の連携大学設置構想も、突き詰めてみれば、この少子化の中での学生確保はほんとに大丈夫かと、誰もが考えることでもある。我々もそうだが、人口減少社会の現実を受け止めた意識転換が必要な時だ。どうも、私もそうだが、この現実が性根にはいっていないことが多い。

また、ペットの敦賀市内の状況もかわりつつある。全国調査によると、08年の犬猫の飼育数は、放し飼い状態の猫約200万匹も含め約2600万匹。犬と猫はほぼ同数という。ちなみに同年の15歳未満の子どもは約1700万人。いかにペットブームかが分かる。子供の数よりも多いのだ。

敦賀市内でも、少子化が進む一方、世帯が犬猫を飼うケースも増えている。全国にみても、犬猫を飼っている世帯の割合は約40%(昨年十月調査)に上る。十五歳未満の子どもがいる世帯(約12・5%)をはるかに上回る。考えられない状況変化だ。ペット産業(ショップ、フード、医療など)は成長の一途。ペットの斎場で取り扱いも微増している。

ツバメの減少問題も重要だが、足元の少子化に伴う諸問題は、これまでの固定観念では、解決できない課題だ。税収や税金の使われ方にもにも影響する。金がかかる施設優先の時代は過ぎ去ったことは確かだ。
【2009/05/09】 | ページトップ↑
サイクリング・ブルースと柏崎・刈羽の再開
Date:2009-05-08(Fri)

『頭をよぎるのは 好きな女のことさ
汗をかいて 峠の道 また聞こえる
風の中に高鳴る胸に 大いなるサイクリング・ブルース
土煙りあげた季節 やがて去っていった
国道で雨に打たれ また 聞こえる
風の中に震える胸に 大いなるサイクリング・ブルース』

連休中、新聞やワイドショーが多く取り上げた忌野清志郎さんのサイクリングブルースだ。「自転車はブルースだ。底ぬけに明るく目的地まで運んでくれるぜ」と著書『サイクリング・ブルース』で、独特の言い回しで、どれだけのものを勇気づけたか。同じ世代のものとして、派手な衣装やどぎついメーク、そして反原発と、私には合わないと思っていた。それよりも肌が合わないと嫌ってもいた。が、だ。ある一冊で変わった。自転車好きには共感どころではない。

「サイクリング・ブルース」(小学館)の著書を読み、ブルースを聞き、彼の個性に、はまった一人だ。著書は、LSD(ロング・スロー・ディスタンス=長い距離を、時間をかけて、じっくり走る)の自転車旅の楽しさを、キューバや沖縄、東北など国内外7つの旅のフォトエッセイで紹介している。旅のルートやLSD的自転車アイテムの選び方など、実用情報も満載だ。読むと彼のこだわりを知ることができる。不思議に読み応えのあった一冊だった。

反原発の彼とは、逆だが、昨日は、ひとつの節目を迎える日でもあった。彼のフレーズを引用すると「汗をかいて、峠の道」は、長かった。もうひとつは、「土煙りあげた季節 やがて去っていった 国道で雨に打たれ また 聞こえる」というフレーズも合う。

中越沖地震が発生した2007年7月16日以降、柏崎・刈羽原子力発電所が全号機の停止から約2年。泉田・新潟知事は昨日午前、県議会全員協議会で東京電力柏崎刈羽7号機の運転再開に「同意する」と表明した。7号機は事実上の運転再開に当たる起動試験に入る。

本格運転はこれからだが、重要なのは、泉田知事が全員協議会で、国や県技術委員会が「7号機の耐震安全性は確保されている」と評価した経緯を説明したこと、自身が4月30日に同原発を視察した結果、「最大級の地震を想定し、対応が取られていると理解した」としたこと、また、エネルギー資源に乏しい日本の現状を踏まえ、「当面は原発と共生せざるを得ない」とも述べたこと、など、国というよりも最近の原子力行政は、立地する県、市町が主役でもある。

その意味で、昨日の新潟県知事の発言は、大きな峠をこえた発言とも受け取れる。柏崎刈羽原子力発電所の地震による停止は、敦賀の1,2号やもんじゅ、さらには敦賀3,4号にも、大きな影響を与えている。それだけに敦賀にとっても大きな峠を超えたことになる。

清志郎さんを引用すると「風の中に震える胸に 大いなるサイクリング・ブルース」と、この道のりはまだ長い。それでも大事な発言だった。安全第一を基本に、首都圏の電力の予備率は5%程度、本来10%程度ないと猛暑の場合、対応できない。それだけに7号機の再開は意味がある。

ここで、忌野清志郎さんと重ねるのは、不謹慎かもしれないが、それでも生き方に共鳴する一人のおやじとして、ロック歌手、自転車愛好家、父親としての清志郎さんのかっこいい生き方に感謝だ。そして、原子力行政にとって、10年たって、昨日がひとつの節目だったと言えるような気がする。
【2009/05/08】 | ページトップ↑
「ぼったくりバー」の請求書
Date:2009-05-07(Thr)

大阪の友人のメールを読むと、橋本大阪府知事の人気の高さがわかる。地元、大阪では相当高い。大阪人の国への反発か、人情もろいのか、涙をみせる知事、一生懸命取り組む知事に共鳴している。それも、言葉のわかりやすさに親しみを感じているようだ。各地の首長の中で、若いだけではない特異な存在のようだ。その中でも、言葉は表現の仕方によって、伝わり方で国を動かしている。

そのひとつが、府知事が語った『ぼったくりバー』。高度成長下、バブル期のバーやスナックを経験したものなら、なおさらだ。それもわかりにくい行政関係を単刀直入に述べたといえる、まさにわかりやすさの象徴する言葉とも言える。

経験談で、『ぼったくりバー』の請求書で、「ビール10本、オードブル計10万円也」と。これを警察に訴えても法的には問題なしで終わった。だまされた本人らが悪いことになる。

これを、行政間の複雑さで見事に表現したと、私も関心している。道路や河川などの国が行う直轄公共事業で、地方が国に支払う負担金について例えた。国は地方に費用の一部を請求するが、明細のない総額が示されるだけという実態だ。

地方は長年、中身も分からないまま大金を支払ってきた。その中には、国の出先機関の改修費といった支出すべきか疑問のある項目も含まれていた。それも金のない市町村では黙って、見過ごしてきた。しかし、国にすがっても出てこない、財政がひっ迫する地方がそれだけシビアになった現在、血税の使われ方だけに、見過ごせないことだった。

橋下府知事は負担金制度を、国が地方を縛る「奴隷制度」、国に言われるままに負担金を支払ってきた自治体職員を「催眠術にかかっている」とも表現した。負担金問題はもともと、行政同士の、とっつきにくい話だ。市民レベルになると理解に苦しむ。私も議員になってようやく理解できた。県と市の関係にも通じる。上下関係そのものというときがある。

地方自治は、地方分権法で国、県、市の関係はパートナーだとか、いかにも横並び的な関係なようだが、いまだに、金銭面では上下関係そのものだ。

繰り返しにもなるが、橋下府知事の言葉には、ずさんな実態を分かりやすく知らせる効果があった。各地の知事も横並び的な発言をし始め、国土交通省も国も動き始めた。分かりやすい言葉が、改革の原動力になることを知らされた。

福井県と敦賀市の関係も、随所で上位関係的なことが多い。私も経験したのが、敦賀のごみ問題は典型的だった。西浦県道問題もそのひとつだろう。いくら主張しても、難しい、しかたがないで終わってきた。

『ぼったくりバー』だけではない、不思議なことが国、県、市の行政間では未だに存在する例だ。県が主張してきたエネルギー拠点化、本来の主導的立場が、県だが、駅西開発と深くからんできただけに、どう市民にわかりやすく、どう将来の敦賀のためになるのか、駆け引きの中での事業だけに、この種の問題が今後も生じかねない。
【2009/05/07】 | ページトップ↑
子育て支援政策の限界と解決策は・・・
Date:2009-05-06(Wed)

昨日は、子供の日。大型連休の一日を子どもとふれあった家庭も多いだろう。我が家も一度は全員集合となる。時は短くとも無常の喜びとなる。

子育て環境は、私が子供の頃、子育てをした頃、孫が出来そうな現在。50年代、80年代、そして現在と、比較しても変化は激しい。遊園地の様相だけみてもずいぶんと変わった。50年代は遊園地で、三角ベースの草野球、ガキ大将を中心に幅広い年代で遊んだ。80年代は、お母さと子供の姿や親子が遊園地でキャッチボールする姿があった。最近の遊園地は人影はほとんど見られない。新緑の下、子どもたちの元気な歓声はどこへいったのか不思議な光景だ。

長くなったが、生活水準は向上し、経済的には豊かになった半面、将来的に危機感を招いているのが少子化の問題である。自治体の業務のうち、お年寄りの介護・医療分野も大事だが、子育てに敦賀市も保育園を中心に1割の税金を投入している。成果をあげているか、どうか。全国平均の出生率07年1.34に比べれば、1.5はまだましだが維持が現状。上昇の雰囲気は感じられない。
敦賀市の少子化の要因として、全国とほぼ同様、未婚化と晩婚化を挙げられる。その平均年齢が全国平均より若いことが全国平均より高い理由といえるだろう。それでも、若者が結婚しなかったり、結婚が遅くなれば、いきおい出生数は減少するだろう。

内閣府のネットで、今年一月に行った少子化対策に関する世論調査では、少子化に歯止めをかけるため期待する政策(複数回答)は「仕事と家庭の両立支援と働き方の見直しの促進」が58.5%に上った。これに「子育ての経済的負担の軽減」「妊娠・出産の支援」「子育てのための安心・安全な環境整備」が続き、いずれも過半数だった。

いずれも、国や敦賀市として、児童手当、就学前医療費無料化、子育て支援センターや保育園の充実など人口割には予算もかけている。ただ、増えない理由を、子育てを行うご夫婦に聞くと「いくら制度があっても生活基盤が保障されなければ難しい」というのだ。市役所内をみても臨時職員が三分の一に増え、年収が少なければ、子育てはおろか結婚も困難な状況だ。教育費の負担も無視できない。それに敦賀市の核家族化だ。夫婦共稼ぎでは一人が精一杯。「二人目という気分になれない」とのことだ。

景気悪化による就職難で、ニートやフリーターは、結婚や子育てどころではない。敦賀市も、不況下、敦賀に戻り、パラサイトシングルなど増えていることは確かだ。少子化は未婚、晩婚化、不況、労働環境、社会保障、教育など敦賀市も社会全般にわたる。一自治体では困難な状況だ。すぐに解決できるものではないが、手をこまぬいてもいられない。だからといって、受けのいい政策を展開するのも疑問だ。

お隣の美浜町議会の3月定例会の山口町長の議会提案を借りると『少子化対策と若者定住化施策の一環として、(中略)具体的には、不妊治療費の助成の拡大をはじめ、子どもの医療費の無料化についても助成対象者を県内で初めて中学校卒業までに拡充するほか、満1歳から小学生までの児童に対してのインフルエンザ予防接種費用の助成、小学校就学前までの第2子以降の子育てを支援する「にこにこ育児応援手当」の給付、更には、高校生通学定期券の助成など赤ちゃんから18歳までの次代を担う子どもたちを幅広くサポートする施策を積極的に展開いたします。』と手厚い政策が議会承認もあり実施に移された。とくに、中学卒業までの医療費無料化は、県内初だ。

この政策は、高浜町などにも影響するだろう。敦賀市も就学前まで1億2千万円を使い、毎年上昇の一途だ。敦賀市も中学卒業まで実施に移しても、丈夫になる小学生や中学生を加えても、2億円はかからないとの意見もあるが、小児科医師にすると、コンビニ受診的な親が増え、相当の負担がかかっていることは確かだ。その効果を十分に検証する必要がある。医療費無料化は一度、範囲を広げるとやめるのは相当に困難だ。それも増え続ける覚悟も必要だ。それだけに安易な決断は避けるべきである。

それであれば、働く母親が子育てと両立できる環境の整備は、初期投資は4、5千万円だが運営費は人数にもよるが一千万円以内ですむ。これも政策の優先順位だ。
【2009/05/06】 | ページトップ↑
認定の遅れは気にするな!(中心市街地活性化基本計画)
Date:2009-05-05(Tue)

今年の3月27日、中心市街地活性法に基づき認定された市が10都市。遠野市(岩手県) 、白河市(福島県)、静岡市(静岡地区)(静岡県)、静岡市(清水地区)(静岡県)、掛川市(静岡県)、名古屋市(愛知県)、守山市(滋賀県)、丹波市(兵庫県)、田辺市(和歌山県)、酒田市(山形県)。これで全国で77都市。福井県では07年11月に越前市と福井市、08年7月には大野市が受けている。

なかでも日本海側の山形県酒田市は人口約11万人。認定範囲111.4ヘクタール。敦賀市の180ヘクタールに比べ狭いが、同じように駅前整備や料亭横丁整備と海鮮モール整備など取り組んで参考になる。計画を丹念に読むとその苦労がにじみ出ている。

ただ、これまで認定を受けた富山市などの中心市街地活性化基本計画の取り組みの進捗状況や目標の達成状況等の報告が国の中心市街地活性化本部で公開されているが、内容が気になる。

その報告内容は、
「1.取組の進捗状況が概ね予定通りであり目標達成可能と見込まれる。
2.取組が実施されていないため、今回は評価対象外。」

と、この2つだけという状態。現実は、数値目標の歩行者・自転車通行量、観光施設入込み数、区域内人口など、2年程度では評価も先だが、多少の成果はあるが、「概ね予定通り」をどう受け止めればいいのか、現地に行くと成果は「多少は増えたが目標は・・・。」というのが、本音のようだ。きちんと評価しないといけない時期は、もうしばらく辛抱だ。

データを持っていないので、都市名はひかえるが、人口減少圧力と郊外化圧力が高い地方都市では、なかなか成果が出にくいのが現状のようだ。「逆に成果が出るのか」と心配する議会の議論もある。成果が出始めるだけに注目もしたい。国の動きも税金を使うだけに厳格になり始めているとの声もある。

敦賀市の認定に向けての、これまでの関係者の努力も相当なものだと評価したいが、国の指摘の通り、急ぐ必要もない。あいまいな数値目標はに、どこでもシビアなようだ。敦賀市の関係者の全体構想力や企画力の総動員が求められる。私の調査する限り、鳴り物入りの中心市街地活性化計画の認定だったが、短期に成果を求める国会議員もおり、国も成果とい正念場を迎え始め、計画の目標数には相当の根拠が必要のようだ。敦賀市も課題は多く、遅れたで焦る必要もない。

ここで、2日の中日新聞記事「今月中の国への申請断念 敦賀市の中心市街地活性化計画」(http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20090502/CK2009050202000004.html)を掲載したい。
 「敦賀市は1日、策定作業を進めている中心市街地活性化計画について、JR敦賀駅舎の改築問題などの影響で作業が遅れ、今月予定していた国への認可申請ができなくなったことを明らかにした。
 市はJR敦賀駅周辺から敦賀港付近まで約180ヘクタールを中心市街地に設定し、商店街の空洞化対策などを盛り込む方向で2006年度から策定作業に着手。認可を受けると、国から補助金が支給され、市は13年度中に計画を終了させることを目標にしている。

 しかしJR敦賀駅舎の一部改築案や、エリア内にある同駅西地区の開発案などの決定が遅れ、現在、策定作業が進まない状況。今後の見通しも立たず、目標にしていた今月中の国への申請を断念することを決めた。

 市はこれらの事業を削除して、計画を決定することも検討しており、今後、計画や補助金の規模が縮小される可能性もある。 自治体の中心市街地活性化計画の申請は、国が年3回程度受け付けており、次は秋ごろの予定。しかし事前の国との折衝で、市の計画は「集客効果があいまい」などとも指摘を受けており、計画の決定や国の認可をめぐって曲折も予想される。」と現状を伝えている。

いずれにしても、申請はすなわち認定に等しい。国との話し合いがついていないことになる。市民シンポで副市長からチラッと報告された事項でもある。駅舎の改築計画、駅西開発計画、舟溜り地区など、議会の議論とも合わせ、秋以降の申請で仕切り直しでいいのではないか。まだ集客や予算面など5年計画だけではすまない、将来の敦賀像がかかっているだけに焦らず、計画的に、議会での議論を大切にすることが大事だ。
【2009/05/05】 | ページトップ↑
公共工事は、計画的に焦らずに・・・。
Date:2009-05-04(Mon)

古傷が痛む。腰、肩、肘とひざ。日頃、力仕事をしていないつけが回った。腰が柔道で、膝は拳法、肩と肘は自転車で、・・・。日頃のつけが、一挙にやると、どこかにひずみが出る。

ところで、東京の電車に乗っていて驚くのは、ホームの電光掲示板に流れる「人身事故のため遅延」というフレーズのあまりの多さ。転落など不慮の事故も中にはあろうが、そのほとんどは飛び込み、つまり自殺だ。1時間もすれば、何事もなかったように電車が走り、その飛び込みは過去になる。都会ではあまりに日常的な飛び込みだが、これでも自殺手段としては少ない方で、割合を考える不気味になる。男女ともに百人に二人から三人。年間自殺者3万人超、1日に80人を超える人が自ら命を絶つ異常事態。それも11年も続いている。

ネットをみると、統計的には、自殺者の数は5月ごろから増え始め、6月に最も多くなる。不景気との関係も大きい。失われた10年との関係も深いのではないか。敦賀市の有効求人倍率などそれなりの景気維持は、住民の暮らしを支えるためにも大事な政策だ。

本題に入りたいが、景気低迷が長期化すると、敦賀市でもいくら有効求人倍率が1を割り込まないといっても、市民の暮らしは厳しくなる。中小企業の資金繰りが苦しくなる。政府は追加経済対策に盛り込んだ資金繰り支援で政策金融のフル出動を柱の一つに据えた。企業への貸し出しの円滑化のためには、危機対応として公的な金融仲介機能の一層の拡大はやむを得ない。しかし、地方は独自に考える必要がある。福邦銀行への公的資金注入など、地方の民間金融機関の財務状況の悪化が資金の目詰まりに拍車を掛けかねない状況である。

景気対策の全般にわたる政策運営に当たっては、敦賀市でも雇用調整助成金などきめ細かい相談に応じている。土木建築業者には小中学校の耐震工事前倒しなど、公共工事はかかせない。商工会議所も中小の足元の経営安定にも十分配慮している。それでも市民生活に影響しかねない。

企業活動は本来、民間が主体であるべきだが、敦賀市は越前市と比べ、製造業比率は低いが土木建築業は2倍近い特殊な産業構造になっている。公共工事の減少は、ある意味では地域経済にも影響する。しかし計画的な公共工事は重要であり、市内の経済の安定は、生活の安定にもつながる。

当面の資金調達への安全網整備もさることながら、敦賀3,4号の本格着工への期待感も大きい。次世代への成長を模索するためには、産業団地などの企業誘致も大事だが、当面の景気対策にもならない。連携大学、研究所、研修所などのエネルギー拠点化は息の長い公共工事でもある。

敦賀市では、公的支援の領域が広がる一方で、財政貯蓄、基金の120億円を超える貯金も今回、取り崩している。相次ぐ前倒しの景気対策による財政収支悪化への懸念も出る。あれもこれもという、年度を区切った公共工事よりも、息の長い計画的な公共工事が適切ではないか。それも敦賀3,4号機の本格着工が始まれば、市内に景気は一転する。今後は敦賀市の自律的な景気回復についても、それも具体的な長期的なシナリオが必要ではないか。

他市に比べ、シナリオが豊富だけに、焦る必要はない。少なくと10年の計画的シナリオが可能なメニューはある。議会での議論や議決が必要だが、駅西区画整理、エネルギー拠点化(連携大学、研究所、研修所など)、JR敦賀駅舎改築、国道8号2車線化、中心市街地活性化基本計画の船溜り再生、松原公民館などの改築とメニューだけでも目白押しだ。資金的な裏づけも苦しいながらも時間を考えれば、当てになるだけのものもある。じっくりと計画的に。
【2009/05/04】 | ページトップ↑
わかりにくい言葉、説明の難しい言葉は不安を感じる・・・・。
Date:2009-05-03(Sun)

三十年前、原子力発電所の敦賀1号の現場で働き始めた頃、一番いやなのが活性炭付のマスクの着用。今ではほとんどみられなくなったフルフェースマスク、ハーフマスク。70年代、80年代は被ばく線量も高く、マスクをして数時間も現場にいたことも珍しくなかった。内部被ばく防止上、現場規制をかけての作業だ。その意識があるのか、私は、花粉症でも極力、マスクをしないようにしている。

ところで、今、1番売れているのはETC車載器とマスクではないか。特に、マスク特需は、抗ウイルスの高性能品に注文急増という。1枚八百数十円の高額品に2日間で10万枚もの注文が入るなど在庫切れが続出しているとか。うがい薬の有効成分を含むマスクや超立体マスクなど、付加価値の高い商品も引く手あまたらしい。

東京の百貨店の新型インフルエンザ対策コーナーで、原子力発電所さながらの、高機能マスクに手袋や保護メガネと化学防護服までセットした感染対策防護キットなるものまで登場しているとか。

テレビ報道の言葉で、世界的大流行は「パンデミック」、警戒水準は「フェーズ」と、特に「フェーズⅠ」とか職場の打ち合わせで、企画的な文書のよく使っていた。女房に聞くと『「パンデミック」とか「フェーズ」というカタカナ用語だと、わかりにくく、より不安が増すような感じがする』と言う。そうかもしれない。今年の流行語大賞候補も間違いがないとの声もあるとか。

もうひとつ、流行語大賞候補は、橋下大阪府知事の「ぼったくりバー」だ。オジサン族にはわかりやすい言葉で、多少の経験があるだけになおさらだ。例えの適否はともかく、問題の核心は、国と地方がそれぞれの役割をどう分担するか、わかりやすさは頭に残る。

国も県もうそうだが、背景には、戦後建設された道路や橋などの老朽化が進んで維持管理費が増大、これから予算確保が難しくなる事情がある。敦賀市内の国道の新設は、旅籠山トンネルや国道8号バイパスの四車線化で全体的には、近敦線を残してほぼ完成に近い。今後は、道路の維持管理が問題となる。維持管理費は、維持管理に責任を負う者が負担するのが原則であることは確かだ。

道路も基本的には10年単位で劣化が進む。維持管理費をどう確保するか、70年代、80年代にアスファルト化した市道も多い。国と地方の役割をこれからどう分担していくか。「予算の確保が難しくなる」などという理由で、維持管理費負担金を残そうという国交省の考え方こそ、時代に逆行するものだ。

最後に、敦賀市のプロジェクトの言葉で「エネルギー拠点化」もどこが拠点で誰が責任をもつのか。「中心市街地活性化基本計画」の核はどこで、誰が責任を持つのか。「連携大学」は、どこに出来て誰が責任を持つのか。

市民からするとトップダウン的なことが多く、雲の上の存在とか。されど税金が多額に使われる。「連携大学は駅前が有力地とか、決めもせずに開発しているのですか」と手厳しいメールもいただく。
あるメールでは、「連携大学が市民にどう役に立つのか、将来の敦賀のためになるのか」など、敦賀市民の示す時期に来ている。

わかりにくい言葉や説明が難しい言葉は、得てして将来につけを残すことも多い。連携大学など全体構想を説明する時期にもきている。税金の使い方は、トップダウンではすまされない、今後、より厳格に求められ時代だ。
【2009/05/03】 | ページトップ↑
「団結がんばろ!」という言葉が似合う不思議な時代・・・。
Date:2009-05-02(Sat)

昨日から5月。初夏のさわやかな風が吹き始めたというのに、世界は、同時不況の寒風に続き、「豚インフルエンザ」という目に見えない新型感染症におののいている。

一昨日から騒がれたカナダのバンクーバーは、三十数年前、乗船実習で訪れた寄港地。海からの港は別世界に思えた。当時は、さびれたとはいえ、日本人町が残り、歓迎も受けた。ニュースにあわられたスタンレーパークには、リスがたわむれ、インディアンのトーテンポールがたっていた。豊かな国との印象を強くした。

逆に、当時、日本からバンクーバーへ伝えられたニュースは田中角栄首相逮捕。何やら劇的な幕切れを感じた。当時、バンクーバーの日本人ご婦人から「日本政治の貧困ですネ」とバッサリと切られたのを覚えている。

また、田中角栄首相が、首相就任した70年代前半の「日本列島改造論」は90万部を超すベストセラーになった。私も書店で求め読んだ。新幹線と高速道路で日本列島を改造しようと論は、私には頼もしく思え、その当時の今太閤と誰もが絶賛したものだ。結果は、物価高騰を招き、その後のロッキード事件、田中首相逮捕とつながった。そうは言え、基本的考えは、変わらぬまま、日本人が一致団結して改造に向かい、それが、ほぼ整い、北陸新幹線に今、熱をあげている。田中角栄の偉大さとその結果という不思議さが日本にあるのではないか。

ただ、「日本列島改造論」で話題にもならないが、土建屋・田中角栄か、林業、森林という言葉がいくつかあげられていたのを覚えている。林業の重要性を述べ、開発による森林や自然破壊を危惧し、森林破壊に警鐘を鳴らしたものではなかったか。田中角栄、独特の「先の見え」だったのだろう。

新型インフルエンザに話を戻すが、発生源のメキシコでは、感染がどう広がったのかや詳しい病状などの情報が不明のままだ。エイズやエボラ、豚インフルエンザの出現は生態系への無秩序な侵蝕の警鐘にも感じる。

新型インフルエンザの騒ぎで、市内でも種類によっては、マスクの売り切れも生じていると聞く。今思うと、ガーゼを重ねた程度の昔のマスクはのどの保湿や、せきやくしゃみによる病原の拡散を抑えるぐらいの効能だったとは、はじめて気がついた。微細なウイルスや花粉の吸入を遮断できるようになったのはごく最近。繊維を重ね合わせた不織布や、特殊なフィルターを使った高機能マスクと、当時の違いを感じたのは不思議だ。当時は花粉症も少なかった。時代の進歩と不思議さを感じている。

時代の不思議さは、福井労働局が昨日、発表した3月の県内雇用失業情勢。新聞報道によると、有効求人倍率(季節調整値)は前月を0.08ポイント下回り0.61倍となった。石油危機後、82年6月以来、26年9カ月ぶりの数字。ところが、敦賀が1.00倍。その他はすべて1倍割れ。小浜0.91倍、福井0.69倍、三国0.58倍と続き、武生、大野はともに0.43倍。

全国的にも1を超えるところは皆無に近い。不幸中の幸いというのか。敦賀の産業構造か、この現象はしっかりと受け止めておきたい。これまで培ってきた結果でもある。それでも来月には1を割る様相だ。

2月の木原建設の経営破綻以降、心配された連鎖倒産は発生していない。3月危機も乗り越えた。しかし、市内の土木建築事業者をはじめ、悲鳴とも聞こえる声が多くなってきた。手形の問題も顕在化している。ただ、新聞でも報じられているが、国の緊急保証制度を活用した融資の効果が出ている。雇用調整助成金も急増し、その効果も出始めている。国と自治体の機敏な行動の結果と評価したい。これからは長引く不況にどう対処するか、民間もさることながら、自治体の努力も必要だ。

時代は変わるが、地球温暖化に経済不況、新型インフルエンザ…。テレビや新聞報道に一喜一憂し、「見えない敵」が次々私たちを脅かす。どれも孤軍奮闘では解決できないことばかりだ。議会でも議員間でも新型インフルエンザの対応はと、水面下で電話をし合う。

労働組合がメーデーで必ず、口にする言葉「団結ガンバロウ!」、いまだ、色あせていない。そんな不思議な時代だ。国や自治体、市民が協力なしではどの問題も解決しない。
【2009/05/02】 | ページトップ↑
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