日本一健康なまち
Date:2010-05-31(Mon)

昨日は、朝から選挙準備、打ち合わせと、休日の大半が参議院選挙の準備に追われるようになった。とはいっても、巷の反応は鈍い。

敏感といえば、世を挙げて健康ブームだ。学校や職場での法令診断から任意の結核、肝炎、がん検診まで、あらゆる病に巡らされた検診網。近年は血圧から血糖値、尿検査から心電図まで家庭で測定できるキットさえあるとか。ただ、健康診断も万能ではない。精度にもよろうが疾病を見落とすケースもある。いっとき騒がれたメタボ健診などは、数値至上主義の根拠が問題視もされている。

「はーい、楽にして息を吐いて」と若い女性に声をかけられ、緊張していたお腹が膨らむ。不思議な光景が続いている。とはいえ結果は冷徹だ。醜い数値をにらみながら、怠惰な生活習慣を振り返る。健診前日に突如、酒を慎んでもしかたがないと思うのだが、不思議だ。

健康とは、普段からの身と心の処し方だ、と。ところで、健康診断は、母子保健法や学校保健法、労働安全衛生法、健康保険法などに基づいて行われる。実施主体は市町村や学校、企業、健康保険組合などとばらばらで、相互の連携が取られていない上に事後の指導も十分でないため、生涯を通じた病気の予防や健康づくりにはあまり役立っていないという問題が指摘されている。今後の団塊の世代の現役引退など国民健康保険の財政に予防は重要な施策のひとつとなる。

敦賀市にとっても、健康診断の受診率向上は重要な施策だ。国民健康保険分野は、市が直接、担当するが、市民の理解と信頼なくして成果はおぼつかない。一般健診やがん検診ともに受診率が低い敦賀市にとっては頭痛い事業でもある。

以前にも書いたが、私が注目している新潟県の見附市。総合計画の第一に「日本一健康なまち」をめざして、市民の一人ひとりが健康に暮らせるまちづくりを行っている。市民がいきいきと心豊かに生活するため、市では、日本一健康なまちをめざして、「いきいき健康づくり事業」を展開。『食生活』『運動』『生きがい』『検診』の4つの切り口で事業を展開している。

3年ほど前に視察した時、各公民館に自転車こぎや健康器具を設置し、万歩計データをパソコンで入力でき、ネットで各家庭において進捗状況を確認できる通信システムの導入など、どこでもだれでも利用できる運動教室のサテライト化を図っていることだ。市民権を得たのか年々、利用者が増加していることも、健康ブームに、高齢者に気楽に行けることがマッチしたとも言える。

その中でも、「健康運動教室」は市民の人気もあり、筑波大学の久野准教授のもとに、市の運動教室のデータから、「4年間運動教室を継続した人と、運動をしていなかった人では、一人当たりの医療費が6万8千円以上も開きがある」との研究成果を発表。継続的な運動が医療費抑制につながるという客観的なデータが実証されたとのこと。

8年間、この事業を継続し、さらなる参加者の拡大という課題に取り組んでいる。市立病院内に「健康の駅」を設置し、「健康の駅」は「健康」をキーワードに、訪れる人たちに保健・福祉・医療、全般にわたるサービスを提供。健康相談・健康についての情報発信・市の健康事業の模擬体験ができるとか。

いずれにしても結果がでてきた見附市の総合計画、施策がわかりやすく国民健康保険の市税負担の横ばいや利用者の増加など結果がでていることを素直に評価したい。
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【2010/05/31】 | ページトップ↑
静観できない沖縄問題
Date:2010-05-30(Sun)

昨日、昼は、数人と市民の方との意見交換。なんといっても最初の話題は、福島大臣罷免と普天間問題。夜は、若狭町で松宮いさおの国政報告会に参加もしたが、松宮衆議も普天間問題の沖縄から話を切り出した。「沖縄県の広さは、日本の0.7%。在日米軍基地は日本の7割」と、数字は正直だ。

数字は、客観的に社会状況をとらえるのに最も有効な手段と思っている。先日公表された、有効求人倍率の敦賀0.84は小浜と同様、全国トップクラスだ。福井県も0.69倍で全国トップ。そこには、産業誘致など、歴史の積み重ねがあることを忘れてはいけない。近くでは、武生の0.48と敦賀の違いは、わずか0.36でも、近いだけに武生の実情が想像できる理解できる数字だ。

話を戻すが、有効求人倍率で最低は沖縄県だ。武生のよりさらに低い4月は0.31と低迷が続いている。全国的には、回復傾向にありながら、最低が昨年の8月が0.28だから、回復しないままの状況が続いているともいえる。武生では、もっとも厳しかった昨年度が0.44だから、その違いと厳しさは数字からも実感できる。

先日見たテレビ番組で大田昌秀元沖縄県知事が嘆いていた。「基地が経済発展につながるなら、沖縄は全国一発展しているはずだ。ところが最下位の貧乏県で仕事もない」。私たちは、ついつい、沖縄経済は米軍基地がなくなれば破綻するという誤った理解の反論だった。数字を調べて納得だ。参考に、出生率や人口に占める子供の割合の全国トップが沖縄県でもある。

「政治の基本は妥協である」という名言がある。ある面、千変万化で、とらえどころのない政治の本質を突いている言葉とも言える。とりわけ利害の異なる国同士が絡む交渉ごとは妥協なくして成立するはずもない。日米両政府はきのう米軍普天間飛行場について、辺野古移設を明記した共同声明を発表した。本土の論理、政府の論理からすると、妥当とも思える共同声明だが、沖縄県民の思いは複雑だ。

沖縄にいる友人は「米軍基地がなければ、有効求人倍率はもっと下がるのも事実だが、産業の目玉である観光産業は、米軍基地とは相容れぬものであり、沖縄の発展を阻害している。基地問題は、市民生活とも直結し、何度も話題に上がりながら、根本的な解決策が先送り、棚上げだっただけに、民主党政権には期待が大きかった。それだけに失望感とのギャップは大きい」と語った。彼は、地政学的に安全保障の沖縄の重要性を主張し、一方で、米軍基地との共存共栄には限界があるとも言ってきた一人だ。

沖縄の負担を減らしたいと願うのは誰しも同じだろう。健全な市民感覚と言ってもいい。ただし政治家がそれを言えば、重い政治責任が生じるのである。

「最低でも県外」と言った首相発言、共同声明、福島大臣の罷免と、一連の流れを、地方の民主党議員としては、政府のこと、中央でのことと、静観もしたが、国の安全保障とも関係し、沖縄の実情と深い歴史の重みを考えると、無責任では済まされない。
【2010/05/30】 | ページトップ↑
高齢化社会を迎える敦賀市のまちづくり
Date:2010-05-29(Sat)

鳩山首相の昨夜の、米軍普天間の移設問題で、社民党党首の福島消費者行政担当相を罷免した。断片的にとらえれば、妥当な措置と評価したいが、社民党は連立政権を離脱する公算が大きく、選挙戦術的に考えると、この時期にとの思いも強くなる。それまでの対応や国の安全保障、沖縄県民の気持ちを考えると粘り強い対応があってもよかったとも言える。

巷の話に移すが、福井労働局が28日発表した4月の福井県内有効求人倍率は前月を下回る0.69倍で、4カ月ぶりに悪化した。それでも3カ月連続全国トップ。敦賀では、0.16ポイント低下の0.84倍と1.0を割り込んだ。報道によると、原子力関連の建設、製造業は堅調だが、幅広い業種で女性の求職が増えたためとか。昨日も書いたが、数字上は高いといえども、労働の質ともいうか、内容は決してよくない。敦賀市も景気の影響を色濃く受け、医療、介護、年金など市民生活そのものに、影響を及ぼしているだけに、目が離せない社会状況だ。

ところで、昨日は議会の敦賀駅周辺整備調査特別委員会。駅周辺整備は、ハコモノ整備とはいえ、高齢化社会を迎える敦賀にとって、どうまちづくりを進めるか、その起点でもある。

先日、公表した駅西地域の駐車場を中心とするAゾーン(7,600㎡)に建設される施設について、話し合った。繰り返しになるが、現在の駅前駐車場の駐車台数以上を確保できる自走式の立体駐車場を整備するほか、男女共同参画センタ-の機能や子供一時預かり、市民相談センタ-等の市の行政サ-ビス施設や商業施設、さらに、原子力機構が計画するプラント産学共同開発センタ-(仮称)と日本原電が計画する原子力・エネルギ-学習の場も加わるとする内容は、私としてはほぼ妥当な案だと考えている。

半世紀、原子力と共に歩んできた街の結実でもある。ただ、なぜ原子力関連施設が駅前なのか、それも一等地に原子力施設なのか、疑問の声は大きい。市民の期待感も大きいだけに、財源、規模、具体的なデザイン、維持管理費用など、敦賀市として駅舎と並び、シンボリックな中核施設であり、デザインもさることながら、持続可能な施設として、議論の積み重ねが必要だ。

JR敦賀駅は、試験運用と言え、コミュニティーバスの充実、変更により、これまで以上に列車、バス、自家用車が集結する拠点ターミナルになった。高齢化社会時代を迎えて、広がり過ぎた市街地を集中化し、ひとつの賑わいを造り上げる最後の機会でもある。

駅西整備計画は、まちづくりの起点でもある。愛発、西浦、東浦、旧市街地と人口減少が進む地域との調和など難しいまちづくりが要求される。

最後は、改築予定の駅舎の三角屋根のデザイン、駅構内のエスカレータの論議になった。三角屋根デザインについては、賛否両論あろうが、空間が広すぎるだけに空調を含んだ維持管理費用など妥当なものか、まだ市の理事者側の明確な回答を得ていない。

また、エスカレータについては、市民要望も強いが、その後の維持管理費を、敦賀市が払うのであれば、お隣の長浜駅と整合性が合わないと、これまで主張してきた。理事者側も、JR西日本と交渉を繰り返している。
【2010/05/29】 | ページトップ↑
若者の就職事情
Date:2010-0528(Fri)

昨夜は、「いのべ航太」後援会の敦賀の事務所開き。時間も遅いのか、本町の商店街の人通りは少ない。その上、この時期の寒さ。朝方も寒い。野菜への影響もさることながら、海水温も低いため魚の成育が遅れ、水揚げも少ないとも。

気候の影響もさることながら、景気の影響が、敦賀にも色濃く出ている。ことのほか、真剣に相談を受けるケースも多くなった。本人のみならず、親も真剣だ。

5月病ならぬ、就職難民とも言うべきか、まさに、小津安二郎の「大学は出たけれど」を地で行くような若者が、敦賀にも舞い戻っている。大学だけに限らず、高校生も就職難に陥っている。就職しても肌があわず、敦賀に舞い戻る若者も多い。パラサイトシングルとも言うべきか、親元に帰る若者が意外に多く、その受け皿があるにはあるが、あったとしても、給与の安さが半端ではない。「生活優先で結婚などできやしない」と率直な声も聞こえる。

新聞報道によると、未就職者の人数は、大卒で前年の約2倍の約3万1千人、高卒で約1千人増の約1万5千人に上るとか。嫌な表現だが、「若い就職難民」という言葉も耳にするようになった。景気は回復基調にあるといても、地方はいまだに厳しい状況が続いている。敦賀のハローワークの有効求人倍率は、全国的にも県内に比べると、何とか、高水準だが、仕事の内容は、パート、臨時などが大半。

まして、若者の就職は、ハローワークですぐ決まるが、賃金水準が低く、かいわそうだとの声も聞こえる。出身校の進路指導の現場では、在校生たちの世話で忙しいとかで、卒業生の支援までは手が回らないとか。これが、現実のようだ。親も「しばらく様子をみて」と複雑な心境のようだ。

逆に、市役所の採用試験でも有名大学が増え、市立看護学校の倍率も下降傾向に歯止めがかかり、逆に上昇。

4月から新卒の未就職者を対象に、国が受け入れる企業に助成金を出し、半年間実習した上で採用するか決めさせる事業が始まったが、敦賀市での効果は疑問だ。

結婚しても夫婦共働きは当たり前。「子どもを育てる環境ではない」とこれも真剣に語る。子ども産んでも共働きが増え、保育園の需要は高い。意見を聞くと、保育園の延長保育と現実的な話が多く、労働時間を長くして残業代を稼ぎたいとの本音も見え隠れする。当然「小中の生徒にも医療費無料化を実現してください」と、率直な要望をいただく。

話を飛ばすと、かっこいい男性「イケメン」をもじり、育児に積極的な男性を「イクメン」という言葉を、長妻厚労相は1月の国会答弁で真剣に述べている。来月末スタートする改正育児・介護休業法のPRで「イクメン」が強調された背景は、仕事が優先され、男性の育児休業がほとんど進んでいなことにもよるとか。ここ敦賀で育児休暇は皆無に近い。「イクメン」は今年の流行語大賞には程遠い。

結論として、20代、30代の就職は、敦賀では、有効求人倍率は高いと言え、仕事の質というか臨時、パートが多く、結婚、子育てまで広範囲に影響している。彼らが語る言葉は「まともに就職でき、生活できる敦賀を」と、現実の課題は深刻だ。
【2010/05/28】 | ページトップ↑
労働者派遣法で変わってしまった働き方
Date:2010-05-27(Thr)

昨夜、遅く、越前市で会議を終え、南条、今庄と国道365を通ると、田植えが済んだ田んぼから、盛んにカエルの鳴き声が響く。まさに、初夏の風物詩だ。

小さなアマガエルの世界も、油断すれば天敵に襲われる。野生の動物や鳥などのほか、より体が大きいトノサマガエルやトウキョウダルマガエルにも狙われるとか。もっと大きな変化は、耕作が宅地化され、産卵場所は失われた。危険なウイルスやカビも国内で出てきたとか。カエルの世界で、人間社会の変化が、自然の天敵より大きいのではないか。

話を、その人間社会に移すと、政府、民主党は今国会に提案している重要法案の一つ労働者派遣法改正案を、郵政改革法案とともに優先処理する方針。先日、市内の中小企業の社長から、鋭い指摘を受けた。

敦賀市は、大企業は別にして、中小企業は、派遣社員に頼ることが多いというのだ。法改正で、大企業は直接雇用への切り替えが可能かもしれないが、中小企業は困難なことは確かだ。人件費は、経費負担増につながり、影響は大きいと語る。

原子力関係の会社の職場や市内の中小企業では、景気のこともあるが、派遣法もあってか、10年前とは違って、パートや期間従業員と、働き方が大きく変わってしまっていると語る。雇用主も雇用される側も、これを前提とする働き方に変わってしまった現実をみてほしいと語る。

政府が提出した派遣法改正案は、製造業派遣や登録型派遣の原則禁止などが柱になっている。だが、禁止範囲の定義があいまいで、例外規定が多いなど「抜け穴だらけ」との批判が労働側からも上がっていることも確かだ。多様な働き方や生き方が浸透している社会で、派遣労働を「正常でない働き方」とみなすことへの不満もある。

1986年の派遣法施行以来、労働市場では規制緩和が繰り返されてきた。背景には、「雇用の調整弁」として安上がりな労働力を派遣労働に求めた。しかし、世界同時不況以降の急激な景気悪化で、「派遣切り」が続出し、社会問題化した。職や住まいを失った人々が「年越し派遣村」に大勢集まった。

民主党の政策テーマで、「格差」と「貧困」の是正が、規制緩和から労働者保護のための規制強化へと労働政策を転換することは、労働者保護にもなり、大きな流れであり意義あるものだ。しかし、中小企業の多い福井県全体もそうだが、敦賀市では、数字上は、調べきってはいないものの、派遣やパート、臨時雇用は、この4,5年で数倍に増えている。

雇用の安定も企業の振興も重要である敦賀市にあっても、派遣法改正の影響は少なくない。中小企業への支援など雇用対策の拡充についても、現在の派遣法には、問題が多い。しかし、改正派遣法にも問題があるとの指摘は、働き方の現実と、現場である地方都市の現実を見る上で、国会での審議は、欠かせない。

映画の世界で恐縮だが、黒沢明の「七人の侍」のラストシーンで、野武士との戦いが終わった後、農民たちが田植えをしながら歌い踊るシーンが印象に残っている。野武士の争いを超える変わらぬ日本風景だ。それが現実の社会変化は、その日本風景を大きく変え始めた。

アマガエルの世界もそうだが、働き方も、社会変化や法律改正で、長年の間に、大きな変化をもたらしている。「非正規」と流行語にもなったが、現実化した地方都市で、これをどう改善するか、規制緩和から規制に動くだけに、考えさせられた指摘だ。
【2010/05/27】 | ページトップ↑
Date:2010-05-26(Wed)

昨日は、多摩市議会を訪れた。多摩市は、多摩ニュータウンで有名な計画都市でもある。インフラ整備も急速に増加する人口にあわせて昭和50年代にそろった。今、維持管理費という大きなつけが、住民に回ってきている。また、都心に通う有識者も多く市議会への関心も高い。その分、議員の意識もレベルも高い。

多摩市議会は、平成19年議会に「議会改革特別委員会」を設置し、東京都内初の「議会基本条例」を今年の3月に制定している。

ここで、全国の議会基本条例の動きと背景を述べると・・・・

鳩山政権が地域主権改革関連法案の今国会成立を目指している。分権改革の議論が加速する中、地方自治の在り方も問われている。日本の地方自治は、首長と議員が直接、住民から選出される「二元代表制」を取る。首長と議会が車の両輪となり、住民の意思を反映させた自治を行うのが原則だ。

分権改革で自治体経営の裁量権が強化され、地方への権限・財源移譲がこれまで以上に進めば、行政の執行状況を監視する議会の役割はますます重くなる。成否によって住民生活に大きな影響が出る。議会は単なる議決機関ではない。住民の意思を反映させた政策立案にも積極的に取り組まなければならないと、大上段に構えても、議員自らの意識とレベル向上が重要となることは確かだ。

住民からも議会の形骸化が指摘され、不要論まで挙がる地方議会をいかに活性化させるのか。議員の活動は、単なる出身母体や地域の利益代表といった動きにとどまっていないか。厳しい目が注がれている。そこで、議会の自己改革の手段として全国に広がっているのが「議会基本条例」制定の動きだ。形先行でもあるが、議員の意識が変わり始めたのも事実である。

多摩市議会の「議会基本条例」に話を戻すと、制定への作業は、約2年半という長い時間をかけている。そのプロセスは、市民参画を十分に行いながら進めてきた。

まず市民アンケート調査「市議会に対する意識調査」を実施し、市民の議会に対する認識について現状把握を行い、自ら市民の中に入り出前委員会を市内各所で繰り返し実施し、市民の議会に対する考えや意見を収集、市民との議論を通じて、双方の現状認識の共有化を図っていた。

出前委員会でも意識調査・アンケート調査を実施、質問内容も変え、手間暇をかけて、議員自らが街頭にも立って、市民理解を求めて、制定にこぎつけている。

多摩市議会の基本条例の前文を掲載する。そこに、多摩市議会の意気込みを感じる。

・・・・・多摩市議会基本条例・前文

『多摩市議会は、市民、市議会及び市長をはじめとする執行機関がそれぞれの役割を明確にし、互いに考え協力し、
行動することにより、市民の福祉を向上し、豊かな地域社会を実現することを目的に制定された多摩市自治基本条例
において、多摩市の意思決定機関として位置づけられ、その議決権の重さが強く認識されています。
 地方議会のあり方は、それぞれの自治体の風土や文化に根ざすものですが、多摩市議会は、ニュータウンの受け
入れで急成長し、成熟都市に向かいつつある私たちのまちの自治の発展を常に意識しながら、地方主権や住民自治
の確立を追求し、従来からさまざまな議会運営の改善に取り組んできました。

このことを基礎に、全国的な地方分権の流れと先進事例にも学び、多摩市議会が未来に向けて、私たちのまちの
自治の推進の牽引役の一端を担うためにも、あらためて議会の機能や役割を定める議会基本条例を制定する意義が
次第に明らかになってきました。

 多摩市議会が、日本国憲法第8章「地方自治」及び地方自治法で示されている二元代表制の確立に資する議会と
して、「市民のために存在する市議会」という揺らぐことのない原点の上に、あるべき像を示し、市民と共有する
方針を確立するため、ここに、多摩市議会基本条例を制定するものです。』

と、議員が自ら書きあげ、全会一致で可決している。多摩市議会事務局からは225ページにも及ぶ議会改革資料を頂いた。これまでの取り組みの経緯が詳細に丁寧にまとめられていてわかりやすく、質問にも丁寧に答えていただいた岩永議員、川田事務局長に感謝申し上げたい。
【2010/05/26】 | ページトップ↑
議会基本条例・・・。ところで都会にあって、福井にあって、敦賀にないものは・・・。
Date:2010-05-25(Tue)

マグドナルド、ケンタキーフライドチキン、ココスと続くが、都会にあって、福井市にあって、いまだに、敦賀市にないものが、全国チェーンの「スターバックスコーヒー」だ。人気の秘密は都会のおしゃれ感覚がいいのか、数多いメニューの中から好みを選び、欧風スタイルのしゃれた店内で味わうのは気分がいいか。ほとんどの県都に進出してきたが、まだ、10万人規模の地方都市には少ない。

「JR敦賀駅前の新しいAゾーンの商業エリアによんできては」と、真剣に語る方もいる。スタバは、シアトルの小さなコーヒー小売会社から、日本をはじめ、世界ブランドに育ったもの。まさに、アメリカンドリームだ。それだけにスタバは、ぜひ敦賀にもほしいと思う方も多い。まさに、今、スタバは、都会感覚のシンボリックな存在だ。

敦賀に来て三十数年、喫茶店は、心癒して場所でもある。かつてあった薄暗いジャズ喫茶をはじめ、コーヒー一杯で、きままにしゃべり、居心地いい場所として、心を癒してきた。それでも、この敦賀にもスタバは、一店くらいは、そろそろほしい感覚だ。

またまた、前置きが長くなった。昨日は、議会運営委員会のメンバーと共に、静岡県の菊川市議会を訪れた。2005年に菊川町と小笠町が合併し誕生した市だ。中部電力の浜岡原子力発電所を訪れるときに、何度か素通りした街でもある。気候は総じて温暖で、深蒸し茶の里として知られる茶産地である。自動車関連部品、精密機械などを生産する企業が立地する工業都市でもある。

街の紹介はここまでにして、昨日の目的は、議会基本条例の調査だ。まず、目に飛び込んだのは「市民に開かれた議会」という議会だより。

「議会基本条例」はまさしく、議会改革の最先端でもある。全国では06年以降、北海道の栗山町を皮切りに百を超える地方議会での制定が相次いでいる。

質疑応答で驚いたのは、菊川市議会は、昨年1月25日に議員選挙が行われ、新議員が決まったばかりの同月28日、任期切れを翌日に控え、落選議員もまじえて、前期の議員だけで、採決を行い、議会基本条例を可決している。最後まで仕事をしようとする恐るべき議会でもある。それだけ、基本条例にかける思いも強い。

条例は前文と9章22条からなる。内容は、議論を重ね、各市町の良い点を入れた、かなりしっかりしたものとなっている。会議の原則公開や、市民との意見交換の場を積極的にもつことを定めている。

本会議での「一問一答」方式は敦賀市議会も同じだが、市長らの反問権を認めるなど、越前市議会と同様、画期的な内容となっている。注目したいのは、まちづくりの基本方針や、市民生活に重大な影響を及ぼすことが予想される計画や事業については、立案の経緯や、他の自治体との比較、財源措置や将来のコスト負担など7項目の説明を行政側に求める内容を明記したことでもある。

議会基本条例のうたう「開かれた議会」とは、各地区での議員自ら行う「議会報告会」。議会で決まったこと、決まった過程を議員自ら、パワーポイント使って行うというもの。議員の勉強も必要だ。それだけ市民の関心も深くなるというもの。

また、注目したい点は、不正な口利きや働きかけを防ぐため、議員から市長など当局関係者への口頭の要請について、日時や内容、対応、経過などを記録した文書を作成することも定めている。

今、全国の地方議会で流行とは言わないが、前置きのスタバのように、地方都市の議会で制定が相次いでいる。河村市長のバトルで有名な名古屋市議会は、数カ月で、議会基本条例の可決まで持ち込んだ。ただ単に、市民受け狙っただけのものではいけない。議会が、市民を巻き込んで、いかに市民のための議会にするか、それを条例化しようというものだ。なじみの喫茶店だけのものでもなく、流行のスタバでもなく、あまねく市民のための議会基本条例と、力んでみるが、明日は多摩市の基本条例を調査する・・。
【2010/05/25】 | ページトップ↑
市内の介護保険の実態とこれから・・・。
Date:2010-05-24(Mon)

先週の土曜日、西公民館では地区の社会福祉協議会の総会が開かれた。西地区も高齢化かが進み、独居老人が200世帯を超えた。社会福祉協議会の環境も年々、厳しさを増している。世帯構造の変化で、敦賀市でも、高齢者世帯のうち一人暮らしや夫婦だけの世帯が過半数を占める。

数字は定かではないが、未婚の子と暮らす世帯を含めれば全体の6割から7割を超えるのではないか。これまで、「老老介護」という言葉はよく耳にしたが、最近は「認認介護(認知症の人同士の介護)」が増えているとも。介護の担い手の3分の1が夫や息子などの男性が占めるようにもなった。私も介護を経験して、一概に言えないにしても、男性の介護は女性に比べ、力仕事はいいが、きめ細かさや精神面での辛抱強さに欠けることが多い。

介護を社会全体で支える介護保険制度が始まってから先月で丸10年を迎えた。介護が必要と認定された人は、敦賀市でも制度開始時の2倍ちかくにのぼり、自己負担分を含む総費用も倍増している。

措置制度からサービスを売買する契約制度への移行で後退したのが公的責任だが、家族に頼れない低所得者は在宅サービスを十分に使えないのが現状だ。特別養護老人ホームなどの施設整備は抑制され、お金がかかる民間施設となるが、これにも限度がある。
 
敦賀市の介護行政は全国の自治体に比べてもきめ細かく、介護保険料は、昨年度、基準の保険料が月4000円から4200円に改定となったものの、全国的には低く抑えられ、まだ妥当な運営と言えるだろう。それでも急速な高齢化のなみは、厳しい現実の姿となっている。

国レベルの話だが、2012年度の次期制度改正に向け課題は多い。介護労働の環境きびしい整備、医療との連携、要介護認定区分の簡素化などが、検討されているが、なんといっても国の負担割合増の要望は強い。

市内の特別養護老人ホームの実態をみると、施設介護はまだいいとしても、在宅介護など、必要な人に必要なサービスが行き渡らず、「介護の社会化」という理念にほど遠い状況が生まれている。小泉政権下で始まった社会保障費抑制方針に基づき、利用を制限する方向で制度が見直され、その影響が、政権交代としたからといって、色濃く出ており、保険財政からも、今後もこの傾向は続くと言うよりも続けざるを得ない環境だ。

06年度の法改正では軽度の人の在宅サービスを制限し、施設入所者の自己負担も増やした。介護報酬は2度にわたりマイナス改定。「適正化」のかけ声のもと、同居家族がいる場合の生活援助を中止するなど、細かく利用制限する仕組みが見られるなど「介護の社会化」とは逆行している。

家族頼みの制度は社会の変化にも逆行することも確かだ。慣れない家事や介護へのストレスも重なる。高齢者虐待も水面下では聞かれる。介護疲れの話も身近に聞くようにもなった。在宅介護には、家族への支援策は不可欠だ。そうは言っても現実は厳しい。

愛発、東浦、西浦に潜む限界集落的な過疎化と介護は、切っても切れない現実も生じ始めている。それだけ行政に求められることも多くなる。
【2010/05/24】 | ページトップ↑
JR敦賀駅周辺整備は、高齢化をむかえるまちづくりの起点
Date:2010-05-23(Sun)

昨日は、気比の松原を愛する会が毎年5月に行う松原清掃から始めた。「気比の松原を愛する会」はメンバーおよそ140人。 40年以上にわたって松原清掃を続け、5年前からは福井県の木・マツの植樹にも取り組んでいる。この長年の苦労に、国は、春の褒章を福井県内から7人と共に唯一、この15日、天皇陛下の前で団体表彰を与えた。地道な活動が環境を守り、子供たちにも伝えられる。昨日の中学生が参加していた。

ところで、敦賀市が整備を計画していた駅西の全容が昨日、明らかになった。試験運用とはいえ、コミュニティーバスが全て敦賀駅を起点とすることになった。

敦賀駅は、これまで以上に列車、バス、自家用車が集結する拠点ターミナルになる。 これまでJRだけの駅の印象が強かったが、高齢化社会時代を迎えて、広がり過ぎた市街地を集中化し、ひとつの賑わいを造り上げる最後の機会でもある。

駅前は民間の動きは速い。ふたつのホテルの営業開始は、商店街を変え始めた。原子力発電の定期検査や打ち合わせに、泊り客の流れが、駅前に集中している。今回、公表されたAゾーンの交流施設は、研究所、学習の場、市の相談窓口と、賑わい創出の面と、高齢化を迎える敦賀市にあって、駅西整備の集大成であり、現在のところ、総仕上げともいえる。それだけに市民議論も重要だ。

駅西整備計画は、まちづくりに大きな変化をうながす。すでにホテル建設で、人の流れが変わってきた。大きな課題の一つは、人の流れに回遊性をもたせることだ。駅前商店街への動線をつくるとともに、気比神宮への観光ルート、プラザ萬象、図書館、あいあいプラザへの福祉、文化施設との連携東側エリアのなど、人を導く街の一体感を醸成しなければならない。

観光面では、JR直流化でとして、滋賀県、京都など近郊からの観光客も訪れるようになった。駅の観光案内所は、明らかに業務量は増えたものの、期待された経済効果は、今ひとつだった。観光客の受け入れ態勢整備も今が正念場だ。舞鶴若狭自動車道の敦賀接続を4年後に控え、観光客の流れが変わることは確かだ。

また、世帯数の多い敦賀市にとって、高齢化も独居老人が増える中、市民への相談窓口の設置、市民活動が今ひとつという敦賀市にあって、老朽化が進み耐震化難しい男女共同参画センターの市民協働をバックアップするには、駐車場などの交通事情も欠かせない。社会変化や市民ニーズや、コミュニティーバスの公共交通をまちづくりに生かす視点、起点も重要だ。

【2010/05/23】 | ページトップ↑
全容が明らかになった敦賀駅周辺整備構想
Date:2010-05-22(Sat)

福祉、教育、子育てと日常業務の大事さは言うまでもないが、長期的な街の展望をどう描くか、その一方で、危機管理も重要な仕事だ。

これまでは対岸の火事だと受け止めてきたような気がする。連日のトップニュース。非常事態宣言も加わり、口蹄疫の感染拡大がやまない宮崎県が警告を発した。身近に出現した非日常の危機の深刻さを知らしめるには十分インパクトがある。

発生地域では一般住民も不要の外出を控えるなど不自由さを強いられている。感染危機に直面している畜産農家のつらさが報道されているが、まさに生き地獄だろう。

被害がここまで拡大したのは政府や県の初動の遅れだとの不満が渦巻く。矛先は口蹄疫の疑い例発生後に海外出張を優先した赤松広隆農相にもむけられている。災害など、危機管理は、日頃からの訓練が重要なことは、言うまでもない。今日は水防訓練の日でもある。

話をがらりと変えるが、長期的な展望では、昨日は敦賀駅周辺整備構想策定委員会、議会への駅周辺整備について説明会が開催された。

これで、駅舎改築、連携大学と今回の現在の駐車場を中心とするAゾーン(7,600㎡)に建設される施設の概要が示され、ほぼ全容が明らかになった。現在の駅前駐車場の駐車台数以上を確保できる自走式の立体駐車場を整備するほか、男女共同参画センタ-の機能や子供一時預かり、市民相談センタ-等の市の行政サ-ビス施設や商業施設、さらに、原子力機構が計画するプラント産学共同開発センタ-(仮称)と日本原電が計画する原子力・エネルギ-学習の場も加わる。

敦賀駅西地域に原子力の大学の研究所、機構の研究所、さらに原電の学習の場と、原子力関連の施設が結果として並ぶことになった。半世紀の原子力と共に歩んできた街の結実でもある。今後の半世紀も原子力を中心に街が形成されるといっても過言ではない。

市長は「大事な地場産業と考える」と述べるなど、駅前に原子力の看板が並ぶだけでも、地域特性が表れ、次の発展があるように思う。

敦賀駅舎改築案の模型を展示し、同時にアンケ-トも募集していますが、昨日の会議で結果の中間報告があり、市民からは現行改築案におおむね7割の方から賛同の回答をいただいているとのこと・・・2割が反対だそうです。

夜、労働団体のひとつである「ゆうあい倶楽部」と市長と語る会があった。約1時間半の意見交換の場で、観光、子育て、そして駅舎と課題は広範囲に及んだ。市長からは、新駅舎のデザインについて「どうかな」ど、逆質問もあった。全容が明らかになった駅周辺整備、6月議会の議論も本格化する。

なお、敦賀市では来月25日(金)午後7時から、きらめきみなと館小ホ-ルで、「駅舎改築に関する市民フォ-ラム」が開催される。市民を巻き込んだ議論が本格し、建設も始まる。駅前商店街がホテル建設ともに変わり始めた。それだけに目が離せない敦賀の最重要のプロジェクトだ。
【2010/05/22】 | ページトップ↑
飯が食える観光振興
Date:2010-05-21(Fri)

「月清し 遊行のもてる 砂の上」「名月や 北国日和 定なき」

敦賀を訪れた芭蕉の句だ。敦賀で期待したのが8月15日(陽暦9月28日)の仲秋の名月に関する句が多い。芭蕉の訪れた気比神宮、色が浜と敦賀は、旅の材料にこと欠かない。

前日の14日の夜、芭蕉は気比神宮へ夜参している。気比神宮の両部鳥居は日本三大鳥居のうちのひとつで高さは10.93m。正保二年(1645)の建造といわれる。だとすると神宮を訪れた年は1689年だから、芭蕉もこの鳥居をくぐった可能性は高い。これを観光ボランティアが説明をする。時を超えた臨場感が生まれる。

5月16日は「旅の日」。松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅へ江戸を出立した日の新暦だ。「日本旅のペンクラブ」が1988年に提唱した旅の原点でもある。「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」は、中学校の国語の授業で暗記させられた書き出しは今でも口ずさむことができる。時の旅人となって芭蕉がめざしたのは、まず奥州の平泉、最後が敦賀と、時を超えても観光地にできる素材だ。

奥州の平泉は、源義経が最期を遂げて場所でもあり、地の観光ボランティアが「芭蕉が訪れた年は、義経没500年にあたり、義経を弔うためではないか」と地元ならではの大胆な説を聞くことができる。義経の居館があったと伝わる小高い丘に登ると石碑が目に入る。

「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」。

奥州藤原氏の栄華と義経は、日本人が好きな時を超えた歴史だ。同じ場所に立ち、思い巡らせる旅のせいか、年間二百万人を超える。旅館、土産物と「飯が食える」観光で街が生きている。今は、観光客減少に歯止めをかけようと世界遺産を目指す。

気比神宮には年間六十万人訪れるが、単品に過ぎない。神楽通りには観光客は無縁だ。これでは「飯が食えない」観光だ。気比神宮に金ヶ崎の歴史のエリア、相生、蓬莱町の博物館、魚市場、敦賀酒造の空間、さらには、赤レンガ倉庫、ムゼウム、鉄道博物館に現在の港駅のエリアと、回遊性を持たせるための工夫、仕掛けなど、ハードばかりでも駄目だが、民間も巻き込んだ、息の長い計画と辛抱強い「飯が食える」な観光振興が動き出したばかりだ。

長浜や若狭と広域観光も、舞鶴若狭自動車道の敦賀接続と無料化が絡むだけに、目が離せない。人の流れが変わるだけに、素通りの敦賀にならない工夫がほしい。

人口が最も多い団塊の世代が定年を迎え、旅への関心は強く、敦賀は歴史材料にこと欠かないだけに、PRと受け入れ体制が出来上がれば、大きな産業にもなりうる。いかに臨場感を持たせるか、長浜、彦根でも成功している観光ボランティアの育成など、長期的な我慢強い養成という施策も必要だ。それになんと言っても、回遊してお金を落とせる仕組み、泊まってくれる仕組みと仕掛けが大事だ。

また、敦賀半島には、全国で注目された高速増殖炉「もんじゅ」に加え、廃炉、40年を超える軽水炉、敦賀3,4号建設現場と、原子力発電は、観光では負のイメージでとらえるのではなく観光資源ととらえた産業観光もある。幸い、原電敦賀には観光バスが駐車でき、拠点となるPR館もある。説明者にこと欠かない。これに、芭蕉の「色が浜」、「水島」に、民宿も合わせれば、「飯が食える」観光資源としてのプラス発想。これを、市役所はプロジェクトつくって検討を始めた。

見たい、食べたい、遊びたい。いろんな旅の楽しみがある。時代の最先端を見、時の旅人、芭蕉とも出会い、「飯が食える」観光の工夫の余地はあり過ぎる。

敦賀の観光は、素材があり過ぎるだけに、逆に観光行政に一貫性がなかったとも言える。ポイント絞った計画性、将来性をにらんだ辛抱強い施策の実行など、「飯が食える」観光振興を目指す時でもある。
【2010/05/21】 | ページトップ↑
議会基本条例の勉強会
Date:2010-05-20(Thr)

昨日は、法政大学の廣瀬克哉教授を迎えての講演会。演題は「議会改革と基本条例」。一般の参加を呼び掛けたところ、市民の皆さん、大学の先生、長浜、高島市の議員や理事者側のからも部長や課長の顔も多く見られた。演題からして、どれだけ集まるのか心配していたが、市役所4階の講堂が、ほぼ満員の盛況。

私も議会運営委員会で議会基本条例の制定を主張していたが、任期1年を切って、制定に向けて議論を始めるか、どうか疑問を持っていた。広瀬氏の助言はぎりぎりのところとか。議会基本条例は、報告会など、いかに市民と対話できるか、条例制定のプロセスも市民を抜きにしては考えられない。それには時間と労力が必要だ。

ところで、北海道の栗山町が全国初めての議会基本条例を制定した。議会の使命は、「自治体の事務の立案、決定、執行、評価における論点、争点を広く町民に明らかにする責務を有する、議会は討論の場である」、と前文で謳っている。魅力的な前文だと廣瀬氏は言う。議会は政策過程のプロセス全体にかかわり、住民参加と議論を大事にしょうというもの。栗山町は、インターネット中継・動画配信をして住民がいつでも見られ、商店街には、議会の一般質問の日程表などが掲示されている。

その改革の一歩は議会報告会であった。議決に単に賛成した議員も、反対した議員も議会と言う組織で、地域の住民からの質問に答えなければならない。これで議員の不勉強、議会について伝え方が不足していることに気づく。広瀬氏は住民も意識レベルが変わるとか。

敦賀市議会も、予算決算常任委員会の設置など内輪の議会改革だけでは、なかなか市民には見えない議会だ。重要なことは、外からの厳しい目で、議会改革も本物になるとある勉強会で聞いたことがある。住民の目が届いている議会はしまりがあり、議論が活発になる。

敦賀市議会でもRCNのテレビ報道を入れて以来、一般質問は、毎回十人後半からあるときは、二十人を超える。内なる議会改革から、次なる改革は、いかに市民を巻き込むか、そのためには議会基本条例はその第一歩と考えている。
【2010/05/20】 | ページトップ↑
敦賀市は出生率に歯止めがかかったか?
Date:2010-05-19(Wed)

温かいというより暑い日が続いている。天気のいい日が続くと気が和む。水田の緑がまぶしさを増してきた。苗の背丈も伸びてきたように見える。不順な天候が続いていただけに、ほっとできる光景だ。

敦賀平野もほぼ田植えを終えた。こういう水田の姿は、目には優しい。ところで、市内の公園で子どもが元気で遊ぶ姿が見えなくなってしまった。遊び方も違ったと言えばそれまでだが、50年代、60年代と団塊の世代と共に遊んだ風景が懐かしいとも思いが強いだけに、変化は逆に不安にもなる。

子ども手当の申請が、市役所の窓口で本格化している。1人当たり月額1万3000円。初回は参院選前の6月に、4、5月の2カ月分が支給される。

子ども手当法は2010年度限定。11年度以降の制度づくりはこれからだ。民主党は衆院選公約で2万6000円を掲げた。しかし、財源の目途がない中、敦賀では「本当に満額26,000円支給されるの?」と疑問符をもつ方が多い。

各家々を訪問すると、ある高齢者は「子ども手当はバラマキ」と言う。税金、借金で集めた巨額な手当に危うさを新聞報道やテレビは伝える。ある家庭では「借金のつけは子どもに回ってくる。民主党も選挙だけ考えて・・」と厳しい意見も頂いた。

参議院議員選挙用マニフェストも、議論が二転三転、ふらついている様子がマスコミで伝えられる。それが逆に不安を増強している。小浜で前原大臣は子ども手当の基本論を説いて理解を求めた。

確かに「コンクリートから人へ」の予算組み替えだが、所得制限や地方負担で党内の意見が割れた。末端の地方議員には、手当の理念、財源、仕組みの議論が不十分なままスタートしたということには不安が残る。

使途は「貯金が圧倒的」という調査もあったが、何よりも若い夫婦からの疑問は、児童手当のような継続性、永続性への疑問だ。毎年、考え方が変われば子育ても不安になる。それでは貯金というのが普通の考えだろう。

児童福祉法は、保護者とともに国や地方公共団体にも、児童を健やかに育成する責任を負わせている。財源が限られる中、子ども手当もさることながら、優先すべきは保育環境など制度の充実、必要な所への経済的支援など、きめ細かさは、まさに地方が考える時代でもある。

敦賀市も予算のほぼ1割を子育てに使う(教育委員会の予算とは別)。税収の増が見込めない今日、限界もある。その中で、働きながら子育てをする世帯が敦賀でも増えている。敦賀市では、子育て支援策が成功しているのか、判断は難しいが、数字上は、出生率を1.5から1.7に上昇。歯止めがかかった状況が続いているが、評価はまだこれからだ。それだけにきめ細かい支援策と子ども手当の継続性は大事な課題だ。
【2010/05/19】 | ページトップ↑
福井のアオッサ視察
Date:2010-05-18(Tue)

昨夜は、福井のフェニックスプラザ大ホールで、「福井から日本を動かす2000人集会」に参加。参議院候補予定者の「いのべ航太」と志を同じくする若い衆議、県議、市議が、全国より集まった。
中でも、柴橋正直・衆議、田中美絵子・衆議、福田衣里子・衆議、横粂勝仁・衆議と20代、30代の若手の衆議には勢いがある。

テレビをみていても、新たな世代交代は、その国の節目がある。英保守党のキャメロン党首が43歳7カ月で首相に就任した。97年の就任時44歳が目前だった労働党ブレア氏を抜いての最も若い首相の誕生である。家族と一緒に収まった写真の表情には初々しさそのものだ。ブレア氏の育児休日取得など新しい時代を感じたが、13年後も新たな変化だ。

さらに、大国である米国オバマ米大統領、ロシアのメドベージェフ大統領も40歳代で、改革に取り組んでいる姿を見るにつけ、日本だけが取り残されているような気にもなる。

振り返ると、日本では古く1885年に44歳で初代首相に就任した伊藤博文が最年少で、いまだに記録は破られていないとか。4年前には52歳の安倍晋三氏が戦後最も若い首相となり注目を集めたが、1年で政権を投げ出した。若さだけがすべてではないが、最大の武器のひとつであることに変わりはない。

昨日の集会前に、肝炎患者を前にして、福田衣里子・衆議の話は、若さだけではなく、薬害肝炎九州訴訟に実名を公表し提訴しただけに、実行力が伴い、質問に誠実に回答する場面に、説得力があった。現在も薬害肝炎九州原告団代表を務める。

前置きが長くなった。昨日は、議会の敦賀駅周辺整備検討特別委員会のメンバーで福井市のアオッサを訪れた。今年の4月で3周年を迎えたが、真の評価はこれからとも言える。訪問すると、県、市の関係者がずらりと並び恐縮した。私もここで、NPO法人「中池見ねっと」の結成時に県の担当者に何度かお世話になったことを思い出していた。

説明も各担当が坦々と語り、約1時間がたった。ひと言で語るのも失礼だが、市中心市街地活性化への起爆剤的役割となっているものの、今のところ、市などの公共施設は好調な一方、商業施設はいまひとつ振るわない。設備維持でもガラス張りの建物は空調に金がかかり、地下駐車場は、稼働率はいいが、設備費用に金がかかるとの結論だ。

まず、アオッサの入館者数は、07年度が197万人、08年度166万人、09年度169万人と横ばいだが、会議室の稼働率は、予想を上回る数字で好調とか。ただ、1~3階にある商業スペースは、20店舗がはいっているものの、空き区画が5つある。4~8階の市・県関連施設の好調さとは裏腹に、売り上げ不足などから、大阪市の管理運営会社が地権者に賃料を滞納し訴訟になった経緯もある。そのことで、新聞紙上をにぎわしただけに、一般には失敗とは言わないまでも、商業施設の難しさを証明したのではないか。

敦賀市の駅周辺開発でJR敦賀駅舎の改築、広域連携大学と計画が明らかにされたが、それをつなぐ、現在の駐車場、駐輪場付近に、市民相談などの公共施設、研究所、商業スペース、立体駐車場などの駅周辺整備の中核ともいえる建物が予定されている。福井のアオッサが身近な例となるだけに、参考になる。

21日の午後3時に市長自ら参加で議会の説明会が予定されている。ファイナンスこと、財源問題も含め、難しい時代だけに、しっかりとした計画を聞きたい。

駅舎、連携大学、駐車場を含む中核的な建物と、新幹線問題も絡み、30年後の将来を見通した建物にすべきものでもある。20年後には、4割が65歳以上となるために、少子高齢化、人口減少などを考慮したものでもなければならない。福井のアオッサには、昨日は、中間試験中の高校生が多く勉強に訪れ、図書館には高齢者の顔もあった。駅前という交通が便利なだけに、新たな公共空間形成として私は決して失敗ではないと思っている。

それだけに、維持管理、財源、それに、賑わいも大事だが、商業施設の割合の縮小など、将来を見据えた、時代時代に対応でき柔軟な建物にすべき配慮も必要に思う。
【2010/05/18】 | ページトップ↑
大半は元気なお年寄りだが、一方で、引きこもりがちなお年寄りも多い・・・。
Date:2010-05-17(Mon)

連日のように天気がよく、昨日は若狭路を車と電車で楽しんだ。早朝より若狭町、戻ってきらめきみなと館の親子フェスティバル、そして小浜線にゆられて前原国土交通大臣が出席した民主党の集会へ。午後は、民主党の街宣カーで、若狭町、夕方、西福寺の茶会と時間が過ぎ、日がのびた夕方、西浦へ自転車を楽しんだ。書き出しを探す作業をお許し願いたい。

まずは、小浜市での前原大臣の話から入る。大臣は、講演で、「日本の制約条件、不安条件を①人口減少、②少子高齢化、③国の借金にある」と切り出した。その後、子ども手当の基本論、コンクリートから人への予算の組み替えと、わかりやすいソフトなもの言いで観客を引きずりこんだ。

関心を引く新幹線問題は、要約すると、「並行在来線をどうするか、新しい仕組み作りを慎重に検討している」と述べた。受け止めとして、北陸新幹線の県内延伸について、7月までに結論が出す方向で検討していることには変わりがなく、「新幹線の整備が必要だという県民の総意は理解しているが、並行在来線も必要としている。将来的に持続可能で、責任を持てる仕組みを作ろうと検討している」とも述べ、けっして造らないと言っているわけではないと大臣として納得のできる説明だ。

また、舞鶴若狭自動車道は予定通り工事を進め、6月末には無料化に踏み切るとも述べ、人の流れが変わり、この地もただ待つのではなく、受け入れ態勢が大事だとも釘をさした。そして、国全体としても観光立国を目指すとも述べた。

夜、昨日の免許返納のブログを読んだ78歳の方からお電話をいただいた。内容は、「免許返納には勇気がいるが、家族の支えがあるから返納する気になった」と率直だ。「高齢化が進む社会では、免許返納の大事な施策だが、お年寄りの孤立を防ぐことがもっと重要だ」とごもっともなご意見だ。

家族がいればいいが、やもなく一人暮らしで困ったときに、頼れる人がいるかどうか。近所の人との付き合いや触れ合いが十分にあるのか。いずれもがない場合は、社会的孤立のリスクが高くなることは確かだ。

調べると、65歳以上の方は、2900万人(昨年10月1日現在)。総人口の22.7%を占める。高齢者のうち一人暮らしの割合は男性の場合、現状の11%から20年後は18%と急増。女性の21%と大差はなくなるそうだ。男性の一人暮らしは、公立性が高いとか。孤立の背景には、単独世帯や夫婦だけの世帯の増加、離婚率の上昇などがあるという。敦賀市内の世帯数は都会並みに多く、この傾向は他の地方都市より強い。

大半は元気なお年寄りだが、一方で、引きこもりがちなお年寄りも多いとも聞かされた。では、どうしたらよいのか。「つながり」「支え合い」の構築。われわれがともすれば忘れてきた人と人、人と地域、地域と地域の「きずな」の回復である。四国の遍路人気は、「おもてなし」という精神で人と人のつながりが確認できるからとの理由がある。一方で、お客ももてなすが、もてなすことで地域の「つながり」を大事にしているから、遍路も安心して旅ができるとか。

話を並行在来線に戻すと、JR直流化で敦賀に来られる観光客のうち、お年寄りが意外に多い。団塊の世代の引退で、ウイークデーの観光客も意外に多いとも聞いた。昨日は、「旅の日」。松尾芭蕉が曽良を伴って「奥の細道」に旅だったのが5月16日だったことを理由に定めたとか。前原大臣も語るように受け入れ態勢だ。


【2010/05/17】 | ページトップ↑
高齢者の免許返納
Date:2010-05-16(Sun)

昨日は、天気をよく朝6時半、おばあちゃんとのドライブから始めた。若狭町のツーデーマーチの署名活動、9時は敦賀市へ戻って総合体育館、10時福井で事務所開き、選対会議、昼は鈴木こうじ政治塾、夕方は柔道整復師協同組合の懇親会と・・。車は最大の交通手段、高速道路の運転が眠くなる。

今日は、高齢者の免許返納について考えたい。敦賀市は、旧市街地であればいいが、郊外での生活は車なしでは考えられない。私の住む中央町内へ定年退職で移り住んできた2人暮らし夫婦。いずれも70代を超えているが、自家用車で買い物や病院通いと車は欠かせない生活手段と語る。

今日も早朝のニュースで免許返納が増えたとあったが、高齢者が加害者となる交通事故は増加している。どこか忘れたが、80歳を超えた運転者がひき逃げ容疑で逮捕され、人をはねた認識がなかったと述べるなど、やりきれないニュースを耳にするほどになった。

高齢者の事故原因は、歩行者見落としや発見の遅れとか。高齢者に対しては、免許の自主返納制度があっても、敦賀の愛発、東浦、西浦とコミュニティーバスはあっても便数や時間帯もあり、自家用車が唯一の移動手段となる。

乗り合いタクシーなど公共交通機関の充実を求められるが限界もある。運転能力が少しでも低下したと感じたら、余裕を持って返納する勇気が、悲劇を防ぐことにつながる。

敦賀市は4月から、運転免許証の自主返納者に対する支援事業を始めた。自主返納者にはコミュニティバスの利用券を毎月10枚分ずつ、5年間交付される。対象は満65歳以上で、県内の警察署か運転者教育センターに運転免許証を持参し、取り消し通知書を受け取る。通知書を持参し市生活安全課で申請をすれば、バス利用券が交付される。

市内の運転免許所有者は2009年9月末で約44500人。そのうち、65歳以上は6600人で15%を占めている。福井新聞によると、敦賀市の自主返納者は07年度から合計で14人にとどまっている。敦賀市も40人を見込んで53万円を計上、どうなるのか、見守りたい。

運転で「まだまだ大丈夫」という過信は禁物。事故を起こしてから後悔しても遅い。疲れがたまると安全確認も鈍る。自分に言い聞かせる。
【2010/05/16】 | ページトップ↑
不登校生を抱える家庭の苦労は並大抵ではない。
Date:2010-05-15(Sat)

NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」は面白さに加え、意外に奥が深い。登場人物には、ねずみ男や一反木綿のモデルがいる。物のない1960年代が郷愁を誘うと同時に、その世相をしっかりととらえている。

水木さんには左腕がない。出征した南方の島で、爆撃に遭って失った。部隊でただ一人の生存者になった経験もある。戦争漫画とは違う、兵器の絵が少ない、ワニに食われ、意味なく上官に殴られる一兵卒が中心だ。「妖怪天国」の中で、水木さんは、自然に囲まれた現地住民の暮らしにあこがれもしている。何が大事か、体験にもとづく漫画は面白くもあり奥が深い。

ところで、連休が明けて1週間がすぎた。私の息子も新入社員として研修も一段落、連休が終わり、学生時代とは違ったストレスを感じているようだ。一方、連休という休みが続いたことで脱力感から立ち直れず、この温度差もあり、体調を崩す人も少なくない。とりわけ敏感な児童や生徒らが腹痛などを訴え、学校に行くのを嫌がるケースが目立ち始めるのもこの時期だ。

敦賀市でのハートフルスクールもあり、不登校は、増えてはいない。しかし、不登校生を抱える家庭の苦労は並大抵ではない。当人や家族のつらさは、外からはわからないことが多い。できるだけ早く解決への道筋をつけることが大切でもある。話を聞いていても、事例の数だけ処方せんがあることだ。いったん通えなくなると、その子に合ったやり方をタイミングよく探し出して、本来の力を取り戻すのに何年もかかる例は残念ながら珍しくない。

確かに、臨床心理士の教員らがカウンセリングに応じる相談も、充実してきた。水面下では、予備軍といえる子どもは依然少なくない。親子の意志疎通など、悩みや苦しみをそっと受け止め、支える場が、核家族が県下でもっとも進む敦賀市、これからもっと大事になると思う。

この種の問題は、繰り返しにもなるが、事例の数だけ処方箋があり、一人ひとり、うわべではない、深層的な理解が必要なことが多い。
【2010/05/15】 | ページトップ↑
iPadの世界とカクテル
Date:2010-05-14(Fri)

最近、なにかと話題になるのが情報端末のiPad(アイパッド)。敦賀の量販店も受け付けているがどうなるか。秋葉原はもちろん、全国の量販店でも予約殺到、中断の話も出ている。米国では初日に30万台、1カ月足らずで100万台とも。大きさも週刊誌を少し縮めた大きさで700グラム前後。画面を指先でなぞれば映像や電子書籍、ゲームが楽しめて、パソコンのようにインターネットも利用できる。それも5万円前後となれば、飛びつきたくなる。

携帯電話もライフスタイルを変え、携帯を忘れると、仕事が進まないほど、携帯電話が切っても切れないようになった。操作が簡単で持ち運びも楽となれば、教育分野をはじめ、大きな変革になるかもしれない。出版業界の一部では電子書籍への対応を始めているとか。

市役所でも職場でもこの10年で各自各机一台のパソコンが当たり前になった。iPadは、本のようにめくれ、ダウンロードで数十冊が、自由自在に読めるとも。私のように老眼にも対応できる字の大きさも確保できるとか。議会の議場のパソコンは持ち込みは、決まりはないが常識的に持ち込まないが、iPadが普及すれば、パソコンを持ち込む以上に速いかもしれない。

小中学校でのiPadは、まだ一人一台のパソコンは実現できていないが、環境問題を考えればペーパーレス社会実現と値段の安さから普及も速いのではないか。携帯電話とパソコンで、職場での仕事は大きく変わった。

私も古くなり始めたか、携帯電話を忘れたときは、逆に仕事がはかどることもある。いずれにしても、暮らしや仕事の効率性は、心の豊かさとは結びつかない。

がらりと話を変えるが、昨日は、カクテルの日。敦賀の本町、白銀と店も増え、若いバーテンダーも競技に出て賞をもらうなど、レベルも相当に上がったように思う。酒に他の飲料を混ぜ、味と色と香りと、それに時間を楽しむ。

ここにはiPadの世界はない。効率性も大事だが、余裕とというか、休む時間も必要だ。今夜は、カクテルでも考えるが・・・。
【2010/05/14】 | ページトップ↑
敦賀市民も語る、国の財政不安
Date:2010-05-13(Thr)

選挙活動で街頭演説、ビラ配り、ポスター貼りと戦術はいろいろあるが、なんといっても各家々の訪問が大事だ。巷の声が選挙情勢を感じるバロメータにもなる。

敦賀市内の家々を訪問しご意見を伺うと、民主党のマニフェストの人口に対して「子ども手当は、自民党以上にばらまきじゃないか、国の財政がどう考えているのか」と真正面から切り出されるお年寄りが多い。それだけ、毎日、新聞を読み、テレビをみていると、市民としても、国民としても心配になることは確かだ。80歳近いお年寄りは、「私らはいいが、国の借金が子どもや孫たちにどう影響するか、心配だ。」と率直に語ってくれる。

事実、膨らみ続ける国の借金は、確かに気掛かりだ。国の債務残高が882兆円(2009年度末)になったと財務省が10日、発表した。1人当たり700万円に迫る信じられないような額だ。

政府は6月に11年度から3年間の予算の大枠を示す「中期財政フレーム」と、今後10年間の財政運営戦略をつくる予定だが、景気の低迷が続き税収は伸びず、社会保障費は年々膨らんでいく現状をどう考えるか、地方議員の私でも不安になる。

敦賀市内のある80歳の男性が「この厳しい状況下、どう財政運営していくのか。国民に安心感の生まれる説得力のある道筋を示したら、民主党を応援する」ときっぱりと言い切った。

ギリシャの財政危機にいま世界の関心が集まっているが、ギリシャの債務残高は国内総生産(GDP)の1倍強なのに対し、日本は約1.8倍とさらに悪い。日本の国債は国内の金融機関や投資家が買っており、直ちに心配はないと言われるが、このまま借金を増やし続けていいはずはない。このことは私でも理解できる。

衆院選で掲げた民主党のマニフェストの子ども手当などの実施や社会保障関係費の増大もあって、11年度予算は10兆円前後の追加財源が必要になる情勢だ。税収の急回復は望めず、第2弾の事業仕分けによる隠れ財源の発掘も限られた。となれば、消費税率の引き上げを含む税制改革やマニフェストの一部先送り、減額など見直しが課題となる。

政府、民主党の実務者によるマニフェスト企画委員会が開かれ、民主党の地方議員にも現場の声を求められた。地方議員としては、「地方主権の道筋」を示すことを第一に掲げたが、やはり財源が心配の種であうことは確かだ。夏の参院選のマニフェストづくりが大詰めを迎えている。財源を巡って、子ども手当の満額支給かどうか、保育園建設、サービス充実か、など、子ども手当も迷走している。公約を見直せば公約違反と批判を浴び「選挙に不利」と単純な発想だが、地方議員としても、財源を考え、優先順位を付け、どこまで切り込めるのか注目したい。

敦賀市も年率5%程度で社会保障費が増大している。全国の地方都市も額の大小はあるがほぼ同じような傾向だ。鳩山首相は消費税率を次期衆院選まで引き上げないと「封印」しているが、増え続ける社会保障費などを賄っていく道筋は見えない。

行政のムダを排除することは大事だが、それにも限度が見え始めている。増税や財政再建の論議は、これまでも何度も選挙の度に先送りされてきた。将来の負担と受益をどうしていくのか。中長期のビジョンを早急に示すべきときでもあるように思う。

民主党政権の支持率低下もさることながら、米軍普天間飛行場の移設問題や「政治とカネ」の問題に関心が集まっているが、財政健全化も、敦賀の市民は真正面から、喫緊の重要課題ととらえている。財政不安は、貯金を殖やし、消費を減らす。それが、経済を萎縮させる。子ども手当の議論の迷走は、民主党の経済政策に芯がないようにとらえられている。子育ても大事だが、将来不安を除くことも大事だ。選挙目当てではなく、どこまで苦い話も語るのか、政府・与党の姿勢が問われていると、私は思う。
【2010/05/13】 | ページトップ↑
人間の迫力や知恵などが凝集されるのが政治でもある。それが確実に浅くなってきている・・・・。
Date:2010-05-12(Wed)

昨日、早朝、ココス前で、民主党の活動で街頭に立つと寒い。連休の暑さから、またまた一転だ。一方、鳩山政権支持率の低落傾向は、先行きを考えると寒くなる。

ところで、ヤワラちゃんこと、柔道女子の谷亮子選手が、民主党で参議院議員選挙に出馬との宣言は、意表を突いた表明で各方面に波紋を広げている。民主党には危機回生と歓迎もしたいが、オリンピックを目指しながら議員活動を行うと宣言したことに疑問の声が相次いでいる。息子2人の子育てを含めて「3足のわらじ」となる。

現役を続けながら、議員を続けた自民党の橋本聖子参院議員は、苦労しながらアトランタ五輪の自転車競技に出場。スポーツ紙には、子育てもある谷亮子選手が、政治活動をしながらオリンピックを目指せるのかなど批判も多い。

現在の民主党への環境は日々、厳しくなっている。沖縄に行けば県民から罵声を浴びせられ、徳之島の3町長には受け入れを拒否される。一国の首相がこんなにも「ノー」を突きつけられたことはないのではないか。鳩山首相の軽さ、甘さが住民たちを怒らせているとも報じられている。

迷走が続く米軍普天間飛行場の移設問題についてほぼ政府原案がまとまった。首相は当初、「最低でも県外移設」と述べていたが、代替施設をくい打ち桟橋方式でキャンプ・シュワブ沖合に建設する案など、結局は沖縄に逆戻りする内容が柱だ。

内閣支持率は新聞各社ほぼ20%まで急落した。徳之島案が頓挫し、首相自身が公言した今月末決着は、もはや無理。特段の隠し球があるわけでもなく、八方ふさがりだ。

首相が普天間問題を解決したいとなれば、本来は調整のために沖縄や徳之島をはいずり回る人がいなければならない。いわゆる「根回し」が必要だが、どろを被るひとがいない。要の小沢幹事長は検察審査会で「起訴相当」とされ、地方議員からは、辞任が民主浮上のカードとまことしやに聞かされる。現場での選挙を担当するものにとって「候補者を見てほしい」といっても、「民主党には裏切られた」「民主党は信用できない」と厳しい声が多い。

いずれにしても、がけっぷちの政権だが、誰かが命懸けで局面打開を模索している動きも見えない。地方の民主党議員として歯がゆい日々だ。人間の迫力や知恵などが凝集されるのが政治でもある。それが確実に浅くなってきていると思えるのは私だけでないはずだ。巷では参議院選挙への関心は薄い。それほど政治不信か、7月11日は投票日はほぼ確実。2か月を切った。現場は臨戦態勢だが・・・・。
【2010/05/12】 | ページトップ↑
製造業の街、敦賀を忘れてはならない。
Date:2010-05-11(Tue)

携帯電話,パソコン等の電子機器に広く利用されているリチウムイオン電池は,今後,低炭素社会構築において普及が期待されている電気自動車・ハイブリッド車等の次世代自動車用の車載用電源としての需要の急増が見込まれる。

一方,その原料となる金属の内,特にリチウムについては,現在日本は全量を輸入に依存しており,使用済み電池等からリチウムを回収し,リチウムイオン電池に再利用するリサイクル技術の確立は喫緊の課題となっている。このリサイクルのパイロット事業を、JR敦賀駅の東側にある日鉱敦賀リサイクル株式会社で試験的に行っている。

リサイクルは、産業廃棄物処理とはいえ、最先端技術でもある。敦賀市は、原子力発電の街でもあるが、一方で、産業の街である。東洋紡、パナソニックと有力企業が市内に点在している。

商業統計、工業統計の製造業をみると、越前市の3分の1に過ぎないが、原子力発電、火力発電の電気を製品としてみると、越前市を抜いて県下随一の製造業の街、産業都市であることを忘れてはならない。円高や景気にも左右される。敦賀港も発電所の石炭はもとより、東洋紡の製品輸送など製造業に関連する輸送で成り立っている。商業統計上、観光業などはあまりにも小さい。原子力発電もさることながら産業の街であることに変わりがない。

話を変えるが、「米国がくしゃみをすれば、日本が風邪をひく」ではなく、最近では、はるか地中海の小国ギリシャのくしゃみで、日本を含めて世界中に悪寒が走る。米発のリーマン・ショックで、世界は全治何年か分からぬ大風邪をひいた。東洋紡も一時、相当に落ち込んだ製造もなんとか持ち直した。

「風が吹けばおけ屋がもうかる」は、思いもよらないところに影響が及ぶ。常識では考えられないようなことが起きる昨今だ。日本はギリシャ以上に財政が悪化した国なのに、円が一時急騰するという動きがあった。欧米が変調をきたせば、日本も巻き込まれる。円高が進めば、企業の業績が悪化し、当然、輸出関連の製造業も影響する。

円高傾向や中国など産業振興により、敦賀の製造業も、ここ30年間、工場に従事する人口は減少を続けている。建設業に従事する人口ももんじゅ建設が終わったころをピークに、公共工事の減少も重なり減少傾向にある。それだけ第3次産業へシフトを続けているが、生産性は上がっていない。

敦賀市の発展を考えるならば、今後も原子力発電所とは切っても切れないが、もともとが製造業の街であり、戦後の復興が産業振興とともにあり、日鉱敦賀リサイクルの新たな挑戦など、市の施策で、産業団地、産業誘致など産業振興から目を離しては、敦賀市の今後の発展はないと思っている。
【2010/05/11】 | ページトップ↑
意欲のある若者の定住・・・・。
Date:2010-05-10(Mon)

昨日は、午前中は、民主党議員や仲間が福井市のベルに集まり、後援会入会カードのポスティング作業。私の担当は駅の西口から足羽川にかけての地区。中心市街地の住宅街の約220軒。空き家が数軒見られる。足で歩くと空洞化が実感できる。

昼からは、亀井郵政改革・金融担当大臣の講演会。あいあいプラザの会場が満員。もんじゅ再開の話に始まり「もんじゅと新幹線と道路は関係する」と率直だ。新幹線の敦賀市までの着工に及ぶと「どこどこまでと言うより大阪まで」と言葉が明確だ。9名の小さな国民新党が中小企業のモラトリアム法案や郵政改革法案など、民主党政権のなかで、頑固に推し進めてきた。まさに亀井大臣個人の力は大きい。鳩山首相と比べ、言葉に重みと凄味を感じる。

夕方、天気に誘われて小浜まで50キロ、自転車を走らせた。夜はビールがうまい。ある看護師を目指す学生と話があった。看護師を目指す学生といっても男性だ。それもある程度、社会経験を重ねている。

新入学生や新入社員の間でささやかれ始めるのが「五月病」。だが、最近、そんな病とは無縁と思われる意欲ある学生が増えている。敦賀の看護師学校でも男性や社会人経験者の入学者が増えている。看護学校の入学試験の倍率も恒常的に低下してきたが、ここにきて、雇用情勢の悪化で復活の傾向。実社会で経験を積んだ学生は、職業意識が高い。確かに学ぶことへの意欲も高い。

医療現場では医師不足が大きくクローズアップされているが、看護師不足も深刻だ。敦賀市も看護学校が出来るまでは、恒常的な看護師不足に悩まされていた。最近は、介護の現場でも看護師を求めている。介護現場、医療現場を支えているのはまさに「人」。

意欲ある若者たちが目指してくれればこれ以上頼もしいものはなく、看護学校ができて16年、数は少ないが市外、県外から敦賀に定住された方もいる。看護学校は、着実に成果をあげている。敦賀短大存続と看護学校の公立の短大化は、将来をにらんだ施策として評価をしたい。関係者の苦労も多いだろうが、医療、介護の現状を考えると、税金をつぎ込む価値はある。
【2010/05/10】 | ページトップ↑
もんじゅ臨界・・・。
Date:2010-05-09(Sun)
昨日は、午前中、渡部恒三衆議を案内して原電の敦賀発電所へ。40年を迎えた敦賀1号の中央制御室、敦賀3,4号の建設現場と進めた。もんじゅが臨界を迎えたであろう時刻に、日本海を見ていた。

渡部氏は衆議院議員14期。勲一等旭日大綬章。衆議院副議長(第70代)、厚生大臣(第68代)、自治大臣(第39代)、国家公安委員長(第70代)、通商産業大臣(第48代)、民主党最高顧問を歴任。自由民主党所属時は竹下派七奉行の一人。まさに民主党のご意見番に相応し経歴だ。

いつだったか、民主党の全国幹事長会議の席上、渡部氏が「やー、やー」とずーずー弁で挨拶をすると席上の緊張感が笑いに包まれた。不思議な人柄だ。

午前11時頃か、高速増殖炉「もんじゅ」の「午前10時36分に『臨界』に達しました。」と、興奮気味に携帯電話が原子力機構の担当者から入った。「臨界」は、原子力で発電する際に欠かせない基本の状態。運転動作の最初の関門でもある。さぞかし感動ものだったのだろう。テレビで見ると向井所長をはじめ見慣れた顔も多いが、若い作業員が実に多い。

話は全く変わるが、経済成長ばかりを追いかけるのではなく、真の幸福を目指そうとの鳩山内閣の方針に沿って、内閣府が国民の幸福度を調査した。それによると、日本人の幸福の度合いを10点満点で表せば、平均6・47点だった。特徴的なのは年齢別の結果だ。幸福度が高いとされる7点以上をつけた割合は、30代が最も高く61%。それから年代が上がるごとに数字が下がり、70代では44%だった。悲しいことに、人生経験が豊富なはずの世代ほど、幸福を感じていなかった。

上の世代ほど、過去の自分と比べてしまったのかもしれない。華やかなりし高度成長やバブルを知る世代。お金について言うなら、年功序列型賃金や年金など、果実を手にしているのは上の世代で、割を食っているのは若い世代のはずだ。それなのに上の世代より幸福を実感できている。お金がなければないで、他の面で上手に幸福を見つけているのだろうか。

ある住職の言葉で、究極の幸せを感じるときは、①愛されていること、②ほめられていること、③役に立つこと、③必要とされていること。働くことによって、愛以外の三つの幸せが得られるとか。その愛も一生懸命働いたことによって得られることもあると。

どんなところにも幸福は潜んでいる。不幸の中にさえも落ちている。それを見つけられるか見落とすか。もんじゅに働く人たちは、14年は長過ぎたが、国の難しいエネルギー政策の中で働いている。まだまだ課題は多いが、安全だ一に、じっくりと時間をかけて、一歩、一歩、歩むことが、やりがいのある研究でもあることは確かだ。じっくりと見守りたい。
【2010/05/09】 | ページトップ↑
ハンセン病市民学会
Date:2010-05-08(Sat)

14年5か月ぶりに運転を再開した高速増殖炉「もんじゅ」では、核燃料の破損を知らせる装置の3系統のうち、1系統が故障したが、運転には支障がない。順調にいけば、8日午前中に核分裂が連続して起こる「臨界」を迎える。

原子炉における「臨界」は、制御棒をそれ以上抜かなくても核分裂が続けられる状態。原子炉の自立状態でもある。30代の頃、当時の原研の実習で体験させてもらったが、緊張の瞬間でもある。

話題を変えて恐縮だが、ハンセン病市民学会の第6回総会・交流集会が今日と明日、岡山、香川両県で開かれる。昨年は公立ハンセン病療養所開設から100年を迎え、入所者らの被害回復と療養所の地域開放などを柱としたハンセン病問題基本法も施行された。小浜市議会にこの問題に長年、取り組む市議いる。

「隔離から共生へ」の理念通り、具体的にこの問題とどう向き合うのか、これからの大きな課題となる。戦後にあっても、社会そのものが差別し隔離してきた。この学会は2005年に発足。専門家だけに限定せず、当事者である入所者をはじめハンセン病問題に関心を持つ各界の人たちにも門戸を開いたユニークな全国組織でもあり、入所者との交流や歴史研究だけにとどまらず、積極的な政策提言も行い、基本法成立でも大きな役割を果たした。

この問題への関心は、幼少の頃、何度となく眺めた瀬戸内海に浮かぶ小さな島だが、「大島」という島。源平の合戦で有名な屋島の先に浮かぶ隔離された島。そこにある[大島青松園が、存在する。母や教師から差別的な話を聞かされ、それが今でも心に残っているからだ。今回の学会会場のひとつとなる大島青松園は、小さな離島、近隣の地域社会とは隔絶した存在となっている。

学会開催は、地元地域と園との交流促進の契機にもなろうが、島そのものが、隔離という印象が強く、地元市民とのつながりもうすい。差別問題が多い中で、その地域だけの問題にせずに、光を当てたい問題でもある。子どもの時期にそれも、目の前にしながら、差別的な話を何度も聞かされると、心に刻まれる。それだけに、関心も深い課題だ。
【2010/05/08】 | ページトップ↑
竜馬、松陰・・・・もんじゅ再開・・・。
Date:2010-05-07(Fri)

NHKの竜馬伝の人気で高知市はもちろん、関連する観光地はどこも賑わったようだ。まったく関係のないと思われる北海道の函館でも龍馬と結び付けている。商魂たくましいと言えば、それまでだが・・。龍馬が志士として活躍した5年間と短いが、鹿児島、長崎、山口、高知、京都、福井、江戸と距離にして2万キロ、ほぼ地球半周分、動き回ったことになるとか。福井市もそのひとつでもある。福井の県立博物館で文書の松平春嶽との交流も興味深い。めまぐるしく国内を動き回っただけに、観光地にこと欠かない。

龍馬を30年以上、研究というか趣味としている友人がいる。全国の龍馬愛好家と交流しながら、全国をくまなく歩いている話を聞くとほんとに楽しそうである。竜馬の足跡を仕事の合間に趣味的に尋ねるだけでも10年以上かかるとか。30年でも足らないらしい。不明な点も多く、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の小説と違うところ、違う竜馬像を見出した時は楽しくてしかたがないとか。

私も龍馬フャンだが、各地を旅するたびに、尋ねるようにしている。坂本龍馬は自ら足を運んだ出会いが学問の場だったようにも感じる。神戸での操船技術を学ぶなど、まさに実践的な学びだったに違いない。まさに百聞は一見にしかずだ。勝海舟、横井小楠、時代を動かす知識や考え方を耳学で吸収したようにも思う。

龍馬とは離れるが、山口県萩市の松下村塾の跡を訪ねたことがある。竜馬の動きとは逆に、小さな、質素な場所で、しかも物置を改造した建物で、そこから、多くの明治維新の担い手が育った。名前を聞くだけでも、その凄さがわかる。塾で教えたのは2年あまり。日本は欧米列強から開国を迫られ、激動期を迎えていただけに、時代を動かす思想や情熱が伝わるのに、場所の大小は関係がなかった。

大小にかかわらず、龍馬と松陰の共通点として、龍馬は黒船を見に、松陰は黒船に乗り込もうとする。押し寄せる列強の姿を見ようと、現場で実際に物を見て考えたのも2人の共通点だ。

またまた長くなったが、持ち続けたいのは場所、時間を問わず、情熱だということだ。昨日は、なんといっても敦賀にとっても歴史的な日になるだろう。

資源の少ない日本にとって、燃やした以上に燃料を生み出す高速増殖炉は「本命の原子炉」として建設だったが、事故から14年以上たちながらも、「もんじゅ」を再開にこぎつけた。職員はもとより、政府関係者、自治体関係者や住民、市民の結果でもある。

もんじゅの再開は、ひとつの登竜門に過ぎないが、ここまでの過程が大変だったことは、職員はもとより、市民にとっても同様だ。昨日は、敦賀の名前が早朝より全国を飛び交った。もんじゅの先行きは、雇用はもとより、敦賀市の発展とも密接に関係する。それだけに、安全が大優先に変わりがない。
【2010/05/07】 | ページトップ↑
道路が街を変える。
Date:2010-05-06(Thr)

今年のゴールデンウイークほど、好天に恵まれたのも珍しい。外出する人が増え、各地の観光地やレジャー施設は、にぎわっているようだ。その大型連休が終わった。千円効果ではないがどこの高速道路も渋滞の連続。パーキングはどこも連日、いっぱいだった。

私が注目したのは、「道の駅・藤樹の里あどがわ」。滋賀県高島市の国道161号沿いにある道の駅。施設の一部は国土交通省ではなく、高島市が管理する。名称はこの地域出身の儒学者(陽明学者)中江藤樹と安曇川に由来する。高速道路ではないが、連休中、相当の賑わいで、駐車に困るほどの混み具合だった。

話はそらすと、中江藤樹は、高島市の生まれだが、縁あって米子藩、大洲藩と勤め、竜馬より二百年も前、相当の覚悟で母のため、脱藩して晩年、近江に帰って塾を開いている。説く所は身分の上下をこえた平等思想に特徴があり、武士だけでなく商工人まで広く浸透し「近江聖人」と呼ばれた。近江商人こと高島商人の土台ともなっている。

話をもっとそらすと、中江藤樹の「藤樹学」は、遠くは、会津盆地北部のラーメンで有名な喜多方まで影響し、会津の武家文化に対して喜多方は町民文化を育み、藤樹の教えが、庶民の実践道徳と商人感覚を育んだとか。

話をぐっと戻すと、ご存じ、滋賀県高島市は、敦賀市とはもはや隣人同士。県境イコール、市の境でもある。琵琶湖の西部に位置し、平成17年1月1日、マキノ町、今津町、朽木村、安曇川町、高島町、新旭町の5町1村が合併し、新市高島市として踏み出したところ。

長々と前置きしたが、高島市のそれぞれの観光協会が、「道の駅藤樹の里あどがわ」 、「道の駅しんあさひ風車村」 、「道の駅くつき新本陣」、「道の駅マキノ追坂峠」を管理する。それほど産業のない高島市にとって、重要な観光の拠点でもある。なによりも地域の雇用の場となっているところに注目したい。地元の物産販売はもちろん、観光案内から教室など長く滞在させる工夫もしている。

道の駅は、平成5年より、道路管理者と協力して、本来は休憩所であるが、地域の雇用の場でもあることは、もちろん、地域の特産物、情報発信の場となっている。福井県にも、8つの「道の駅」があり、河野、九頭竜、パークイン丹生ヶ丘、名田庄、みくに、若狭熊川宿、さかい、シーサイド高浜 でどこも、連休中、賑わったことはいうまでもない。

ここまで話を進めたのは、敦賀市は交通の要衝といいながらも、「道の駅」の誘致には無頓着というか、計画はあったものの、費用対効果などから、進まなかった。ところで、さかな町や昆布館、小牧の賑わいと雇用は、敦賀インターチェンジの存在と切っても切れない。舞鶴若狭自動車の敦賀接続は、この流れを大きく変える可能性がある。

平成26年に敦賀まで接続で完成する舞鶴若狭自動車道は、小浜、若狭など一部の観光地への観光客の集中、敦賀素通り、逆に神戸や大阪などに買い物に出かけるストロー現象と、地域のメリットは便利さだけで、地域経済には、逆効果になる可能性もある。

そのころ、高速道路は無料かどうか、別にしても、ドライバーが敦賀南部インターなど寄り道する仕掛けづくりなど、知恵をめぐらす必要があると思う。南部インターについては調査、検討中で、概要、詳細はまだ知らされていないが、パーキングとスマートインターの組合せによる「道の駅」的な要素を取り入れる仕組みが大事ではないか。また、161号と8号線の交通量を比較すると、161号の交通量は大きく、結節点である愛発小中学校の利活用など、検討の余地はありそうだ。「道の駅」的な発想が、国土交通省の試みとはいえ、意外に地方が拠点で活性化している。

JR直流化、北陸新幹線と鉄道には関心が強いが、自動車で訪れる人を受け止めることへの関心は少なかったように思う。中心市街地活性化計画の相生、蓬莱の開発で駐車場は二の次、三の次だ。交流都市「敦賀」を訪れる観光客の6,7割が車を利用し、発電所など、仕事で訪れる作業員の大半は車で敦賀を訪れている。フェリーも当然、車での移動だ。いくら低炭素社会と言っても、車社会が当分続くことのには、変わりがない。

車と街の変遷はこれまで顕著だった。フェリーの旧港から新港への移動は、敦賀の街の賑わい関係している。8号バイパス完成は、8号線の東浦にある各店の賑わいを奪い閉店にまで追い込んでいる。バイパスや高速道路は、便利さや安全を提供するが、本町など中心市街地の賑わいを奪った。道路が人の流れを変え、街を変えてきた。車を止め、それが雇用や活性化につながる。

今日は、14年ぶりにもんじゅの制御棒が抜かれる。原子力発電所は、現在、敦賀の基盤産業となった。建設業など広がりは見せたが、製造業などへの広がりは今一つだ。人口減少も始まった。冒頭の中江藤樹ではないが、庶民感覚で、道徳観をもった商魂たくましさで、雇用の広がりを考えながら、住みよい街にするためにも、道の変遷に敏感に、それも利用できる工夫を持ちたい。
【2010/05/06】 | ページトップ↑
当世風呂事情と維持の重要性
Date:2010-05-05(Wed)

新緑が鮮やかな季節だ。柔らかな若葉が目に優しい。連休中、人ごみを避けて、森林浴でリフレッシュする人も多いのではないか。緑は青と黄色の中間色だ。青には涼しい、黄色には暖かい、といったイメージがあるが、緑はどちらでもなく、あまり強い印象を与えない。市民の要望で山の森林道路の舗装と道幅の拡大を隣の滋賀県と比較してよく出される。いずれ整備も必要だが、そのままでもいいのではないかとさえ、思っている。それほど、山から滋賀県に抜ける道は滝あり、ブナ林あり、新緑も紅葉も最高だ。それだけに守っていかなければならない自然環境だ。

一方で、直接的に体を休めることができる銭湯は、連休中もどこも昼から人気だ。リラ・ポート、越の湯、ニューサンピアと思い思いに出かける環境は恵まれている。その中で、本当の銭湯というか、敦賀市内の公衆浴場は、最大22か所だったのが、現在3軒と激減だ。敦賀温泉、サフランの湯、千鳥湯と、どれも懐かしい市民は多いのではないか。30年前に私が敦賀を訪れたときは、寮の狭い湯船よりも街の銭湯へと何度か足をのばした。現在、ある3軒は、旧市街地もお年寄りの多い地区だけに維持は、時代の流れと片付けられる問題ではない。

私の両親も銭湯が好きでよく連れて行ってくれた。当時は、子どもがたくさんいて、楽しい遊び場だった。走り回るとおじさんが「こら!静かにせんか」と一喝。ときには、赤ちゃんの世話をしてくれる人がいて、新米の母親には頼もしくありがたい存在だった。子どもたちがマナーなど社会性を身につける場でもあった。地域の人との交流の場でもあった。

現在のこの地域には、自家風呂が増えたとはいえ、風呂のない住宅に住んでいる住民もおり、一人暮らしの高齢者にとって、なくてはならない存在だ。場所によっては、銭湯が近くにないため、夏でも体をふいてすませている高齢者も多いとか。話は変わるが、高齢者が増えた松葉町の市営住宅では、近くにスーパーがなくなり、車を持たないお年寄りは困っているとか。コンビニで、出来あいのサラダや弁当を買う姿を見かける。何か寂しい風景だ。

地元スーパーや、公衆浴場の減少により、地域のコミュニティーがいつの間にか失われ、失われる実態は、いたしかたがないと、見て見ぬふりもいいが、実情について、しっかりと認識することも大事だと思っている。公衆浴場の転廃業の要因は、自家風呂保有の世帯増にともなう利用客の減少や施設の老朽化と後継者難が大きな理由であることは確かだが、一方で、越の湯などスーパー銭湯の民間の進出もさることながら、市民福祉会館やリラ・ポートの建設も、公衆浴場の経営に影響したことも現実だ。

公衆浴場確保特別措置法には、「公衆浴場の経営の安定を図る等必要な措置を講ずることにより、住民の公衆浴場利用機会の確保に努める」とある。これにもとづき、廃業寸前の、公衆浴場を守り、何とか存続させる意味合いも、高齢化が進む地域にとって、失われ、失われつつある地域のコミュニティーを維持する意味でも、大事な市の施策だ。

そのためにも、敦賀市は、3軒にわずかながら2百万円前後、補助している。また、重油の高騰で経営が圧迫されている公衆浴場への緊急助成を行ったり、古くなった設備の修繕にも助成している。いずれ限界が来ることも確かだけに、今を大事にし、維持させようと補助はこれからも、大事な施策と私は思っている。

リラ・ポートの経営問題を出来た当初、議会でも相当に追及したが、指定管理者の導入など経営もずいぶんと改善した。市民福祉会館も料金改定でお年寄りが減るかと思ったが、それほどでもない。市民負担を求めながら、この銭湯こと、好きなお風呂が体験できる環境維持は、大事にしたい。ましてや地域の大事なコミュニティーともいえる公衆浴場は、限度をもった税金で維持することは、それ以上に大切なことだ。 

最後に、大きな湯船に入ると、ストレス解消やアルツハイマーの改善に効果があるとのこと。コミュニティーの維持はもちろん、高齢者の介護予防などに役立てることができる敦賀の風呂環境を維持、支援するには、税金との兼ね合いで、しっかりと論議したい。その意味で、厚生労働省は、2004年に公衆浴場確保特別措置法を改正している。

冒頭の自然環境維持は、もちろん、市民が作り上げたコミュニティーもいずれ失われるとしても大事にしたい世界だ。
【2010/05/05】 | ページトップ↑
敦賀市と境港市の違い(地獄を突き抜けた果ての明るさとユーモア)
Date:2010-05-04(Tue)

朝の8時。テレビドラマ「ゲゲゲの女房」が連休で見る機会が増えた。ゲゲゲものには、発想が違うのか、経験がそうさせるか、若い時に読んだ「あしたのジョー」などとは違った怖さよりもユーモアがある。境港市を訪れても敦賀市とは違う独特の地域環境がある。

なんといっても水木さんは太平洋戦争の体験が大きいのだろう。歩兵として南方のニューブリテン島ラバウルに出征。マラリアにかかって死線をさまよい、敵機の攻撃で左腕に重傷を負って切断手術を受けた。

膨大な作品のなかで最も愛着があるのは「総員玉砕せよ」だという。突撃から生き残った兵に、さらに死ぬためだけの突撃を命じる上官。終幕は画調がリアリズムに一変、累々たる日本兵の死体が横たわる。鬼気迫る場面が訴えるのは「聖戦」「皇軍」の実相と兵士の無念だ。水木しげるの作品で、このほかに、戦争体験をもとに、創作した「ラバウル戦記」「トペトロ の50年」は読みごたえ、見ごたえを感じる。体験が生かされた作品は迫力がある

1945年7月12日の敦賀大空襲とは違い、水木しげるの故郷、境港市は空襲を幸いというか受けていない。それだけに街並みも狭く、古い商店街は、30年ほど前に訪れたが、どこの地方都市よりも寂れて見えた。それを市職員の発想で変えた。

鳥取県境港市は、中心市街地活性化ひとつとして、「水木しげるロード」を市職員の発想で作り上げた。表面的な鬼太郎などのユウモラスの体形が並ぶ道筋。しげる81歳の誕生日に開館した「水木しげる記念館」も合わせ、戦争体験はみじんも感じさせない、ユーモアが先行だが、市の職員の話を聞くと、「水木さんの作品は、地獄を突き抜けた果ての明るさとユーモア」とか。古い商店街を変えた発想は、失礼だが、全国よりも先に進んだシャッター街にあったかもしれない。

境港市のシンボルロードは、市職員の発案で1993年に整備され、境港市出身の漫画家水木しげるさんが描く妖怪の像は、当初の23体から139体に増えた。観光客数は、累計で1000万人を達成し、今も増加を続けている。
水木しげる記念館のリニューアル、ゲゲゲの鬼太郎の映画化、NHKの朝ドラへと、発展と進化には、市職員のたゆまない努力がある。自らも観光ガイドをするなど、少ない予算の手作りでシンボルロードを観光地に仕立てた。お年寄りの多い商店街だけでは、どうにもならない状況を若い職員が先導している。

もうひとつ、悔しいというか、県の対応がこれほど違うのかと実感させられることがある。東海市は、敦賀市とは姉妹都市でありながら、先行されている。貨客船の定期航路の就航だ。韓国の海運会社「DBSクルーズフェリー」(本社=韓国・東海市)の事務所も境港市にある。当然、民間レベルの交流も観光まで及ぶ。さらに、東海市と鳥取県境港市、ロシア・ウラジオストク市を結ぶ。これも先行されている。

原動力は、鳥取県の働きかけの凄さにある。当然、助成金も半端ではない。貨客船で東海~境港間(約14時間、旅客片道運賃平均96ドル)を週2回、東海~ウラジオストク間(約1日、同170ドル)を週1回結ぶ。当初の3年間は境港への寄港1回につき、鳥取県などの地元の自治体が100万円を上限に同社を支援している。

最近では、日韓ロ定期貨客船の利用促進が課題となっている境港で、輸入貨物量を確保しようと、鳥取県は2010年度から2フィート換算でコンテナを年間100本以上扱う荷主企業に対し、3年間で最大2250万円を助成する制度を導入した。境港-東海間では、3万人を超え、韓国からの旅客は境港市は、もとろんのこと、米子や真庭、江府、松江などに宿泊し、あるいは松江城周辺や鳥取砂丘、大山などを周遊し、相応の経済効果を生んでいるとか。しかし、貨物は、この不況で、コンテナ、バラ積みともに苦戦している。それだけに鳥取県の腰の入れようは半端ではない。

先日、敦賀観光協会の会長との話題に、「京都を訪れた韓国、中国の観光客は、敦賀を素通りして金沢へと足を運んでいる。」と、率直に語ってくれた。それもただ単に、京都から金沢に足を運ばしているのではない。石川県の観光客受け入れの戦略があるからだ。

敦賀市のスリーナイン、銀河鉄道と、商店街に並ぶ像も境港市の二番煎じで、発展性はなく、設置されたままだ。すくいは、JR直流化で訪れた観光客が写真におさめる程度だ。また、何度か検討され、消えた東海市との定期航路、今も検討されているが、実現すればこれも、境港市の二番煎じだ。それでも私は、地政学的な優位性は敦賀が上と思っている。境港市の財政力、産業力ともいうべき総合力は、敦賀市が優っているが、それだけに甘んじてはならない。こと港、観光に関しては、福井県の対応もあろうが、エネルギーの街の選択はよかったが、次への展開をどうするのか、どう発展させるのか、長期的な地道な活動と働きかけがが、今日の結果であることは確かだ。

議会で何度か、発言や質問もしたが、勉強不足か、現実の境港市の取り組みを見て、敦賀市が足らないのはなにか、反省すべき点は多い。市の総合計画では「国際交流都市」の言葉が今年も表題となりそうだが、それをどう具現化するか、言葉ばかりが先行して現実がどうなっているのか、敦賀市の港湾戦略、観光戦略など長期ビジョンと実現に向けた努力が足りなかったことに尽きる。

【2010/05/04】 | ページトップ↑
上海万博、大阪万博と敦賀
Date:2010-05-02(Sun)

中国で昨日、上海万博が開幕した。中国はここから新たな歴史を開くだろう。日本では、もはや大阪万博を知らない世代が社会の中心にいる。職場などで「バンパク」の話になると世代間ギャップが際立つ。1970年の大阪万博を知る世代と、知らない世代である。団塊の世代はまさしく象徴的なのが「大阪万博」だ。

高校を卒業したばかりの私にとって、その印象は強烈だった。大阪万博はアジアで初めて開かれ、戦後復興を遂げた日本の「成功」の象徴だった。

敦賀にとっても、敦賀1号機の万博への送電は「原子の灯」で活気的なことだった。このときは報道も「人類の進歩」が語られ、どれも絶賛の記事だけだった。天下の朝日新聞も批判的な記事は一切なかった。原子力発電の未来は輝かしいものだと誰もが思ったに違いない。大阪・千里丘陵に開かれた未来都市に約半年間の開催期間中、約6400万人が押し寄せた。国民の2人に1人が入場した計算だ。

まさに、万博のテーマは「人類の進歩と調和」だが、進歩が優先されたイベントだった。ただ、「調和」の言葉の中には、構想段階で意識されたのは核や公害など科学技術の逆説や開発への異議申し立てといった、むしろ戦後の「不調和」だったという。だが開幕してみると、メディアの過剰報道とあいまって高度経済成長の先の豊かな未来ばかりが強調されてしまった。このころの報道と今日の報道もどちらかに偏る姿勢には変わりないような気がする。

4年後の1974年の原子力船「むつ」の放射線漏れの報道は、原子力の扱いを大きく変えた事故でもあった。朝靄に漂流する紫の「むつ」の船体が、私の脳裏に刻み込まれている。当時の原子力報道の変り様は、あまりにも極端だからだ。その後の昭和56年の敦賀1号機のさまざまな報道は、現場にいた私にとっては、原子力船「むつ」の職員の苦しみを自ら感じるとは、不思議な思いだった。

その後、高速増殖炉「もんじゅ」の14年前のナトリウム漏れも、もんじゅの現場で働く友人がテレビに出るたびに、原子力船「むつ」、敦賀1号機と重ね合わせていた。

大阪万博が、輝かしく演出された人類の未来像が日本人に夢を与えたのは確かだ。大阪万博で、「月の石」を何時間もかけて並ぶ辛抱強さは、当時、マスコミは「進歩と調和」を「辛抱と長蛇」ともじった。

あれから40年、敦賀1号機40年。原子力も、地球温暖化の切り札として再評価されつつある。敦賀市にとっても財政、雇用、充実した施設など、他の自治体ではないメリットと、よく言われる市民力などデメリットとは何か、見つめ直しながら、今後のもんじゅ再開、敦賀3,4号の建設と運転と新たな時代をむかえる。これからの40年も原子力とともに歩む敦賀の有様も大事だ。
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せんとくん、ひこにゃんとツヌガ君の差
Date:2010-05-01(Sat)

福井労働局が30日発表した3月の県内有効求人倍率(季節調整値)は0・70倍で、前月を0・02ポイント上回り、全国で最も高かった。また前年同月比では0・08ポイントの増で、33カ月ぶりのプラスとなった。これまでがあまりにもひどかっただけに明るいニュースだ。ここにくると、敦賀市の3月の1.00の有効求人倍率は全国的に優位性がなくなってくるから不思議だ。それだけ雇用状況が安定しているという表現が適当かもしれない。ただ、景気回復が実感できるほど明るいとはまだ感じられないのが実情のようだ。とくに、建設業をはじめとする中小企業の資金繰りは今でも相当厳しいとの日常会話には変わりがない。

ところで、話題をキャラクターグッズに変える。「せんとくん」が話題を呼んでいる。「せんとくん」は、奈良での平城遷都1300年記念事業(平城遷都1300年祭)の公式マスコットキャラクター。鹿の角が生えた童子の姿をしている。発表時には賛否両論がわき起こった「せんとくん」だが、逆に知名度アップにつながったようで、すっかり人気者になったという。こうした「ゆるキャラ」は各地で定着しており、火付け役はご存じ彦根城の「ひこにゃん」。関連商品の売り上げだけで年間10億円(推計)というから、経済効果も侮れない。

大人気の彦根のヒコニャンに対抗して、敦賀で2008年にキャラクターが制定された。バショさん(芭蕉)、ツヌガ君(ツヌガアラヒト)、ヨッシー(吉継公)と。キャラクターグッズも敦賀市の山車会館へ行けばそろう。ともに、同職員の奥本さんの手作りによるデザインで親しみやすいキャラクターだ。

「ひこにゃん」のHPをみると、大谷吉継の別のキャラクターグッズがコースター、きんちゃく、ハンカチと売られている。対抗意識ではないが、なにがきっかけで「ゆるキャラ」が好評をはくすか、わからない。境港市の「ゲゲの女房」ではないが、この連休、相当の賑わいとも聞く。いつも二番煎じ、三番煎じの敦賀の観光、市役所の担当課の名称は観光課、商工観光課、まちづくり推進室、まちづくり観光課と何度、変わったか。そのたびに、担当課長も変り、腰が据わった観光行政とは誰がみても思えない。目先だけ変っても、人材の育成、持続性、戦略性、どれをとっても「ひこにゃん」こと彦根市の比ではない。

それほど観光行政は難しいが、多額な予算がつぎ込まれるだけに、費用対効果も含め、見つめなおす事も大事だと思っている。4年後には、舞鶴若狭自動車道が接続される。さかな町なども素通りされる可能性が大だ。長浜のようにJR直流化を最大限、生かしきったとはいえない。むしろ直流化後、フォローの行事はあったが、その後、どうなったか、詳細な評価もなく、今日に至っているのではないか。

高速道路の千円効果で若狭路観光は、連休中も好評だが、どう変るか、敦賀の観光もJRの観光客よりも観光バス、自家用車が多いだけに、これまでのような場当たり的な、行事対策だけの予算消化型観光行政では、許されない時代ではないか。
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