人口政策を怠ってはいけない。(福井県と滋賀県、敦賀市と長浜市の違い)
Date:2010-09-30(Thr)

白鵬にイチローとスポーツ選手の明るいニュースとなる。昨日も女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンで負けたとはいえ、クルム伊達の活躍は元気が出る。

それも一昨日か、元世界ナンバーワン、現在15位のマリア・シャラポワを破った。驚きは年齢だ。40歳の誕生日前日だった。

テニス界は今、破壊力あるショットで相手をねじ伏せるパワー全盛。身長188センチのシャラポワはその代表だ。一方、163センチの伊達は長いブランクを経て2年前に復帰した。イチローと共通する低い球で勝負するテクニックの勝利だ。

現役復帰時、ここまでできるとは正直思わなかった。その陰には若手よりトレーニングする、と関係者が舌を巻く豊富な練習がある。先日、勝ち越しをしたカド番大関の魁皇、これも38歳だ。トレーニングも壊れたら辞めると言うほどのもの。覚悟もはんぱでなかった。戦力外通告されての47歳の工藤投手にもちょっぴり拍手を送りたい。時代を超越した「アラフォー」世代、高齢化が進む社会にちょっぴり活力を与える金星ではある。

書き出しが長くなった。3年前、建設の中止が決まったお隣滋賀県栗東市の新幹線新駅の予定地に電気自動車に使われるリチウムイオン電池の工場が建設されることになり地鎮祭が昨日、行われた。

大手電池メーカーの「ジーエス・ユアサコーポレーション」や三菱自動車工業など3社が共同出資してつくった「リチウム・エナジー・ジャパン」が建設するもの。

滋賀県や栗東市が新幹線の駅に代わる振興策として企業誘致を進めた。工場は5点6ヘクタールの敷地に3階建ての工場のほか、研究部門の建物なども建設される予定で、来年の6月ごろに完成し再来年の1月ごろから生産を始める。完成後は電気自動車用の電池を年間およそ5万台分生産する予定で、新たに、およそ800人の雇用が見込まれるとか。

ここまで書き進めたのも、わずか3年といえども、政策の転換をはじめ、知事、市長の洞察力、判断力、決断力と地道な努力が実ったと言いたい。現地の関係者によると、ただ単に新幹線駅中止という構想の転換だけではなく、新幹線駅と周辺開発どうしようかという構想が背景にあったからとも聞く。長期計画の重要性と時代にあわせ、それを機敏に変化させていくかだ。

今年の8月に滋賀県の総人口は140万人を超えた。50年前はほぼ同規模の福井県70万人、滋賀県80万人。現在、福井県は80万人から30年後は60万人とも予想されている。

滋賀県もいずれは人口減少に入るが、140万人と倍近くに急増した。理由は一言でいえば、地の利だが、ベッドタウン的なJR新快速効果、交通の利便性と琵琶湖の水源を背景とした工場誘致政策など滋賀県や各市の戦略性によるところが大きい。

お隣の長浜市も旧長浜市内は、ほぼ敦賀市と同規模であったものが7万人を超えた。理由は、新快速のベッドタウン的な要素もあるが、30年、40年を超える観光戦略、工場誘致や大学誘致に成果を上げた結果だ。

大学誘致も私立とはいえ、この時代にあって、2003年に開学した長浜バイオ大学は学生も含め1000人を超える規模。就職率も95%を超え、大学院進学も東京、京都、名古屋と有名大学院への進学と成果を上げ始めている。

敦賀市は、敦賀3,4号建設、運転、もんじゅ再開を背景とするエネルギー研究拠点化、とりわけ連携大学による人材育成、既存の東洋紡の製造業に加え、産業団地など製造業の工場誘致、さらには新たな敦賀港の利用促進。それに、長浜との連携による観光振興など、財政基盤とともに、メニューは豊富だ。

それだけに、大事なのは戦略性、計画性と、時代にあわせた変更と実行力とも思う。その意味で短期的でも長期的な展望に立った行政の企画立案、実行で、そのもとが、「総合計画」と思っている。総合計画の要が人口戦略だ。滋賀県と福井県、長浜市と敦賀市、それぞれの違いはあるが人口戦略では成果があきらかに違った。

敦賀市の「総合計画・基本構想」での目標8万人を知る市民は1割もいないのではないか。それほど市民とはかけ離れ、形骸化してきたとも言える。7万人にも達しなかった人口戦略は、時代背景はあるが、見事に失敗したのである。

短期計画に陥りやすい地方行政において、自治体の憲法とも言われる「総合計画」を長期的視点で、しっかりしたものにしようと市民の参画のもとに関係者が努力が続いている。その第一が基本となる人口政策だ。人口政策は、いまや社会保障、活力などすべての源泉でもある。

私は、行政において、棚上げ、総花的でなりがちであった「総合計画」を目に見えるように、予算管理、マニフェストとリンクさせ、場当たり的な計画ではない地道なPDCAサイクルの実現という実務的な仕組みつくり。

なによりも大事なのが、「総合計画」は、行政マンのものではなく、市民が主役であり、市民の参画がそのキーと思っている。それほど重要な将来像が描かれている。総合計画と市民との距離を近づける訓練が、弱いといわれる市民力のアップにもなる。


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【2010/09/30】 | ページトップ↑
何事も対岸の火事と思う時代ではない
Date:2010-09-29(Wed)

消費税問題ではないが、政策や税で生活に変化をもたらすことがある。10月1日のたばこ値上げは敦賀市内の薬局でも意外にも禁煙グッズがここにきて売れてきているとか。

健康もあろうが、これ以上の経済的な負担は避けたい人が多いのだろう。一方で、何があろうと吸い続けるという愛煙家もいる。今月中にまとめ買いをする動きも目立つとか。

議会関係では、河村市長の名古屋市議会のリコール運動の署名数が集まるか注目されている。もうひとつが鹿児島県阿久根市。大都市と地方都市、市長がリコールする側か、市長がされる側なのかなど方向は逆だが、根底には同じものが潜むと私は考えている。

名古屋市では、未集計分を合わせると、必要数の36万人に達する可能性が出ている。阿久根市では既に、市長のリコールに必要な署名が集まっており、年内にも住民投票が行われる。

規模の違いはあれど、いずれも市民の相当な関心を集めたと言える。阿久根市の情報はほとんど入ってこないが、名古屋市は近いだけに市長派、市議会派の双方の考え方が伝わってくる。盛り上がりも相当だ。

河村市長の原動力は、主に市民の議会不信だ。議会はチェック機能を果たしていない、その割に報酬が高過ぎる、などといった市民の不満を、市長は表に引っ張り出した。

阿久根市の竹原市長も、よりどころは同じ。専決処分の連発は、常軌を逸しているが、そこまで強気になれたのは、議会への市民の不満を背景にしている。

要するに、市民生活そのものが苦しくなり、どこの市民も地方議会に不信感を抱いているということだ。福井県議会や自らの敦賀市議会も例外でいられるだろうか。自問自答し市民と向き合うことが大事だと思っている。

報酬、政務調査費や議員年金、さらには、海外視察、議員定数など基本的なものを問われる機会も増えてきた。

市議会の議会改革もここ数年、相当な速度で進んでいる。一般質問の一問一答、予算決算常任委員会の設置などである。ただとどまることはできない。

あらたな動きとして、今、議会基本条例の制定に向けての動きと共に、『報告会』の開催の企画もその表れだ。議会と言う組織で市民と向き合う。9月議会報告が主な内容だが、議員間ではこれまでになく活発に方法論などが議論され、まとまれば、近く日程、開催場所等の報告が出来るだろう。

報酬や政務調査費は、多い少ないの議論も大事だが、それ以上に活動内容と思っている。一つひとつに説明責任が必要な時代でもある。

個人的にも毎日のブログ、年4回ニュースレターの発行、不定期だが年数回開く、議会報告会などを通して、地道だが、個々の課題はもちろん、意見や要望をどうまとめて市政に反映させるかなど、仕事は多い。

景気悪化とともに切実な悩みや改善点を多く受けるようになり、どう取り組んでいいのか、財政上など、議員としてもただの要望では済まない難しい時代になっている。

個々の課題として、議員年金は、敦賀市議会として廃止の意思表明を明確にしているが、総務省では、廃止の法案を出すか、出さないかの段階とも聞く。

海外視察は、面白おかしく議論されることが多くなった。私の経験では、政務調査費で各市の現場を視察することはまさに百聞は一見にしかずで、逆に、海外だから短絡的に駄目というものではないと思っている。

海外での体験は、考え方の違いもあり、印象が強く、心に残り、議員に幅を持たせてくれる。意見組立ての直接的でないにしろ間接的な要素にもなっている。現実に時間的にも経費的にも困難だが、北欧の医療、介護施設などは、見て回りたいと思っているほどだ。姉妹都市である東海市、ナホトカ市への訪問も、民間交流も含め活発になっている現在、議員間交流も大事な分野でもある。

最後に議員定数についても、定数削減の意見を多くいただくようになった。地方議会の定数削減は、どこも大きな流れだ。これも報酬と同じで方程式はない。議会の議会運営委員会で議論を継続している。その都度、きちんと説明すべき時代になってきたと真摯に受け止めている。

何事も対岸の火事と思う時代でもない。
【2010/09/29】 | ページトップ↑
9月議会が終わり・・・・・。
Date:2010-09-28(Tue)

昨日の続きではないが、芭蕉『奥の細道』は、月を見ることをひとつの旅の目的としていた。とりわけ敦賀での仲秋の名月を楽しみにしていたと山本先生は教える。3日間の敦賀滞在でも、氣比神宮~金ヶ崎~金前寺~色の浜~本隆寺と渡り歩き季節感たっぷりに月の五つの俳句を残している。その代表句、

『名月や北国日和定なき』

9月定例議会が終わった。猛暑時の気比さん祭りの終了とともに始まり時間が流れた。季節の移ろいと変化の速さを感じた瞬間でもあった。9月定例議会で補正予算、一般会計は2億5341万円が決まった。事業で主なものは、再整備を進めるJR敦賀駅前広場の基本計画策定に2334万円。連携大学の建設契約も承認され、基本設計で駅舎に続き駅前の全容が明らかになる。

また、来年始まるNHK大河ドラマ「江」に合わせた誘客事業に863万円と観光にも力が入る。また足元の生活面で生活面で、介護施設建設補助金、これにかかわる開設準備事業費補助金、また他の既存の介護施設2件にスプリンクラ-設置に対する補助金が含まれている。地域密着型介護施設は、認知症高齢者や中重度の要介護高齢者など住み慣れた地域のなかでこじんまりとでも生活が継続できる施設だ。今後も増えるだけに手厚い処置だ。

冒頭に戻すが、残暑の9月から後3日で秋本番の10月。「奥の細道」ではないが、芭蕉は、若いころ、

『花にうき世 我が酒白く 飯くろし』

と、酒と飯を楽しで歌っている。実りの秋とばかりに、スーパーの店内に「新米入荷」ののぼりが立ち始めた。先日の土・日も天候に恵まれ、稲刈りが行われていた、コンバインがものともせずにどんどん刈り取っていくのが頼もしい。議会ではその軽油など減税措置継続を求める意見書も採択された。

農家が苦労して作る米は消費の低迷が続く。食料自給率、10年後50%へ引き上げる方針を示しているが、その道筋は見えない。敦賀でも農家数は減り高齢化も進む一方。戸別所得補償制度で歯止めをかけられるかどうかは不透明だ。敦賀市の食糧自給率はどうだろうか。

ハイテク製品生産に欠かせないレアアース(希土類)の中国からの輸入が滞ったことで日本の産業界は大揺れとなったが、もし食料の輸入が止まったらもっと恐ろしい。食料こそは最大の戦略物資でもある。

実りの10月、芭蕉の仲秋の名月もいいが、巷では、石川啄木の歌集「一握の砂」の世相だ。啄木には「月」はほとんどない。「友」「酒」「たばこ」「金」「女」という言葉が目立ち生活そのものだ。根底には、「貧しさ」「かなしみ」を抱える。

なかでも愛煙家の啄木は、率直に、

『何もかもいやになりゆく この気持よ。  思ひ出しては煙草を吸ふなり』

と「たばこ」で心行くまで吸う有様は、今も変わらない歌がある。たばこで一番安いのが、昔ゴールデンバットが50円だったことを思い出す。学生の頃、ほんとに金がない時、パンの耳10円とバット50円買った時代が懐かしい。その煙草も10月1日からずいぶんとあがる。敦賀市も毎年約5億の税収がある。

愛煙家は、市役所でも隅に追いやられ、5階と地下にガラス越しの喫煙室がある。愛煙家の肩身はせばまるばかりだ。私も子どもが生まれ、社宅の外で夜空をみながら吸った日々を思いだす。啄木に

『晴れし日のかなしみの一つ! 病室の窓にもたれて 煙草を味ふ。』

体に悪いと思いながら、吸う煙草のうまさが伝わる。市の税収にどう影響するか、減ると思うが、どうななるか。

議会終了後、開かれた議会運営委員会で10月末から11月中旬まで開く市民向けの「報告会」について話し合った。どこの議会も新しい議会にむけて動きつつある。はじめての報告会が開かれる頃には、紅葉も本番を迎えているだろう。時間の流れは速い・・・・。
【2010/09/28】 | ページトップ↑
ウオーキングの進め
Date:2010-09-27(Mon)

昨日は、秋晴れ本番を思わせる日差しの強い朝から始まった。笙ノ川のクリーン作戦から始めり、金ヶ崎の芭蕉ウオークと続いた。

機会があれば「歩く」ことを意識している。昨日も10キロコースで一万四千歩。約1時間40分。気持良い汗だ。みなと敦賀株式会社を皆さんをはじめ、関係者の労苦に感謝したい。

ところで、故郷の四国八十八カ所の基本は千年の昔より歩き遍路。今でも遍路道が整備され、宿泊もおもてなしも昔ながらにきめ細かい。これが根強い観光とも結びついている。

空海と同行二人と言う仏教と結びつき、この時代だからこそ必要なのだろう。老若男女その幅は広い。歩数も二万、三万歩と健康も含め精神の健康にもなるから、衰えを知らない。

ある情報によると、江戸時代の庶民や明治から大正にかけてのサラリーマンは一日平均3万歩は歩いたそうだ。現代の会社員は平均5千〜7千5百歩しか歩いていないという。地方都市の敦賀では車で動くことが多いからその歩数も減って4,5千歩くらいではないか。

とやかく言うよりも、一日1万歩けば健康な生活を維持できて、脳にもいい刺激になると学者は説く。ウオーキングの催しや、芭蕉ウオークは、俳句の精神と人が本来持つ体を動かし汗をかきたいという欲求とが結びついた企画としては、これからも続けたい。ただ今回を入れて8回を数える芭蕉ウオークも参加人数とリピーターが少ないのが気になる。

工夫の余地はありそうだ。規模は違うが、5000人を超える若狭町のツーデーマーチなど民宿、模擬店など金を落とす仕組み、参加者はその仕掛けを楽しんで毎年のように来る。お遍路さんやツーデーマーチなど手本は数多くある。

いずれにしても、長い距離を歩くと、最初はしんどいが、途中から体が慣れて心地よく歩けることがある。これから季節もさわやかになる。無理をする必要はないが、自分にあったやり方で一番でもある。

余談だが、昨日の各会場での話題の中心は、市長選立候補表明。そろそろ来年に向けて、騒がしくなってきた。サンピアでの記者会見内容を直接、聞いていないので明確なコメントは避けたいが、新聞報道を読む限り「駅前に造る連携大学が最も無駄だ」との指摘など、基本的な政策面で私とは異なる。


【2010/09/27】 | ページトップ↑
ボクシングでいうボディーブローは、じわりじわりと体力を弱め、不意に放つカウンターは一撃必殺の力を持つ。
Date:2010-09-26(Sun)

昨日は、早朝から琵琶湖へと自転車を走らせた。国道8号の国境までの坂道。これを過ぎれば琵琶湖の湖岸道路は平坦。サイクルロードにはもってこいだ。長浜、彦根、栗東と湖岸を切る風はさわやかだ。

ただ、体力は、年々、持久力も筋力も衰えている。自然の流れに逆らうことはできない。たとえわずかなことでも続けることが大事だということはいうまでもない。自分に言い聞かせる。

プロ選手はなおさらだ。イチロー36歳、200本安打はいつまで続くか楽しみだ。自己管理できたかどうかが成績の良しあしにつながり、プロ選手としての寿命をも大きく左右する。

節目のヒットは目の覚めるようなセンター返し。観客の拍手に応えてヘルメットを掲げるその姿は、いつも通り堂々としていた。我々世代の長嶋、王とは違った不思議な日本人らしい英雄だ。

昨季は開幕直前に胃潰瘍に悩まされ、10年の道のりは決して平たんではなかった。調子のいい日も悪い日も鍛錬を怠らない「努力する天才」だからこそ、到達できたといえる。

ボクシングでいうボディーブローは、じわりじわりと体力を弱め、不意に放つカウンターは一撃必殺の力を持つ。健康管理ができなければ、年齢以上にボディーブロー的に体力を弱め、突発的な病気かなにかで終わる。危機管理も日頃の管理が重要だとのボクシングの教訓でもある。

大きく言えば、今の日本の経済、財政、はては外交まであらゆる状況がボディブローのように体力を弱めている。
先日書いた、土地の下落率が最も大きかった場所とワースト5の福井県。下落率上位10地点のうち、4地点は東京の銀座。ビジネスセンターとしての東京の地盤沈下に歯止めがかからない。一方で高知、鳥取など同じように福井の地価底入れにはワーストがついている。

中小企業の借り入れは不動産を担保とするケースが多いだけに、地価下落が止まらないと企業の資金調達や地域金融機関の経営に悪影響を及ぼす。地価下落がもたらす悪循環は深刻だとみている。敦賀も福井県に引きずられ、下落は止まらず、それも日本という大きな渦の中にある。客観的に経済と全体情勢をみる指標だ。

書きながら危機管理は日頃の管理でもあり、自分の事故管理と合わせて書いている。話は変わるが、来年4月の敦賀市長選挙に渕上隆信市議が立候補をサンピアで表明した。敦賀市も知事、県議、市長、市議と4つの選挙が重なる。秋がきて、敦賀市の政局も選挙にむけて動き出した。
【2010/09/26】 | ページトップ↑
暑さ寒さも彼岸まで
Date:2010-09-25(Sat)

この言葉通りになった。「暑さ寒さも彼岸まで」。昨日も今日の朝も、半袖ではブルッと震えるほどだ。彼岸を合わせ前後、必ずと言っていいほど両親の墓に手を合わせる。例年であれば必ずこの敦賀でも彼岸花が満開だ。

必ず満開となるはずの彼岸花がつぼみ。花はちらほら。今年の気象以上が開花時期をくるわせたのか。例年に比べて遅めなのは地中の温度が高かったせいと聞いた。9月になっても雨はほとんど降らず、強い日差しの照りつける日が続いた。土の中でひたすら耐え忍んでいた球根も、たまったものではない。

それでも、ここにきて地上も地中も、いつものリズムを取り戻したのではないか。とにもかくにも平年並み気温とはいえ、落差がこたえる。

やっと本題になったが、昨日、政府の対応を褒めたばかりだ。沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で逮捕した中国人船長の釈放を那覇地検が決めたことには驚いた。

那覇地検が釈放理由として日中関係への配慮などを挙げたことについては、私も不勉強で地検という組織を深く理解していないが、捜査機関が言うべきことではないと思う。

政府は関与してないはずがない。外遊とはいえ、菅政権の判断といっていいのではないか。同じ民主党員とはいえ、極めて愚かな判断だと思ってしまう。領海侵犯は明々白々で、中国の圧力に政府が屈したと思われるのが普通ではないか。それも早すぎる。

岡田幹事長が「総合的に判断することは現行制度上、あり得ることで、政府、政治家がいちいちコメントするのは避けるべきだ。司法の独立、検察が自ら判断したことが重要だ」と述べこともわかりにくい。国としての判断があるはずだ。記者会見での対応も昔からよく知る柳田法相とも思えない責任転嫁のような「那覇地検の判断を尊重」との発言も理解に苦しむ。

ハイブリッド車などに使われるレアアース(希土類)の中国からの輸入が大半で、日本の最先端が中国に依存している。過度の中国依存、エネルギーの中東依存とも通じる。現実的な政治判断も重要だが、あまりにも強い中国の圧力に屈したのか、あまりの暑さに彼岸花の開花が遅れたのとは違う。それにしてもあまりにも早すぎる判断ではないか。

台風か、ひと雨ごとに、気温がようやく「平年並み」となった。これからも一雨ごとに季節の移ろいを重ねていく。冬への道のりだ。残暑の句だったか、四国の虚子の句に「涼しさの肌に手を置き夜の秋」というのがある。この暑かった残暑にも夜の秋。なにごとも冷静にいきたいが、この国が、経済、経済と騒いだわりには、暮らしが貧しくなっている。経済優先、大国の圧力などかもしれなが、精神的な何か大事なことをこの国は忘れているような気がしてならない。
【2010/09/25】 | ページトップ↑
ときにはぶれないことも大事だ。
Date:2010-09-24(Fri)

中国の観光客が増え続け、ツアー企画が膨れ上がっている。京都から金沢へ。福井県は素通り。いずれ中国人の観光の対象となるかもしれない。先日もある人が「敦賀にも招く工夫をすべきだ」と率直な提案だが、私は疑問に思っている。

全国の地方都市が、日本人だけでの観光客誘致では採算が合わなくなっている。中国観光客誘致に向けて動き、企画を始め成果を上げ始めた。だからと言って敦賀までも始めることはない。まずはNHK大河「お江」をどう観光客の関心を呼び寄せ、来てもらうことから始めることが肝要だ。

ところで、「尖閣諸島に領土問題は存在しない。国内法で毅然と対応するだけだ」の前原外相発言。私は久しぶりに民主党閣僚からスッキリとした発言を聞いた思いだ。

後はこの方針がブレないでほしいと願うだけだ。歴史的文化的に深い関係にある中国と日本。さらに現在は観光も含め経済的には不可分。先の15年戦争で侵略したという「負い目」から逃れられるものではない。一つ一つ事例を挙げるまでもなく、これまで良好な関係維持に日本側は相当配慮してきたはずだ。

日本の大学生ら約1千人の上海訪問が中国側の意向で中止−と書いたところで来月に上海で予定の日本の人気グループSMAPのイベント延期の報。ゆえなき日本の非を鳴らして中国側はどこまで問題をエスカレートさせるつもりなのか。冷静な対応を強く望みたい。

昔、敦賀港は、中国とは異なるが、渤海の昔からの松原客館。見つかれば一大観光地だ。近世の書状や絵なども多い。敦賀市立博物館に行けば、今、日本海の物流の拠点としての敦賀港を紹介している。

大谷吉継の書状は、敦賀港から、各地に物資を早急に届けるよう求めるもので、敦賀港を使った物流のあり方を示す貴重な資料とされている。政治的には義を姓が原で貫いた。人道的にも敦賀港は、杉原千畝の長い価値あるものだ。余談だが、前原外相の親戚が敦賀にあるとか。これも不思議なご縁で。
【2010/09/24】 | ページトップ↑
敦賀駅徒然
Date:2010-09-23(Thr)

港や駅出会い、別れ、喜怒哀楽など人生のすべてが凝縮したような場所だと想っている。敦賀は、まさにその両方をそろえる街でもある。

敦賀駅は毎日平均6000人以上の方が利用する。敦賀駅がどれだけ、出発や別れなど人生の思い出を演出してきたか。敦賀港と共に、敦賀の発展にも寄与してきた。朝鮮やロシアとの物流の搬送。戦時中は出征兵士を送り、おまけに戦前はポーランド系ユダヤ難民を送りもした。駅は町の顔でもあり、シンボルでもある。駅舎の改築は市民の議論は今の時代だからこそ欠かせない。手間暇かける時間と労力は必ずいい結果をもたらすと思っている。

敦賀駅は映画の舞台にもなっている。古いが昭和40年代。明日がない男と女の悲しい別離を描く、岸恵子と萩原健一の共演の「約束」。 敦賀駅のホームがふんだんに出てくる。本町、気比の松原など、これほど敦賀が映像の中に出てくる映画はほかにない。

話を飛ばすが、駅を舞台にした映画は数多くある。パリの駅を舞台にした「男と女」「リスボン特急」など味わいがある。それもどれも終着駅だからか。フランスのシェルブール駅も再処理工場があるため私は5度ほど訪れている。「シェルブールの雨傘」の駅の面影はあまりないが、さびしさでは当時の雰囲気と、駅を離れるときの背景は、映画そのものだ。

米国で最も多く使われたのは、ニューヨークのグランド・セントラル駅。「追跡者」などでおなじみだ。東京駅や上野駅も多くの名作を生み出した。上野駅は、いまでも味わいがある。

話を戻すが、駅は時代を映す鏡でもある。敦賀駅の待合室ほど、敦賀で活気のある場所はない。まさに出発の場所でもある。嶺北に向かう高校生も多い。通勤客も多い。大阪への特急通勤もいる。時代が変われば様相も変わる。

とにもかくにも、映画のようなロマンもあれば、日常生活そのものがある。ようやくバリアフリーも動き始め、仮駅舎も顔を見せ始めた。それだけに駅本体、駅周辺整備は、敦賀百年の大計と思っている。時間をかけて、手間暇とデザインにこだわった整備が重要であることはいうまでもない。
【2010/09/23】 | ページトップ↑
土地の価値
Date:2010-09-22(Wed)

昨日の「健康管理」を表題にすると、ヒット数が増えるのとまったく関係のない方からメールが、それも北海道から舞い込んで来た。いかに健康ブームか、政治的なブログより関心があるかわかる。明日は「秋分の日」。お彼岸でもある。四国では、毎年、とれたてのミカンなどの収穫物や手作りのおはぎなどをお供えして先祖を敬った。

調べると国民の祝日の一つとして「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日」に定められている。お彼岸は仏教言葉か、一般に寺参りや墓参りの日。「暑さ寒さも彼岸まで」と、春と秋の彼岸が冬から春へ、夏から秋への季節の変わり目にあたる。

こういう由来を調べると、日本人の生活の隅々にまで農業の影響が浸透していることがよく分かる。それほど作物の実りは大きな関心事であり、土地を大事にしてきたか、暮らしを左右する大切なことだったと理解できる。

その農業が、国の政策の優先順位から下がり続けている。敦賀市は兼業農家が多いが、減り続け、現在では農業人口としては千人以下になり、平均年齢も70歳を超えている。

工業化、都市化の進行に伴って、担い手は軽んじられ、農業を支えた村落共同体も崩壊寸前である。結果として、日本の食料の自給率は40%前後にまで落ち込み、人々が互いに支え合う精神構造までが失われつつある。

昨日も予算決算常任委員会で9月補正が可決したが、その中に粟野の直売所の件があった。敦賀市の地産地消をどう考えるか、スーパーの大半が市外から販路を基本としている。そういう現実をどう受け止めるか難しい課題だ。

一方で、全国地価調査の結果が昨日、発表された。地価調査は、都道府県が毎年7月1日時点の1平方mあたりの土地の取引価格を調べているもので、県内では230か所が対象となった。住宅地では、平均は3万6400円と去年より5.1%値下がりし、13年連続の下落。下落率は、去年よりも0.3ポイント小さくなったが、期になるのが、全国の都道府県で5番目の大きさだ。

敦賀市も住宅地、商業地とも、去年に続いてすべての地点で値下がり。ただし、下落幅は去年よりも縮小する傾向。これをどう評価するかは別にしても、敦賀市の価値を客観的に見定めるバローメータになると私は見ている。

九州では来年3月に開業を迎える熊本、鹿児島の沿線の自治体が縮小、横ばいと伝えられる。新幹線がいいとは言わないが、都会との格差、福井市との格差、お隣の長浜市との格差を時間軸で客観的にとらえておく必要があると思っている。

市内の土地の価格もきめ細かくとらえると、行政の施策、道路などと関連している。どうしようもないととらえるのではなく、動きを客観的にとらえ、政策的にどう反映しているか、この視点は大事だと思っている。例としては、中心市街地活性化でどう変化しているか、時間軸で眺めておきたい。


【2010/09/22】 | ページトップ↑
健康管理と秋風
Date:2010-09-21(Tue)

ここまで来ると朝夕は肌寒い。自転車では冷たい風となる。「秋の日はつるべ落とし」。水をくむつるべは手を離すと一気に井戸の底に落ちていくように、秋になると急速に日が暮れていく。今夏は異常な猛暑が続き、夕方どころか夜も暑く寝苦しかった。日没とともに増す涼しさも相まって「つるべ落とし」の実感は例年以上だ。自転車で切る風は逆に冷たい。暑さに慣れた反動なのか夜は肌寒いほどで、うらめしかった暑さが早くも懐かしい。

午後6時半を過ぎるとまだ薄明かりだったのが、すっかり暗くなっている。早まる夕暮れは、早いかもしれないが、「ちょっと一杯」気分と日本酒への誘惑となる。雨と暗さでは安全ため自転車を走らさないようにしている。

私の健康管理は、一日、自転車20キロか、プール1500メートルか、歩き一万歩と勝手に決めている。体重も55キロまで落としたが筋肉まで落ちる。これはきつい。最近は57キロまで戻した。「秋高く馬肥ゆ」。酒もうまい。

ウォーキングにはもってこいの季節だ。まだ暑さが残り、汗ばむが、さわやかなさにINGだ。雨の日は、駅前駐車場に止めて駅前商店街、本町、神楽、相生と傘をささずに、速足で1時間以内。ただで、自動車に乗って帰宅できる。夜9時までであれば、明かりもついている。同じ考えの中高年も多い。

一方、「秋の空」は恋心同様に変わりやすいが、愛情が冷めるのは「秋風が立つ」。私は、この後が続かない。

どうしても政治情勢となる。代表選を大差で制した菅総理は、秋晴れの心境だったに違いない。失政を重ねれば、つるべ落としのごとくに支持率を急落させてしまう。一方の小沢氏は、秋の夜長に何を思うのか。敗戦にも笑顔を絶やさない。代表代行も固辞。「冬来たりなば春遠からじ」とばかりに、さらに先を見据えているのだろうか。秋の政局はどうなるのか、足元では、連休も終了、今日は議会の予算決算常任委員会。
【2010/09/21】 | ページトップ↑
国勢調査の大事さ
Date:2010-09-20(Mon)

龍馬伝が面白い。坂本竜馬は各地に足跡を残し、資料も多い。福井市での由利と竜馬は新政府構想について論じ合い、それが由利の文書で残っている。竜馬の「船中八策」の考えは由利の「議事之体大意」にくみ込また。もっとも人間性があらわれるのが手紙。昨日の竜馬とおりょうの霧島登山などは、手紙に絵入りの解説。日本初の新婚旅行の証明でもある。

敦賀市立博物館で一昨日より、特別展「近世敦賀の幕開け~吉継の治めた湊(みなと)町」が始まった。豊富な資料で敦賀城主・大谷吉継らの下で湊を中心に繁栄した当時の敦賀の様子を振り返っている。

敦賀短大の外岡教授の研究では、大谷吉継の敦賀城建設で、現在の街の青写真が出来、頻繁にあった洪水も治まったとか。花押が入った複数の書状からは、商人の保護や敦賀町の発展に行政手腕を発揮した吉継の功績垣間見える。小説の世界とは違った政治家、商人、土木建築者の吉う継が再発見でき面白い。

ところで、今年は5年に1度の国勢調査の年。特に今回は回答項目が20項目にわたる10年ごとの大規模調査に当たる。市内でも、総務相が非常勤国家公務員に任命する国勢調査員が、9月下旬から約5万4千の全世帯を訪問。調査票や封筒を配布する。

10月1日午前0時現在の人口や世帯の実態を調べる最重要の統計調査である。しかし、2005年の前回は、個人情報に関する関心の高まりから調査拒否が続出しているとも聞く。

封筒に封をして提出する方式が初めて採用され、記入漏れなどに備えて行われていた調査員の点検はなくなったと聞く。

日本の平均寿命も、国勢調査をもとにしている。100歳以上の高齢者の所在不明が相次ぎ発覚し、市民から平均寿命が下がるのではとの指摘もあったが、これはぬれぎぬとか。

人口減少後はじめての国勢調査。国の統計データはさまざまな政策の基礎となる。敦賀市もその例外ではない。
ちなみに、今年4〜6月期国内総生産で、日本は長年守り続けてきた「世界第2位の経済大国」の座を中国に明け渡した。経済縮小、人口減少、格差拡大、いずれも正確の情報で客観的な敦賀市をとらえて、将来の敦賀像を論じたい。
【2010/09/20】 | ページトップ↑
内閣改造と敦賀
Date:2010-09-19(Sun)

今回の内閣改造で、最大の特徴は、片山総務相への抜擢。鳥取県の知事時代、片山さんは改革派の旗手で鳴らした。徹底した情報公開をはじめ、議会での根回し談合を追放するなどオープンな改革を成し遂げた手腕には定評がある。安居前県議から鳥取県の知事時代の優秀さを聞いたことがある。

国レベルの地方主権と情報公開がどう進むのか、楽しみでもある。なによりも、その改革の芯の強さに期待したい。全国に名をはせたのは石原東京都知事との舌戦。9年前、都が打ち出したホテル税構想に「都民以外の客から税を取る『他人のふんどし』のようなもの」とかみついた。

人口60万足らず、全国一小さな県が首都を相手に真っ向勝負。石原知事に毒づかれようが、一歩も引かなかったことを思い出す。鳥取県議会でも答弁書なしで県議と真っ向勝負。頭の良さもあろうが、芯が通った話は有名だ。

一方で、片山知事も奥さんの看病のために退いたとか。小さな体だが、その手腕に期待したい。

もうひとつの特徴が、国土交通相に馬淵副大臣の昇格。福井県にも3年間で3度ほどか、訪れている。若手のホープに間違いない。分析力、はっきり語る演説は、聞いていた小気味いい。

ただ、北陸新幹線の福井県内延伸について一言で冷たいのではないか。前原前国交相も慎重だったが、よけいに慎重に思う。

昨日書いた岡田幹事長、蓮舫行政刷新相、玄葉政調会長らいずれも、財政再建路線を優先する考え方だと受け止めている。当然、菅首相そのものが財政再建と経済の両立を模索する立場ではなおさらだ。代表選での小沢支持の最大要因は、まさにそこにあったようにも思う。

敦賀市として、気になるのが原子力行政との絡み。「原発カード」、とくに、もんじゅと絡ませるとかえって厄介なことになる。新幹線問題は、敦賀3,4号の建設時期の不透明さ、もんじゅと課題が多いだけに切り離して考えてほしい。

ただでさえ、人口減少、路線価など落ち込みの激しい福井県。 なかでも嶺南地域の人口減少は嶺北より進み、路線価も福井県という中で引きずり込まれるような下落が進んでいる。

その中にあって、舞鶴若狭道の接続4年後、敦賀3,4号の建設、敦賀港の本格供用開始と、順風満帆の敦賀市の環境が、けっして明るくない。

よく発展の基盤がコンクリート優先ではないはずと、言われるが、土木建築事業者の多さ、地域経済の下支えやけん引役が、原子力発電所だけに、考える必要がある。

いずれにしても、福井県、敦賀市は、国との関係が深く経済、雇用、そして活性化など、地方都市としては、国の施策とのかかわりには敏感にならざるを得ない。
【2010/09/19】 | ページトップ↑
「有言実行内閣」の始まりだが・・・。
Date:2010-09-18(Sat)

民主党の代表選が終わり、幹事長人事が決まり、組閣も決まった。私個人としては、どうしても党内の生臭い闘争が、気にかかる。政権交代以降、まさに「勝てば官軍」という言葉が身近に理解できたことはない。身近に接してきた方が党三役、大臣になるから不思議な感覚だ。なかでも岡田幹事長、大畠経産相、柳沢法相、高木文科相は、労組関係、民社党時代と、それぞれに性格まで理解できるから、よけいに不思議な感覚となる。

岡田幹事長は、一昨年、来県した時、武生駅から各会場の演説会、そして福井駅まで、隣に座ってエスコートさせていただいた。土曜日か何かでスケジュール変更の内容が伝わっていなかった。いきなりご立腹で、スケジュール表を投げつけられた。見ると会場ごとに時間にあわせて、決め細かく演説の内容を書いている。それだけ真剣だということだ。

普通であれば、党の三役は、地方の役員には「ご苦労さん」から、不機嫌であっても笑顔から始まる。ところが、岡田幹事長(当時は副代表)は違った。原理主義者というか、仕事には厳しい人だ。帰りも福井駅で新幹線の話になったが、これも厳しかった。「国家財政を考えると・・・・」と始まり、曖昧なことを言わない政治家だとも感じた。

大畠経産相は、日立労組の出身で、日立の原子力の技術者でもあった。私も敦賀1号機の仕事からの付き合いだ。原電労組の大会には毎年、挨拶に来られ、最近では、3年前の参議院選挙で福井選挙区に1カ月ほど、張り付いていただいた方でもある。敦賀には何度も訪れている経産相でもある。始まりが原子力技術者と言う経歴の持ち主だけに、期待もしたい。

柳沢法相、高木文科相も民社党時代から何度も議員会館にお邪魔させてもらった。先日も、新幹線がらみで訪れ秘書の方とも懐かしく話をさせていただいた。

「有言実行内閣」と命名しただけに、期待もしたいが、日本の状況、政治の状況と、どれも前途多難だ。組閣にあたっては、論功行賞と言われもするが、わだかまりは、そう簡単には消えない。

水に流せる戦後処理もあれば、そうはいかぬものもある。古い話だが、西郷隆盛の乱のとき、旧会津藩士は兵士や警官を志願して鹿児島に出陣し、「戊辰の無念を晴らす」と奮戦したという。それだけに、小沢さんの「一兵卒」発言は、なぜか生々しく不気味だ。政治は権力闘争の繰り返しだが、それどころではない市民生活と日本の置かれた状況は半端ではない。しっかり「有言実行」と内閣の仕事をしてほしい。それだけの期待感もあるが・・・。
【2010/09/18】 | ページトップ↑
買物難民が増える・・。
Date:2010-09-17(Fri)

かたくなるが、レッドクリフこと、中国の三国志の中で教訓になる場面がある。蜀の劉備が、迫り来る強大な敵から逃亡する時、慕って付いてくる10万人の領民,難民をどうするか。軍師孔明ら幹部たちは「足手まといだ」と置き去りを主張。それでも劉備は連れて行くことを決断した。劉備の一行は、恐れた通り敵に追い付かれて散々な目に遭う。だが間違った判断ではなった。民衆の信を得た劉備は確実に地歩を築いていく。苦渋の決断も、中長期的な視点が大事だとの教訓だ。

一昨日で一般質問が終わった。午後7時からRCNで再放送がある。私を入れて20人も黙って聞いているのはつらいだろう。が、それぞれが、世相を映す鏡でもある。とりわけ林議員の高齢者の買い物難民の話は、今の世相そのものだった。

スーパーの棚にずらりと食品が並ぶこの飽食の時代に、買い物に行きたくても行けない人々が、敦賀でも多くなってきた。足腰が弱るなど、体が衰えた高齢者層に多い。

この夏、猛暑の中、買い物に行く気力をなく、バナナ数本で過ごたという高齢者の話を聞く機会を得た。命をつなぐために欠かせない、買い物をどう支えるか。官民ともに知恵を出し合い、対策が必要な時代でもある。

買い物難民を生んだ大きな原因としては、高齢者が歩いていくことができる家の近くから小さな店が消えたこと、身近な商店街が衰退したことなどが挙げられる。

敦賀市でもスーパーの存在は大事だ。松葉町のスーパーがなくなったことに影響は、市営住宅をはじめ、高齢者への影響は大きい。

原因は、スーパーの撤退だけではない。高齢者の一人暮らし世帯の増加が背景にある。日々、買い物をしてくれる子どもがそばにいない。社会福祉協議会の方に聞いても、個人の家庭の中に入って支援することは、決して容易なことではないとのこと。

現状の介護保険制度や、社会福祉の施策だけでは対応しきれない。現在、生協のハーツが、西浦、東浦、愛発と自動車に食料品を乗せて移動販売を行っている。市営住宅には、ハーツまでの乗り合いバスを出している。

高齢者にとって、買物は、単調な生活の中で、楽しい時間とも語っていた。対面方式の移動販売業者の良さも見直されてきている。今後、壁となるのは、採算性だ。事業拡大には難しさが伴う。

買い物難民の支援策には、高齢者を「介護される対象」としてみるだけではなく、「暮らす高齢者」という視点が不可欠である。公衆浴場の維持と同じように、民間だけでなく支援策を考えておく時代になってきたのではないか。蜀の劉備ではないが、少子高齢化を時代の流れと介護保険の制度だけでではなく、高齢者の立場で生活の中で考えることも大事な時代だ。その意味で民間のハーツの活動には敬意を表したい。
【2010/09/17】 | ページトップ↑
市立看護学校と敦賀短大合併の難しさ
Date;2010-09-16(Thr)

9月半ばを過ぎた。さすがに秋だ。気温がぐっと下がった。スポーツの秋だ。昨夜もプールに出かけたが、水温が温かく感じるほどだ。

ところで、9月になると、血わき肉躍りだすスポーツがある。最近でこそ人気がいま一つだが、ラグビー。ラグビーは球技と格闘技の要素を併せ持つ。菅首相の言った「ノーサイド」はまさに、そのラグビーの精神だ。試合終了と同時に、敵も味方もなくなるという意味だ。

私も大学時代、経験した日本拳法は防具をつけて殴り合うが、カーとなる感覚はたまらない。ところが、防具をとると不思議と仲間意識が漂う。ただ、スポーツとは違い、権力闘争の歴史は、そう簡単にはすまない。「選挙が終わればノーサイド」と言葉の裏腹に、言えば言うほど関係修復の難しさを感じさせた。ラグビーのようにいくとは思えないが、どうなるか。菅、小沢の両氏の度量が問われる秋になる。

昨日は、一般質問の3日目。敦賀短大と市立看護学校の合併問題が取り上げられた。かつては身近な存在の短大も各地で廃校や募集停止が続いている。近くでは、今月3日、学校法人・成美学園、京都府福知山市で運営する成美大短期大学部(旧京都短期大)介護福祉専攻の学生募集を来年度から停止すると正式に発表した。

京都府北部では唯一、介護福祉士の国家資格を取得できる専攻で1997年度の開始後は好調だったが、2006年度以降は定員割れで赤字が続いていたのが原因とか。介護の人材養成の難しい現実だ。

また、看護学科部門では、京都市の市立看護短大(中京区)を2011年度末に廃止する方針を明らかにした。ただ、市議会は廃止の条例を否決をしているか、どうなるか注目したい。医療の高度化への対応や財政難などが理由での学生を募集しない方針だ。市は奨学金制度の創設や実習先の提供などで佛大の運営に協力していく方針だったがどうなるか。

京都市立看護短大は全国初の公立看護短大として1954年4月に開設。約150人の学生が勉強している。受験者数は毎年、定員(50人)の約7倍に上る。

近年、医療の高度化とともに、全国的に3年課程の短大から4年課程の大学に移行するケースが増えており、だが、市立看護短大を4年制大学にすれば、建物の改修費などで20億円以上の経費がかかるため、4年制への移行を断念したとか。

いずれにしても課題だが、難しいが、若狭地域、敦賀市の高齢化社会環境での医療、介護部門の看護師の需要の高まりなど考慮すれば、その難しさを超えても私はニーズがあるとも思っている。合併による看護単科の大学公立化、いずれにしても経営、市民ニーズ、医療、介護環境など詳細な検討はこれからだ。期待したい。

最後に、筒井康隆著「現代語裏辞典」(文芸春秋刊)を紹介したい。現代語を幅広く、ユーモアたっぷりに定義し直した。思わずニヤリとさせられる。例えば、「公約」は<果たさずとも罪に問われない約束>。「挙党態勢」の意味は<全党一致でのお手挙げ>。どれも皮肉たっぷりだ。ノーサイドでどこまでできるか、お手挙げにならないように祈りたい。一方、医療環境維持、看護師確保は、市民生活にも直結するだけに重要な課題だ。
【2010/09/16】 | ページトップ↑
猛暑の後の後遺症
Date:2010-09-15(Wed)

昨夜、運動公園のプールを出ると冷っやとする風。ようやく猛暑から解放され秋めいてきた。が、さまざま分野に「後遺症」が見られる。女房は夏バテか、体調を崩し、ようやく回復に向かっている。

報道では、早い刈り取りを迫られている稲をはじめ果樹や野菜、キノコ、漁獲量などに影響が波及している。スーパーのおばさんに聞くと、ナシやモモなども小玉でぶどうも着色不良が多いとか。水温が高いためサンマの水揚げも少ないため、高め。いずれにしても、出来秋こそ笑みで迎えたい。

昨日も議会の一般質問。議会中、午後三時半過ぎ、市長にメモが回ってきた。民主党代表選の結果だ。予想以上に差がついた。11日段階で、東京の友人に聞くと、ほぼ勝負あっただった。それでも予想以上の大差だ。

菅首相の勝利は、対立候補の小沢氏が抱えていた多くの「弱点」に救われた面が大きい。市内の党員、サポーターからは、「なんで、元秘書らが逮捕・起訴された小沢さんが首相・・」と女性の厳しい意見頂いていた。ただ、福井県は1区が菅、2,3区が小沢。糸川、松宮を支持する党員・サポーターの影響が色濃く出た。国会議員の得票では、首相と小沢氏がほぼ互角だったことは、党内に首相の政権運営に根強い不満があることを示している。菅首相が取り組むべき政策課題は数多い。

消費税率引き上げ問題について首相は、代表選では、社会保障のあり方を財源と一体で議論する程度で、参院選時より発言をトーンダウンさせていた。衆院選マニフェストへの原点回帰を唱える小沢氏の主張は、結果として否定されることになった。この件は、私も小沢氏の意見に疑問を持っていた。日本の財政は、今年度予算で税収を上回る国債を発行せざるを得ないし、地方財政も医療、年金、介護などどれも不安要因ばかりだ。

現実的に敦賀でマイナスは、新幹線が遠のいたとみていいだろう。雇用や不景気の中で福井県が取り残されるか、長い目でみてどうか、心配な点でもある。2氏が熱く戦った民主党代表選も終わった。尖閣諸島の問題、円高、雇用対策や普天間問題…と難問だらけだ。

市議会の一般質問では世相を映すかのように、幼児虐待、雇用、農業、病院など市民生活に直結する課題ばかりだ。国民、市民は実りの秋を待っているはずだが・・・。猛暑の後はどうか・・・難しい季節だ・・。
【2010/09/15】 | ページトップ↑
潮目、潮時と議会
Date:2010-09-14(Tue)

潮時、潮目という言葉がある。好きな言葉でもある。漁師が気象と潮の流れを見て漁場を探る。瀬戸内海は潮の流れで、源平の海戦の勝敗が変わった。小さな敦賀湾でも流れの変化がある。台風で暑さの潮時、潮目が変わったように思う。今日、民主党の代表選。どうなるか、結果がでるが、これにもどこかで、潮目があったような気がする。

昨日は、議会の一般質問。議員になった時に、基本として、学んだことがある。ひとつは、元来、議会とは抵抗の所産である。君主や執政官の強大な権限を抑え込むため、つくりあげられた。政治闘争による市民権の獲得と拡大の歴史こそ議会制民主主義と。・・・

もうひとつは、「地方自治は民主主義の学校」とも。多種多様な意見が一般質問で出される。議員それぞれに個性がでる。私は、一般質問が、民主主義の学校そのものと思っている。

もうひとつ、大事なことは、市長も議会も民意で選ばれていることだ。乱暴かもしれないが、名古屋市長と鹿児島県の阿久根市長が、議会に対して強く出た点は共通している。両者の違いは、名古屋市で議会の解散請求、阿久根市では市長の解職請求に向けた署名活動が始まった。共通点は、リコールという市民を巻き込んだ動きに発展したのが偶然とは思えない。民意で潮目が変えるしかない段階にきた。

地方自治は二元代表制だ。教科書のように言えば、二つの代表は対立の芽を持ちつつ妥協を探る。両者が緊張と均衡を保ち、役割を果たしてこそ機能する。一般質問は、公の場で、議員個人の思いを意見としてぶつけ、政策を形成する場でもある。

一方、全国的に市長提案の案件が99%以上賛成で通過し、シャンシャン議会の常態化は政策を硬直させ、利権の固定化の温床になっていることも現実だ。ただ、敦賀市議会でも市長提案を否決に動いた案件があった。これにも潮目がそろそろ出てきたように感じる。

私が注目しているのは、河村、竹原両市長が掲げる行政や議会の無駄削減に一定の支持が集まる点は見落とせないことだ。人口減少、少子高齢化、地方財政の逼迫と、大きな潮目が地方議会にも訪れている。また、めまぐるしく情勢が様変わりする現在、政策の決定と実行には良くも悪くも早さが求められている。

市長も議会も背景とするのは民意だ。私ごとで恐縮だが、昨日、取り上げた課題は、市民から頂いた意見や要望を、長期的かつ重要だと思うものを私なりに斟酌して、出来るだけ早くと違和感もあったが、総合計画の項目で並べた。これも議員の役割と思っている。

話を戻すが、名古屋、阿久根両市とも市長の権力で、議会の機能が停滞している。両市長とも、選挙で選ばれた市長であり、権力も与えられる。ここまでくれば、混乱は市民の力で解決するほかに道はない。まさに潮時だ。

もひとつの民主主主義の学校である地方自治、その本旨とは何か。なれ合いは許されないが、対立だけでは進めない。これも潮目が変わりつつある。一般質問で言いきれなかったが、敦賀市も人口減少、少子高齢化と潮目が変わり、政策でも変わる。

敦賀市では来年、知事、県議、市長、市議の選挙で、潮目が変わるか、変わらないか、選挙を意識した議会に変わりつつある。
【2010/09/14】 | ページトップ↑
一人暮らしのお年寄りが増え続ける敦賀・・・。
Date:2010-09-13(Mon)

昨日も暑かった。昨日に続いてある労組の大会で小浜へ、戻って、松宮衆議との打ち合わせ、夜は町内の会合と時間は流れた。嶺南地域は、人口減少、少子高齢化が嶺北以上の速度で進んでいる。限界集落と言える地域も着実に多くなっている。敦賀市はなんとか、人口69,000人近くを維持しているが、地域ごとにみると、急速に高齢化は着実に進んでいる。

病院の待合室の小話、・・・「あの奥さん、顔が見えないね」「病気かしら」・・・と。ひと昔前は、市立病院や診療所が高齢者サロンと化して、それなりの余裕が病院にもあった。

今は診療費の負担額も上がり、サロン化の余裕はほとんどない。高度化する医療の中で超高齢社会の中の財政難も加わり、入院の期間も、事情での配慮もあるが、以前とは比べ物にならないほと短期になっている。病院の役目にも限界があることは確かだ。

地域医療の難しさは、それだけではない。医師の確保、看護師の確保など、難しい状況はこれからも続く。その中で、敦賀市の看護専門学校は、平成6年以降、その役割を人材供給面で果たしてきた。短大化など新たな存続へ向けての検討が本格化している。

ところで、総合計画の人口データのもととなる、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所を見ていると、65歳以上の独り暮らしの高齢者世帯が全世帯に占める割合が2030年には05年に比べ、ほぼ倍増する。敦賀市の詳細なデータはないが、核家族化の極めて多い中で、配偶者が亡くなったり福祉施設に入居するなどした高齢者が、1人で暮らし続ける傾向が、県内でもトップクラス。この傾向は、当分、変わらない。

長生きする人が増えるのは喜ばしい限りだ。しかし、独居高齢者が地域社会から孤立し、精神面や健康面などで支障が生じるケースが増加しかねない。社会全体で今から対策をさらに強化していく必要があろう。

私の知る方は、奥さんに先立たれ独り暮らしになって、ボランティア、旅行と、元気で暮らす。一方で、旧市街地や古い団地を中心に、引きこもり状態になるお年寄りも少なくない。議会でも公衆浴場の修繕費が補正予算にあがっているが、できるだけ守りたいコミュニティーだ。

孤立してしまうと、弊害が表面化する。私も両親で経験したが、高齢になり、病気がちで外に出る機会が少なくなると、精神が不安定化したり、食事が不規則になり、うつ状態になりがちになる。
とにかく地域で孤立化しない、させないことが重要だ。もちろん本人の心掛けが一番大切だ。中央町でも「福祉のつどい」を開催するなど、地域ぐるみで普段から交流を続けているが、急速に増える独り暮らしを支える準備が必要だ。当然、地域の工夫が欠かせない。

悩みを気軽に相談できる体制の拡充、「こんにちは、赤ちゃん」と子育て支援での乳幼児訪問事業の高齢者版など、社会福祉協議会を中心に行政の支援強化も、求められる。

敦賀の老人福祉は介護保険できて、10年、ずいぶんと拡充し、地域に密着したグループホームも整えられ、ある意味では恵まれた環境でもある。それ以上に、高齢化が進み、地域の特性でもあり、増え続ける独居老人の対応など、介護、医療の維持と整備、さらには、人材供給での育成など、息の長い、しんどい課題は多い。
【2010/09/13】 | ページトップ↑
民意と国会議員のねじれ・・・。
Date:2010-09-12(Sun)

昨日は、中央小学校の運動会へと自宅をでた。自転車で出かけると朝8時半というのにジリジリと暑い日ざし。日中の最高気温は35度まであがった。子ども達が熱中症にならなかったか、心配でもあった。

一仕事、終えて、昼の暑さから小浜へ自転車がむいた。上中署を表敬訪問、小浜ではなじみの店に顔を見せる。夕方小浜湾からの夕日。疲れを忘れる。

話を変えるが、昨日で必着の票がある。ねじれ構造の中で大きな意味を持つ。といっても衆参で勢力が逆転する「ねじれ国会」のことではない。国会議員と民意のねじれのことだ。14日に行われる民主党代表選の、党員・サポーターの郵便投票が公表される。

報道各社の世論調査では、菅直人首相の支持が6割を超えるのに対し、小沢一郎前幹事長は1割台にとどまる。党員・サポーター票も割合は定かではないが、傾向は同じだ。一方で国会議員票は小沢氏がやや優勢か互角とみられている。

ところで代表選での党員・サポーターによる投票は野党時代の2002年以来だが、その得票結果は、4人の戦いを制した鳩山由紀夫前首相が126ポイント獲得し、94ポイントだった菅氏を上回った。ところが、民意は逆だった。

当時の党員・サポーターの有権者は約31万人。次期首相を決める今回の代表選の党員は約34万人。さほど変わらない。国会議員の投票まで後2日。どうなるのか、マスコミの予想通りか、違った結果が出るか、この国の総理が決まる。
【2010/09/11】 | ページトップ↑
検察不信、役所不信・・・。
Date:2010-09-11(Sat

本来、検察とはなんだろう。庶民としては検察を頼りにしたいことが多い。それに応えられる信頼できる機関になってほしいとは、昨日の報道に思うからだ。

ある市民からは「市役所も議会も同じようなもの」と批判を受けたことがある。本来、頼るべき機関であるはずが、国民健康保険や介護保険など国の財政がらみの制度で限界が見えてきたからだ。

話を戻すが、村木元局長の無罪で、昨日から検察は捜査のあり方をめぐり鋭く問われている。働く女性にとって希望の星でもあった。15年ほど前か、男女共同社会構築で村木さんの講演を聴いたことがあった。優秀さを感じさせないもの言いと人柄、その中で実現に向けた熱情とも思える感覚が伝わってきたのを覚えている。昨日の記者会見もやつれを感じた。

検察側が描いていた事件の構図が、次々に失い、録画、録音する可視化の議論に一石を投じた格好だ。検察批判も今後、続くだろうが、控訴しないのも賢明な判断だろう。

同じ厚労省ではないが、8日の福井新聞の論説にあった、介護保険システムの限界を指摘した公益社団法人「認知症の人と家族の会」(会員1万人)の提言は賛否の波紋を広げている。

何度か私も書いたが、増加する認知症高齢者、サービス低下、現場の人手不足など、10年を経験した介護保険制度が曲がり角を迎えている。

「嫁、妻、娘」に集中していた高齢者介護を社会全体で支える「介護の社会化」を目指した介護保険。高齢化の進展に伴う財源不足でサービス抑制が優先され、すっかり使い勝手が悪くなっている。現実は、老老介護も加わり、より複雑になっている。

敦賀市内でも老老介護が増え、独り暮らしが増えている。敦賀市が突出して多い、固有の問題ともいえる、核家族化で独り暮らしが周辺と沖や旧市街地に多くなった。また、大半が奥さん介護者だか、なかには、男性が介護者というのも増えている。

介護を取り巻く環境は変化し、どうにもならない現実があるように感じている。年金、介護、医療の財政を伴う限界でもある。年金、介護、どれも負担増かサービス削減かの二者択一の発想の泥縄的な改定が繰り返されているだけに、泥縄的な検察の対応も、同じことが言えそうだ。
【2010/09/11】 | ページトップ↑
学力の谷間になりつつある敦賀・・・。
Date:2010-09-10(Fri)

鈴木宗男衆院議員に対する懲役刑判決が確定し、鈴木議員は失職して近く収監される。鈴木議員は、中川長官時代に築いた根強い後援会が福井に存続する。参議院、衆議員選挙と応援で何度か福井市であった。かつて、敦賀の農政事務所存続にも尽力した政治家でもある。応援演説をきいても面白く説得力があった。

できる政治家とあっせん収賄、受託収賄、議院証言法違反、政治資金規正法違反と、犯罪を犯した政治家と、結論は両立できないということだ。

ところで、菅さん、小沢さんの両雄ががっぷり四つの民主党代表選。小沢さんが街頭での演説を何度か聴いた。演説は口下手といいながら、説得力では小沢さんが菅さんを上回る。最近では敦賀に4回、小浜に2回。県都でない地方都市に1度ならずとも二度、三度と訪れているが、小浜で唯一、講演したのみで街頭に立っていない。表立って語ることが少ない。それだけに「陰」のイメージがつきまとう。生い立ちや政治手法は全く逆。どう判断するか、14日まで後4日。地方議員、党員、サポーターは、11日必着のため今日が最終の選択日だ。

話題を変えるが、政策で状況が変わる。身近な例が「高校の自由化」だ。この5年で敦賀から嶺北への高校進学状況は大きく変化した。ここ数年、敦賀の学力のトップクラス50名近くが、嶺北の福井、武生へ進学している。敦賀高校の学力レベルの低下も風評的に伝わり、輪をかけているのではないか。

個人のレベルには進学校に通うことができる反面、「文化の谷間」と言われた敦賀が「学力の谷間」になりつつある。高校の友人関係、帰属意識は、将来にわたって、強い絆となって残る。それが有形無形に影響するだけに、10年、20年続くと、医師確保に始まり、敦賀の人材面でも影響を及ぼすとの指摘だ。

失われた10年、最近では失われた20年と言う言葉さえある。経済対策、人口減少・少子高齢化対策など、どれも閉塞感が漂う。これをどう打破するか、政策も大事だし、実行力も大事だ。記録ずくめの猛暑の後に待っているのは「政局秋の陣」か。難しい時代だが、地方も地方なりにそれも敦賀なりにしっかりしなければならない時代だ。高校は県行政の範囲でそのつけが敦賀に回ることが多い・・・。
【2010/09/10】 | ページトップ↑
セミからコウロギ、それぞれの出番が変わる・・・・
Date:2010-09-09(Thr)

「台風が敦賀に上陸?」と疑問符がつくほど風も雨も弱い。5度を超える気温差は体にも楽だ。朝の虫の音は秋本番を思わせる。季節の移ろいを感じさせる風だ。関東に悪いが台風の影響も、北陸自動車道は滋賀県境にかけて5時間半にわたり通行止めくらい。本当に敦賀は災害の少ない街だ。

敦賀市では7月30日以降、30度以上の真夏日が続いていただけに、もう夏もピリオドと言いたい。昨日は、議会の一般質問の締め切り。市民からあった要望を個別的なもの、議場で取り上げたほうがいいものと分け、取り上げない理由を説明する。一般質問を真剣に毎回、欠かさずみるお年寄りも多い。

話題は飛ぶが、民主党の代表選。党員、サポーターの投票用紙の投函も11日必着には今日が最終とも言える。菅直人夫人から留守電に入るほど、激しい論戦と多数派工作が続いている。これほどの激突は私にも記憶がない。

それにしても、両氏が掲げる政治手法や政策には、同じ党でこれほどまでにと思うほど違う。政治主導、財源論、マニフェストのスタンスも対照的だ。参議院、衆議員の民主党の勝利は、まさしく小沢氏の指導力、戦略を私も肌で感じていた。ただ、私が気になるのは、マニフェスト実現を強調し、財源も「大胆な予算の組み替え」で捻出可能とする手法が可能か、財源に例示した無利子国債や政府資産証券化は、実質的な国の債務増加につながるものだ。

また、国の関与が大きい「ひも付き補助金」から地方の自由度が高い「一括交付金」への衣替えは、地方の強い反発も強い。私もそう思う。福祉、医療、教育などでは地方の節減努力が限界に達し、厳しい財政からの持ち出しを強いられている。きめ細かな実情を無視した大幅削減では、地方財政や経済に深刻な影響を与えかねない。

そろそろ、スタンスも、考え方も違いが明確になってきた。菅首相もやや優等生的であり、官僚依存の印象をぬぐいきれない。指導力もこの3カ月で弱弱しく感じる。豪腕による「ウルトラC」を期待させる小沢氏も、その主張にはまだ具体論の裏付けが足りない。否定的に書いたが、いずれも難しい選択だ。私も投函する。

国民が求めているのは新政権としての目に見える実績である。デフレ、株安など直面する課題は多い。代表選の論戦をそのための助走期間と位置付けたい。

徒然草には「夏はてて秋の来るにはあらず。(中略)夏よりすでに秋は通ひ」とある。今朝の虫の音、夏のうちから秋の気配はあちこちに漂っていた。風の音に季節の移ろいを感じる。セミからコウロギ、それぞれの出番が変わる・・・・。
【2010/09/09】 | ページトップ↑
猛暑と災害の記憶・・・。一般質問の原稿も
Date:2010-09-08(Wed)

昨日は、議会の予算決算常任委員会。全員そろっての本委員会から分野ごとに審査する分科会と続いた。

審査となれば、チェックという立場から、どうしても慎重な意見が多い。が、昨日、来年のNHK大河ドラマ「江」にあわせての補正予算にあげられた観光客誘致の事業は違った。長浜市は三姉妹の中心的な舞台が、運命を変えたのは敦賀でもあり、積極的にそれも補正予算が可決されなければパンフレットの製作はできない。それでも、「来月の物産フェアや敦賀マラソンでもパンフレットを配布すべき」とか、「京極家の小浜市とも広域的に取り組むべきだ」「来年一年、継続的にNHK大河と合わせ、敦賀をアピールすべきだ」と、市の取り組みを手ぬるいとばかりの積極的な提案が次々と出された。それだけ、このドラマへの期待感も大きいのだろう。

ところで、これだけ暑さが続き、「きょうも暑いねー」が、あいさつ代わりとなった。熱中症の患者も多い。もはやこの猛暑は災害だとの声もある。この夏の記憶も、涼しくなればどこまで語り継がれるか分からない。大雪が「38豪雪」や「56豪雪」、台風にも「伊勢湾台風」「室戸台風」や「枕崎台風」がある。

ある報道では千年に一度の猛暑かもと気象予報士は伝えた。「2010年酷暑」とか。防災力を蓄積するには名前があるのがいいとさえ思う。外は台風に久しぶりの雨、気温も25度と低いのはよいが、風も強くなっている。災害がなければと願う・・・。

以下、今議会の一般質問の原稿、質問日は13日から15日。ご意見を頂ければ幸いです。

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一般質問原稿(北條)
第6次総合計画と敦賀ビジョンについて

1.市長マニフェストと総合計画

今年の3月定例会で議会の奥本議員の質問に市長は『第5次総合計画をより重点的かつ確実に推進しようということで、「安心安全」、また「人が集う」「元気」「暮らしやすい」の4つをテーマにマニフェストを掲げまして、重要課題の実現に向けてこの3年間、全力で取り組んだところでございます。
 
そこで各テーマに基づきます事業といたしまして、「安心安全」のほうでは防災センターの整備、また各小中学校の耐震改修の事業。そして「人が集う」のほうでは駅周辺の整備、また人道の港ムゼウムの開設等があります。「元気」のほうでは産業団地への企業誘致、また水産卸売市場の整備等がありました。また「暮らしやすい」のほうでは障害者の方の施設や、また保育施設の整備など、特に市民生活に直結いたします施策を一歩ずつ着実に実現できてきたんじゃないかなというふうに思っているところであります。
 
しかしながら、北陸新幹線の敦賀までの工事認可、また観光客の年間目標200万人というのを挙げたわけでありますが、この点につきましては取り組み前は177万人でございまして、平成21年では194万人であります。もうあと一歩のところまで来ておるんですけれども、まだ届いていないのが現状でございます。』と答弁されておりました。

 時期を合わせるかのように、第5次総合計画の完結とともにその仕上げの第3期基本計画も終わりを迎えます。まずは第3期基本計画の評価と達成度、さらには平成9年度からはじまった第5次総合計画全体の評価と達成度を市長としてどのように考えるのかをまずお伺いいたします。

2.第5次総合計画の評価と達成度

 第5次総合計画の基本構想にあります人口80,000人、世帯数30,000世帯に対して、現在の人口、世帯数を改めてどのように評価されているのかをお伺いいたします。

 次に、市長マニフェストは市民との契約的な政策集であるために、総合計画とダブルスタンダードになり、逆に総合計画との重なりが難しく、どちらかというと棚上げ的になりがちで形骸化が心配されています。市長としてのお考えをお伺いしたい。また、総合計画全体、第3期基本計画と市長マニフェストの関係を市長としてどのようにとらえておられるのか、お伺いいたします。

3.これからの総合計画

 敦賀市は人口減少、少子高齢化、国の財政逼迫総合、さらには地球環境問題をはじめとする環境重視と取り巻く環境は、今まで以上厳しく、総合計画も管理から経営的なスタンスを強めなければならないと考えます。これまでの総合計画は、「総花的」「あれもこれも」的であり、計画と実施にあたって乖離があったとも感じております。

これらの反省を踏まえて、私は、第6次総合計画の基本構想では、市長の政権責任で策定される政策指針であり、いわば公共経営の理念と政権ビジョンとして将来都市像、将来指標と土地利用、さらには基本目標、最後に市民と進めるまちづくりと明確な理念と目標が定められたものと考えます。市長として第6次総合計画をどのように受け止め、どのようにとらえているのか。また、平成32年時点での敦賀の将来像を具体的にどのようなまちにしたいと考えておられるのか、お伺いいたします。

4.第6次総合計画と具体的な政策

 次に具体的な項目についてお伺いいたします。まずは将来目標における将来人口見通しについてであります。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、総合計画終了時の平成32年には3,400人減の65,500人と予測され、これを総合計画の政策実現により67、000人との見通しいています。またその理由として、「増加要因として、産業の充実、市民生活向上、そして舞鶴若狭自動車道をはじめ広域交通網の展開を背景とした交流圏の拡大があげられます。」と述べられておりますが、具体的には、基本計画の策定を待って議論すべきかもしれませんが、政策としてはどのようなことが市長としてのお考えをお伺いいたします。

また、産業構造についても、1,2,3次産業の横ばいあるいは微減傾向とする根拠をお伺いしたい。より具体的な基本目標として、(4)活力にあふれたまちづくりの項目で「社会環境の変化に対応するために、積極的な振興策により、たくましく厚みのある産業構造を構築する」とは、具体的にはどのようなことを想定されているのか、伺います。また、「敦賀港やエネルギー産業といった本市にしかない強みを活かし、競争力の高い、安定的な経済基盤を確立する」とありますが、競争力の高い、安定的な経済基盤とはどのようなものか、市長としてのお考えをお伺い致します。

また、「産業や歴史・文化といった本市固有の資源を活かした観光振興策を展開する」とは具体的にどのように展開しようとするのか、市長としてお考えがあればご見解をお伺い致します。

次に(5)心豊かな人を育むまちづくりについてお伺いいたします。「未来の敦賀を築く子供たちに対して、確かな学力の育成」とありますが、高等学校の自由化による嶺北に優秀な高校生が50名近く通う現状は、一面では、敦賀の学力の低下を示し、長期化と顕在化は、将来の敦賀を担う人材育成として大きなマイナス要因ではないでしょうか、市長としてどう考えるか、教育長にも合わせてお伺いいたします。

さらに、広域連携大学である福井大学附属国際原子力工学研究所は、敦賀として、将来を担う人材育成として画期的な政策であり、期待するところではあります。一方、市立看護学校と敦賀短大の合併は、時代環境に即応し、地域医療の確保の観点で重要な政策のひとつです。公立大学法人敦賀短期大学設置委員会における審議状況、具体的には、「年内には市立看護学校専門学校の移転計画と合わせて、運営方針、運営形態、スケジュール等を取りまとめたい」とする内容に現段階での内容をお伺いいたします。また、「国、県の関係部署と事前協議に入った」と提案理由で述べられておりますが、具体的な内容についてお伺いいたします。

前後致しますが、(1)ぬくもりに満ちたまちづくりの項で、「安心して子どもを生み育てることができる環境を創り上げる」とありますが、これまでの総合計画においても着実に整備したところであり、関係者の努力に敬意を表するものであります。

その中で、時代変化や要望もあり、敦賀市のこどもの国は児童文化センター、児童センター、児童遊園の三つの施設で構成される児童福祉施設に、本町、和久野の子育て支援センターに加え、子育て世代の多く住む櫛川、木崎など松原地区、さらには西地区、西浦地区などをカバーするためにも子育て支援機能を合わせもたせ、さらに、太陽の家の再利用の観点と合わせ、健常者と障害者の垣根を超えた新しい複合施設として「総合児童福祉センター」としてリニューアルしてはどうかの提案であります。市長のご見解をお伺いいたします。

5.総合計画、市長マニフェストと予算管理

最後に、総合計画と市長マニフェストの進行状況を管理するためにも、総合計画の基本構想を実行するための基本計画、実施計画において、具体的事業内容や年次計画、事業費と財源内訳、指標、目標値、達成度、担当課、関連課等を明記したシートを事業ごとに作成し、管理していくことが望ましいのではないか。これに市長マニフェスト項目に該当するかどうかを新たに加え、毎年、進捗度を公表し、評価を加えるなど、目に見える管理が重要ではないでしょうか、市長のご見解をお伺いしたい。

次に、市長マニフェストも総合計画も確実に実現するためには予算管理が重要であります。右肩上がりのバブル経済期ならともかく、少子高齢化や不景気による財源不足の現況において、事業を制限なく積み上げて予算を配分すれば、財政は借金が重なり、施設が多い敦賀市に置いて、厳しい状況に陥ってしまう可能性もあります。

総合計画とマニフェストの進行管理と、予算管理、行政改革を、一体的に管理する手法をとるべきと存じます。総合計画に基づいて行政運営全般をコントロールしようという考え方、あるいは方法をつくり出し、進行管理を徹底するとともに、予算とのリンク、目標管理制度とのリンク、あるいは市長任期と計画期間の整合性など、新たな総合計画とマニフェストとの整合性など、制度としての成熟度を上げていくべきと存じますが市長のご見解をお伺いいたします。

以上
【2010/09/08】 | ページトップ↑
広域観光のよいところと難しさ・・・。
Date:2010-09-07(Tue)

ニュースレターを読んでのご意見、ご要望ありがとうございました。厳しいご意見もあり、明日の一般質問締め切りにどうまとめようか苦慮している。あれもこれもから、できるだけ議論を深めたいと考えている。公表は明日の朝になる。ご勘弁願いたい。なかには「議会が見えない」「議員数削減」など現在、議会が行わうとしている議会改革とも関連するだけに、しっかりと受け止めて対応したいと考えている。

ところで、今議会の一般会計は2億5341万円。補正後の一般会計総額は3億1187万円で、一般会計、特別会計、企業会計合わせて、500億円を超えた。7万都市ではまずない恵まれた予算額だ。駅前周辺整備と中心に、駐車場など、インフラ整備は進化を続ける。

条例案では駅前駐車場と今月開設された白銀駐車場で、時間毎の駐車料金に加え、1日駐車券(3,000円で5回)、月極駐車(全日・平日)方式、5,000円で6,000円分利用できるプリペイドカ-ド方式など市民にとって利用しやすいものとなる。なかでも白銀駐車場のみだが、1日600円は福井往復、東京往復出張を考えると、かなり格安で魅力だ。可決されれば、11月1日開始となる。周辺の民間の駐車場、タクシーとの関係もあるが、大半の市民にとって利用しやすい内容ではないか。駅西にあらたに計画されるAゾーンの駐車場の利用方法、利便性などの参考にもなる。

新規事業で主なものは、再開発を進めるJR敦賀駅前広場の基本計画策定に2334万円、来年始まるNHK大河ドラマ「江」に合わせた誘客事業に863万円などが特徴的なところ。「江」の舞台が滋賀県、福井県にまたがる広域だけに、どう観光客を呼び寄せるか。チャレンジ的な予算だが、その効果に期待したい。

今、「広域観光」と言う言葉が行政でよく使われる。その実践場でもある。滋賀県、福井県、長浜市、敦賀市、福井市やそれぞれの観光協会、旅行社、JR西日本を結んでの宣伝効果は、広域観光のいいところだ。利害関係、損得勘定が絡むだけに難しい面もあるが、これからの観光のキーワードでもある。

「広域観光」を地で行く、瀬戸内国際芸術祭が開催されている。「アートと海を巡る百日間の冒険」と題して、7月から来月まで、瀬戸内海に浮かぶ7つの島、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島を舞台に、アートの力で活力を呼び込もうと取り組んでいる。

7つの島と言っても文化も歴史も違う。豊島は産業廃棄物の島として有名になり、大島はハンセン氏病の島として暗い過去を持つ。私は時期が違うが、7つの島の内、五つの島を訪れて、それぞれに思い出が残るから不思議だ。一日でふたつの島を訪れることはまずない。

風土や習慣が海と言う区切りで線引きされている。島から島への定期航路は少ない、船をチャーターするには高すぎる。交通網が発達した今も交通の手段が限られるせいか、島意識、地域意識が強く、敦賀の山の稜線以上に容易に溶け合わない海の稜線は険しい。

その違いを超えて、香川県と岡山県の間に浮かぶ7つの島をつないだ「広域観光」を利用した芸術祭。現代美術のオブジェと稲穂が揺れる島の棚田、真っ青な海と不思議なコントラストに観光客は満足して帰っているとも友人は伝えてきた。画期的なことでもあり、それも芸術で結び客を呼び寄せる発想はすばらしい。

ただ、美しい海の境界と岡山県と香川県、見えない強烈な県境が走っている。広域観光をうたい、海の境界をこえても、県境は越えても、観光客はより魅力的なところに行き、魅力的なところで泊る。宣伝効果もそれぞれに違う。損得の壁というか、ここでも競争の原理が働く。それほど広域観光はメリットとデメリットがある。敦賀がNHK大河でどれほどの効果はあるか、費用対効果は未定だが、観光の大きな流れは「広域観光」だ。

余談だが、かつて、「ごみの島」のイメージが焼き付いた豊島(てしま)が、今年は瀬戸内海の七つの島を舞台にした国際芸術祭の会場になっている。アートの力で活力を呼び込もうとの意気込みだ。かつては棚田で米もよくとれ、タイやイカの豊漁に沸いた。それほど自然に恵まれた島が、大半が高齢者になり、「豊かさ」とはすっかり縁遠くなっている。その上に産業廃棄物放置で島のイメージは暗くなった。

それが、産廃の処理は半分まで進み、イメージが変わり、今や島に若い女性の観光客も多い。来月には常設の美術館もできる。時間をかけた取り組みに芸術と観光がどう再生するか、楽しみだ。敦賀のごみ問題解決の糸口ともなっただけに、再生を見守りたい。
【2010/09/07】 | ページトップ↑
気比の松原から気比神宮へ・・・。
Date:2010-09-06(Mon)

敦賀まつりもカーニバルで終わった。祭りには、帰郷するのか、市外からの客か、普段、考えられない賑わいが形成される。神楽通りまで出る時間の長さ。気比神宮の鳥居を眺めながらの気だるさがいい。

朝は私のニュースレターを読んで頂いての評価に始まり要望、意見と続く。日曜の配布の良さは、じっくりと読んで感想から始まる。敦賀の街への思いはそれぞれ、深い。

頂いた意見で「JRの駅舎になぜ市税が使われるか」「駅周辺を先行されるか」など、素朴な質問から、「駅のバリアフリー化では障害者団体の意見を」との要望も頂いた。なかには、積極的な提案もある。先日、市役所で話合ったばかりだが、市民もいろいろと考え、意見を持っている。

気比の松原の駐車場の整備とさらなる観光化、それに気比神宮までのウォーキングルートの整備だ。私も、最近、よく西浦に走らせた後、気比の松原からベンガラ色の千鳥湯の川崎町から結城、松栄町から相生町へと自転車のペダルを踏む。風情ある町家建築や土蔵、洋風建築などが散在している。敦賀酒造を運河眺めると、まがりと歪みが見られながらも、寛永元年(1624年)創業となる建物の歴史が伝わってくる。何とか、次への展開とのぞみたいが・・。

敦賀酒造から山車会館まで、古い町屋を改装した「紙わらべ資料館」、旧大和田銀行の洋風建物と続く。相生商店街から神楽商店街、そして気比神宮へのライン。

いままでは、JR直流化で敦賀駅から相生通りまでの流れを考えたが、今年の暑さか、気比の松原へのマイカーでの客が意外に多い。敦賀へ来る観光バスは、気比神宮か気比の松原へ。行き場が少ない。浜グランドの駐車場の常設化なども一案だ。

これからの地域再生は、新しい箱モノを次々と造るのではなく、古くからある自然や建築物を生かし、地域のニーズに応じた魅力ある施設へと用途を転換する「コンバージョン」の事例としても注目できる。例えば、パリのオルセー美術館は駅舎のコンバージョンだし、その周辺への展開。函館市や横浜市では、古いれんが倉庫を活用した商業施設や文化施設が有名だが、それに周辺ルートへの展開が最近の特徴だ。

「ストック重視のまちづくり」と呼びべきか、気比の松原から気比神宮の動線など自然を生かした新しい建物を造らなくても違った発想が舞鶴若狭自動車道の開通まで4年、どう考えるか、観光は境港ではないが目玉つくりから始まる。気比神宮への年間60万人、松原は夏の海水浴、とうろうながしと花火から地引あみまで含めると、その数は多い。それだけにあらためて見直す機会かもしれない。

一方で、今、なぜJR敦賀駅周辺や相生を中心とする中心市街地ばかりがなぜとの不満の声も多い。市民の中には、他力本願的な要素が強くまちづくりの必ずしも理念が共有されていない面がある。

それだけに、今回のJR敦賀駅改築、相生通りなどの実践は、まだまだ市民全体の取り組みにはなっていないようにも感じた。

カーニバルが終わった後、ビールと会話でも意見をいただいた。若い世代、団塊の世代、それぞれに敦賀市を考えている。疲れに気だるさが重なる・・・。それでも今日から議会だ。

【2010/09/06】 | ページトップ↑
銭湯文化の移り変わり・・・。
Date:2010-09-0(Sun)

敦賀まつりも民謡踊りと今日のカーニバルで終わる。昨日の民謡おどりもお年寄りから子供まで総勢4千人参加。

各町内、確実に高齢化が進み、一方で子どもの声が逆に新鮮に聞こえる。全国各地、それぞれに特徴のある盆踊りが報じられた。変えるべきもの変えないでかたくなに守るもの、それぞれに大事にしたい。すてな踊りは、難しいが独特の味わいがある。今後も保存会の皆さんの努力に感謝したい。

ところで、高齢化社会をむかえ、敦賀にも多種多様な風呂文化が共存している。大事なのは、銭湯文化だ。敦賀市内の公衆浴場は、最大22か所だったのが、現在3軒と激減だ。敦賀温泉、サフランの湯、千鳥湯と、どれも懐かしい市民は多いのではないか。現在、ある3軒は、旧市街地もお年寄りの多い地区だけに維持は、時代の流れと片付けられる問題ではない。現在のこの地域には、自家風呂が増えたとはいえ、風呂のない住宅に住んでいる住民もおり、一人暮らしの高齢者にとって、なくてはならない存在だ。議会で取り上げてほしいとお年寄りから手紙も寄せられたが、市役所もその大切さを認めている。

場所によっては、銭湯が近くにないため、夏でも体をふいてすませている高齢者もいる。私も子供の頃、学生時代、敦賀にきた昭和50年代初め、銭湯通いが好きだった。夏の暑い日の夕方、ひと風呂浴びてから、子どもの頃は牛乳からフルーツ牛乳に変わり、のちに缶ビールと変わった。これが極上だ。以後、銭湯とは無縁だった。

ときたまのスーパー銭湯。たまのリラポートと、普段はカラスの行水だが、のんびりと、楽気分を味わう。スーパーの冠がつくだけで、銭湯は昔と趣が異なる。ジェットバスやサウナ、露天風呂は当たり前。横になって寝そべる湯、リラポートはバーデプールまである。まるで浴槽の遊園地だ。風呂上がりにはゲームコーナー、マッサージルーム、レストランなどで楽しめる。家族の手軽なレジャーランドといったところか。変わらないのは、牛乳とフルーツ牛乳の販売。敦賀は、市民福祉会館も加えると、多種多様な風呂文化が共存するところはない。

敦賀市は、残る銭湯3軒にわずかながら2百万円前後、補助している。また、重油の高騰で経営が圧迫されている公衆浴場への緊急助成を行ったり、古くなった設備の修繕にも助成している。いずれ限界が来ることも確かだけに、今を大事にし、補助はこれからも、大事な施策と私は思っている。

リラ・ポートの経営問題を出来た当初、議会でも相当に問題になったが、指定管理者の導入など経営もずいぶんと改善した。市民福祉会館も料金改定でお年寄りが減るかと思ったが、それほどでもない。市民負担を求めながら、この銭湯こと、好きなお風呂が体験できる環境維持は、大事にしたい。ましてや地域の大事なコミュニティーともいえる公衆浴場は、限度をもった税金で維持することは、それ以上に大切なことだとも思う。

リラポート、市民福祉会館、銭湯とこれほど風呂に税金を投入する市もまれではないか。だからと言って現在、議会で異論もでない。これほど恵まれた風呂をめぐる行政環境もないとも言える。

猛暑の民謡踊りの後はビールとそれに「暑かった」と町内の仲間と語らい、その上、スーパー銭湯での風呂とコミュニケーション。敦賀の風呂事情に感謝したい。
【2010/09/05】 | ページトップ↑
四つのパワー
Date:2010-09-04(Sat)

まつりの賑わいは、いい。肩がすれ違う狭さ。群れるところに集まる心理は不思議だ。ベビーカステラなど並ぶと後につきたくなる。露天など懐かしい風景も祭りならではだ。夏祭りは浴衣姿も多く、まさに非日常の空間でもある。敦賀まつりが終わると現実の静けさ、閑散とした風景に戻る。

住民の半数以上が65歳以上の高齢者で、社会的な共同体の機能が困難な限界集落が敦賀でも出始めている。周辺の中山間地域ばかりではない。

市営住宅の団地や古い分譲団地など限界集落ではないがかなりの高齢化が進んでいる。敦賀でも高度成長期の1960年代から70年代、多くの住宅団地が造られた。以来、40〜50年が経過、失礼ながら、ニュータウンはオールドタウンへと時代が移っている。

いくつもの小さな分譲団地が各地域でできたが、今では高齢者が目立ちはじめた。一方で、ふるさと夢街道など粟野地域には新しい家々がたち、新旧、両方の顔を地域ごとにみることができる。

共通点は、核家族化だ。例をあげて恐縮だが、平和町など古い団地で気になるのが、空き家や空き地は見られるようになった。高齢者団地に新住民の流入が少なければ、いずれ、言葉は悪いが「限界団地」となる。

少子高齢化が進むとどんな地域なるのか、シュミレーションしておくことが大事だ。コミュニティー活動は、要介護支援は、独居老人支援は・・・と続く。

三世代とは言わないが、せめて二世代が近くに同居できる家族構成など、さまざまな年代が居住する団地構築に、住民力が試される時代でもある。

昨日、ある方から地域の活性化、元気度、まちづくりには、4つのパワーが必要だとか。
① 市民力・・そこに住む人口によるパワー、購買力など基本的な力。
② 行政力・・・具体的には、財政力ともいえるパワー。
③ 市民活力・・・NPOなどの活動するパワー。
④ 外のからの力・・・かつては東洋紡、今は、原電、原子力機構か、外からのパワー
を組み合わせることが重要とか。敦賀市は人口が減少し①の力が減少し、他力本願の傾向が強く③のパワーも弱い。一方で、②原子力発電所の交付金、固定資産税などの財政の行政力、敦賀3,4号の建設で④の力が働く。
今後の敦賀のまちづくり、活性化のパワーには、それぞれを補完しあう工夫、知恵で、各世代が協力で乗り切るしかない。
【2010/09/04】 | ページトップ↑
コンビニ強盗の連鎖と世相
Date:2010-09-03(Fri)

昨日の午前3時すぎ、「セブン-イレブン敦賀中央町2丁目店」に男が押し入り、男性店員2人に包丁を突きつけて「金を出せ」などと脅し、レジの中にあった現金約14万円を奪って走って逃走。近所だけに私もよく利用するコンビニだ。昨日も利用したが、お詫びの張り紙といつもの倍の店員で、災難というしかない雰囲気が漂っていた。

中央小の校長先生から朝一番「生徒の自宅待機」の電話、その後「9時登校」との連絡。私の住まいから数百メートルの距離。それも二人店員がいるにも関わらずの犯行。大野市のコンビニ強盗殺人事件があったばかり。不安がつのるのか、近所はその話題で持ちきりだ。

世相が不安と言うか、不安が膨らむような材料が増えている。所得格差の広がり、国の債務残高はとうとう900兆円を超え、円高が続けば、製造業の4割が工場などを海外に移転するという緊急調査結果も出た。

市内の出身の大学卒業生は市内で就職は難しく、2年間で職を失って帰ってきた学生にきくと、まったくといっていいほど正規雇用がない状況とか。見込みの非正規労働者は全国で29万人近くもいるとも。

厚生労働省が発表によると「所得格差を示す「ジニ係数」は0・5318で過去最大となった」と。厚労省は、賃金所得の少ない高齢者世帯が増えたことが要因だとしている。

ジニ係数とは、所得格差の程度を示す指数。対象世帯の所得額と世帯数を用い、所得が完全に平等な状態と比べてどのぐらい偏っているかを算出したもの。全世帯の所得が完全に平等なら「0」、1世帯が全体の所得を独占してほかの世帯の所得がないと「1」になる計算で、格差が大きいほど1に近づく。小泉政権下での非正規労働の広がりなどから格差問題がクローズアップし、ここへきて高齢化がさらに引きあげている。

民主党の代表選はこんな中で行われる。再選を目指す菅直人首相は徹底した「現実主義者」。対する小沢一郎前幹事長は政界で知られる「原則論者」。参議院選挙の惨敗の敗因である首相の消費税の持ち出し方は生煮え過ぎた。しかし、財源の裏付けなしに次々と分配政策が展開されることにも不安があることも確かだ。一方、実行力、指導性では前幹事長と地方議員も悩んでいる。私もその一人である。

日経連の米倉弘昌会長は「腰を据えて取り組まないと衰退のスパイラルに陥る」と指摘している。代表選は、首相を決めるだけに、その方向性をまちがってはならない時期に来ているとも言える。

福井県内で大野、越前、敦賀と続いた深夜のコンビニ強盗の連鎖は断ち切らねばならない。なぜ福井で連続的にそれも深夜のコンビニと、直接的な要因もしかりだが、根本要因である不安材料にメスを入れなければならない段階に来ている。与野党問わず、まさに政治の責任でもあると思う。
【2010/09/03】 | ページトップ↑
風の怖さ・・・・。
Dste:2010-09-02(Thr)

異常気象を告げるトンボメールが毎日のように届く。それでもうるさいとはいわない。一昨年のテント事故の突風を知るからだ。あらためてご冥福を祈る。良しにつけ悪しきにつけ風は季節や緊急を告げる使者だ。風は誰よりも先にその内容を告げる。

いま、早朝の微風が吹いている。早朝で虫の音に秋の気配が漂う。それでも残暑の季語にふさわしくない猛暑が続く。風を切って自転車を早朝、走らせると稲穂が首をたれている。この時期、台風襲来の時期に当たる。昔から稲作農家の厄日とされてきた。風を鎮めて五穀豊穣を祈る祭りが催されるのもそのためだとも聞かされた。

1年前は高い支持率の追い風を受けていた民主党が、新政権の船出をしたばまりだ。それがもう3人目の代表選、世論の風は今、民主党には逆風だ。

かつて、「政界風見鶏」といわれた中曽根元首相。だが、本人は「そう呼ばれるのを一度も恥だと思ったことはない。歴史的な大事業を成し遂げた人はみな風見鶏だったからだ」(『日本の総理学』)で書いている。「国政を預かる政治家たる者、小局にこだわらず時々に対応を変えても大局を見据え、それを成就させるという気概を持て」と言う中曽根氏。その人物と手法に好き嫌いはあろうが、政治家の言葉としてはやはり迫力を感じさせる。

民主党代表選をめぐる一本化調整には私は反対だった。一時は人事を含む妥協もうわさされたが、逆に民主党はギリギリのところで国民の信頼をつなぎとめたと言えるのではないか。世論の風は、それをのぞんでいたのではないか。

国民が求める民主党の原点とは、「オープン」や「クリーン」であり、この間言われてきた「挙党一致」とは正反対のものである。

代表選ではお互いの政治理念や政策が昨日、語られた。鳩山前首相の調整という不可解な動きと同時に、小沢前幹事長の肉声が直接国民に伝わってこないことだ。ようやく昨日、説明になったどうかは別にして「政治とカネ」の説明もあった。ている。マニフェスト(政権公約)の完全実施を目指すとすれば、その財源についても明確な説明が必要だ。

一方、菅首相は昨日の会見で、「社会保障財源としての消費税の在り方が争点となる」との認識を示した。世論の風は、調査で、代表になってほしい候補者に菅氏を挙げたのは7割、1割5分が小沢氏。小沢氏には冷たい逆風だが、投票の約8割が、国会議員。剛腕と言われた政治手法、今日の民主党をひっぱてきた手腕はさすがだ。この敦賀にも三度ほど訪れ、微風どころか強風のように感じる存在感だ。地方議員は国会議員2ポイントに対して、0.004ポイントだが、小沢人気は健在だ。

菅首相が国民に票を投じる議員や党員・サポーター、地方議員に働きかけてほしいと訴えた。「風だのみ」の言葉が気になる。逆に言えば、弱音とも受け取れた。菅首相は、代表選の間も首相の仕事を優先して行うと強調した。両氏に言えることだが、国民目線を失えば党の存在価値さえ無くなる。民主党には、大きな台風的な2週間になろう。私はまだ、0.004ポイントの票を決めていない。どう風が吹くか、楽しみでもあり、怖くも感じる。

風を鎮めて五穀豊穣を祈る秋祭りが全国でおこなわれ、先陣ともいえる「けひさんまつり」が始まる。暑い暑い祭りだ。5日までけいさん祭りと敦賀まつりを風とともに楽しみたい。

これは余談だが、ちかくのセブンイレブンに午前3時ごろ強盗が入った。まさにぶっそうな風だ。
【2010/09/02】 | ページトップ↑
総合計画の総花、棚上げと言う時代は終わった・・・。
Date:2010-09-01(Wed)

高齢者の不明問題が急浮上したが、人口問題の基本となる国勢調査も難しくなっている。その調査が、今年10月1日を基準日としてまもなく実施される。前回2005年の未回収比率が4.4%に達した。何だ僅かじゃないかと思われるかもしれないが、その数は210万世帯。1995年の20万世帯の10倍以上。00年の81万世帯と比べても2.6倍に増加した。

9月下旬から調査員が各世帯を直接訪ね、後日再訪問し回収する。その苦労は察するに余りある。5年前もなり手がなくて区長さん自ら一軒一軒、回っていたのを思い出す。居留守、調査拒否などもあったと聞く。今回も多いのではないか。自治体の基本となる調査が難しくなっている。その延長線が高齢者の行方不明問題とも通じるのではないか。

昨日、午前中、議会の全員協議会、市長出席しての総合計画の説明会と続いた。総合計画・基本計画の目標年度は10年後の平成32年度となる。敦賀市の10年後の将来像を計画的に進めていこうとするものだ。

従来型の総花的な、浮いたような言葉だけを並べる時代ではなくなったことは確かだ。総合計画は、地方自治の憲法的な位置づけにありながら、棚上げにされてきた存在だ。基本構想は、議会に上程され承認することが義務づけけられているが、さほど重要視しなかった。これまではそれでよかった。人口減少、少子高齢化で敦賀市の将来像がどうなるのか、誰がその責任をとるか、それが問われる時代でもある。

国立社会保障・人口問題研究所の推計では、68,879人の人口が65,500人までに落ち込む。それを総合計画では1,500人引き上げて67,000人に止めようというもの。第5次総合計画は8万人の人口目標が7万人すら達成できなかった。

第5次総合計画の大半の事業が達成できたと豪語した市長に「なぜ、人口8万人が出来なかったのか」と市長に問うても、全国的な減少と軽い答弁が返ってきた。人口目標がすべてとはいわないが、唯一の数値目標が人口だ。第5次総合計画そのものは、市長自ら手掛け推進してきた計画のはずだ。

前回の総合計画のきちんと分析、評価を行っていないといっても過言ではない。それほど自治体では軽い存在なのだ。まったく違う減少傾向になぜ敦賀がなったのか。社会的減少と言えばそれまでだが、自然増(誕生と死亡の差)がありながら、敦賀のとどまることができず、市外に出ていく方が多く、市内への転居者が少ないことによる。東洋紡、建設業、原子力発電所など企業の雇用数が10年ほど前から減少傾向に転じ、企業誘致など雇用数を増える状況ではなかったなど評価はあるはずだ。

現在の日本における人口減少、少子高齢化は、経済活動、社会保障などあらゆる問題と密接に関係している。中小都市は、そのパイが小さいだけに、その地域の元気度とも密接に関係する。敦賀市の人口停滞とともに、元気度も減少していると私はみている。

敦賀市で商業統計、工業統計はもちろん、巷の発生するごみ量、酒税、タクシーの乗車数など基本となる経済指標のバロメータは他の要因もあろうがいずれも確実に減少している。西浦、東浦、愛発など周辺市街地、旧市街地などどこにでもある街並みだといえば、そうだが、明らかに元気度を失っている。なぜ、7万人すら到達できなかったのか。少子高齢化の実態はどうか、分析、評価があって次の計画が立てられるのである。PDCAサイクルは基本とも言える。これからの地域戦略、都市間競争の基本でもある。

地域戦略のけん引役はなにか。駅前周辺開発事業を展開しながら、港湾事業、産業団地誘致の政策的誘導に増える社会保障、医療介護の充実と限りある予算にどう折り合いをつけるか、わずか7万人の街ながら敦賀3,4号建設と言うプロジェクトの固定資産税などどう展開させるかなど、将来像をどう描くか、浮いた言葉より実行ある具体策が求められる時代だ。議論が不足しているだけに、総合計画・基本構想の上程を9月議会から具体策が明らかになる基本計画が出そろう12月議会に変更したことは賢明な選択と言える。
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