大飯の再稼動問題も最終段階だが…
Date:2012-05-31(Thr)

昨日は議会運営委員会。議題は、議員の定数、議会報告会、議場の国旗掲揚など、いずれも審議途中。結論がで次第、報告する。 

ところで、私の最大の関心は、昨夜の野田首相と枝野経済産業相ら3閣僚の会談。大飯の再稼動にむけて最終段階にときが熟してきたと、言っていいのではないか。再稼働を巡っては周辺自治体を含む関西広域連合が同日、判断を事実上、政府に委ねる方針を決めた。政府は近く再稼働を最終判断する決意がテレビでもみてとれた。

関西広域連合は細野原発相らの説明後、再稼働について「政府の暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして適切な判断をするよう強く求める」との玉虫色の声明を発表し、事実上、政府に判断を委ねた。

橋下大阪市長が色々と脱原発にむけての記者会見を繰り返したが、声明発表後、井戸兵庫県知事は記者団に「国に判断はお任せする。これ以上のアクションを起こす状況ではない」と述べたことが、現段階の妥当な夏場の電力の需要期を目前にしたギリギリの判断であろう。

首相と3閣僚の協議は4月13日以来で1カ月半ぶり。テレビでみると、首相、枝野経産相、細野原発相、藤村官房長官に加え、斎藤副長官と民主党の仙谷由人政調会長代行が出席した。

首相は、「経済社会の安定と発展のため、原子力発電は引き続き重要だ。安全が確保された原発は再稼働させる必要がある」と西川知事に対する配慮とも伺える発言をし、最後に「最終的には私が判断する」と強い口調で語った。ただ、この再稼動問題の司令塔は仙谷政調会長代行だと伺える。

ある筋からは、6月上旬が最大の限界、それぞれが重たい腰をあげ始めるとも伺っていた。国の考え方、体制が最終段階にあることは評価したいが、大飯3、4号の再稼動問題がここまで引き延ばされ、ギリギリまで追い詰められないと決められない政権の弱さが伺える。また、一方、嶺南地域のこの夏の再稼動はこれで終了との印象でもある。

今後、原子力発電の比率、高速増殖炉もんじゅなど核燃料サイクルのあり方など、紆余曲折あろうが、まとめなければならない時期に入る。政治は国民が感情的、感覚的に思っても、国の行く末を考えた常識的な結論が私は得られると思っている。

現場である敦賀市が、原子力発電の状況で街の活気が左右されることが、昨日の有効求人倍率の指標でも明らかだ。私が肌で感じる状況は、身近では、発電所での作業員数だが、それが弁当の数、ガソリンの売行き、ホテル、民宿の状況、飲食店の入り込み数まで、極端に影響する。

はては、雇用状況、一家の給料、ボーナスから市民の消費まで影響し、その深刻度は、ここ数十年なかった。最終的には、周り回って医療、介護など福祉まで影響することを思い知らされた。
 
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【2012/05/31】 | ページトップ↑
嶺南の雇用環境悪化と「原子力ムラ」」批判

Date:2012-05-30(Wed)No.2

福井労働局が昨日、発表した嶺南の4月の有効求人倍率は0・99倍で、1年10カ月ぶりに1倍を割り込んだ。数字が雇用環境の悪化と厳しさを表している。嶺北との違いが鮮明となってきた。明らかに原子力発電の再稼動問題など、原子力行政のつけが地域の生活環境に影響し始めた。

一方、報道や国民の「原子力ムラ」への批判がたえない。昨日の内閣府の原子力委員会での議論も原子力行政こと「原子力ムラ」への痛切な批判だ。推進側である電力事業者、メーカー、原子力研究開発機構からのメンバーを排除するとか。

昨日も、原子力発電推進に偏った姿勢だ、とする批判が出ている。勉強会の目的は、この小委員会の会議資料の準備である。必要なデータの提出依頼や確認を行い、資料内容の技術的な正確性を点検することにあったという。

これをもとに、原子力委員会は、有識者による小委員会を設けて、原子力発電所から出る使用済み核燃料の処理方法を巡る核燃料サイクル政策について検討してきた。正確なデータに基づく資料を会議の事務局が作成するのは妥当なこととも思う。まさに「餅は餅屋」だ。

福島の事故は、当事者の東電もそうだが「原子力ムラ」として猛省すべき点はあまりも多い。しかし、原子力に従事する当事者は、責任と同時に、原子力の事業は経験と知識がなければ、成り立たない。特に安全を最優先する原子力ならなおさらだ。

原子力委員会の委員の大半は小委員会の勉強会の開催を色眼鏡で見るのは間違っている。批判する側は、この勉強会の場で、作成途上の小委の報告書の素案が配布されたことを、特に疑問視している。原子力委員会の中立性公平、公正は、この時期、もっとも注意すべきところだが、当事者を推進だけと決めつけ排除するなら、この国の原子力はもはや成り立たない。

批判するものは、勉強会での原発推進側の意見を踏まえ、報告書案が事業者に有利になるよう書き換えられた、という主張である。それが事実なら確かに問題であろう。私の見る限り、報告書は、推進側に有利な内容とは、とても思えない。

ブレーキ役の原子力安全委員会の委員の発言なら理解できるが、原子力委員会の事務局はもとより、原子力委員会からも原子力に従事する当事者を排除しての原子力はもはや成り立たないとさえ、思える。

冒頭の話題に戻すが、福井新聞によると、『原子力発電の長期停止を受け嶺南に開設されている雇用相談窓口の5月(4月21日~5月25日)の相談件数が、前月比約15倍の123件に上ったことが29日、福井労働局のまとめで分かった。3月末で契約期間が切れた原発関連の有期契約労働者が就職相談で殺到しており、深刻な雇用危機が浮き彫りになった形だ。』との報道。

原子力発電の長期停止に伴い、関係する地元企業への発注はほとんどなく、解雇、自宅待機、賃金の未払いなど、私も現実の声として伺うようになった。仕事を求めて福島県に事務所を開設する地元事業者もあらわれた。原子力発電に依存してきたともいえる地域だけに、国の動向と地域の雇用や生活が連動するだけに、いまは辛抱だが、このまま手をこまないては済まされない現実がある。
【2012/05/30】 | ページトップ↑
酒、人を酔わしめず人自ら酔う
Date:2012-05-30(Wed)

行政がここまでいくとニュースになるが行き過ぎではないか。福岡市の高島宗一郎市長が今月21日、職員に公私を問わず1カ月間、自宅外で飲酒しないよう通知した。

タクシー運転手や元同僚を殴って職員が逮捕されるなど酒に絡む不祥事が続いたためだ。「禁酒令」は異例の措置と思う。賛否両論あろうが、ここまでいくとどうかなと、私は思う。しばらく様子をみたい。

公務員に限らず、酒を飲んでの運転や暴力事件は後を絶たない。私も相手、所構わず飲んでは絡み、暴れる人間を何人か目にしてきた。程度の差はあれ、こういった人たちは年月が経過したところで変わらない。どこかで失敗をする。

「酒は百薬の長」という言葉があるように、時には最高の気分を味わえる一方で、一つ間違えば奈落に落ちる危険性もある。

耳の手術をして、術後、未だ鼓膜の炎症が少し残る。このため抗生剤を朝晩、飲んでいる。退院後、息子の結婚式もありアルコールを1ヶ月ぶりに口にした。「美味い」。

美酒は飲むほどロックが外れ、一杯が二杯、二杯が三杯と進む。耳の状態がよければ、ついついビールに手がのびる。友人と語らいが夢中になり、いっきの酔いが進むと、耳から透明な液体が多量に…。「あーあ、やっちゃた」となる。「酒、人を酔わしめず人自ら酔う」。酒で酔うのは酒の罪ではなく自分の罪である。心しよう。

ところで、前置きが長くなった。昨夜は、粟野公民館でこれまでの懸案であった都市計画道路変更の説明会に参加。項目は、①都市計画道路3・4・12岡山松陵線(市野野1丁目~若葉町2丁目)、②舞鶴若狭自動車道の敦賀南インター(仮称)

①の岡山松陵線は、都市計画道路となったのは昭和39年というから半世紀近い月日が流れている。変更は、交通量から道路巾22mから16m2車線にと言うもの。工事と期間としては、用地買収もあり、10年程度はかかるとみられる。

②の敦賀南インターについては、連結許可申請提出を今年4月に提出し許可得て本格的に工事が始まった。供用開始は平成26年。岡山松陵線とも連絡でき、新たな流れができる。

舞鶴若狭自動車道の平成26年完成と同時にスマートインターもできる。敦賀インターとあわせ、利便性は高まる。敦賀の交通インフラは、ほぼ整う事になる。 
【2012/05/30】 | ページトップ↑
慣れ親しんだ施設の老朽化と維持管理
Date:2012-05-29(Tue)

五月晴れの先日、南小学校、北小学校など運動会の歓声が響いた。市内の小学校では少子化のあおりか、生徒数も少ないが、わが子、わが孫と撮影に励む大人の数も多い。中央小学校は、今週土曜日だ。運動会は子供と家族を結びつけ、いい思い出となる。

先週の太陽が大きく欠けた敦賀でも日食に沸いた。早朝から子供と親が日食グラスを介して姿が数組見受けるられた。

最近の金環日食に加え、昨年からことしにかけて「はやぶさ」を描く劇映画を各社が競って公開、今、また「宇宙兄弟」がヒットしている。こちらは、幼い日の宇宙飛行士になる夢を追いかける兄弟の物語も人気とか。

宇宙ブームと言える書籍、映画、関連商品なども多い。敦賀のこども国のプラネタリウムも古いとはいえ、静かな人気となっている。全国的にも宇宙ブームか、プラネタリウムが増えているそうだ。それも学習の場からデートスポットへと存在価値も年代層超えて増えている。

小学校前や小学生低学年なら家族連れで十分楽しめる施設が「こどもの国」だ。楽しめるとはいえ、屋外の遊具もそろそろくたびれてきた。屋内施設には老朽化したプラネタリウムある。電力まわりの学習ができる設備や一部キャラクター物を使ったTVゲーム的なものもあるが、建物と同様、そろそろくたびれてきた。

こどもの国を含め、学校、公民館、体育館と原子力発電の交付金でできた施設は多く、老朽化も進み始めた。

敦賀市には、わずか7万人に満たない街ながら、同規模の市ではない施設がある。温泉施設が整えたお年寄りの憩いの場でもある市民福祉会館などもそうだ。

行政改革の指針である敦賀市の第5次行政改革大綱で人件費と管理費で年間約4000万円かかる市民福祉会館の運営見直しが盛られた。

こどもの国、市民福祉会館をはじめ、各施設にはいずれも30年を超える施設も多い。いわゆる原子力の街、特有のハコモノと言われる存在だが、市民福祉会館の年間約6万2千人など利用する市民は多く、その存在は大きい。

原子力発電の固定資産税の減少、交付金の不透明な中、どう市の予算と市民が慣れ親しだ施設と老朽化という維持管理と向き合うか、議会での議論が重要となる。
【2012/05/29】 | ページトップ↑
決められない政治と再稼動問題
Date:2012-05-28(Mon)

昨日も穏やかな五月晴れ。東郷地区の旧葉原小学校での「いっぷく木ノ芽茶屋」、農家による新鮮野菜の販売だけでなく、小物類の販売やそば打ち体験、また、無料の木ノ芽汁の振る舞い。久しぶりの今庄まで自転車の往復、天気もいいし、風もいいし、東郷地区の人情味も伝わってくる。

一地域の会場でも話題になる「決められない政治」。同じ民主党員ながら、ここまで延ばされるとは。西川知事の苛立ちは昨年以来一貫している。

前原政調会長は27日のNHK番組で、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について「7月が猛暑になるとの前提に立てば、そろそろタイムリミットだ。再稼働を決めても動き出すまで約6週間かかる」と述べ、近く最終判断が必要との考えを示した。

また、政府の対応について「国民に不信感を持たれている。ぶれないことが大事だ」と指摘した。原子力規制庁も同じ様な棚上げ状態にある。すべてが「社会保障と税の一体改革」で棚ざらし状態だ。

今年の政界流行語大賞の最有力は「決められない政治」とも思ってしまう。「失われた20年」と言われて久しいが、東日本大震災と福島の事故以来、原子力行政は安全第一だがその方向性を失ってしまった。

菅前首相の浜岡の停止要請ストレステスト導入以来、国民の原子力への意識が大きく変わり始めた。このことだけをとらえれば、民主党政権の功罪とも言え、福井県、嶺南、敦賀市の明日を左右する事態まで生じている。

ところで野田首相と民主党元代表の小沢一郎氏が近々会談することになった。小沢さんと気脈の通じる輿石東幹事長の仲介と、何か不自然ではないか。同じ民主党員なのに「会談」とは仰々しい。

間に人を立てねば、元代表とはいえ無役の「一兵卒」と首相との会話すら成り立たない。そんな政権党というのも考えさせられる。何か意味のある会談なのか。ここまで対立して、会うこと自体に意味があるのか。正直、今の民主党が国民に支持されない要因がここにあるように思う。

「決められない政治」と「失われた20年」といい、大飯3,4号の再稼動問題ひとつとっても、そんな失望感が漂う。

政治の世界は「一寸先は闇」というが、「大停電や計画停電はあり得ない」との楽観視する声も聞こえ始めた。「決められない政治」を容認するかのような政権政党に危機感を抱く。

【2012/05/28】 | ページトップ↑
「餅は餅屋」を信用しない風潮
Date:2012-05-27(Sun)

『駕籠(かご)に乗る人担(かつ)ぐ人そのまた草鞋(わらじ)を作る人』という例えがある。 世の中には階級・職業がさまざまあって、同じ人間でありながらその境遇に差のあることのたとえ。

一方で、そのさまざまの人が、うまく社会を構成していることのたとえ。私は後者の意味合いでよく使う。

もうひとつは、『餅(もち)は餅屋』 という言葉がある。 餅は餅屋の搗(つ)いたものが一番美味いという 意味で、その道のことは、やはり専門の者に任せるのが良策であるということ。この言葉にも色眼鏡で見られるようになった。

内閣府の原子力委員会が、経済産業省や電力の関係者を集めた勉強会を昨年11月から23回開いていたことに、原子力発電推進に偏った姿勢だ、とする批判が出ている。

小委では、核燃料サイクル政策を変更した場合のコストが焦点となっている。使用済み核燃料の量や経費見積もりなど、事業者にしか分からない数字を抜きにしては小委での議論は成り立たない。

推進側が後押しする現行の政策を変更した方がコスト安、との妥当な要素も多く、また、核燃料サイクルを放棄し、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムの利用をやめた方が核拡散防止に寄与する、との指摘もある。その道に精通した「餅は餅屋」である。

電力需給計画にしろ、今回の原子力行政にせよ、福島の事故以降、電力会社や原子力村の組織は、信用できない象徴のようになっている。確かに専門的な多い分野だけに閉鎖的な印象を受ける。報道各社もそれを良しとしている。

電力需給計画は、長年、蓄積した経験とノウハウそのもので、停電をいかに回避するか、その一点に尽きる。原子力は本来、アクセル役の原子力委員会とブレーキ役の原子力安全委員会があるはずであった。 批判する側は、「電力会社に有利になるよう書きている」とか、核燃サイクル政策も同様のように批判する。

細野豪志原子力担当大臣は、原子力委事務局に事業者からの出向者が職員としていることも中立性に問題があるとして、出向者を出身組織に戻す方針を示した。

本当にこれでは、いいのだろうか。アクセルとブレーキがうまくかみ合って、エネルギー資源のない日本の原子力政策が構築されてきた。確かに福島の事故は起こしてはならない、極めて重大な事故だ。その責任は極めて重い。

しかし、関係する電力会社、原子力村とも言われる専門家のすべてが悪いように扱われるなら、この国の原子力はもはや存在しなくなると言っても過言ではない。

専門家を信用しない風潮、批判は重要だが、私には、この国の行く末まで考えた対応なのか、おおいなる疑問をもつ。
【2012/05/27】 | ページトップ↑
突風によるテント事故の教訓と気象庁
Date:2012-05-26(Sat)

4年前の夏、金ヶ崎のサマーフェスティバルの会場で突然の強風が吹き荒れた。男性が1名亡くなり、9人が重軽傷を負った。想像を超えた突風の恐ろしさに言葉を失った。亡くなられた方にあらためてご冥福を申し上げたい。

尊い人命が失われただけにけっして忘れてはいけない事故だ。また、突風など異常気象に対する備えやテントの張り方、逃げ方など数々の教訓を残した。

昨年6月に本事故を学術的に京都大学防災研究所で、研究し論文としている。事故の当日、私も会場近くにいたが、気候の急変ぶりは実感できた。穏やかな敦賀湾もときたま牙をむくように、雨風を伴って気候が急変する。ヨットで経験した。甘くみてはいけない。ただ、突風を伴う気候急変は、私もはじめての経験だ。

会場では土を巻き上げて茶色の雨が下からも降っているようなすさまじさ突風はテント正面の海側から吹いてきたという。大型テント4張りは、300キロあるコンクリートアンカー計16個と鉄骨で支えられていた。

保健所の指導があって大型テントの背面(陸地側)をシートで閉ざし、海側からの風の逃げ道がなくなり、天井が持ち上がってしまった。テントが300キロのコンクリートブロックを巻き込みながら動き、その惨状は、あまりにも信じられない状況だった。誰も予想すら出来ない光景が広がっていた。

この時の教訓を生かして、異常気象の予報はトンボメールなどで市民に伝えられ、運動会などテントの止め方など市内でもずいぶんと変わった。

さらに、先日、予想外の竜巻や大雨により、気象庁では、物事が切迫している時は端的な言葉で素早く伝えるようになった。短い文で、インパクトのある表現の方が効果は大きいとの判断のようだ。

これまでに経験したことのない突風や大雨が各地で発生している。想定外と言ってもいいだろう。わかり易く言えば、大げさに言って危険をあらかじめ伝える手法だ。

気象庁は災害が予想される気象情報を危険性が迫っている場合、従来の長文形式でなく、短文で防災機関に伝える。危機感をあおる表現は控えてきたが、あえて禁を解いて、分かりやすいことを優先したと言うものだ。

大地震の津波警報も、まずは「巨大」や「高い」と第1報を出す。東日本大震災では、最初、数メートルの過小だったため、避難が遅れたとの指摘もある。

敦賀の突風によるテント事故もそうだが、近年、ゲリラ豪雨や竜巻などの被害が目立つ昨今、過小評価や数分のためらいが命取りになる。敦賀のテント事故は、いまでも風化させてはならない事故だ。
【2012/05/26】 | ページトップ↑
首都圏の輝きと地方の実情
YDate:2012-05-25(Fri)

今年の連休の観光パターンに東京が大きく取り上げられた。観光まで一極集中との想いが強くなった。

それにスカイツリー。22日以来連日の報道が続いている。華やかな様子が子細に報じられる。いかにも楽しげだ。国内の観光はこれで当分、東京の独り勝ちとも思っている。

首都・東京がますますにぎわうのはいいことだが、逆に地方は、あおりではないが、ひとつの例が、福井県全体の観光客の入込数は、芦原温泉を代表格に長期低落傾向にある。

敦賀のまちづくりの将来図に今のきらめきみなと館あたりにランドマーク的タワーが描かれていた。シンボルタワーこと塔は、いつの時代もどこの地域も求めるものと思う。

テレビでは、「スカイツリーの塔は日本人の心の支え」とか「国民が自信を取り戻すきっかけに」と説く。東日本大震災後だけにその想いは理解できる。

一方、観光も伸び悩み、新たな課題で閉塞感が漂い始めた。首都圏ではないが、関西の大都市に電気を送り続けた嶺南、若狭地域は、原子力発電所の再稼動に悩んでいる。安全問題もさることながら、定期検査や福島の事故対策で作業員があふれていた発電所も現場作業が少なくなり、数分一まで減った。

敦賀の高速増殖炉「もんじゅ」も国の政策論議に翻弄され、今年度に入り予算削減も重なり、重層構造の三次、四次になるほど原子力関連の地元企業は、相当な痛手となっている。

また、作業員が寝泊りしていたホテル、民宿が、その余波を受けることとなった。敦賀半島の各地区の民宿はつり客以外、閑古鳥がなくようになった。駅前のホテルも満員状態が続くこともなくなったと聞く。

40年を超える原子力発電所との歩みとともに、この嶺南、敦賀市にとって産業構造それ自体が、街の賑わいと連動するようになった。

今年に入って、全国的にも福井県下でも相当高い領域にあった嶺南の有効求人倍率は、低落局面に入った。原発関連業種の1月、2月の新規求人も軒並み減少。宿泊は小浜管内が前年同月比60・0%減、敦賀管内が同17・9%減。

敦賀管内よりも美浜町以西の影響が大きくなり始めた。産業構造上、原子力発電所の依存度が大きいほど影響を受けやすい。

いずれにしても、ハローワーク敦賀、小浜のデータには目が離せない。6万9千人を割り込んだ敦賀市の人口データも4、5、6月で回復するのが例年のパターンだが、どうなるのか、みておくことも大事だ。

おおい町の再稼動も6月まで持ち越しになりそうだ。その後、嶺南地域の再稼動は見通しさえたっていない。首都のタワーが輝けば輝くほど、嶺南、敦賀市もそうだが、各地域の津々浦々の生き生きした顔が沈むように思えてしかたがない。



【2012/05/25】 | ページトップ↑
原子力平和利用協議会の新たな門出
Date:2012-024(Thr)

東京のスカイツリーが連日、報道されている。いまや東京のランドマークどころか、日本のランドマークだ。

私には、ひねくれか、東京タワーほどの感動があるかと思っている。東京タワーに初めて上ったのは、四十数年前、高校の就学旅行。東京タワーからの眺める眺めは感動ともっと言えば、仲間と興奮状態だった。後にパリのエッフェル塔やニューヨークのエンパイアステートビルを訪れる機会があったが、東京タワーほど高揚感はなかった。

いまから振り返るに、ちょうどいい映画の「ALWAYS三丁目の夕日」。完成したばかりの東京タワーが夕日に浮かぶ姿は、戦禍から立ち上がり、高度成長を遂げるわが国を象徴していたのである。

ただ、そうはいっても、明るいニュースの少ない日本。スカイツリーは、日本全体に沈滞ムードが漂う2000年あたりから建設話が持ち上がり、リーマンショックのあった08年に着工。東日本大震災も耐え忍んだことに因縁めいたものを感じる。

昨日は、 ニューサンピアで福井県原子力平和協議会(原平協)の総会。原子力発電の厳しい中での新たな門出でもある。

その後の記念講演で日本エネルギー経済研究所の小山堅氏は「原油価格が高止まりを続けている。年初から3月末までの平均で、米国WTI原油は1バレル103ドル、欧州ブレント原油は118ドルとなった。この先も波乱要因があり予断は許されない。原油高は世界経済の懸念材料としても浮上しつつあり、先行きが懸念される。」と。原発の全機停止で火力発電の傾く日本の危うさを語った。

続けると、「原油高の背景には、国際石油市場における地政学リスクの高まりがある。なかでもイラン情勢の緊張が重要である。」と指摘。エネルギーでコストと安全保障は大事な視点だ。

また、福島の事故を受けて、国の総合エネルギー調査会の議論が佳境を迎えている。逆に地球環境問題はどこかへ行ってしまったように脱原発のみが活発化している。

温室効果ガスの削減率将来の全発電量に占める原発の比率を、0%から最大35%まで5段階に分けて、具体的議論になっている。再生可能エネルギーの比率の導入はするものの、20年時点の温室効果ガスの削減率は、事故直前に26%だった原発比率を35%に引き上げ、省エネルギー政策を徹底した場合でさえ、削減率は90年比で最大19%にとどまった。

繰り返しもなるが、発電時に二酸化炭素をほとんど出さない原発は、地球温暖化対策上、重要なエネルギーである。安全保障、コスト、環境など二の次の議論で本当にいいのだろうか。

冒頭のスカイツリーに話を戻すが、スカイツリーは、「再生の塔」「希望の塔」ともなり得るとも思う。ただ、天に届こうとした企てが、人のおごりとして神の怒りに触れた聖書の逸話「バベルの塔」とも。

再生の塔、希望の塔とするなら、エネルギーの議論もコスト、安全保障、地球環境問題など総合的な地についた議論が重要と思うのだが…
【2012/05/24】 | ページトップ↑
元気な高齢者の多い敦賀…
Date:2012-05-23(Wed)

朝、体力復帰を目指して、金環日食に引かれ月曜から早朝のウオーキングから始めた。自転車もいいが歩くこと、これも新しい発見があり今の体調にちょうどいい。敦賀にある気比の松原は絶好の環境だ。砂浜のほどよい柔らかさと緩やかなカーブは心まで落ち着く。

ところで、日本地図の精巧さで有名な伊能忠敬の測量で北陸、敦賀を歩いたのは、忠敬59歳の1803年。 第4次測量で東海道‐沼津‐太平洋沿岸‐名古屋‐敦賀‐北陸沿岸‐佐渡‐長岡‐中山道と219日間の行程だ。

59歳と言えば、当時では高齢、いまで言えば70歳を超える年齢か。それも隠居してから測量技術を学び歩いて正確な地図を作成している。

先日も73歳の渡辺玉枝さんが世界最高峰のエベレスト登頂に成功した。そのパワーに圧倒される。登山者らが残したごみを拾いながら下山するとか。

70歳と言えば、歴史をひもとくと、高齢で物事を成し遂げる人が多いのに驚く。江戸時代の作家・滝沢馬琴は長男に早く死なれ、その嫁と孫の面倒を見る羽目になった。そのうち視力を失うが、嫁に口述筆記させ、75歳で伝奇小説「南総里見八犬伝」を完成させている。

組織での年齢を重ねての居座りは 嫌われるが、個人として、何かを成し遂げるエネルギーは感服する。プロスキーヤー三浦雄一郎さんは現在79歳。80歳でのエベレスト登頂を目指している。成功すれば、世界最高齢の登頂だ。地道なトレーニングを続けている。

早朝のウオーキングで気がつくのは、気比の松原を歩く高齢の方が多いことだ。5時から7時まで2時間も歩くある所長さんとも昨日、出会った。歩くと出会いとわずかだが語らいができる。昨日も3人程の方と話ができた。いずれも私より高齢の方だ。元気な高齢者が敦賀にも多い。 
【2012/05/23】 | ページトップ↑
黒部の太陽と軍艦島
Date:2012-05-22(Tue)

私の高校時代、年一度の映画教室があった。3年生は「ある愛の詩(うた)」。1年生は「黒部の太陽」。いずれも感動した作品で「黒部の太陽」はその後、一度も観る機会がなかった。

石原裕次郎が遺言で「大型スクリーンでしか見せないでほしい」と言ったとされることで、その後の映画館の衰退やビデオの普及で観る機会もなく幻の作品となったらしい。

今年が石原裕次郎没後25年にあたることから、映画「黒部の太陽」が全国でチャリティー上映される。また、その売上は、東日本大震災の被災者へ義援金として寄付される。ぜひどこかで観たいと思っている。

一昨年、久しぶりに黒部第四ダムをみる機会を得たが、木本正次の小説「黒部の太陽」もさることながら吉村昭の黒部第三発電所建設を扱った「高熱隧道」もエネルギー確保に、どれだけ苦労があったか、感動と元気をもらえる作品だ。黒部第一、第二も戦前ということもあり多くの犠牲者を出している。

戦後の高度成長など、発展の基盤にエネルギーの確保があったことを忘れているような気がしてならない。

もうひとつ紹介したいのが長崎県の通称「軍艦島」。1890年から海底炭坑の本格操業がなされ、国のエネルギー政策の転換で1974年に閉山した。閉山直前に乗船実習で遠くから観た。まさに軍艦のようなごつごつさが脳裏に残っている。南北480メートル、東西160メートルの島にはピーク時5000人以上がひしめき合って暮らしたとか。廃虚ブームもあり、2009年に近代化産業遺産群として世界遺産暫定リストに記載された。犠牲者も多く、戦前は強制連行もあった。夕張炭坑と同様、産業観光の動きがある。

「黒部の太陽」の同様に、高度成長期へのノスタルジーとして見るのではなく、エネルギー確保の苦労と難しさとともに、隠れたエネルギー確保の苦難でもある。

日本という国のエネルギー政策は、資源を持たない国が、水力、石炭、火力、そして原子力といずれも平坦な道のりではなかった。軍艦島、夕張、磐城、筑豊の炭坑の跡地は、ノスタルジーとは縁遠い、苦労の遺産と言える。原子力発電も例外ではない。

エネルギー確保を再生可能エネルギーや電力自由化と言った安易なムード先行の議論が多くなっている風潮が、将来の日本を考えるとこれでいいのか、と思っていまう。敦賀もその延長線上にあることは確かだ。

【2012/05/22】 | ページトップ↑
金環日食と金環蝕
Date:2012-05-21(Mon)

今日の最大のイベントは金環日食
。敦賀では部分日食だがどうなるか楽しみでもある。昨日のテレビでも観測用のサングラスや写真撮影のための機器にはじまって、太陽と月をイメージした婚約指輪、さらには金環日蝕ドーナツと関連グッズも大にぎわいだ。

敦賀の駅前商店街のクラフトマーケットでも扱っていた。いつの世も場所を選ばずに商魂たくましい。

ところで、入院中、病院のコンビニの本棚に山崎豊子の「運命の人」があった。沖縄返還の裏側を扱った社会派小説。続けて「沈まぬ太陽」も読み直してしまった。社会派小説で思い出すのは石川達三の『金環蝕』は、読んだ頃は田中角栄首相が逮捕された頃だけによく覚えている。

確か池田首相をモデルに、太陽が全部隠れてしまう皆既日食に対して、金環日食は月の周囲から太陽がリング状にはみ出して輝く。この黒い月と、リングの輝きをタイトルにした小説で映画化された。うまく言ったものだと感心もした作品だった。

映画も学生最後の頃、乗船実習の広島で「金環蝕」を観た。小説の寺田首相の郷里九州の福流川ダムとなっているが現実の九頭竜ダムはこの福井県であり、なおかつモデルの池田勇人首相の地元は広島県であったと記憶する。

65年に浮上した九頭竜川ダム落札疑惑を題材にした石川達三の小説の映画化である。余談だが、石川達三の小説で当時は私が20代で「青春の蹉跌」が映画、小説のほうがどちらかと言えば興味があった。

金環蝕に話を戻すと保守政党の総裁選をめぐって、莫大な買収費が乱れ飛ぶ。その穴埋めに奔走する官房長官が目を付けたのが、ダム建設工事。それも九頭竜川ダム。

小沢一郎元代表ではないが、ここ数十年の日本の政治本流とも言える「政治と金」をまつわるものか。小説の長官はあらゆる手段を使って、不正入札を仕掛ける。政治家から金を取り上げたら、肝心な政治がギクシャクすると、何とも意味深い小説だった。

これも余談だが、山崎豊子の「白い巨塔」の医学部内の内情を鋭く描いた作品も面白い。福井大学医学部がそうではないが、教授の検診となれば講師、研修医などがずらりと勢ぞろいしている。映画そのもの光景が見られた。まさに患者には不思議な光景だ。

金環蝕に戻すが、金の力がない政権は、輝かないのか、ここ数代の首相には金持ちはいても金環蝕的な要素がない。それだけに輝かないのか。地の汚職に比べて天の自然現象の金環日食は、神秘。敦賀は部分日食でも東の空を見上げようか。晴を祈る、後5時間程。
【2012/05/21】 | ページトップ↑
主役と脇役
Date2012-05-20(Sun)

昨日、大阪で次男の結婚式を終えた。3月の長男に続くだけに家族的には慌ただしさもあり、あるさみしさも感じている。子供が生まれ育ちはじめた頃の写真を久しぶりに見た。気比の松原、海水浴場、琵琶湖と子育て時代は、日々、忙しかったが、実は楽しいかったと、思い返してもいた。

ところで、かたい話になるが、対義語は意味が反対の関係がある。結婚式で言えば、新郎・新婦と両親。いわば主役と脇役。世代のバトン、引継ぎでもある。

立場の違いはあるものの、両者がかみ合って物事がうまくいく関係にある。ショー化する結婚式もあれば家族だけ小さな結婚式もある。どちらも優劣はない。

人生はマラソンにたとえられる。楽しいときもあれば苦しいときもある。私も今回の入院で多くの方の励ましを受けた。手術は本人のことだが、いかに励ましや見舞いに元気づけられるか、あらためて知った。

敦賀マラソン、昨日の若狭町のツーデーマーチ、美浜町の五木マラソン、いずれも、多くの人々に支えられいる。

交通整理から、警備、誘導、清掃、さたには怪我に備えての待機、東北のあるマラソン大会では、震災と津波を教訓に、防災や避難誘導などに備えて待機していた全国から、駆けつけたボランティアもいたとも報じられた。

イベントのたびに思うのは、そうした表舞台に出ることのない多くの脇役である。気比さん祭り、松原の花火、多くの市の職員など、交通整理から清掃、片付けまで見えないところで支えている。

民間の自転車の愛好家で行う「グランフォンテ福井」は、順位を競うだけでなく、家族や友人、そしてひとりでも仲間と走る楽しさを満喫してほしいという願いを込めた大会でもある。これにも若いボランティアが支える。

いわば、脇役も隠れた主役だと、感じるのも歳を重ねたせいか。
【2012/05/20】 | ページトップ↑
再稼動問題は、安全第一だが、若者の雇用などこの地域の明日がかかっている……
Date:2012-05-19(Sat)

久しぶりに忙しい一日となった。概略的な診察に始まり、鼓膜への細かな措置。病室の片付け、医師、看護師へのお礼を述べて、病院の支払い、昼食、敦賀への移動。抗生剤を多用したためか、下痢に近い状態が続いている。

敦賀にもどって、郵便局で郵便物の受け取り、息子の結婚式のため大阪に移動。体は楽をすれば楽な方に慣れる。本来であれば、退院と結婚式準備と幸せな時間だが、ちょっとしたことだが、肉体的、精神的に疲れを感じる。この1ヶ月で忙しさに対応できない体と精神になっているようだ。

ところで、退院という解放感でもないが、昼下がり、敦賀の街を元気な子供の声が新鮮に感じた。話を飛躍させるが、会社や組織には若いエネルギーがいつのときも必要だ。家族もそうだが、新入社員など次世代へのバトンリレーの源泉となる。

ところが、一方で最近は5月病だけではすまず、職場に適応できず、現代型うつ病の急増。また、就職に失敗した30歳未満の自殺者が急増し、4年前の2,5倍にもなった。世間の厳しさに対応できない若者が多くなっている現実だ。

今年4月の大卒者の就職内定率は93,6%。若干よくなったものの低迷した状態が続いている。ただ、この嶺南は原子力発電所の関係で雇用状況が厳しくなっている。そのしわ寄せが、高卒、大卒に影響しそうだ。就職できないために、派遣やパート、アルバイトで生活する若者も多い。

雇用形態の不安定化も深刻だ。正社員は減り続け、アルバイトや契約社員など非正規が増大。昨年は雇用者の非正規の割合が35%となった。特に女性は2人に1人が非正規となっている。これは全国的な数字だが、この嶺南、敦賀市はこれまでは原子力で比較的よかった。その基礎基盤が揺らいでいる。

安定した収入がなければ結婚も子育ても二の足を踏む。家を持つなど無理な話。結局は少子化や消費の落ち込みを加速させ、経済低迷の要因ともなる。

子どもを育てやすい環境、若者が働ける環境、それがなければ、少子高齢化が進み、人材育成と産業創出という未来への夢、投資がなくなる。再稼動問題は安全第一だが、それだけではない、この地域の明日がかかっている。
【2012/05/19】 | ページトップ↑
回復の基本は歩くこと、意欲や希望を持たすには目標とスローガン。
Date:2012-05-18(Fri)

ようやく退院が決まった。ご心配やらご迷惑をかけし申し訳なく、あたたかく見守って頂き、この場を借りてお礼を申し上げたい。

新しくした鼓膜も感染で傷つき、再生には3ヶ月から長くて4ヶ月かかるとか。あとは通院と投薬と自己管理だ。自己管理とは健康状態を維持すること、飲酒はできるだけ制御すること。いずれも鼓膜への血流形成と関係するそうだ。

健康状態を維持するには様々だが、基本は歩くこと。手術の翌日早朝、点滴と尿へのパイプがつながる中で、早速、歩るかされた。若い看護師に「さあ、歩きましょう。肩を貸しますから」と。回復の一歩は歩くことらしい。幸いにこの1ヶ月、歩くのに絶好の季節だった。病院の近くに県総合グリーンセンターがあった。病院を抜け出して歩く患者も見かけた。

早朝、ウオーキングを楽しむ人、ジョギングをする人、思い思いだ。ところで、歩くことは健康だけではなく発想にも役立つとか。余談になるが、「種の起源」で知られるダーウィンも健康と発想のためによく歩いたそうだ。誰にも邪魔されずに思う存分、歩くためか、広大な家の敷地に加えて借地までしたとか。

たかが歩くことだが、「体力維持と意欲を出すためにも歩くこと」と主張するガン患者と入院中に出会った。「転位を繰り返しも希望だけは捨てない。それには歩くこと」と語る。もう一つは、「目標をもつこと」と語った。「息子が大学を出るまで働き稼ぐ」と。

無理もするが、退院後の原動力になっているとも。目標とスローガンで、奥さんも息子も、必死になって協力している。

これも余談だが、成功したスローガンを一つ挙げるなら「所得倍増計画」だろう。1960年、池田首相が「国民総生産を10年で2倍」とぶち上約束通り、国民総生産は倍増している。政治も目標があれば国民は支持をする。結果はどうであれ、小泉首相の「郵政改革」もそうだ。

昨日から国会で、「社会保障と税の一体改革」が本格的な審議に入った。野田首相はスローガンを好まないとかで、答弁も意気込みが伝わってこない。痛みを伴うだけに、「一体改革」では課題の理解への理解は進むが支持にはまだ力不足だ。

余談から身近にすると、原子力で40年歩んだ敦賀市は、見方によっては経済、雇用から福祉にまで影響する。この危機克服の基本は一歩一歩、着実に歩むこと。市政運営や財政運営などは先を見てしっかり歩むこと。そして、苦境のときほど目標を持つことと思うが、政策が定まらない現状、当面は我慢の一字というところか。
【2012/05/18】 | ページトップ↑
血の通った市民のまちづくりと観光
Date:2012-05-17(Thr)

私事で恐縮だが、今日の診察でほぼ明日の退院もが決まりそうだ。ご心配をかけた皆様には本当に申し訳なく、お詫びを申し上げたい。

長かった。本来の退院予定から今日で10日が過ぎている。手術後の傷口は、治ったものの、本来の手術の目的であった新しい鼓膜が、傷口からの炎症が広がり一部で壊死状態になっていた。

これを切除しながら、新しい鼓膜の再生状況を確認する作業がここ数日続いた。再生状況とは、現に鼓膜に薄く赤身をおびてくる状態をいう。一言でいうと血が通い始めた証拠とか。説明を聞いて見て理解できる世界だ。

まだ、完璧ではないが、明後日は次男の結婚式でもあり、退院して結婚式にのぞみたかった、私の希望でもある。医師も投薬と通院で、治療は可能との判断が今日でると思っている。

ところで、昨日も病院の許可を得て長浜、高島、敦賀の三市議会で構成する協議会総会で、長浜市に出かけた。簡単に説明すると長浜、高島の両市はここ数年の合併で敦賀市と県境というより市境で接することとなった。

古来より行政単位の市とは関係なく人、物が活発に往来した地域でもある。北前船など敦賀に上がった荷物が琵琶湖を通じて、京都、大阪に運ばれ、戦国時代は三地域が戦場にもなっている。

現在も国道8号161号線とJR北陸線、湖西線で結ばれ、土日ともなる多くの市民が県境こと山の稜線を超えて、季節を感じている。黒河からマキノへ、刀根から余呉へ。歴史、文化、日常生活まで、行政単位の市境はあるものの、まさに密接な関係にある三市だ。

昨日も総会終了後、三市の観光振興課より観光に関する説明があった。いまやそれぞれが競い合うことも大事だが、滞在時間を増やすためにも連携する広域観光の時代でもある。

何度も訪れた長浜市だが、まちづくりと観光が結びついた町並みは気持ちがいい。黒壁観光、JR直流化、昨年までのNHKの大河ドラマ、今年は長浜・敦賀間130周年と、商魂たくましく、行政よりも町衆こと市民のまちづくりが観光にも生きている。長年、敦賀が学んででき得ていない、まちづくりと観光のお手本がここにある。

そぞろ歩きが楽しい町並みには人が集まってくる。独特の景観や名食、個性的な商店や土産品などは観光地の魅力アップに欠かせない。適度なにぎわいが、また人を呼び込む。そんな街に長浜は数十年かけて街を形成して来た。

三市の観光行政に関する説明後、久しぶりに歩く町並み、老舗和食店も、町家を活かした洋食店も雰囲気、と進化を続けている。一方で、若い世代が好むような店も多くなった。繰り返しにもなるが、まちづくりと観光、市民力ともいうべき血が通っていると感じる。いつまでもお手本がでは、…。
【2012/05/17】 | ページトップ↑
民生委員と地域包括センター
Date:2012-05-16(Wed)

昨日は、敦賀市民生委員児童委員協議会連合会総会に病院の許可を得て、出席した。民生委員児童委員には、地域の福祉を最前線で支えるだけに限らず、その仕事は高齢社会を迎え、さらには家庭で幼児虐待など複雑化する中で、ますます重要度が増している。それだけに民生委員・児童委員の活動には頭が下がる。

このような中で、社会福祉協議会、民生委員の活動といった、従来の地域福祉活動との関係をどうするのか。本当に、難しく困難な時代に入ったとみるべきだろう。

それを意識してか、報道によると、厚生労働省は、災害時に一人暮らし高齢者などの逃げ遅れを防ぐため、市町村は介護サービスを受けているかどうかにかかわらず、高齢者一人一人の避難誘導計画を策定するよう、通知を出した。

これによって末端の市町村は、地域包括支援センターやそのほかの介護事業者などと連携し、策定作業を進めることになる。だが、実情は、介護・高齢者支援の拠点とされ、地域の見守り支援も担ってきたはずの包括センターには、地域内の高齢者の把握が必ずしも十分でないことは明らかだ。

計画内容は、包括センターや介護事業者が、担当地域を分担。自治体から提供された高齢者の個人情報を基に、1人ずつ担当者を決め、安否確認や避難誘導などをするとなっている。私にすれば、個人情報保護法のからみでほんとにできるのか、また本来の業務おわれる包括センターでできるのだろうかとの思いだ、


超高齢社会むかえる中で、2006年4月の制度改正で各地域に設置されたのが包括センターである。市町村が直営、あるいは委託する形で社会福祉法人などによって運営されている。包括の業務は介護予防のほか、高齢者や家族への総合的な相談支援、高齢者虐待の早期発見などである。

つまり包括センターは、地域における高齢者の把握、見守り支援を大きな役割の一つとしている。だが、現状はどうか。介護予防のための業務などに追われ、地域内の把握が十分でないことは誰の目にみても明らかだ。

特に敦賀市は、人口の割に世帯数が県下随一で、それだけに独居老人も多い。個人情報も必要だが、まずスタッフやこれを支える人材育成など課題が多すぎる。国は、最前線の市町村へ、さらに包括センターへ丸投げで済んでいるようにみえるが実情は私の見る限り、まだ著についたばかりだ。

東日本大震災では介護サービスを受けずに自宅で暮らす高齢者についての安否確認に手間取り、避難誘導が遅れて亡くなったケースが相次いだ。この災害時対応だけみても、難しく困難な時代を迎える。

地域における包括センターの現状を受け止め、実効性ある計画策定へ市町村と包括が十分に連携するには、社会福祉協議会、民生委員の連携は必ず必要であり、民生委員の役割は、水面下でますます重要となる。ほんとに頭が下がる活動だ。
【2012/05/16】 | ページトップ↑
節電の表と裏
Date:2012-05-15(Tue)

昨日は原子力発電の重要な報道が二つ全国に報じられた。それも福井県のおおい町と敦賀市だ。

ひとつは、おおい町議会は全員協議会を開き、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に同意すると賛成多数で決めたこと。

ふたつは、敦賀発電所の直下を走る断層(破砕帯)が近くの活断層に伴って動く可能性を指摘された問題で、原電は経済産業省原子力安全・保安院の地震・津波に関する意見聴取会で、ボーリングなどで活動性を確認する調査計画を示し、調査終了は11月末の予定。委員は「時間がかかってもやむを得ない。信頼できる調査を行うべき」として計画を了承したこと。

いずれも安全、安心は、原子力発電にとって、最優先課題で、風潮に流されず、一歩一歩、着実に冷静な議論を積み上げて行う重要な作業だ。ただ、保安院の森山対策監の結果も出ていないのに「(運転は)厳しい」との見解はあまりも無責任とも言える。

一方で政府が昨日、まとめた今夏の電力需給見通しでは関西電力管内など全国4地域で計画停電の準備を迫られることとなる。

関西電力の大飯3、4号機の再稼働は議論しているものの、再稼働が実現しようと、電力の供給不安や電気料金上げの可能性が高まるため、対応を迫られる企業や市民生活は、節電の夏を迎える。

私は節電といっても「節電はいい」との意識が強い反面、それによる影響がでてくるとの認識が少ないともがと思っている。私たちの暮らしに電力は欠かせないものになっている。節電によって、資源の節約や環境問題にはいい効果となるが、一方で、我慢をしたり、物の生産を調整したりして電力を使わないようにすれば確実に経済は縮小しているとの認識も大事だ。

そもそも資本主義は商品を作り続けて消費し続ける事が前提。環境に優しい商品の開発に力を入れるべきであって、経済の規模を縮小する事は国民生活を根本から悪化させるものでもある。

火力発電をフル稼働させているので、原子力発電が必要ないような錯覚に陥っているが、現在はエネルギーの大半の9割以上、火力にたよっている危険な状態との意識が少ないとも感じている。身近の北電の敦賀火力はフル稼働だ。石炭の敦賀港での輸入量も増えている。輸送コストも含め相当な燃料費となる。

火力の原料高騰や調達困難の場合のリスクを分散する為に原子力発電があったのが、そのリスクを火力だけに傾けている異常な状態で電力構成が足りている事を認識があまりもにも少ないと思っている。

今、日本は夏にむけて、節電が昨年に続いて始まっている。再稼動、破砕帯問題も、敦賀市の将来ともからみ、ひいては嶺南地域、福井県、さらには、日本の少子高齢化、人口減少、経済の縮小といずれも密接に関係している重要な問題だ。
【2012/05/15】 | ページトップ↑
ネバーギブアップ
Date:2012-05-14(Mon)

昨日から今日にかけて私の身体は大げさだが、再手術の時期を迎えていた。手術同意のため、昨夜遅く女房も福井市内のホテルに入っていた。たかが耳だがされど耳で、再手術となるとさらに二週間の退院延期となる。昨夜の診察で回復の兆しありとして今日の手術予定は、なくなった。ただ、今後の推移によっては再手術もありうるとの見解だ。

手術はそのものは全身麻酔のため痛くもないが、精神的には退院予定も一週間延び、その上の再手術はすこぶる苦痛だった。医師とも相談し一日一万歩など全身の健康管理に尽くしている。

これも大げさだが、「ネバーギブアップ」と、自らに言い聞かせている。今年の年頭に野田佳彦首相が消費税増税への固い決意を示して使った言葉だ。

そもそもはウィンストン・チャーチルが1941年、英国の寄宿学校の卒業生たちに贈った言葉として知られる。「名誉と良識に基づく信念による他は、決して屈服するな。決して、決して、決してあきらめるな」と。

今年4月、トヨタの入社式で豊田章男社長も「ネバーギブアップの精神で前に進んで行こう」とあいさつした。大きくは東日本大震災の日本に通じ、立地地域の再稼動問題、ひいては敦賀市にも関わるものでもあると、私は思っている。

1970年3月14日、敦賀1号機から大阪万博会場に「原子の火」が送られ新時代が開けた。あれから42年。泊3号機が止まり、日本の電力を支えてきた原発が全停止。異常な事態である。

日本の原子力政策の大転換を余儀なくされ、政府は大飯3、4号機の再稼働を訴えるのだが、京都、滋賀県との協議会の設置を提案してみたり、稼動にむけての覚悟がどうも感じられない状況が続いている。それでもある結論を立地地域なりに出そうと懸命に作業を繰り返している。

福島事故発生直後から事業者は緊急対策を実施し、県は安全基準を国に再三要請。一定の対策が示されると、県原子力安全専門委員会などで検証を重ねてきた。地元説明会では経済面と安全面の板挟みで苦悩しながらも率直な意見を述べる住民の姿があった。10キロ圏内にある小浜市でも真剣な議論を行っている。

福島のような事故が起きれば真っ先に深刻な被害に遭うのは発電所に働くものであり、この立地地域の地元、敦賀市でもある。おおい町の町議会が容認の方向性を示し、時岡町長の見解、県の専門委員会も結論を出し、県会も本格協議に入り、県知事も6月にむけて早晩、結論を公表する段階まで熟し始めた。

一方、福井新聞によると、全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)は11日、東京の全国町村会館で定例総会を開いた。再稼働をめぐる政府への不満が相次ぎ、枝野経済産業相、細野原発事故担当相らも出席したが、冒頭のあいさつだけで退席し、各市町村は不満と不信感をあらわにしたと報じた。

報道にある野瀬高浜町長、山口美浜町長は、エネルギー政策について将来的には脱原発を掲げる政府の方針に対し、経済成長や温暖化対策など現実的な対応を冷静に議論するよう求めた。原子力発電と共に安全を第一に考え、身近に感じ40年歩んできた立地自治体のいつわざる心境だ。

確かに福島の事故の大きさはあまりも大きく、原子力政策の大転換でもあり、国民の意識も大きく変わった。当然、立地地域もこの敦賀市も重大な転換点に立っている。

問われているのは、立地自治体がどう自律的に原子力発電と向き合うかだ。将来のあり方、経済や雇用にも大きく影響する。再稼動問題も、高速増殖炉もんじゅの研究存続、敦賀2号機の活断層問題などなど、一つひとつ克服するしかない。まさにネバーギブアップだ。
【2012/05/14】 | ページトップ↑
母子手帳と予防接種
Date:2012-05-13(Sun)

入院も予定外に長くなると精神的にいらついたり、気分転換を図ろうとするが、これが難しい。これを閉塞感ともいうべきものか。耳以外健康体であり、昨日も外出許可を得て、敦賀市立西小学校の新しくなった校舎の落成式に参加した。大谷吉継の敦賀城跡の上にたつ校舎だけにその設計と中身は興味深かった。このことは近々、ふれたい。今日の話題は、今年度、子供達を育てるのに変わったものと変わるものを取り上げる。

そのふたつは、子供を育てるのに日本にとって最先端を行くものと遅れをとったものである。末端の市町村が絡むものだ。最先端を行くのは日本生まれ、生まれて70年。今も進化を続ける。母子健康手帳がこの春、10年ぶりに改訂された。私も久しいぶりに母子手帳なるものを見たがずいぶんと見やすく改善されていた。

親から子へ引き継がれるものでもある。わが子が生まれ、市役所から手渡された手帳。予防接種など細く記載している。

起源を調べると面白い。「産めよ増やせよ」の国策によって「妊産婦手帳」が配られるようになったのが始まり。ひもじかった戦時中も、手帳のある人には優先して米や砂糖が配給されたという。私の母親も臍の緒と母子手帳は大事に保管してくれた。予防接種などきめ細く書いてある。

日本発祥の母子手帳は今、25以上の国や地域で使われているとか。アニメ以上に知られざる日本の文化ではないか。

 一方、遅れをとったのが、予防接種法に基づくポリオ予防の定期接種が、生ワクチンから不活化ワクチン。この秋から実施。と全面的に切り替わる。厚生労働省が方針を示した。敦賀市議会でも請願の賛否で議論になった項目でもある。

まず、9月からポリオ単独の不活化ワクチンが使われる。11月からはポリオ不活化と3種混合(ジフテリア・百日ぜき・破傷風)を合わせた4種混合も導入される見通し。市町村は、接種開始に向けて着実に体制整備をしなくてはいけない。

生ワクチンには極めてまれにだが、接種によるまひが起きる可能性があり、不安を抱く保護者が少なくなかった。不活化ワクチン導入は、この不安を解消するものだ。 いずれにしても、日本が「ワクチン後進国」という事実だ。

予防接種は、子育て家庭が経済的負担に悩むことなく、安心して、確実に受けられるものでなければならない。これらを保障することが「ワクチン後進国」から脱することであり、ポリオ定期接種においても、そのための体制を整える必要が不可欠だ。

接種体制の整備はもちろんのこと、保護者に対するきめ細かな対応、広報が要る。国も自治体もこれからが大変だが、きっちりとやってほしい。

母子手帳と予防接種、その後のはしか、風疹な病歴は、親から子へ、引き継ぐ何事にも変えがたい財産だ。還暦を迎える私にも当時の母に気づかいがよくわかる。
【2012/05/13】 | ページトップ↑
ツバメが減っていると騒ぎ出す不思議さ…。
Date:2012-05-12(Sat)

ここ福井大学病院の近辺ではツバメをみかけない。一羽もだ。私が敦賀でツバメを見たのは今年4月か、笙ノ川の三島橋の下をくぐり抜けるように、数羽のツバメが舞っていた。子供の頃には南に帰って行くのにツバメが百羽以上、電線に集合しているのを見かけたことがある。この時期、首をかたむけて、よけねばならないほど、ツバメを多く見た。

家の軒下にツバメの巣でも出来たなら、縁起がいいと、大事にヒナの育つのを見守ったものだ。天候が移ろいやすいこの季節は、そろそろ、ひなの鳴き声が響くころだ。

昨日のテレビによると、ツバメはずっと減り続けているそうだ。石川県の調査では成鳥の数が40年前の半分に落ち込んでいる。ある調査によれば、巣の数もエリアで3分一とか。全国規模のきちんとした調査が意外に少ない。

ツバメを見かけなくなったのは、水田の減少などで餌の昆虫が減ったためらしい。巣作りに向く日本家屋の減少もあるとか。ようやく多くの人が「異変」に気付くようになったということか。

先月、兵庫県の「コウノトリの郷」を訪れたが、コウノトリも水田のタニシなどの餌がなくなったのがいなくなった要因とか。ツバメにとって必要な自然を人間がわからないうちに破壊している。

身近な渡り鳥ツバメだけに、その減少を今頃、騒ぐ不思議さ。バブル崩壊後20年以上たち、その頃から税収の減少、少子高齢化、人口減少と、今日の兆候があったとか、今頃、騒いでいる政治の世界と共通する話題かもしれない。ツバメの減少は、失われた20年どころでない不思議さがあるとか。
【2012/05/12】 | ページトップ↑
中池見湿地ラムサール登録の意義と覚悟
Date:2012-05-11(Fri)

連休から個々人にすれば想定外の高速道路のバス事故や自然の脅威が続いた。地上では竜巻が関東地方を襲って大きな被害をもたらし、山上の北アルプスでは登山者の遭難事故が相次いだ。私の場合は、退院予定の7日がとっくに過ぎ、場合によっては、再手術の話も医師から伝えられるようになった。

個々人にすれば、想定内、想定外の事前予想は難しい。北アルプスの白馬岳で死亡した6人は60代から70代の高年グループだったが、登山経験もあり海外の山に登るベテランもいた。いずれもTシャツや雨具だけの軽装で十分な防寒着は持っていなかった、と当初、テレビで報じられたがそうではなかった。

現場に残されていたリュックの中には冬山並のダウンジャケットなど入っていおり、登山計画書も避難場所、避難経路まで書き込んだ相当な経験者と思わせる入念さだったとか。

大変恐縮だが、竜巻やバス事故の中で今回の登山事故は、意外に取り扱いが小さかった。相応の準備と装備がされていたとすれば、何があったのだろうか。中高年の登山事故が増える中で、亡くなわれた方には申し訳ないが、まさしく想定外の出来事だっただろう、遭難原因を解明してほしい。

ところで、 環境省は昨日、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の新たな登録候補地として、敦賀市樫曲の中池見湿地など全国の9カ所を指定する方針を決めた。関係者のこれまでの労苦に敬意を表したい。

敦賀市にとって、これほど、劇的に変わったエリアもないのではないか。 1992年、大阪ガスがLNG基地を建設する計画が浮上。市民団体による反対運動、エネルギー事情から2002年に計画中止。05年に市に土地と保全資金4億2千万円が寄付された。建設計画が公表されてからすると、大阪ガスにとっても市民団体にとっても想定外の急展開ではなかったか。

LNG船の10万トン級が入る予定の敦賀港の価値とエネルギー基地としての価値が大きく頓挫することとなった。反面、稀少価値である泥炭湿疹とトンボなどの貴重な動植物の宝庫が守られた。

江戸時代から人が手を入れながら守られ育てられた湿地、今後も人の手を入れながらの保全活動が必要だ。ルーマニアでのラムサール登録はほぼ確実だけに、世界の中池見、日本の中池見となる。そうは言っても保全費用は、国も県も潤沢に出すとは考えにくい。逆にラムサール登録になることは、保全活動を継続する敦賀市、敦賀市民の力量が問われることにもなる。

敦賀市にとって、久々の朗報だが、どう未来に向けて保全活動を継続させるか。他人事ではない。それだけの自然の価値、教育的価値さらには観光資源でもあるからだ。

ラムサール登録までは関係者の労苦の賜物だが、保全活動も含め人材育成、さらには大阪ガスの寄付金が底をつく頃が、本当の正念場となる。これこそ、想定外ではない現実の問題が横たわっている。

【2012/05/11】 | ページトップ↑
この時代だからこそ、プラス思考の敦賀へ
Date:2012-05-10(Thr)

入院生活が長くなると、テレビ、本、マンガと精力的ではないが、いやおうなく見る時間は増える。

テレビでマンガと言えば、「鉄腕アトム」。マッハ5で空を飛び、人間と同等の感情を持つアトムは身長1メートル35センチ、体重30キロながら大型タンカー数隻分の力持ち。体の中には、超小型の原子炉が備わっている。10万馬力のエネルギーを生み出す動力源だ。

敦賀1号機が大阪万博に送電した頃、商船大学の学科を航海学科から原子力動力学科に席を切り替えた。単純に原子力船「むつ」が就航しようとしている時期、幼心の鉄腕アトムと結びつけた単純な想いにほかならない。

今、若い人たちは体内に原子炉を持つロボットに憧れるだろうか。原子力を研究する大学の学科や大学院の専攻への入学者数が減っている。今春、東京大など7大学の合計で、昨年より16%減少したという。理由は福島の事故の影響だろう。ここ数年は地球温暖化対策を背景に、原子力推進の機運が海外で高まり、入学者が増加傾向だったのが事故で一変した。

無限のエネルギーとしてもてはやされた原子力。国の政策が見えづらいだけに、若者は将来の夢を描けない。心優しい科学の子は迷走するしている。

この中で、福井大附属国際原子力工学研究所が敦賀市のJR敦賀駅西側に開所し、新たな一歩を踏み出した。難しい中での船出だ。

福井県のエネルギー研究開発拠点化計画の中核施設の一つとして、重要な役割を担う。原子炉の安全性向上や原子力防災・危機管理など人材の育成に向け、正念場を迎える。

福島の事故の教訓をもとに、過酷事故評価やリスク評価、耐震・耐津波などの研究を推し進める原子力防災・危機管理部門を新たに設置した。

研究所では大学院生ら約20人が学ぶ。所長の竹田敏一先生は大阪大学から来られた高速増殖炉の権威。人望も厚く、早速、中東からも留学性が来敦している。研究所に入るとこれまでの敦賀の空気とは一変する、環境が整っている。来春以降、どう学生を集めるか、まさに真価が問われる。

時代が大きく変化するとはいえ、2年後に敦賀短大から公立看護大学と生まれ変わることとも合わせ、繊維の東洋紡を中心とする産業都市、原子力発電、石炭火力発電のエネルギー都市、そして福井大学と市立看護大学と学園都市と多様な顔を持つようになる。

冒頭にあげたように、ややもするとマイナス思考に陥りやすいが、ダーウィンが言ったように、「進化とは変化である」と、その時代ニーズにあわせながら、プラス思考で敦賀市の行く末を考えたい。

補足にもなるが、昨日の福井県議会、再稼動問題での全員協議会。原子力発電と40年向き合ってきた立地県とも思えない。マイナス思考的な意見が多く、数ヶ月にわたって議論を繰り返しているにも関わらず、入り口論議に終始している。また、昨日も書いたがおおい町長の時岡氏の「40年前にそうとう議論したこと」「来県以降、国の回すんだとの覚悟がかんじられない」など、立地地域のいらだちも私には痛いほどわかる。
【2012/05/10】 | ページトップ↑
今年も大飯が稼動しても、厳しい節電の夏を迎える。
Date:2012-05-09(Wed)

植物の生育にもってこい季節だ。ゴーヤ、アサガオの種まきは、今ごろが最適という。この夏こそ緑のカーテンに挑戦しようとする方も多いとか。

大飯発電所の再稼動に向けておおい町議会、県の専門委員会、県議会と連休明けから動き出した。が、ボールを福井県に投げているせいか、政府の覚悟や決意が感じられなくなった。

一方、民主党の小沢元代表の復権の報道が大きくなり、野田首相の「政治生命を懸けるといった言葉に掛け値はない」と、掛け値なしと言う言葉まで使って、社会保障と税の一体改革関連法案の審議が始まったものの、支持率低下とともに迫力が感じられないのは私だけであろうか。

衆院本会議の質疑で自民党の大島副総裁は民主党の対応によっては与野党協議に応じても良い、との意向も明らかにした。自民党にも駆け引き的な要素もあり言葉に迫力を感じられない。

政策よりも政局が先行し、何も決まらない政治という印象が目立つようになった。

地方政治こと、敦賀市でも国民健康保険財政、介護保険財政など限界に近くなっている。新たに始まった後期高齢者医療制度も皮肉にも定着し、民主党の廃止方針も現実には難しい。

もっと身の回りで感じるのだが、50歳の男性のおおよそ5人に1人、女性の10人に1人が結婚したことのない時代になったという。調査によると「おカネがない」との返答がかなりを占めたという。子育て支援よりも、出生率低下の根本原因はこことも関連する。

とどのつまり、再稼動、社会保障、出生率低下、景気や雇用などすべて関連するテーマだ。最後は政府、政治の責任と押し付けるが、それも先送り的になりやすい。

福井新聞朝刊で報じられた敦賀の市民福祉会館の存廃問題も、建物の耐震化と老朽化といった課題と高齢者福祉の維持という問題の背景には税収減、さらには、遠くになるかもしれないが敦賀の再稼動問題、敦賀の景気や雇用とも絡んでいる。

外は薫風そよぐ青空、ところがテレビに映るのは、真っ黒な風の渦の竜巻、自然界、社会情勢、政治情勢ともに厳しい…。今年も大飯が稼動しても、厳しい節電の夏を迎える。
【2012/05/09】 | ページトップ↑
喫茶店の今昔
Date:2012-05-08(Tue)

どうも入院が一週間程度長引きそうだ。理由は耳の手術の縫目の一部から水分と多少の膿がでるからだ。当面はこの傷口の様子をみて退院となる。私の不徳の致すところと申し上げるしかない。昨日は外出許可を得て、原電の発電所と敦賀市役所を退院の延期を報告に行った。迷惑をかける事をお詫びしたい。

ところで、昨日は、高速道路から敦賀市内に入ると不思議と気持ちが落ち着く。わずか17日ぶりの敦賀だが、顔見知りが多いせいか、居心地のよさを敦賀の空気で感じた。

居心地のよさ、落ち着く場所と言えば、住みなれた場所もそうだが、私たち世代は喫茶店がそのひとつだ。福井大学病院内に喫茶のドトールコーヒー店がある。入院しているとシャバというか、世の中の接点がどうしても恋しくなる。院内でコンビニ的なショップで本や雑誌を買い、喫茶のコーヒーと本を読んで過ごす、つかの間の憩いとなる。

我々の世代の象徴的なのが、ガロの「学生街の喫茶店」のフォークソングが流行っ頃でもある。私が二十歳の1972年と記憶する。デートにしろ待ち合わせは喫茶店が大半。♪あの頃はお茶を飲み、訳もなく…時は流れた…♬のフレーズがピッタリだ。

ゴールデンウイークが明けると学生寮の近くの居酒屋、パチンコ店、喫茶店にたむろするのが定番の居場所となった。敦賀に来た当初、多くの喫茶店があった。気比神宮近くには懐かしいジャズ喫茶まであった。知り合いもいないので、日曜日となると、よく入りびたることとなった。

調べると、総務省統計局「事業所統計調査報告書」よると、日本で喫茶店は、ピークの1981年を境に減り続けている。データーによると現在、スタバなどの出現で減っている印象は少ないが、ピーク時の半数近くになっている。

ここまで書き進めたのも、友人が先日、出身地の四国の喫茶店を閉じたとの風の便りだ伝わったからだ。四国の高松では、コーヒーも出すが、さぬきうどんも出すと言った、純喫茶とはほど遠い存在だが、それでも経営が難しくなっていた。

敦賀でもなじみの店が少しづつ、閉店していったが、逆に客層もかつての若者から熟年世代と変わり、定年や脱サラで、喫茶店を営む仲間もいる。

歴史を振り返れば、17、18世紀、ロンドンのコーヒーハウスやパリのカフェにはいろんな情報がもたらされ、政治や芸術をめぐり活発なやりとりがあり、日本でも同じような現象となって、それが発端で世論が形成されたとの記録もある。

敦賀ではどちらかと言うと、居酒屋の議論が巷の世論となることもあるが、喫茶店も市民感覚を確認する上で、これほどいい場所はない。昨今で言えば、原子力発電の安全・安心から再稼動問題まで、ただ単なる居場所だが、それとなく市民感覚というか、本音も語ってくれる。駅前の喫茶店となると市外、県外の方とも話ができる。

居酒屋、ショットバー、喫茶店と意外と、不思議な議論空間が形成される。それにはなじみになることから始めることとしている。だだし、院内喫茶は今の境遇からの逃げと憩いの場に過ぎない。
【2012/05/08】 | ページトップ↑
天気、景気、元気、ゴールデンウィーク…
Date:2012-05-07(Mon)

今年は、ゴールデンウイークを病院で過ごした。瞬く間に、新緑の世界に変わった。季節の緑に、藤の花、ツツジなどの彩りが加わった。

福井大学病院の近くに福井県総合グリーンセンターがある。病院を抜け出してのウオーキング。天気、気温、湿度ともに最高。新緑若葉はいい。元気をもらえる。

確か、ゴールデンウイークの呼び名は1950年代の映画産業でつくられたはずだ。いい加減な記憶で申し訳ない。お盆や正月と同じように儲けようと宣伝に使った。

報道では、海外へ、東北へ、こぞって人が動けば、つられてカネも物も動く。景気がよくなれば電気も増える。電気は景気、天気で動く。節電ばかりが目立つが、電気の使用量が減れば、景気も動かなくなっている。

ところで、福井新聞にもトップにあったように、北海道電力泊3号機が定期検査に入り、国内の原発すべてが止まった。再稼働をめぐって昨年から政治がぐらぐら迷走する中、日めくりの暦は一昨日「立夏」を刻んだ。

電力需要の増える6月の夏がもうすぐやってくる。電力需給で厳しいのはピークもそうだが、増え始めが難しいと昔、学んだ。再稼動がどう進むか、今月が一つの山場。おおい町、福井県の判断が再注目される。

先ほど書いたように、ネーミングの始まりからしてゴールデンウィークは、商売や消費と切っても切れぬ関係にある。再稼動も敦賀市にとっては、活気と切っても切れない関係にある。

原子力の安全と経済は別問題だが、敦賀市の将来を考えると、安全・安心を考えながら、経済、景気、雇用も考えたまちづくりなど、難しい局面を迎える。

私ごとで恐縮だが、今日、退院できるか、再診断となっている。少なくともゴールデンウィークは、おとなしくしていたはずだが…。


【2012/05/07】 | ページトップ↑
原子力発電50基の全停止を憂う…
Date:2012-05-06(Sun)

北海道電力泊原子力発電所3号機が昨日、運転を停止した。全国50基のすべて止まった。まさに異常だ。

菅前首相による突然の浜岡停止要請に始まりストレステストの導入、「脱原発宣言」など法律に基づかない、場当たり的な対応は、原発への不信を増幅させた。

事故の教訓を踏まえ原子力発電の安全性を再確認するのは大変重要だ。だが民主党の政府の原子力政策が迷走し、再稼働への手続きにブレーキをかけ、ここまで安心を不安を与え、何も決まらない政治が続いていることに、私はある種の不安を感じる。

野田首相らは4月中旬、新たな判断基準で関西電力大飯3、4号機の安全を確認し、再稼働は妥当だと判断した。この手続きも遅れに遅れての結果だ。調整はなお難航している。枝野経済産業相の発言がぶれた影響も大きい。

電力不足を甘くみてないか。電力会社は信用できないから、検証委員会だとか、本当にこの国はおかしくなり始めている。電力会社には供給義務、供給責任がある。それだけに真剣でもある。もっと言うと、電力供給に責任を取れるのは、プロである電力会社しかない。電力会社では、一日のロードカーブなどこれまでの実績で毎日、打ち出せ、エリア毎の需給管理も日々、細かくやっている。ただ単なる机上の空論ではない。

昨夏のように、節電すれば乗り切れる、と楽観するのは危険である。夏の電力需給は、まさに生き物だ。電力会社を信用しないで、誰が責任を取るのか。節電がまだ足らないとか、無責任な発言が多すぎる。

確かに、関電管内は原発依存度が高い。高いとは言っても、今、9割を超える電力は火力発電だ。火力も限界まで操業している。

再稼働しないと、猛暑時の電力不足は約15%にのぼるという。猛暑によっては、法律による節電の義務づけや計画停電が、必要になるかもしれない。土日を返上して工場の操業にも限界があるとも聞いた。生産拠点を日本から早速、移している企業もある。停電は工場には致命的だ。また、停電などで、真夏の暑さが高齢者など弱者の健康や病院の運営など電力不足の影響は弱者にまずはくる。

昨夏のように、節電すれば乗り切れる、と楽観論がまかり通るようになっている。節電などの効果を入れても、全国の夏の電力需給は綱渡りだ。15基以上の原発が動いていた去年に比べてはるかに厳しい。その認識が国民にもない。 

長期的にみても、火力発電の燃料費は、全国で年3~4兆円も余計にかかる見込みで、電力料金のさらなる値上げも懸念される。電力不足が景気を冷やし、産業空洞化に拍車をかけることは必至だ。再生可能エネルギーの導入も必要だが国民や産業界のコスト負担も大きい。

オイルショックを契機にこの国は脱石油に大きく舵を切った。その延長線上に敦賀市がある。3・11で現実問題、大きく火力依存、石油依存の国家になった。まったく石油危機の教訓のかけらもない。

本当にこの国をどうしようとしているのか。感情論先行の国家を憂う。
【2012/05/06】 | ページトップ↑
「孤独死」的な環境にさせないためには……
Date:2012-05-05(Sat)

病院生活が長くなると気が時折、健康体の私でもめいってしまう。個人の感情ばかり申し訳てないが心境がそうなる。自分のモチベーションというか、精神状態を健全するには工夫がいることは確かだ。

ところで、最近よく報道されるのが、東日本大震災で注目された人と人の「絆」。絆が地域の再生につながるのは被災地以外でも同じだが、それが断ち切られ、セーフティーネットも頼りにならない現実をあらためて社会に突きつける現象が起きている。

「孤立死」の問題だ。今年に入り、都市部で安全網からこぼれ落ちた家族が、命を落とすケースが相次いでいる。介護する家族が先に病死すると、孤立無援となった高齢者や障害者も衰弱死してしまう事例が目立つ。

東京ばかりでもない。この敦賀でも現実にあった問題だし、将来、起きうる要素がある。敦賀市は人口の割りに世帯数が多く、お年寄りの一人世帯数も多い。
どうすれば孤立死は防げるのだろうか、今後、考えておかねばならない課題だ。

障害者で身寄りもなく、敦賀が営む施設に入って、ガンの末期と診断され、施設はもちろん行政も手厚く見送ってあげた方もいた。

とは言っても大半の高齢者にとって、行政の福祉サービスは、多くは「申請主義」が原則になっており、本人の申請の有無にかかわりなく、行政が積極的に支援のための介入を行うことが難しいのがこの分野だ。

「こんにちは、赤ちゃん」と言って訪問するサービスは、赤ちゃんが主役だが、お年寄りのお宅を訪問することは、喜ばれることが多いが、人によっては嫌う方もいる。

個人情報の問題も大きい。命に関わる問題だけに、情報の取り扱いは柔軟に対応した方がいい。個人情報を理由に介入をためらわず、地域の絆行政、福祉医療、教育の担当者のほか、地域に密着した民生委員や児童委員なども加え、情報交換を密にする。

孤立した家族について情報が少しでもあれば、即座に連携して支援に動ける態勢づくりが望まれる。 
【2012/05/05】 | ページトップ↑
敦賀駅発の高速バスも……
Date:2012-05-04(Fri)

入院生活も今日で2週間、手術後10日を迎えた。順調におかげで回復に向かっているが、抜糸後、一箇所だけ膿のたまっている袋が見つかり、洗ったり日二回の抗生物質で、やっつける作業 が残っている。

そうは言っても、退院は予定どおり7日の月曜日になりそうだ。5日で最終判断が出るとか。遠くからの見舞い本当にありがとうございました。この場を借りお礼申し上げます。

ところで、福井大学病院と敦賀が高速道路を使うとほぼ一時間。高速道路の便利さを今回も痛感した。私も夜行バスを利用して東京へもよく行くが、高速路線バスは、常時、運転手2名体制。安全を配慮しながら、利用者が増えてきた。舞鶴若狭自動車道が接続される2年後には、神戸-敦賀間の高速バスや敦賀駅発の高速バスも増えるかもしれない。

一方で、高速バスと一口で言うが、高速路線バスと高速ツアーバスは似て非なるものだ。高速路線バスは道路運送法、ツアーバスは主に旅行業法が適用される。

報道でもあったように、規制緩和後、ツアーバスはインターネット上の販売会社を通じて乗客を募る方式で急速に利用を伸ばした。その魅力は自由な価格設定。それが高速バスの自由度とサービスに寄与した面はある。しかし安さだけに目が行く傾向は考えものだ。

要は利用する側が、利便性と安全性を吟味するしかない。それが規制緩和の弱点でもある。小泉政権が、各方面で推し進めた規制緩和のキーワードは「自己責任」。

その政治は、国民から受けた圧倒的支持が背景だ。一方、象徴となった郵政改革は、今や巻き戻しの方向が決定。今回の高速道路の事故を契機に高速バスも規制強化に動くだろう。
【2012/05/04】 | ページトップ↑
民主党地方議員のぼやき
Date2012-05-03(Thr)

野田首相の米訪問。外相、経産相と連休中、華々しい外交の成果が報道されているが、選挙の現場である住民、市民は冷ややかに見ているのではないか。

衆議院議員の残任期が1年数ヶ月になった。自民党はマニフェスト書き上げ、解散総選挙の構えが目立ち始めた。民主党はどうだろう。政権与党だからと、どっしりと構えているとも思えない。

最近は民主党大丈夫ですかと温情をかけられる事が多くなった。小沢元代表のマニフェストの原点に立つかえっていうが、東日本大震災で大きく情勢が変わった。また9月の代表選では、4人目の首相候補も登場させる雰囲気もある。

先日も、野田佳彦首相は、中川正春防災担当相が兼務していた少子化対策を、小宮山洋子厚生労働相に担当させることにした。

性質上、確かに防災担当相に兼務させるより、厚労相の方が適任かもしれない。ただ、野田内閣になって、少子化相は1月に蓮舫氏から岡田克也副総理、2月に中川防災担当相に代わったばかり。

事務代理を含め、民主党政権になってから9人目になる。子ども手当にはがっかりしたとの声を多く聞く。度重なる変更と今回の児童手当と、理念がどこにあったか、現場の地方議員は説明のしようがない。

ちなみに、松原仁・国家公安委員長が兼務する消費者・食品安全担当相も8人目だ。

国民生活に極めて関係の深い少子化や消費者・食品安全への対策は「国民の生活が第一」とマニフェストに掲げて政権交代を果たした民主党の肝の部分ではなかったか。

特に少子化対策は中長期的な計画を立て、継続的に取り組むべき仕事である。にもかかわらず担当大臣がこうもくるくる代わっては、政権の姿勢さえも疑いたくなる。

ノーサイドという言葉を代表選のたびに聞いた。それが、またぞろ9月に向けて動き出している。政策よりも政局、政局よりも内部抗争。国民はもちろん、地方議員も厳しい目を政権に向け始めている。

 
【2012/05/03】 | ページトップ↑
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