患者の身になった医療とは、
Date:2012-06-30(Sat)

一昨日、6月議会が終って、違った意味で身の回りが忙しくなってきた。敦賀港カッターレースや町内の夏祭りの準備の打ち合わせ。一方で職場をさる方、来られる方の歓送迎会。

今日は東京で原電グループの労組の大会で、昨夜遅く夜行バスに乗り込んだ。久しぶりの夜行バスだったが、ぐっすりと朝まで寝入ってしまった。金曜日の東京便は、大半が満員。時間の有効利用もあろうが、乗車料金が安いことに人気の理由があることは確かだ。それでも、路線バスだけに安全とサービスには気を使っている。

ところで、今、病院も患者をお客としてずいぶんと変わった。「患者の身になった医療」をうたった病院は多い。安全はもちろん、サービスというか、様子は変わった。

手術前の医師の説明もきめ細かい。リスクもちゃんと伝えてくれる。市立敦賀病院に私が入院したのは35年前。説明の仕方も図を使って、熱心に説明する姿は、医師と患者の立場が大きく変わったことによるのだろう。

受付も変わった。対応が丁寧で感じがいい。総合受付には窓口利用者をサポートする女性がいて、勝手が分からずうろうろする老人などには親切に対応している。

非常に親切である。患者に不安感を持たせない。長時間待たせると「お待たせしてすみません」とねぎらってくれる。

ところで、病院職員の対応がいくら親切でも、医師が親身になってくれないと患者はやりきれない。100歳の現役医師、日野原重明さんは朝日新聞のコラムで、「医師は言葉を使う専門職」といい、「患者の気になることに耳を傾ける」「話し上手で聞き上手を心掛けたい」ということを書いている。

若い医師が多い敦賀病院だが、この力量は医師の人柄にもより様々だ。看護師も医療の進歩の対応も大変だが、患者への対応も変わってきた。ただ、嶺北の4大病院こと、済生会、日赤、県立、大学病院とも、競争原理が働くのか、敦賀病院との違いを指摘されるが、医師不足、看護師不足もあり、まだまだ進化過程とみるべきであろう。
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【2012/06/30】 | ページトップ↑
下りのプロジェクトの役割
Date:2012-06-29(Fri)

深夜のウィンブルドン選手権、ついつい観てしまう。錦織、松岡以来17年ぶり3回戦進出。若いだけに力強さと勢いを感じる。  

6月議会が、昨日で終った。今日にも北陸道新幹線の敦賀までの着工認可が国土交通省より出される。政府の課題であった大飯の再稼動、消費税法案の衆院通過と一定のめどがついたことによるのか、遅れに遅れての認可でもある。

先日、ある方の通夜で石川県金沢市を訪れた。北陸新幹線の完成が2年後に迫っているだけに工事現場も勢いがある。長野、富山、石川県と建設現場はいま、全盛期だ。タクシーの運転手曰く、「新幹線が、冷え切った地域経済に役立っている」と率直に語っていた。

一方、富山県にある関西電力の黒部ダムで、観光放水が始まった。ダム壁面から噴き出す光景は、一昨年秋に見たがすごい。この夏の電力不足を支える重要電源だ。難工事を描く木本正次さんの「黒部の太陽」を読みかえすと、巨大ダムを求める時代のほてりが伝わってくる。電力の使用量が毎年、伸びていた時期の突貫工事でもあった。

それから半世紀がたつ。国にも青春や壮年期があるなら、老年期もある。その後、また新しい世代となる。今年初めのベストセラーに、五木寛之さんの「下山の思想」がある。高度経済成長で頂点を極めた日本は、どう山を下っていくかを考える時期になったと説く。

少子高齢化、人口減少の日本を下りとするなら、北陸新幹線の敦賀までの認可をどう生かすか。敦賀の人口減少を少しでも抑えるには、街の活性化策が必要なことはいうまでもない。高速増殖炉もんじゅと敦賀1,2号の再稼動、敦賀3,4号の建設と重要なプロジェクトもそれなりの役目がある。

新幹線も電力も国家百年の大計でもある。次の世代につなぐにしても、下りは下りのおり方がある。安易な短期での選択は将来に禍根を残す。
【2012/06/29】 | ページトップ↑
マイ箸運動の評価と現実
Date:2012-06-28(Thr)

先週の一般質問でも、敦賀市の8割を占める山間部こと、森林保全が、これからの重要なテーマでもある。飲み水の大半を地下水にたよる敦賀にとって市民全体に関わる課題でもある。

国土の3分の2が山林でその4割が人工林という日本では、適度に間伐したり、伐採期に入った木を切り出したりしなければ健全な森林を維持することはできない。この保全が難しくなっている。

90年前後から始まった「割り箸排斥運動」は、ずっと心に引っかかっていた。日本人が使い捨てにする割り箸が熱帯雨林の破壊につながっている、との指摘から、外食の際に塗り箸を持参する「マイ箸運動」が始まり、大手外食チェーンも繰り返し使える樹脂箸を採用した。これにより割り箸の需要は減少した。

地球温暖化問題ともからみ、割り箸から「マイ箸」の運動は、説明を聞いても納得できた。いまでも「マイ箸」を持ち歩く県内議員仲間もいる。それはそれでは立派な運動と評価できる。

日本で消費される割り箸の97%が輸入でその大半が中国製というから、海外の森林資源を消費しているという指摘は間違いではない。

しかし、一方で、端材や間伐材など使い道のない材料を利用している国産の割り箸までが批判の対象になり、国内林業は痛手を受けたという現実もある。

業界の方が、「マイ箸運動が広がり「木を切ることは悪いことだ」という考えが広まった結果である。」と、影響を切々と訴えたものでこの見解も正しい。

割り箸の製造工程を見ると、それが立派な木工製品であることが分かる。こっちが立てばあっちが立たずの言葉通りだ。

昨日も電力会社の株主総会で脱原発の議案が議論になったが、地球温暖化問題で、福島の事故以来、原子力発電がその切り札であったはずが、いまはほとんど語ることは、少なくなった。

また、地球に住む人類は急増とも言えるが、一方で日本の人口は減少し、少子高齢化が進んでいる。貧困は拡大し、社会全体を支える基盤が危うさを増している。大きな意味の問題の矛盾でもある。
【2012/06/28】 | ページトップ↑
先送りが動き出し、一方で来るものは来る…
Date:2012-06-27(Wed)

波乱含みだが、消費法案が衆院を通過した。政治の世界は一瞬先は闇、まだまだ目が離せない。ところで、北陸新幹線金沢ー敦賀の着工認可をめぐり、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が申請した工事実施計画に関する国土交通省の意見照会に対し、福井県は昨日、計画に同意すると回答した。決められない政治や先送りがようやく動き出した。

一方で、時期が来ると必ず訪れるものがある。サラリーマン社会では異動と定年だ。役所の世界では年度末が、会社では誕生日月が退職となるが、私の職場では、この時期、職場の異動、管理職の退職も増える。

挨拶を受けるたびに「ご苦労様」と返すが、一抹の寂しさをおぼえる。それだけ団塊の世代からここ数年、どこの会社も同じ様な挨拶が増えていた。私も来月、一定の区切りをつける。

年齢を重ねて、まだ60歳と再就職もあれば、社会に貢献などボランティアにはげむ者と様々だ。

ボランティアも、近隣の清掃や登下校の子どもたちの見守り、森林の間伐や育成、障害者が自立して生きていくためのお手伝い、地域づくりや読書指導と様々だ。シルバーセンターで働く者もいる。

先日届いた友人からの手紙には「定年で退職し、旅行と地域で少しでも社会のお役に立てればと思案中です」とあった。

ボランティアの世界には、「金のある人は金を、知恵のある人は知恵を、どちらもない人は汗を提供しよう」という言葉がある。いずれも、汗をかけば健康になる。高齢者にとって、なによりのご褒美である。
【2012/06/27】 | ページトップ↑
看護師不足が続く市立敦賀病院
Date:2012-06-26(Tue)

昨日は議会の予算決算常任委員会に続いて、昼から文教厚生常任委員会と市立敦賀病院の看護師さんとの懇談会。

私の記憶では始めての試み。看護部長、看護次長、師長、主任と16名が並ぶ。空気は緊張。看護師さんの厳しい労働環境が伝わる。

看護部長の説明から始まった。グラフを使ったわかりやすい説明。現在、病院では236名の看護職員が働く。今年度8月開設の院内保育所など子育て支援の強化など打ち出されているが、各看護師さんからは切実な看護師不足が訴えられた。

良好な看護、自ら高める研修と意識が高いが、現実の忙しさでクタクタという実情が伝わる。「ナースコールがなれば、すぐに行ってあげたい」など、そのジレンマを訴える。

敦賀も高齢化社会を迎え、また、患者の意識もニーズも変わっている。全国的に「医師・看護師」不足が深刻化しており、あるアンケートによると、「約7割の病院が看護師不足」と回答するなど、医療機関では「医師・看護師」の人員を確保することに懸命になっている。

それに、医療の高度化、専門化に拍車がかかり、また収益増加のためにベッドの稼働率を上げる経営方針の医療機関が増えたため、看護師の仕事内容は多忙を極め、かつ複雑になっている。敦賀のような自治体病院もその実情は変わらない。

地方には地方なりの課題があり、敦賀病院にも地域性か、敦賀出身者が多数を占め、それでも敦賀市立看護専門学校から県外、市外へ、就職しても結婚などで離職する方が多い。

看護師不足⇒看護師は多忙⇒看護師が退職⇒看護師不足に拍車と悪循環が続いているようだ。

また医療は年々高度化が一度退職すると先端医療への対応が難しいため、再就職をためらう看護師が多い。

この悪循環の中で、私が危惧するのは、周辺の病院が診療報酬の良さも手伝って、7:1看護体制を大半が取り始めたことだ。嶺北の日赤、済生会、福井大学はいずれも7人体制、県立もまじかな状況にあるようだ。

嶺南では公立小浜病院もこの7人体制を取り入れ、湖北の市立長浜、公立高島なども7人体制を取り、公立高島は看護師確保のために100万円の支度金の制度まで導入するありさまだ。

市立敦賀病院の労働環境改善の最大のテーマが、この7人体制にどう移行できるか難しい課題だが患者のニーズからもやらねばならないとも思う。

また、 市内のブランクのある看護職の職場復帰も一つのテーマだ。福井県自体がこの分野で、嶺北の看護環境か、遅れている。個々の状況に合わせた研修プログラムに基づく勤務研修により、給与を受けながら、復職に必要な看護技術を学び直すことができるなど、県によっては研修期間中の人件費相当額を助成するなど懸命だ。

難しい環境の中での医師不足、看護師不足が今後も続くことが、周辺環境も考え、議会も目が離せない重要な課題だ。看護師さんにとっては労働環境改善が患者にとって良好な医療環境になることを懇談で再認識させられた思いだ。



【2012/06/26】 | ページトップ↑
小沢政局と地方
Date:2012-06-25(Mon)

薄曇りの風のない好天と言えるだろう。昨日、西地区の体育大会から始まった。一週間、待ったかいがあった。関係者の準備、運営のご尽力に敬意を表したい。

昼は、きらめきみなと館で松宮衆議の国政報告会。厳しい民主党の内情が伝えられた。敦賀港の再生など敦賀の未来、嶺南の将来を熱く語っていた。舞鶴若狭自動車道が開通する現在、原子力発電とともに、活力をどう作り出すかじっくり取り組みたいテーマだ。

今日は、今週も話題の中心となる民主党の政局に手が動く。消費税法案に賛成の意向を示した。ただ、民主党内は分裂の危機にあることは確かだ。小沢元代表の行動は「壊し屋」の破壊力は健在だ。選挙の対応は負けたと言え、追い込むテクニックというか、すごみは相当なものだ。

消費税増税関連法案をめぐる内紛劇は、与党が過半数を割り込む「造反54人」のラインで激しい攻防が繰り広げられている。ここに、民主党支持率10%割れの世論調査が証明しているとも言える。

小沢元代表の戦略はある意味わかりやすい。(1)次の衆院選では増税の是非が争点になる(2)世論の支持は増税を推し進めた民主、自民から大阪維新の会などの第三極に流れる(3)増税反対の新党で衆院選を戦い、一定勢力を得た上で政界再編のキャスチングボートを握る、と、選挙に対する嗅覚は相当なものだ。

地方は、国民健康保険、介護保険財政など医療、福祉など少子高齢化に苦しんでいる。高齢化に持続可能な社会保障を実現しようというのか。その処方箋を小沢元代表から、その後のビジョンを聞いたことがない。「反増税」が権力奪取のための道具なら、それこそポピュリズムともいえる。どうなるのか、関心事だけについつい長くなった。

夕方はある方から相談を受け、厳しくなりつつある敦賀の実態を目の当たりにした。イベントで一時的に盛り上がる敦賀だが、日常の生活観は、人によっては閉塞感が漂うどころか、厳しくなる状況を肌で感じる方がいることも確かだ。

「危機には、これまでも日本は強かった。ところがぬるま湯的な危機感では状況は変わらない。失われた20年が証明している。政治の政局がここまで貧しくした」と語ったが、いい当たっているとも言える。地方は見ているだけでいいのだろうか。
【2012/06/25】 | ページトップ↑
新造船「すずらん」「すいせん」の就航
Date:2012-06-24(Sun)

敦賀と北海道・苫小牧を結ぶ新日本海フェリーの定期航路に、省エネタイプの新型船「すずらん」が20日から営業運転をスタートした。7月1日には「すいせん」が就航する。新しい時代の幕分けでもある。

新日本海フェリーの新型船「すずらん」は旧型のフェリーが就航から15年経過したことから新たに造られたもの。新型船はエンジンと電動モーターを使ったハイブリッド駆動で、二酸化炭素の排出量を25%削減できるなど環境に優しいのが特徴。自家用車と考えは同じだ。

お客にも優しくなっている。船内の客室はプライバシーに配慮して大広間を無くし、寝台タイプの部屋を設けた他、豪華なスイートルームや展望風呂など様々な設備を充実して優雅に船旅を楽しめるよう工夫をしている。

フェリーの考えも物流輸送主体から、船室内をお客優先の時代に変わってきた。船好きの私にとって、飛行機よりも時間があれば、フェリーや連絡船を若いころはよく利用した。北海道への青函連絡船や四国への宇高連絡はよく利用した。フェリーも隠岐の島、五島列島はもとより、長距離は敦賀ー小樽はもちろん、大洗ー苫小牧、仙台ー苫小牧も利用した。大半が船底の大広間だったが、あの独特の雰囲気が好きでもあった。

日本海側では初めての長距離フェリーとして舞鶴港-小樽港間に航路が1970年、開設された。敦賀には1975年に旧港のフェリーターミナルが出来、就航が始まった。私も敦賀に来た当初、早速利用している。出発を待つ待合室や屋台のラーメン屋は独特の雰囲気があった。

就航当時は青函連絡船など本州と北海道を連絡する航路は飽和状態にあり、北海道と関西地方を結ぶバイパスルートとしても注目された。就航した船舶は輸送力重視のほか、冬の日本海特有の気象条件に対応するため比較的大型のフェリーであったが、客室は3等級のみであるなど、旅客よりも貨物輸送を重視していた。それでも私はよかったが、ここからの進化は速かった。

転機は、1984年の「フェリーらいらっく」就航だったと記憶する。デッキ層を増やし旅客設備の充実、さらに1996年、速力を大幅に向上させた「すずらん」「すいせん」が就航し、敦賀-小樽航路の所要時間は約7時間半短縮した約21時間となった。

青函トンネル開業による鉄道貨物のスピードアップとの競争だ。特に生鮮食料品や生乳などの輸送にも競争力が強化が、今日の強みとなっている。それと新造船「すずらん」「すいせん」は船旅の新たな楽しみを与えるのではないか。

これは余談だが、敦賀港の旧港の川崎岸壁で「敦賀港カッターレース」を15日、開催する。これまでの海洋少年団の運営主体を有志による実行委員会での運営で新たなスタートを切る。敦賀港の夏の風物詩のカッターレースにご協力を!
【2012/06/24】 | ページトップ↑
自転車操業の野田政権と原子力政策、さらに敦賀の将来…
Date:2012-06-23(Sat)

「自転車操業」という言葉がある。英語ではこの言葉がない。英訳を辞書で調べると「precarious day-to-day management」。どうもイメージがわかない。ペダルを踏み続けなければ倒れてしまう自転車にはぴったりとイメージが合う。自転車好きの私もときたま使う言葉だ。

欧米に比べて日本では自転車には貧しいイメージがあるのか、この言葉も手伝っているのではないか。だが、うまい例えではある。言い換える表現が思いつかない。まさに自転車操業の日本の財政状況だ。地方で管理する国民健康保険財政もその一例だ。

先月の衆議院本会議でも、財政運営と社会保障を、野田首相は「自転車操業のような状況をこれ以上続けてはいけない」と答えていた。

野田政権自体が、小沢元代表の造反で、自転車操業状態。まさに政治は一寸先は闇。新進党の代表時代、東京で直接、ある会議で挨拶を聞いたことがある。警備の多さも驚きだったが、オーラというか、カリスマ的イメージをもった。かつて「壊し屋」と言われただけに、どうなるのか。

ところで、新たに成立した原子力規制委員会設置法と、改正原子力基本法のもと、一昨日、原子力発電所の使用済み核燃料を再処理して使う「核燃料サイクル」政策について、内閣府の原子力委員会が、見直しの選択肢を提示された。

選択肢は、2030年の原発比率を、0%、15%、20~25%に分け、それぞれの場合について使用済み核燃料の扱いを示した。

敦賀の将来を考え、日本にとっても現実的なのは、今後も原子力発電を利用する選択肢である。この場合、核燃料サイクルも継続すると判断しており、これまでの原子力政策を踏まえた妥当な内容と私は思う。

再処理と再処理しない分を地中に埋めるなど直接処分するのが適切とした案は、今の現状を考えれば妥当だろう。

敦賀の高速増殖炉「もんじゅ」も、10年、5年と年限をきっての研究が示されているがやむ得まい。これも敦賀にとって妥当な案である。

自転車操業的な政権運営が続く野田政権、大飯再稼動の記者会見で示した「国民の生活を守る」と、必要な原子力発電と言い切っただけに、エネルギー・環境会議で妥当な判断を8月に示してもらいたい。これに敦賀の将来も大きく関わっている。
【2012/06/23】 | ページトップ↑
敦賀スタンダードキャリキュラムと崇徳上皇
Date:2012-06-22(Fri)

一昨日の一般質問で敦賀市教育委員会が独自の学習内容を織り込んだ「敦賀スタンダードカリキュラム」が話題となった。


奥の細道の松尾芭蕉、「命のビザ」の杉原千畝、フランス文学の桑原武夫など郷土に貢献した人物を取り上げている。

福井新聞の論説で「過去を学び、現在を見つめて、未来へと継承していく。歴史や文化を大事にすることが、ふるさとを愛する心を育て、かけがえのない財産として誇りを持ち続ける原動力となる。」と述べ、評価している。

教育委員会は小学生、中学生の課外授業で「人道の港ムゼウム」を実践している。ヒットラーや戦争、ホロコーストの人道をテーマにするだけに、子供たちに紙芝居などボランティアで説明すると、どう印象に残るだろうと、不安にもなる。逆にその複雑さが子供心に残るかもしれない。

私は小学生の頃、故郷の香川で小さな副読本と遠足で教育というのか、紹介されたのが、崇徳上皇。四国香川に島流しにあった崇徳上皇の悲運が子供心にそして、今も妙に残っている。

日本史上有数の怨霊として取り上げられることの多かった崇徳上皇。久方ぶりのスポットを当てたのはNHKの大河ドラマ「平清盛」だが、こちらは視聴率がもう一つ振るわないようだが、私には上皇の悲運と故郷を重ねると興味倍増となる。

いくら低視聴率でもテレビの力はすごい。香川県坂出市が企画したバスツアー「悲運の帝崇徳上皇の足跡を追う」が盛況のようだ。

島流しの罪で幽閉され上皇の仮御所の雲井御所跡やお墓である白峯御陵など、市内に点在するゆかりの地を巡るもの。地元小学生らの懸命なガイドぶりも好評といい、12月までの参加予約はすでに満杯とか。地元小学生を巻き込んだ観光と教育効果が話題とか。

テレビドラマの人気の低調理由を推察するに、保元の乱を描いた回では、出自に陰のある清盛と崇徳院をはじめ、天皇家も公家も武士もそれぞれ肉親同士が争った。過去の大河作品と比べて、親子が敵味方になるなど、区別が付きにくく、わかりにくい。

人間関係の複雑さや人種、さらには政治とも関わるだけに奥深さの裏返しでもある。「命のビザ」の杉原千畝の人道の道も奥が深い。複雑さも教育として必要にも思う。

政権与党、民主党はいよいよ分裂の瀬戸際へと近づいている。政治は一寸先が闇。今後どうなるのか。これも複雑怪奇だ。身近であれば、夫婦関係などもひとそれぞれだ。国会も地方議会もある面では複雑になり一筋縄でいかないことが多い。まさに人間世界だ。複雑に考えるのはよそう。「敦賀スタンダードカリキュラム」はいい。
【2012/06/22】 | ページトップ↑
大飯再稼動をバネにひとつひとつ課題を乗り越えていく…。あせることはない。
Date:2012-06-21(Thr)

昨日で議会の一般質問が終わった。議会放映を議会ごと観て下さるお年寄りのがいる。ありがたいことだ。

「各議員から出される質問は、それぞれの立場で訴えるだけに、ざくっと敦賀の課題を知ることができる」と語り、「敦賀の方向性が見えてくる。あせることはない」と眼力も鋭い。

ときとして、「なぜ、中断したのか」とか、「なぜ、開会されない」と疑問を投げかけてくれる。テレビでは伝わらない事情があるだけに、丁寧に答えるようにしている。私としては、こと細かくブログで書くべきことではないと思っている。

ところで、福井県の6月定例県議会が開会した。福井新聞を参考にしながら書く。提案理由の説明で西川知事は、「(エネルギー政策は)国民生活の安定と発展、国家の安全保障など国の行く末を左右する重要事項」と語り、「将来の原発の位置付けは、県全体の経済や雇用、県民の暮らしに大きく影響する」と率直に語り、

さらに、「今後、国が示すエネルギー政策の方向性を十分見極めながら、長期的な視点に立ち、影響や今後の基本的方向などを幅広く議論したい」と、国が8月をめどに方針を示す中長期のエネルギー政策を意識して冷静に述べている。

3・11以降、国の原子力政策がぶれる中で、西川知事が冷静に時間をかけて、関西電力大飯3、4号機の再稼働に同意する手法は、大いに評価でき、国へも一定の影響力を示した功績は大きいと思う。

時間はかかるが、高速増殖炉もんじゅ、敦賀1,2号の再稼動問題にあたっても、ひとつひとつ課題を丁寧に乗り越えていくことが知事の手法をみても、今は大事だと思っている。

国会でも「原子力規制委員会」の法案が成立した。大飯の再稼動決断に続いて原子力規制庁設立の懸案もひとつ進んだ。まだ不透明だが、いい方向に進み始めているようにも感じる。

また、今日にも通常国会が大幅に延長されることになりそうだ。民主党は手順を踏んで法案の了承に進んでいる。国の方向性が示された民自公3党による合意は重いと、私は思っている。一体改革関連法案の修正協議を通じて、民自公3党間では、協調機運が高まった。一寸先は闇だが、ひとつの流れが出来上がったようにも感じる。

西川知事に戻すが、原子力発電と40年以上真摯に向き合い国や事業者任せにせず県自らが安全監視に努めてきた経緯を説明し、「福井県のみならず、消費地の安全を守るための努力でもあった」と述べたことも、その経験裏打ちされたものを率直に語っている。この背景が大飯再稼動への動きともなったのではないか。

一方で、府県をまたぐ広域的な防災体制の強化などの課題も忘れていない。福島の事故はあまりにも大きく、敦賀にもその課題と影響を与えた。県知事、市長を先頭にひとつひとつ、現実の影響を考えながら課題を乗り越えるしかない。
【2012/06/21】 | ページトップ↑
福祉事業としてのコミュティバス運行
Date:2012-06-20(Wed)

今日で議会の一般質問を終える。昨日も質問項目にコミュニティバスが取り上げられた。敦賀市もほぼ市内全域をカバーしている。時刻や本数、ルートを改善して二年目になる。

今や費用対効果を考えると採算は合わない。敦賀市でも年間約一億円の一般会計からの持ち出しとなっている。民間バス路線の赤字路線補助から「生活の足」を確保する福祉事業としてのコミュニティバスとなって久しい。

先日も乗車人数と経営面でのご意見をいただいた。利用効率を高める努力はこれからも必要だが、赤字経営を大上段に構えるよりも、これも高齢化が進む中での福祉事業ととらえることが大事ではないか。

昨日も、小回りの効くデマンド事業との併用の要望が出されたが、ここまで進むと予算面も厳しくなる。集落で電話をかけ乗り合わせて、タクシーで病院やスーパーに行く事業。お年寄りの買い物袋を運転手が玄関先まで運ぶこともある。きめ細かいサービスを利点として全国的に広がった。

コミュニティバスを選択しない市町村の地域住民の「生活の足」として定着しつつあるが、意外に全国的に利用数や予算面で苦慮している。昨日も答弁でもあったが、乗り合わせるなど利用が難しいらしい。地域に支持されてこその公共交通機関だ。

敦賀市は今後も、コミュティバスで市民の足、生活の足を確保することが大事であろう。昨日もコミュティバスの愛発、東郷路線の乗車人数と本数が議論なったが、改善を繰り返しての時間と本数の運行だ。地域の高齢化や人口減少が進むだけになくてはならない路線であることは確かだ。

この先にも、人口減少が進む中でバス利用者をいかに効率的に確保するか、時刻や本数、利用者に喜ばれる事業として、大きな課題が待ち構えていることは確かだ。

西浦、東浦、東郷、愛発など高齢化に加え、お年寄りの一人世帯も増え、病院の通院など、コミュティバスだけでは対応できない課題もある。地域独自のきめ細かいも必要になる。高齢者の福祉は国民健康保険、介護保険では対応できない課題も地方都市には加わる。
【2012/06/20】 | ページトップ↑
ボールコントロール、ボディバランス、ブレインの3B
Date:2012-06-19(Tue)

厳しい内容だった。力の差だ。スウェーデンでのサッカーの日本女子代表こと、なでしこジャパンは米国代表と対戦、日本は1―4で敗れた。残念だが、流れを観てても正直、今の日本の実力だろう。これを打ち砕くことができるのがサッカーの魅力でもある。

一昨日の総合体育館の3B体操のボール、ベル、ベルダーではないが、サッカー選手の要素として、3Bがある。3BのひとつのBはボールコントロール。ふたつはボディーバランス。三つ目が難しいが、これが面白い。ブレインだ。スピードでもなければ、パワーでもない。頭脳だ。先の世界一は、パワーをブレイン(頭脳)で勝ち取ったと解説した人がいた。

ゲームの流れ、相手の動きを読み、冷静に判断する能力と置き換えていい。ブレインをクレバー(賢い)という言い方をサッカーではよくするらしい。体格で劣るなでしこジャパンも勝てると手本を前回、やってのけた。

ここまで書き進めたのも、地方自治体の運営もサッカーと共通すると最近、感じるのだ。最初のボールコントロールは財政運営や市政運営と言ってもいい。二つ目のボディバランスは、サッカーでは、敵からの衝撃を受けたり、走ったり、止まったりしても安定した姿勢を取り、ボールコントロールする土台に相当する。私は自治体の組織、体制と思っている。

最後のブレイン(頭脳)は、政策であったり、市政方針であったり、その時代、流れを見抜く判断力、決断力でもある。国家の運営も同じだ。この決断ができない先送りが今の財政運営になっているとも過言ではない。

敦賀市の運営も国の政策、原子力と歩んで40年、このバランスやブレインに
意識することもなかったが、難しい時代だからこそ、この組織や体制、さらには、政策や決断力が大事となるのではないか。

ところで、福井県は昨日、2012年度6月補正予算案を発表した。原発の運転停止による経済、雇用の悪化懸念を受けた緊急対策として、嶺南6市町で新たに100人分の雇用を創出するほか、中小企業向けの制度融資の要件を緩和する。

これも状況に応じての決断力、政策であり、サッカーのブレインに値する。

冒頭のサッカーに戻すが、近年、ストリートサッカーが見直されているのも、自ら工夫する癖を自然と身に付けるからだとか。日本も、地方自治体も窮地に弱いのが実態ではないか。そこに判断力や決断力が要求され、日頃の訓練も大事だということではないか。議会も「会議が踊る」では、ダメなことはいうまでもない。

【2012/06/19】 | ページトップ↑
臨時の召集訓練、3B体操、柵を越えての釣り人…
Date:2012-0-06-18(Mon)

昨日は小雨の早朝から始まった。西地区の運動会は23日に延期が決定。フリーな時間ができた。朝7時過ぎ散歩から始めた。松原から西小学校、川崎岸壁、旧市街地を選択した。西小学校の新しい校舎とグランド、人影はなく、一昨日、振り続いた雨で水溜まりが残る。中止もやも得ない。

気比の松原に行く途中、市役所を横切る。いつもながら少年サッカーを見送る親の一行に加え、午前7時というのに、庁舎に急ぎ足でむかう職員、庁舎各階に電気がついている。朝早くから、何事が起こったか。

災害時の臨時の召集訓練とか。昨年は10月に行われている。午前6時に連絡網から午前7時集合が伝えられ、役所に集合する。

集合できなかったときは、理由をつけて上司に報告する。見えないところでの公務員の仕事でもある。日曜でゆっくりと過ごしたい職員もあろうと、思いながらも、災害時、神戸市で、福井市で、陸前高田市で、それぞれ献身的に働く市の職員を目にしてきただけに、日頃の訓練の大事さと苦労も実感できる。

昼は、総合運動公園で開催された3B体操協会の敦賀市での10周年を祝う関西地区の大会。二日に渡る泊まりがけの大会だ。1000人を越える中高年女性を中心というより、体育館館内は女性であふれている感覚だ。

「3B体操」とは、ボール、ベル、ベルターの用具を運動の助けとして使用しながら、全ての動きを音楽に合わせて集団で行う健康体操である。音楽もAKBもあれば、都はるみの演歌もある。0歳から100歳までを合言葉にするが、中高年にはもってこいの体操である。動かすというより動かされると言った感覚だ。

敦賀市内では、各公民館、男女共同参画センター、渓山荘など老人ホームと毎週教室を開催している。男女共同参画センター長も来賓で招かれていたが、冗談で私は「中高年を過ぎると男性への不平等が生じている」と言わせるほど女性が運営から体操まで生き生きとした姿がみられた。見られたというより「女性パワーに圧倒された」という言葉が正直なところだ。

1000人を超える大会の宿泊は敦賀では厳しいものがあるが、大阪から来られた女性は「旅の印象を決定的に左右するのは、食べ物でも景色でもなく、その土地で出会った人なんです。旅先で受けた親切は深く楽しくいつまでも心に残るです。敦賀の人はいいですね」と、半分ヨイショもあろうが、実感がこもっていた。

夕方は、雲の合間からお日様が顔をのぞかせた。自転車を西浦の立石と走らせた。ほぼ往復40キロ、ゆっくりとしたアップダウン。立石岸壁には名古屋、岐阜、滋賀ナンバーの車が並ぶ。岸壁の柵を超えての釣り人も数人。顔見知り多い地区だけに世間話もできる。ここにも敦賀のおおらかさがある。



【2012/06/18】 | ページトップ↑
大飯、来月再稼動に動く…次にどうつなげるか。
Date:2012-06-17(Sun)

その年の10大ニュースに入るような大事件や重大ニュースが、ここ一日、二日続いた。オウム真理教事件で17年も逃走中だった最後の男が逮捕された。社会保障と税の一体改革の修正協議が合意した。富大病院では幼児の脳死判定による臓器移植が始まった。

そして、昨日の大飯3,4号再稼動決定だ。再稼動問題は国論を二分しただけにこれも大きい。

オウム事件は過去の問題である。消費税増税や幼児の臓器移植問題は命と暮らしに関わる未来の話だ。原子力発電は過去と未来の話だ。

過去が未来を押しのけて騒がれるところにオウム事件の特異性がある。狂信的なテロ集団が豊かな社会に与えた衝撃の意味を問い続けたい。

原子力発電は、福島の事故を決して忘れてはいけないが、一方で未来の安全保障、地球環境問題と、安全最優先と再稼動とは、重要な節点だ。

ところで、オウムを知らない若者が増えている。中高年にも事件の風化が進んでいる。歳月の長さからそれも無理はない。

東京での勤務中、オウム事件に遭遇した。私はJR通勤だったからことなきを得たが、異常な光景は映像とけたたましいサイレン音の救急車で覚えている。だが、教団信奉者は敦賀にいたと聞くが、全国組織は今もある。信じ込んだら何をするか分からない人間の弱さと集団の凶暴さを忘れてはいけない。

関西電力大飯3、4号機再稼働を、野田首相は知事に対し「福井県の決断に深く感謝したい」と述べた。先に準備を始める3号機は7月上旬にもフル稼働に達する見通し

5月5日に国内の商業用原発全50基が停止した「稼働原発ゼロ」は終わることになる。

西川知事は「国民の全てが原発に対し、さまざまな不安な気持ちを持っているのは事実。しかし、それ以上に真剣に悩み、考えているのは立地地域の住民」との前置きは重い。

その上で①稼働に対する国民の理解②安全性向上の技術的、社会的研究と人材育成③使用済み核燃料の中間貯蔵施設の対策強化④日本海側の地震、津波調査の強化―など8項目を要請。エネルギー政策の現実的な議論を国がリードすることや、国策として始めた原発を国策として廃炉する場合には特別立法などにより地元を支援するよう求めたことなど、どれも敦賀と直接関連する事項だ。

 
2基ともフル稼働に達するには6週間程度かかるため、7月2日からの節電期間には間に合わない。梅雨明け後の電力需要の急増や、火力発電所のトラブルに備え、計画停電の準備は続ける。当然、敦賀の石炭火力はフル稼動だ。

再稼働の前提となるテストの1次評価の手続きが進んでいる四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)も再稼働時期が見通せないままだが、嶺南の高浜、大飯、美浜、敦賀とまだまだ道のりは長い。
【2012/06/17】 | ページトップ↑
防犯カメラの監視社会と社会保障(交通事故死亡者減少と自殺者3万人)
Date:2012-06-16(Sat)

地下鉄サリン事件の殺人容疑などで特別手配中のオウム真理教元信者高橋克也容疑者がつかまった。

昨日の民主、自民、公明党の三党合意より大きく民放は扱う。テレビ報道の中心は映像だが、いまや防犯カメラは至る所にある。都会であれば、バスの乗降口、駅のホーム、通勤電車などなど。街中を歩いていても、店の入り口からレンズが通りをにらんでいる。

敦賀でも、銀行のATMは、もちろん、コンビニ、スーパーなど、毎日、どこかでそして恐らく平均すると一回は、自分の姿が録画されるかもしれない。なかでもコンビニの天井に設置されたカメラのレジでやりとりされる紙幣の番号まで識別できるほどカメラの高性能化は進んでいるとか。かつて中央町のコンビニを襲った犯人もそうだった。

事件事故の捜査で大いに役立っているのは間違いない。川崎市内の信用金庫で現金を引き出し、ショッピングセンターでキャリーバッグを買い、タクシーに乗り…。防犯カメラの映像が警察から矢継ぎ早に公開された。本当に驚くべき包囲網だ。

ふと思うのだが、1万人を超えていた交通事故死亡者は減るが、自殺者が3万人も続く社会がこの防犯カメラにあるとも感じた。監視は進むが、それだけ社会が荒む構図を感じる。

ところで、もうひとつの重大ニュース。民主、自民、公明3党が、一体改革関連法案の修正協議で合意。社会保障分野に関する各党の主張に隔たりがあり、交渉は難航したが、各党が譲り合い、合意を形成したことは高く評価できる。これを「決められる政治」に転じる貴重な一歩としてもらいたいと私は思う。

地方は、医療、介護を直接、管理する運営体として、国民健康保険財政、介護保険財政、後期高齢者保険財政と、どれも社会保障制度を維持する財政が保険料では限界に近い。

一体改革は、どの党が政権を取っても取り組まざるを得ない中長期的な重要課題である。ただ、社会保障改革の結論が先送りされたことを、単純に「増税先行」と批判するのは正しくないと思う。

確かに増税の実施は、庶民にとっては大問題だ。ただ、増税の実施も再来年4月だ。1週間の修正協議で強引に結論を出すのと比べて、1年間かけて国民会議で議論し、より良い政策をまとめることのほうが賢明であり、難しいだけにより良いものとなると期待したい。また、解散総選挙の政局がらみだけに、私もこの政局を疑心暗鬼にみていて、複雑な思いだ。

冒頭に戻すが、防犯カメラの監視社会、一方で、高齢者、障害者、病気の方など、弱者を守る社会保障制度の議論。交通事故死亡者減少と自殺者3万人を越える社会の荒んだ構図、難しいがそこに、社会保障を現実的にいかに維持するか、政治の重要性があるように感じた一日だった。


【2012/06/16】 | ページトップ↑
決める政治「再稼動問題」「社会保障と税」
Date:2012-06-15(Fri)

時岡町長は町として再稼働に同意すると報告し、県議会も西川知事一任と全員協議会で決まった。西川知事は本日午後、関電の八木誠社長に、事故が起きた際に地元や政府と情報共有することなどを要望する。明日にも政府に地元同意を伝えるとか。ここ数日の動きは速かった。決める政治の結果だ。

ところで、決められない政治で日本も地方も構造的問題となって苦労している。地方政治からみていて、例えば、国民健康保険、介護保険の限界がみえてくる。敦賀市の財政でもこの二つの保険の値上げされ、下がるどころか、将来も上がることが予想されることだ。日本社会の構造的問題が潜在化し、それが少子高齢化の典型である地方の限界集落など、解決することが難しい現実に直面していることにある。

民主、自民、公明の3党は、日本の社会保障と税制を再建するという大局には、私は賛成である。

各種データは正直だ。2012年版「子ども・若者白書」。就労に関する不安の調査では、収入や老後の年金に不安を抱く若者が最も多く80%を超えていた。

自殺者は3万人を超え、交通事故死亡者減少のように下がる気配がない。社会の病巣があぶり出される。ユニセフの報告書。日本の子どもの貧困率は14・9%で、先進35カ国のうち悪い方から9番目。バブル時期は、経済優先で決して良いとは思わないが、目標があり、日本がいきいきとしていたように思う。

もうひとつ、厚労省の人口動態統計。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率は1・39と横ばい。同調査では、第1子出生時の母親の平均年齢も30歳を超え、晩産化が進んだと指摘している。敦賀市でも1・5を確保するのがやっとだ。子育て支援は、今議会でも粟野の子育て支援センター設置で増額補正が計上されている。

厳しい雇用情勢や低賃金で将来に希望を持てない若者たちが、子育て支援が貧困な社会で結婚や出産をためらう姿を、見事なまでに映し出してはいまいか。 

少子高齢化に伴って歪みの目立つ社会保障制度を持続可能なものにする。約1000兆円もの借金を抱える国家財政を健全化する。一体改革は、日本の将来を大きく左右する重要課題である。

民主、自民両党の実務者は15日未明、社会保障と税の一体改革関連法案の修正協議で、関連7法案とは別に自民党が成立を求める「社会保障制度改革基本法案」の修正で合意した。両党間で大きな争点はなくなり、野田首相が期限とした15日に実務者レベルで決着する見通し。民主党内調整で異論が出る可能性はある。首相が21日の国会会期末までに衆院採決できるかが焦点。

民主党の主張する最低保障年金制度の創設や後期高齢者医療制度の廃止、低所得者への年金加算、子育て支援策などに自民党が反対していた。

自民党も、「民主党はマニフェストを撤回し、自民党案を丸のみせよ」という強硬姿勢一辺倒ではいけない。民主党のマニフェストに問題が多いのは事実だが、今の局面は、批判だけでなく、歩み寄りがあった。決める政治が実った。

最低保障年金や後期高齢者医療制度の部分は、自民党の提案する国民会議の議論に委ねるなどの妥協を図るのが現実的であったことも確かだ。


「原子力発電の再稼動問題」も「社会保障と税の一体改革」も、決める政治の重要さを再認識した。先送りは、地方にとっても決して決してよくないと思う。


 
【2012/06/15】 | ページトップ↑
前向きにとらえたい新幹線、再稼動問題、40年規制問題
Date:2012-06-14(Thr)

延び延びになっていた北陸新幹線の敦賀までの認可着工が、ほぼ目前に迫っているとみたい。市民の間には新幹線には疑問の声も多く、関心も今ひとつだが、私は利点も多いと思っている。

新幹線が全面開通した九州の鹿児島、熊本が盛り上がっている。熊本の友人から、その盛り上がりがメールで伝えられた。昨年の新幹線開業に続いてこの春、政令指定都市になった。人口73万人。中心の歓楽街は、平日でも深夜までにぎわっているとか。

観光のシンボル中心「熊本城」を中心に、東日本大震災原で減った中国、台湾からの観光客が戻っている。国内のPRも旅行社を通じて盛んに行われているとか。終着の鹿児島も同様とか。

新幹線開通が迫る富山、金沢も路線価など福井との格差をつけながら、観光など盛り上げる戦略も図られるだろう。

人口減少、少子高齢化で悩む地方都市で新幹線など高速交通網の設置はデメリットも多いが、利点も大きい。敦賀までの認可着工を国の原子力政策で閉塞感がみられる敦賀市の新たな目標と私は前向きに捉えたい。

ところで、大飯の再稼動問題が本日14日、福井県議会の全員協議会へと進む。昨日は県議会最大会派の自民党県政会は再稼働を事実上容認する方針を固め、最終判断は西川知事に委ねる見通しとか。民意を代表する議会の判断は大飯町会もそうだが、その決断は重い。

一方、国の原子力政策も昨日、前向きに動き出した。民主、自民、公明3党は政府の原子力規制関連法案の修正協議を行い、原子力発電所の運転を原則40年に制限して廃炉とする政府方針に関し、見直しの規定を置くことで合意した。

新たな原子力規制組織として創設する「原子力規制委員会」が、原発の運転期間を再検討する。3党合意では、原発の運転期間について、原則40年、さらに最長20年の延長を認める政府案の規定を残した。そのうえで、規制委の発足後、速やかに見直すとした規定を法案の付則に明記することにした。この嶺南、敦賀市にとっての40年制限はあまりにも重かった。立地地域の雇用や生活にも影響する制限だっただけに、見直しは妥当と思う。

北陸新幹線認可着工、再稼動問題、40年規制といずれも敦賀市にとって大きな課題だけに、昨日と最近の動きはいい方向に動き出していることは確かだ。
【2012/06/14】 | ページトップ↑
久しぶりの一般質問
Date:2012-06-13(Wed)

今日の出来事を調べると、私の故郷の香川県で唯一総理大臣、大平正芳元首相の32年前の昨日12日が命日。あだ名は「鈍牛」。「あーうー」としゃべり始める。のっそりとした地味な風貌で、派手な言動を良しとしない。地元でも未だに人気者で、父が「あの笑顔、愛嬌がいいんだよ」と語っていた。あだ名が「どじょう」の野田首相と共通点も多いが、愛嬌があるか、最近はしかめ面が多い。

32年前、自民党内の思いもよらぬ内閣不信任決議を受けた衆参同日選の公示日に倒れたまま、ついに還らなかった。身内が一枚岩でない民主党の事情は、あの時の自民党と重なる。死後、一枚岩になった自民党は大勝。政治の世界だけではないが、一瞬先は本当にわからない。

民主、自民と違いはあるが、党内環境は、同じだが、国の台所事情は様変わりした。国会の会期末が迫る中、議論と行動に「鈍牛」の「のろのろ」は許されない環境。決める政治を願いたいが、32年前を考えると政治の世界はわからない。

前置きが長くなった。解散のない任期4年の地方政治はじっくりいきたい。今日は一般質問の締め切り日。これまで副議長の立場で一般質問は、できるものの、議会の慣例でひかえていた。久しぶりの一般質問だ。この一年、原子力政策の不透明な中、原子力発電所の長期停止に伴う影響、関係事業そのもののに限らず、雇用も含め裾野のが広いだけに、巷の影響も大きく、将来の不安の声も数多く私に寄せられた。このことも含め進みつつある新幹線問題や中心市街地活性化基本計画などを総合的に取り上げたいと思っている。

内容は、以下の通り。
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市内経済の活性化と中心市街地活性化基本計画について

①市内経済の活性化と維持

福島の事故の影響を受け、国のエネルギー政策こと、原子力政策に対する市長の姿勢は全原協の会長としても、40年を超える原子力発電とともに歩んだ自治体として長として大きく評価するものであります。

しかしながら、大飯原子力発電所の再稼動問題が一歩、踏み出したとはいえ、国の原子力政策は、未だ不透明な中、市の財政運営はもとより、市内の景気にも影を色こく影を落としています。

長期停止で、直接影響を受ける原子力関連の中小事業者、民宿、ホテル、飲食店、ガソリン、タクシーなどサービス業などの悲鳴は聞こえ、さらに長期化が進むと市の経済や市民生活にも影響するもの予想されるます。

長期化の期間が不透明だけに、声高に言う必要もありませんが、逆にいえば、影響が大きいだけに、将来を予想して政策を考える姿勢も重要と考えます。このことに関する当面の対策と、6月議会に示された緊急経済対策は、評価をしたいと存じます。

市内の経済の活性化と維持について、また、場合によっては長期的な対応も必要と存じますが、市長としてのご所見をお伺い致します。

②北陸新幹線認可着工後の取り組み方

次に、北陸新幹線の認可着工が予想されるなか、完成は予定で、14年後ですが、閉塞感が漂う敦賀市にあって、2年後に完成する舞鶴若狭自動車道とあいまって、交通の要衝として発展した街に経過を考えても、将来の敦賀のまちづくりの目標ができることになるます。

新幹線が着工された地域は、メリット、デメリットと影響は大きなものがありました。北陸新幹線の敦賀までの認可着工後になれば、14年後と長期ではありますが、新たなまちづくりの目標ができるなど、工事期間中もメリットを大きく引き出す重要な事業と考えます。市長として、今後の取り組み方と体制を伺い致します。次に、具体的には、新幹線をまちづくりの新たな北陸トンネルの着工要請など、市内経済の活性化としても、市長としてどのようにお考えか、ご所見をお伺い致します。

③中心市街地活性化基本計画

次に、このような厳しい中にあっても敦賀市の重要なプロジェクトである重要なでも敦賀市の中心市街地活性化基本計画が、苦悩しながらも進行を続けていくことは、重要なことと存じます。

具体的には、にぎわい拠点に位置つけているJR敦賀駅前、気比神宮前、船だまり地区は、それぞれに事業化が進み、長期的視点と位置づけられていた金ヶ崎緑地周辺の整備構想案が関係者のご尽力によりまとまり、市長に提出され、中心市街地活性化基本計画のほぼ概要が出そろったと言えます。

ここで、そぜぞれの課題について、お伺い致します。

ひとつには、金ヶ崎緑地事業の整備構想案に関する市長のご認識と受け止め方であります。整備構想案は、整備終了まで18年間と長期を考え、第一段階では、赤レンガ倉庫やランプ小屋の活用を2020年までと期間を区切っての計画が示されております。

また、赤レンガ倉庫については国や県で財源のめどが見え始め、耐震化のほか、活用にむけた内部の改装費用も工面できる可能性があることから、市では年度内に整備計画に着手し、早ければ来年度から整備着手を目指すと報じられ、市長からは「保存の観点から、耐震化の優先順位は高い」とすることに、利用方法など明確なものがあるのか、財政面と優先度をどのようにお考えか、をお伺い致します。

二つには、博物館通り整備と船だまり事業であります。景観整備の電線地中化と道路高質化、さらには今議会に上程された博物館通り町屋再生事業ですが、敦賀酒造の課題解決が中断するなか、ハード面ばかりが進み、ソフト面の展望が未だみえてきません。今後の進め方も含め市長のご所見をお伺い致します。

三つは、国道8号線空間形成事業の2車線化がこれも報道で公表されましたが、平成24年度設計、25年度から工事とありますが、市として空間利用方法など、国とどう話し合いを進め、活性化に結び付けようとしているのかをお伺い致します。

気比神宮前の景観形成事業がありますが、神楽商店街からアクアトムまでの動線と観光バス駐車整備など、にぎわい創出と商店街活性化にとって最後のチャンスと思いますがどのようにお考えか、国道8号のニ車線化の関係などあれば、お考えをお伺い致します。

駐車場問題では、商工会議所の耐震化問題も漏れ聞え、駅前Aゾーン移転も合わせ、将来構想を多面的にとらえるべきと存じますが、市長のお考えはお伺い致します。

四つは、JR敦賀駅周辺についてであります。駅前広場の工事概要が公表され、特別委員会でも議論にされていますが、駅西土地活用事業、いわゆるAゾーンの進め方であります。

国の動向や財政面と慎重な構えであることがこれまでも示されています。また、男女共同参画センターやハートフルスクールの耐震化問題市役所庁舎の耐震問題や活用策、さらには駅前のにぎわい創出と、駅前周辺整備で、その重要さに異論はありませんが、市庁舎の耐震化問題による一部機能移転なども考え合わせ、これも多面的、横断的な議論が必要と考えます。今後の進め方について、市長のご所見をあらためてお伺い致します。

④活性化にむけて進め方

最後に、中心市街地活性化基本計画や北陸新幹線問題の進め方は、国の原子力政策が不透明な中、一昨年年度策定された第6次総合計画の前提条件とも密接に関係しております。

これまでにない財政運営の厳しさが伴うだけに、昨年度策定された中期財政計画と事業のさらなるブラシアップ、平たくいえば、各部各課の横断的な多面的な政策議論や意思決定のプロセスが、重要となります。

今後の縦割り的な部局制や政策推進チームだけでは、対応は難しいと存じますが、最後に、今後の進め方や体制について市長のご所見をお伺い致します。

【2012/06/13】 | ページトップ↑
補正予算に潜む敦賀の重要なテーマ
Date:2012-06-12(Tue)

6月議会が始まった。議会が開始早々、副議長辞職の許可を議長に願い出た。理由は一身上の都合。

ただ、私は「議長」職は、議員の支持を受ける限り議会のリーダーとして、議会の顔として、できるだけ長くやるべきであり、慣例として1年交代はすべきではなく、少なくとも2年はすべきと思う。

逆に議長を補佐すべき「副議長」は一年での交代が慣例として、議会の調和からも妥当だと思う。その意味で堂前議長の2年目の続投は妥当であり、ここ数年、続いた議長・副議長1年交代とは違った動きとなったと思っている。

地方議会は議長問題でよくもめるが、敦賀市議会も13年ほど前、議長問題でもめにもめた経緯がある。まさに市民不在の場となる。当たり前のことだが、議会はあくまで議論の場であり、役職を取り合う場ではないと、私は肝に銘じている。

ところで6月議会の上程された補正予算案。昨年12月議会で議論が伯仲した看護大学ほどの案件はなく、予算額も少ないが、よーく読み進めると敦賀市の将来像と苦悩が読み取れることがある。

一つは、北陸新幹線敦賀駅停車実現等期成同盟会負担金の増額補正。今月の認可が予想されるなか、認可着工後の広報活動を行うためとの増額60万円。報道で伝えられる完成は14年後だが、閉塞感が漂う敦賀市にあって、2年後に完成する舞鶴若狭自動車道とあいまって、交通の要衝として発展した街に経過を考えても、将来の敦賀のまちづくりの目標ができることになる。

ただ、新幹線のメリット、デメリットは大きいだけに、今後のあり方論は議会の大きなテーマになることは確かだ。

二つは、防災計画策定事業費。東日本大震災を受けての見直しだが、福島の事故対応とともに敦賀市の大きなテーマである。

三つは、子ども発達支援センター整備事業、こどもの国施設整備事業、子育て支援事業と、福祉と子育てをより充実させようとの補正額だ。これも高齢者福祉として同様、より充実させようとのするが、負担も大きくなるのテーマとなる。

私が注目するのは、「こどもの国」施設整備だ。昭和55年に開設され老朽化が進んでいた中での施設改修の実施計画の予算だ。福祉でいえば、市民福祉会館に耐震化と老朽化も進む。こどもの国、市民福祉会館は、7万人規模の人口では、存在すら難しいが、原子力発電とともに歩んだ敦賀市ならではの施設でもある。福祉施設と老朽化は厳しくなる予算の中での維持管理と運営をどうするか、これもテーマのひとつだ。

四つは、緊急経済対策借換資金貸付金及び利子等補給金、中小企業融資資金貸付金。原子力発電の長期停止に伴う市内の消費、売上の減少に苦しむ中小企業経営を考慮した緊急経済対策と言える。

長期停止で、原子力関連の中小事業者、民宿、ホテル、飲食店、ガソリン、タクシーなどサービス業などの悲鳴は聞こえてくるが、さらに長期化が進むと市の経済や市民生活にも影響するもの予想される。長期化の期間が不透明だけに、声高に言う必要もないが、逆にいえば、影響が大きいだけに、将来を予想して政策を考える姿勢も必要だ。これは、大きなテーマとなって欲しくないが、なりうる可能性もあり、重要なテーマであることには変わりない。

最後の五つは、金ヶ崎周辺整備構想想定等事業と博物館通り町屋再生事業費。本市の歴史的資源を活用しの観光事業で、短期、中期、長期の事業と受け止めている。しかし、厳しい予算の中でどう優先順位をつけるか、ただ単なる施設整備ではなく商業こと、儲かるという事業とどう重ねるか、敦賀市が行う事業でここが極めて弱かっただけに、将来の費用対効果も含め戦略が大事となる。

テーマがない議会との声も聞こえたが、補正予算にも額は少なくても、山積する敦賀市の重要な課題が潜んでいる。原子力政策の不透明中、財政の厳しさもある中での議会だ。

これまで福祉、教育、産業振興、道路や施設維持や、将来への投資とバランスよく、それなりの規模で行っていた予算配分も、優先順位や費用対効果はもちろんだが、安易な使い方は許されない時期を迎えたとみるべきだ。もっといえば、血税とも言える税金をどう有効に使うか、我慢すべきもの、削減すべきもの、投資すべきものも含め議論を重ねて総合的な長期的な視野が必要となる。
【2012/06/12】 | ページトップ↑
製造業、原子力にみる地殻変動と鈍る危機感
Date:2012-06-11(Mon)

昨日は気比の松原への散歩、松陵中学校の運動会、自転車を持って電車、バスを乗り継ぎ、自転車で杇木、大原、京都と緩やかな下りの約60キロの道のり。これくらいが丁度いい身体能力だ。夕方は京都先斗町のかつてよく行ったジャズ喫茶と久しぶりオフ。夜のサンダーバードも家族やカップルも多くいっぱいだ。いかに京都、大阪に向かうか、わが身の行動とも重ね合わせていた。

感じるのは、今津、杇木の商店街のシャッター化は加速度的だ。観光客もまばらだ。一方で京都の繁華街の人の多さ、都市化の流れを感じる。

松陵中学校、中央小学校と運動会に参加して感じるのはこの10年間をみても生徒の減少だ。マンションラッシュが続いた中央町、櫛川もそのピークを生徒数をみれば理解できる。少子高齢化が進む敦賀市も早晩、人口減少にむかうことは明らかだ。

ここにきて、東洋紡やパナソニックを中心とする製造業、原電や機構を中心とする原子力で支えられた敦賀の行く末を考える視点で全国と敦賀での地殻変動が起こっていること冷静に見ることも大事ではないか。

夜、NHKスペシャルの「トヨタ ピラミッド」を観た。震災、歴史的な円高、電力不足など、かつてない厳しい経営環境にさらされている国内の製造業。戦後、日本のもの作りを支え続けてきた、トヨタを頂点とする“ピラミッド型のサプライチェーン”にも大きな変化が起きている。

新興国の経済成長によって、生産の海外シフトが進む中、経営状態を改善したい下請けの部品メーカーの中には、海外進出に乗り出す企業が相次いでいるのだ。

日本経済を支えてきた製造業が試練に直面している。経済の血液ともいえる、再稼動問題で電力に供給不安が生じ、一方で円高が大幅に進んだ。円高メリットもあるが、敦賀の石炭火力の発電所はフル稼働も異常だ。日本の電力大半9割を火力発電になっている。全国で老朽化した火力発電が復活して電力確保が続いている。

他方、製造業の規模縮小は、日本社会が比較的収入の良い雇用機会を失うことにほかならない。世界が工場や拠点の誘致を競うなかで、現実に日本そのものが鈍いように感じる。

財政が厳しいからといって、雇用を生む企業の声に耳を傾けなければ、日本の拠点を閉めて丸ごと外に出て行く「根こそぎの空洞化」も始っているとも。このことが、地方の医療、介護にも影響し、人口減少にもつながっているようにも思う。

原子力発電を再生可能エネルギーでという考えは今の主流だ。だが、本当にいいのだろうか。再生エネの電気料金の高さと不安定さが、どう影響するか、考える余裕がないように感じる。野田首相の大飯の再稼動の記者会見にも「国民生活を守る」と言い切ったが、国民の評価も二分している。

敦賀の原子力の再稼動問題で地殻変動的な動きが裾野の雇用を支えるサービス業で起こっているとも感じる。人口減少だけに限らず、産業構造など敦賀市を取り巻く環境変化に二枚腰、三枚腰の姿勢で対応できる感覚を持ちたい。


【2012/06/11】 | ページトップ↑
助け合いと自立の議論
Date:2012-06-10(Sun)

昨日はプラザ萬象で青少年育成市民大会、越前市で岡田副総理の税と社会保障の一体改革の説明会、福井市で民主党県連常任幹事会、戻ってプラザ萬象である後援会の会議と続いた。

岡田副総理の説明会へ行く道中、会場を警察の警備があまりにも多いので、間違えて越前市福祉健康センター内にある市子育て総合センターを訪れてしまった。

実情は岡田氏は説明会後、子育て支援センターを訪れるため、子供も親も警察も岡田副総理の視察にむけて入念に打合わせと言うより1時間以上、どうなるのかと、気づかいながらの待機も大変だ。

説明会で岡田氏は「国の予算の半分は借金。子どもたちのことを考えても、借金を増やさない努力が必要」と強調していた。

青少年育成市民会議ではないが、子どもは未来の社会を背負っていく主役。しかし、彼らに託すべきこの国の在りようを考えていまう。中でも自殺者が14年連続で年間3万人を超えたという事実はどう考えたらよいのだろう。私は心配になる。政府が8日まとめた2012年版自殺対策白書。11年は前年に比べて4~6月期の自殺者が急増したという。学生・生徒の自殺が増えているというデータも気掛かりだ。

白書は大震災による経済情勢の悪化や社会不安の高まりが影響した可能性を指摘。「就職の失敗」を理由とした若年層の自殺も増えていることから、対策強化を訴えている。

新潟のトキの親鳥は田んぼに降り立った幼鳥に寄り添い、餌を取れるか見守っている様子がテレビで報道される。人の世も厳しいが、自ら命を絶つことは決してあってはならない。子供と同じとは言わないが、周囲の大人の見守りが必要だ。

他方、敦賀の自動車販売店をのぞくとエコカー補助金。軽自動車7万円、乗用車10万円と景気の底支えが理解できる。自転車でも電動アシスト付き自転車がよく売れるとか。脚力が弱ってきた高齢者が多くなって静かな人気とか。

子供にしろ、大人にしろ、景気にしろ、はたまた自転車にしろ、補助なしでも自力で進むことができない状況が多くなってきた。私は補助をけっして悪いとは思っていない。トキや子供は親が、景気は国や自治体が、自転車は電気がそれぞれに補助の役目を果たす。寄り添い助け合う仕組みと自立のバランスが大事と思っている。税と社会保障の一体改革の議論も助け合い自立のバランスの議論と、大事な議論だ。
【2012/06/10】 | ページトップ↑
野田首相は「再稼動すべき」と明言。強い決意表明と受け止めた。
Date:2012-06-09((Sat)

野田首相は「再稼動すべき」と明言。強い決意表明と受け止めた。

首相は記者会見で「原発は重要な電源だ」とも言葉も重い。「国民の生活を守るため再稼働すべきというのが私の判断だ」と強調した。

福井県とおおい町が早期に再稼働に同意し、手続きに動く。

首相が、「夏限定の再稼働では国民生活は守れない」と述べたのは、妥当な認識である。

首相は「突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人もいる」とした。原子力発電は、安全保障、地球環境問題、もっと言えば、国民生活、産業空洞化や雇用喪失への懸念もある。 

県は原子力安全専門委員会を10日に開き、再稼働の安全性を確認。12日にも県議会各会派の代表者会議を、14日にも県議会の全員協議会をそれぞれ開く予定だ。

この間におおい町の時岡忍町長から了承を得る。15日にも知事が再稼働に同意する方向で調整している。これを受け、政府は来週中に首相と関係3閣僚が協議し再稼働を最終決定する。この際に西川知事が上京し、県の了承を正式に伝えるとほぼスケジュールが整った。

ただ、政府が来週中に最終決定しても、2基がフル稼働するのは7月下旬となり、梅雨明けの猛暑に間に合わない。正直、私は決断は評価したいが遅かった言える。

政府はエネルギー・環境会議で、2030年時点の原発比率などを定めた新しい中長期のエネルギー政策について、首相は「産業や雇用への影響、経済成長の促進などの視点で選択肢を示し、8月をメドに決めていきたい」と表明した。

細野大臣は15%と述べたが、将来の安全保障、環境問題、雇用や産業、さらに、国民生活を考えれば、自ずと答えが出るはずだ。当然、安全対策が最優先は変わりない。政府の妥当な判断を期待したい。



 
【2012/06/09】 | ページトップ↑
『やるだけのことはやって、後のことは心の中でそっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。』(勝)
Date:2012-06-08(Fri)

身体能力と健康維持から自転車からウオーキングと切り替えた。早朝の6時前後、コースは必ず「気比の松原」を絡める。歩くと歩くなりの目線が開ける。

気比の松原には、聖武天皇から記念碑からは明治天皇、勝海舟、高浜虚子、関東大震災の後藤新平と歴史上の有名人が松原を訪れ形を残している。勝海舟までがこの敦賀に訪れているとは意外だった。

勝海舟が残した名言に

『やるだけのことはやって、後のことは心の中でそっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。』がある。

『人事を尽くして天命を待つ』の心境か。結果が出るまで心穏やかではないが、こういう時こそ泰然自若に構えて、あたふたしても不安を周囲にばら撒くだけとでもいいたかったのか。

ところで、昨日,政府のエネルギー・環境会議が「エネルギーの安全保障や多様化と両立できる形で原発低減の道筋を具体化すべきだ」などとする中間報告案が、報道された。安全保障やコストの観点から原発の有用性をにじませる内容で、関係閣僚が出席する8日の会合で議論されるとか。

報告案は、福島の事故を受け、原発比率を含む将来のエネルギー構成や、地球温暖化対策の戦略をつくる上で考慮すべきだとする7種の考え方を提示。この中で「原発依存度の低減を目指すべきだが、一方で、エネルギーの安全保障や多様化と両立できる形で低減の道筋を具体化すべきだ」などとしたもので、現段階では、政府として精一杯の内容にも思える。 

また、一方で美浜町の山口治太郎町長は6日、町議会の開会挨拶で2030年に目指す電源構成で原発比率の選択肢を0~25%などの4種類とした経済産業省総合資源エネルギー調査会の報告書に関連し、脱原発に方針転換する場合は「これまで築いてきた産業基盤や町の成り立ちそのものまで脅かすことにもなりかねず、重大な懸念を表明する」と強い危機感を示した。

再生可能エネルギーや省エネ、節電への過度な期待と海外頼みの化石燃料へのシフトはエネルギー安全保障などの面から懸念があり、原発の安全確保と積極的な活用が必要とした。国策に協力してまちづくりを進めた町長としては、妥当で常識的な発言と思う。

政府のエネルギー・環境会議で四つの選択肢に「国益にかなった、安全で質の高い社会・経済生活を標ぼうする選択を期待する」と原子力発電の有用性と必要性を明言した。

冒頭の勝海舟の名言に戻すと、スペイン語に由来する『ケセラセラ』は『どうにかなる』にも通じ、沖縄の語の『なんくるないさ』にも通じる。心配して物事が好転するものではないが、人事を尽くしたあとは運命に身を委ね、『ケセラセラ』、『なんくるないさ』の心構えも大事だが、日本や敦賀の行く末を考えるとまだ、そんな心境にはなれない。

走って考えるよりも歩いて考える余裕がときには、必要にも思う。

【2012/06/08】 | ページトップ↑
健康寿命に潜む高齢者支援
Date:2012-06-07(Thr)

最近の報道で気になったのが「健康寿命」。

平均寿命が延びた現在でも、自立して健康に生活できる「健康寿命」を保つのはそう簡単ではない。初めて算出した厚生労働省によると、健康寿命は男性70・42歳、女性73・62歳。平均寿命からすると男女とも10年前後は何らかの支援が必要なことを示している。

何らかの支援とは誰が支援するのだろうか。介護保険など制度から考える市町村の末端行政と言うことになる。世帯数が人口あたり県下でも極端に多い敦賀市もこの課題に真正面から向かい合う必要がある。

高齢者など弱いものの存在の急増とどう向かい会うのか、財政や施設、さらにどう介護保険と言った制度と敦賀市にとっても最重要課題であることには変わりない。

現在、敦賀市内で介護保険施設というのは特別養護老人ホームが4カ所、そして通称、老健という介護老人保健施設が4カ所、さらに、介護療養型医療施設が1カ所、また地域密着型のグループホームが十箇所近くに増え、人口の割には恵まれている。
 
現在の入所者数は六百を超え、要介護認定者2000人ほどいる。そのうちの3割の方が施設に入所されている。

今後、利用者の増加に合わせて、特別養護老人ホームの整備についても、第5期の介護保険事業計画のなかでも盛られている。ただ、特養の設置は介護保険料の増加につながる。

ここで数こそ少ないがようにみえるが、高齢者と生活保護世帯が密接に関係している。全国的に敦賀市は率は少ないが、平成20年度末の生活保護受給世帯数は167世帯。平成21年度末の生活保護の受給世帯数は213世帯と二百世帯を超えた。

現在も上昇中だ。要因は経済環境と密接に関係している。ここへ来ての原子力の環境による市内景気とも密接に関係する。

昨年の民主党政権の政策仕分けでは、受給者が205万人を超えたことが問題とされた。しかし、大阪府など不正受給者の報道が頻繁に報道されるが、地方では、不正受給とはほど遠く、深刻な実態が多い。地方からみると逆に205万もの人たちが救われているとみるべきではないか。

統計によれば、生活保護の9割近くが高齢者、障害者、母子世帯だ。今の情勢でこれらの人たちが職に就くのは極めて難しい。

お笑いタレント、河本準一さんが、母親の生活保護受給問題で記者会見し、謝罪した。だが騒動は収まらない。週刊誌の派手な見出しが踊り、実際の生活保護者が色メガネでみられ、生活保護システム自体が壊れているかのようだ。

だが、実際に保護を受けている人の話を聞けば、そうではないことが大半だと理解できる。制度上の改善点は多いが、一概に敵対視するのはおかしい。
【2012/06/07】 | ページトップ↑
北陸新幹線の認可、再稼動と求めることばかりでは……
Date:2012-06-06(Wed)

昨日は北陸新幹線建設促進大会と期成同盟会総会で東京へ。北陸新幹線の敦賀までの認可が出そうです出ない段階か。国土交通相が代わって、そろそろと思うが、再稼動問題と同様、大詰めで動かない。

ところで、「愚直に一歩一歩、取り組みたい」と野田首相が好んで口にする語句だ。誠実な姿勢を相手に伝えられる言葉だが、重要なことが進まない。愚直に取り組んでも政治は結果責任でもある。

ここに来て、小沢元代表との会談、再度の内閣改造と国会の会期末に向け動き出した。追及が必至の法相、農相も退任させ、攻め手を封じようとした。2代続けて職務能力が批判を浴びた防衛相には民間の専門家を起用した。

連立相手の意向をくんだ金融・郵政民営化担当相交代と併せ、ある意味では、野田首相らしい手堅い配慮は感じさせた。果たして首相がもくろむように野党の協力が得られ、「決められない政治」から脱却できるのか。異例の国会会期中の改造断行。据わっているかはともかく、懸案解決に向けて「腹をくくった」ことは確かと思いたい。

北陸新幹線の認可、再稼動問題のボールは西川知事にあるが野田首相の決断が重要となる。

話しをガラリと変えると、今年の流行語で「草食男子」はならぬ「僧職男子」があるとか。袈裟姿の僧侶がシェーカーを振る「坊主バー」が人気を集め、イケメン僧侶を紹介する「美坊主図鑑」まで出版され大ヒットしているとか。先日も京都の「坊主バー」が紹介されていた。京都ならでは光景だが、私には違和感を感じる。私の頭と顔には無縁のようだが…。

あるお坊さんに聞くと「東日本大震災後、不安を抱える人が増えた中で、一対一で向き合い、仏教の教えから的確なアドバイスをもらえることが、お坊さん人気の秘密」とか。

ただ、ある坊さん曰く、「仏教に『無財の施し』という教えがある」という。自分は何が施せるのか。求めてばかりの生活ではないのか。悩みや困ったときほど、自分を見つめ直すことから始めねば」とも語る。

新幹線など中央要請も大事だが、原子力発電の停止で悩むばかりでは、いっこうに改善しない状況に、しばらくは我慢としても、難しいが自らの街の状況から見つめ直す、自立的なまちづくり、景気の維持など、どうあるべきか、長引けば長引くほど考える時期でもある。 


【2012/06/06】 | ページトップ↑
楽観視できない再稼動問題
Date:2012-06-05(Tue)

昨日は午前中、議会の議会運営委員会。6月議会の運営と議場の国旗掲揚について話しあった。国旗掲揚は長年の懸案事項でもあり、議論をくり返していた。結論は、掲揚することでまとまった。ただ、予算面や掲揚方式など来年掲揚を目途に議長に一任となった。

午後と言うよりも夕方、再稼動問題で福井に車を走らせた。福井に午後一番で入る予定だった細野大臣と民主党県連に説明のため訪れた仙石政調会長代行が野田内閣改造のため夕方となったためだ。

内閣改造の目的は、消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の成立を最優先にする布陣であることは明らかだ。関係ないようで、大飯の再稼動問題とも密接に絡んでいる。

昨日、細野大臣が福井県庁を予定より4時間ほど遅れ西川一誠知事と会談。再稼働させる際に経済産業副大臣ら政務三役を現地に常駐させる特別な安全監視体制を説明。

知事は「再稼働の是非判断のためには野田首相が原子力発電の意義や再稼働の必要性を国民に向けて説明することが必要」とこれまでと変わらない一貫した主張をくり返した。

時間を同じくして、民主党の仙石代行が4月14日に続いて連合福井のユニオンプラザを訪れた。

4月の東京新聞で「政府・民主党内の再稼働に向けた議論を水面下で主導してきた仙石氏が地元の説得という難しい局面で表舞台に乗り出してきた。

(中略)仙石氏は政府・民主党で再稼働問題を実質的に議論してきたチームのリーダー』とスクープ的な記事を掲載した。

4月では、仙石氏は「(地球温暖化対策として)二酸化炭素(CO2)削減を目指す脱化石燃料と、脱原発の両立は至難の業だ。再稼働に向け政治決断せざるを得ない」と述べ、

昨日も「4月から何も進んでいないようにみえるが、専門的に各分野で検討を加え安全を確認してきた」さらに、「保安院がすべて悪者と言われるが、安全に関して専門的に仕事をしており、評価すべきときにきている」と、閣僚が明確に語らないことを率直に述べた。私としてはまともな意見と思う。

県議ら各議員からは再稼動判断に批判的な意見が多かったが、敦賀から出席した別所市議と私は再稼動に関する仙石氏の意見の賛成の意見を述べ、コメントで仙石氏からは「非常にありがたい」と、民主党福井県連の複雑な中で率直な発言ではないか。

東京新聞が「チーム仙石」と語るように、再稼動問題を仙石氏が主導しているのも現実だ。司令塔不在と言われるが、消費税問題も含め仙石氏が影の野田内閣の司令塔でもある説がある。遅れに遅れてきた再稼動問題も政局がらみもあり、ここに来て順調に進みつつあるようで、楽観視できない状況にあると思っている。

 
【2012/06/05】 | ページトップ↑
星条旗が立つ博物館と映画二作品…
Date:2012-06-04(Mon)

昨年、敦賀市立博物館で黒く塗られ、星条旗が立つ終戦後直ぐの博物館の写真を鮮明に記憶する。まさに感動の写真だ。戦争中空襲を逃れるために外壁を黒いペンキで塗り、建物が堅牢で米国人好みか星条旗が立つ姿は、歴史そのものと言うより、私には戦後復興のシンボルともみて取れた。

ところで、この季節、瀬戸内海は、瀬戸の夕なぎと言って、夕方が暑くなる季節を迎える。子供時代、この瀬戸内に私も過ごしただけに風景はもちろん、風感覚、温度感覚は懐かしいく、皮膚で思い出すことができる。それは夏の季節の始まりでもある。

古くなるが、瀬戸内海に「二十四の瞳」のモデルとされる岬の分教場は小豆島の南端、深い入江に突き出た田浦岬の突端にある。

「昭和三年四月四日、農山漁村の名が全部あてはまるような、瀬戸内海べりの一寒村へ、若い女先生が赴任してきた」の始まりがいい。
 
こんな書きだしで始まる小説「二十四の瞳」は、戦前から戦後にかけての"おなご"先生と十二人の教え子の心のふれあいを描き、貧しい暮しや戦争の悲惨さを描く一方で大石先生のたくましさも感じた作品だ。

小豆島は淡路島についで瀬戸内二番に大きな島だが、また一方、瀬戸内海の小さな島々が多い。この小さな島に夫婦と息子2人の一家が住み、段々畑に芋を植えている。島に井戸はなく、夫婦は隣の島から小舟で水を運び、畑に水をやる。

先日、100歳で亡くなった映画監督新藤兼人さんの『裸の島』1960年の作品とか、神戸大学の大学祭で、映画の上映会で観た。瀬戸内の風景だけにすんなりと記憶に残っている。

100分近い映画の大部分は舟を漕ぎ、天秤棒を担いで坂道を上り下りし、畑を耕す、その繰り返しだ。ほかには美しい海と島の景色。「二十四の瞳」と違ってセリフは一切なく、林光の包み込むような音楽だけが流れる。

あらためて知ったが、『裸の島』は国内では買い手がつかず、モスクワ国際映画祭のグランプリ受賞で世界中に売れた作品とか。これも「二十四の瞳」と同様、反戦、人の愛、生きるということそんなテーマの映画だった。

写真や映画は、古くても鮮烈な印象を与えることがある。

 
【2012/06/04】 | ページトップ↑
市内経済の閉塞感と雇用…
Date:2012-06-03(Sun)

昨日は、中央小学校の運動会、水防訓練、昼からは、越前市で「原子力とエネルギーを真剣に考える会」(真剣会)と、緩やかに時間が過ぎた。

ところで、国レベルでいくと1~3月期の国内総生産(GDP)実質成長率が年率換算で4.1%と高い伸びを示し、3四半期連続で経済成長が確認された。どうもこの実感が敦賀市にはない。

それよりも地方によっては、先行き楽観はできない状況にある。欧州債務危機の再燃や株安、円高、地元、嶺南と敦賀市には原子力発電所の停止の深刻な不安材料が横たわる。再稼動問題に加え活断層問題とこの敦賀市をけん引してきただけに暗い影を落とす。

原子力発電の裾野は、ホテル、民宿、飲食店、タクシー、ガソリン店舗、スーパーと、市内経済に与える影響は大きい。このことが、パート、派遣はもとより来春の就職など、雇用に、それが市民生活にも影響する。

野田首相の消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の政局が先行し、大飯3、4号の再稼動問題の遅れが、嶺南の有効求人倍率などの指標にもはっきりとあらわれている。

ハローワークや金融機関が公表した県内の経済指標には嶺北の製造業を中心とする明るい兆しとは裏腹に、嶺南の原子力を中心とする経済の仕組がボディーブローのように、今年に入り、地域社会に影響を及ぼしてきた。

今後とも、懸念されるのは、大飯発電所の再稼動以後の、停止した他の発電所の再稼動問題の長期化だ。それに敦賀市は高速増殖炉もんじゅ、敦賀2号の活断層問題と課題と重なる。

国のエネルギー政策の行方が地域経済や雇用を左右するだけに他力本願的な不透明感はある。いずれにしても大きな閉塞感が漂っていることは確かだ。黙って、我慢の時期とも思うが、地域経済の落ち込みの長期化が懸念されるだけに、どう乗り切るか、知恵と工夫、もっと言えば、政治力が必要な時期でもある。

この中で、高木孝一前敦賀市長が一昨日、なくなった。エネルギー政策でいえば、高速増殖炉もんじゅの誘致や、敦賀セメントと敦賀新港とのセットで北陸電力敦賀石炭火力の誘致から、強引に北陸自動車のルート変更と敦賀インターの誘致など、強引な政治手腕と行動力は、ずば抜けていた。

教育でいえば、敦賀女子短大、敦賀気比高や総合運動公園の設置など、発展する敦賀市のインフラ基盤の大きな立役者でもある。この閉塞感、漂う敦賀市にあって、どう今日のみておられるのか、伺ってみたい。改めてご冥福を祈りたい。

 
【2012/06/03】 | ページトップ↑
通学路の安全と点検
Date:2012-06-02(Sat)

朝、黄色い帽子にランドセル、かわいい小学生の列。私もついブレーキを踏み込み減速する。中央小学校への通学路もグリーンベルトが描かれ整備されている。しかし、通学路は、住宅街の生活道路で、幹線道路の渋滞を避ける車の抜け道になっている。朝は通勤のためか、先を急ぐ自動車も多い。

集団登下校は交通安全や防犯上メリットがある半面、事故に巻き込まれると多数が死傷する恐れがあることは確かだ。4月以降、京都などで登校中の児童の列に車が突っ込んで多数が死傷する痛ましい交通事故が相次いだ。

先月、鯖江市の学校と道路管理者、警察の3者で通学路の危険箇所を洗い出し、ルート変更や交通取り締まり強化などの安全対策を検討する光景がテレビで放映された。3者が危険箇所の情報を共有することは重要だろう。

場合によっては通学路を変更したほか、現場の歩道には車道側に歩行者を保護するガードパイプなど、具体的な措置が必要だろう。

粟野中学への自転車通学の多い旧木崎通りのカーブ、歩道と車道が絡み合うような道路。大事故は少ないが、この数十年年間でも接触事故など何度か、発生している。

既に通学路の点検を始めているところもあるとも聞いた。犠牲者が出ないと具体的な対策が施されない実態がある中、より安全な通学路の確保はどうあるべきか。国道8号線の本町の二車線化など道路整備も国道、県道は予算の関係で進むが、市道であるためか、通学路の整備は後回しになることも多い。

また、ハードばかり述べたが、中学生や高校生でマナーのいい生徒も多いが、交通ルールを無視して猛烈な勢いで進む生徒もいる。自転車の安全教育などのソフト面も重要だ。
【2012/06/02】 | ページトップ↑
橋下市長と大和田荘七の違い
Date:2012-06-01(Fri)

昨日は朝、西浦県道竹波立石縄間線(白木から浦底)、昼からの敦賀・金山・美浜東バイパス(国道8号、27号)、北陸新幹線の各期成同盟会と続いた。バイパスの工事進行に続き、いずれもここに来て、動き出した案件だ。関係者の努力に敬意を表したい。午後3時からは博物館こと大和田銀行本店修復工事の議会説明会と続いた。

ところで、「事実上の容認ですよ」とまったく言葉が軽い。「容認しなかったら停電、その責任は取りたくありませんよ」とも私には聞こえた。電力を大量消費する大阪市のトップが、再稼働の反対姿勢を改めた。福井県からの電力で万博も成功し、その後、発展を続けた大阪の橋下市長の再稼働を「容認」するとか、しないとか。正直、昨日の言葉には腹がたった。

この40年を超える原子力発電の電気を送り続けた敦賀市、福井県に感謝の気持ちを言った上で意見を言うのが社会通念上の礼儀だが、それすらない。

再稼動問題は、もんじゅ、敦賀1号、2号と敦賀にとっても深刻な問題だ。地方の長引く経済不況とともに、住民の悲哀もどんどん深まっていくようで、気が重くなる。原子力発電の地域社会の裾野は広く、これほど深刻になるとは予想しなかった。これからも続く。

各地の県の労働局には労働相談員の制度がある。この嶺南にも敦賀に配属されている。労働者と使用者のトラブル相談が寄せられる。全国に目をむけると、2011年度は「いじめ・嫌がらせ」「自己都合退職」に関する相談件数が前年度に比べ、それぞれ17%、28%の大幅増になったという。

「自己都合」と言っても名目だけで、実際は不慣れな仕事をさせるなどし、自分から辞めるよう追い込む例が多いらしい。いじめに近い。嶺南地域でみれば、再稼動問題と言った社会現象で雇用問題が深刻化している。

ここで恐縮だが、四国松山を舞台にした小説「坊っちゃん」を思い出す。松山の中学に出てくる英語教師うらなり。顔色は悪いが控え目でお人よしだ。望まないのに、遠くへ転勤させられ、抜け目のない教頭の赤シャツに婚約者マドンナを横取りされる。赤シャツの行為はパワハラに当たるし、うらなりの転勤を左遷と見れば、まさに現代サラリーマン社会だ。弱いものが我慢する世相だ。もっと拡大すると…

消費地と生産地というが、消費地の「ご都合主義」発言の軽さ、嶺南の日々の生活に苦しむ庶民、従業員。夏目漱石の小説の風刺と再稼動問題にまつわる悲哀と世相があまりにも共通する。苦労したものがまたまた苦労する。

話を戻すが、福井県の西川知事は「勝手なご都合主義で話にならない」と切り捨てたのも当然だ。大飯が動いても関西の電力不足は続く。全国的にもそうだ。安全確認できた原子力発電を順次、再稼働させることが不可欠であると思う。原子力発電は火力と違い、点検で大飯の2基がフル稼働するまで1か月半ほどかかる。電力需要のピーク期に間に合うかどうかギリギリだ。反対したまま停電などが起きたら、自らの責任も追及されかねない。

冒頭の博物館こと大和田銀行の創設者、大和田荘七は、橋下市長とは違い、関東大震災の際、その財の一部を義援金として惜しみなく送っている。郷土の誇り、先人に学ぶ教訓はまさに財産であり、それに博物館の修復というかたちで後世に伝えるのも大きな教育効果ともなる。
【2012/06/01】 | ページトップ↑
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