笑顔で、楽しくが鉄則……
Date:2012-07-31(Tue)

夜空を見上げることが少なくなった。深夜、酔うほどに夜空を見あげる。ベガ、アルタイル、デネブの大三角に天の川、深夜でも敦賀は明かりが多く、雲が重なれば、なおさら難しくなる。それでも感無量でもある。

昨晩は還暦と退職を仲間が祝ってくれた。今日は東京へ、日本原子力発電の社員として最後の日となる。

月替われば、夏の夜空を彩る花火の季節の到来だ。16日には、松原の花火が楽しみとなる。

帰りのタクシーでロンドン五輪、初の金メダルの放送を聴いた。柔道女子は57キロ級、柔道界待望の金メダルを獲得。苦戦を続けながらようやく手にした金だけに、タクシーの運転手はハイテンション。

続いての男子柔道をテレビで観てしまった。銀だがこれはこれで立派だ。半分、寝ながらの体操の男子団体総合決勝。もめての判定、後味は悪いが、日本は2大会連続の銀メダルと表彰、バレーと半徹夜状態が続く。バレーは惜しかった。

バレーと同じように、初日から体操ニッポンが波乱の船出だっただけに、立派だ。男子団体予選で6種目中の前半3種目で内村航平など3人が計5度落ちた。決勝に予選の点数は関係なく、仕切り直しの一発勝負。ミスを引きずらない精神力が備わっているか。本物の力が試されての結果、五輪の魔物を振り切っての銀は見事だ。

ところで、夏は花火と踊りが私には懐かしい。四国は阿波踊りに尽きる。男と女で踊りが違う。どっちもつま先がポイント。とにかく、くたびれても苦しくても笑顔で楽しそうに、というのが鉄則だ。つらいときの過ごし方を踊りは、教える。

花火と踊り、さらに祭りは、地域の元気度を測るバロメーターでもある。今週は町内の祭り、16日の花火、来月の気比さん祭りと続く。それにロンドン五輪と楽しみが続く。夏の猛暑、つらい時、苦しいときは、昔から笑顔で、楽しくが鉄則と教える。
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【2012/07/31】 | ページトップ↑
終の住処と熱中症
Date:2012-07-30(Mon)

昨日は、町内の夏祭りの準備。やぐら造りなど、日中の猛暑はこたえる。寝不足が続くとよけいだ。高齢者の熱中症の一因が、ロンドン五輪という報道もある。アーチェリーなどメダルにとどくもの。柔道のように金メダルを期待されながらメダルにもとどかないものと、手に汗握るシーンも多いから楽しい。

開会式の情景からは「オリンピックで重要なのは勝つことでなく参加すること」のクーベルタンの言葉も思い出すが、選ばれた選手だけに、日本選手の活躍を期待するのは当然のような気もする。メダル至上主義の観戦は控えたいが、ついつい力が入る。

力が入ると、中高と柔道をしていた感覚が数十年前の記憶がよみがえるから不思議だ。いずれにしても、勝っても負けても、試合後の全力を出したアスリートたちの言葉は胸を打つ。自分の限界を超えた境地だからか。

「途中でこけちゃいました」のマラソンの谷口さんの笑顔の弁明は、印象的だった。今大会、どんな言葉が飛び出すか楽しみでもある。

ところで、先日、県下ではじめて敦賀で熱中症でひとり暮らしの高齢者がなくなった。超高齢社会の今の世の中、終の住み処という言葉をあちらこちらで耳にすることが多くなった。終の住み処に夫婦で住むのか、一人で住むか。子どもと同居か。どこに住むか。人それぞれである。

市営住宅も、終の住み処になるケースも多くなる。身寄りのない障害者も市の施設でなくなる例もでてきた。

昔に比べて寿命が延びた分、終の住み処の在り方が大切になっている。オリンピックは、一瞬の輝きだが、人生の旅路において、自治体の福祉部門は、財政問題も含め、避けては通れぬ問題が、今後も続く。
【2012/07/30】 | ページトップ↑
看護師の労働環境の多忙化と多様化
Date2012-07-29(Sun)

ロンドン五輪初日、金メダルはないものの、銀、銅などそれぞれに感動的なシーンが続いた。寝不足もいいことろだ。

昨日は午前中、関西電力労働組合美浜支部の定期大会から始めた。大会は42回を迎える。歴史を刻んできた。同じ会場で事業本部の8回の定期大会。再稼動問題など原子力の難しい環境が続く。今後とも、美浜発電所も再稼動問題など、働く環境も精神的にも繁忙度が増す。頑張ってもらいたいところだ。

ところで、高齢社会の進行に伴って厳しさを増す職場がある。医療と介護の必要性が増すことは確かだ。敦賀市内、市立敦賀病院など、看護師不足が恒常化している。看護も人の命をあずかるだけに緊張の職場だ。

実態に見合った看護師の確保と、需要の多様化に応えていく必要がある。市立看護学校から看護大学へ、市の予算面でも厳しい中で敦賀市は大きく舵をきった。

ここであらためて、看護師をめぐる二つの状況について考えてみたい。一つ目は、看護の現場には、いわば「数字からは見えない多忙感」があるということだ。

市立敦賀病院も国立福井病院も看護師配置基準の一つの「7対1看護」(入院患者7人に対し、看護師1人)という基準を目指している。病院の入院患者は以前に比べて、病院も急性期化している。急性期とはおおまかにいえば、病気のかかりはじめで手厚い医療が必要な時期を指す。

国の医療政策が早期退院を促す形となり、入院患者も手がかかる患者の割合が多くなった。手がかかる、つまり、看護のニーズが増えているということだ。

看護師をめぐる二つ目の状況として、職場の多様化がある。看護師の就職先は病院だけではない。養護老人ホームなど、介護分野の職場もある。国は医療、福祉の在宅化を進めており、訪問看護(患者の家を訪問して、看護サービスを提供)を増やす方向にある。

だが、肝心の在宅を支える看護師が足りない。こういった看護をめぐる問題に対応していくためにはやはり、まずは人材をしっかりと育て、市内に定着させていくしかないだろう。その意味での看護大学の存在価値は大きい。

看護師として就職した人の離職を防ぐことが重要だ。就職後すぐに離職する看護師が少なくない。研修などで支えることはもちろん、結婚、出産後も働き続けられるように、環境整備をさらに進めることも大事だ。

もちろん、免許があっても働いていない潜在看護師を生かす方法もある。とはいえ、長く職場を離れた人の復職はなかなか容易なことではない。そのための再教育で看護大学の存在価値がある。いずれにしても、長く働いてもらうことが重要だ。 
【2012/07/29】 | ページトップ↑
夏本番、寝不足で始まった五輪開会式。
Date:2012-07-28(Sat)

夏本番。熱中症の搬送者が1000人を超え、死亡者も50人とか。大半が高齢者だ。高齢者社会の弱みがここにある。

昨夜は西地区の区長と議員の語る会。日頃の各町内での悩みなど聞くができる。一方で、市民温泉リラ・ポート近くに建設が予定されているグランドゴルフ場や公民館の運営など、それぞれの思いも聞かせてもらえる。

酔うほどに言葉もなめらかになる。二次会も加われば、その時はいいが、あとがこたえる。それでも地区のノミニケーションも市議にとっては大事なことだ。

ところで、ロンドンとの時差は8時間。今朝、開会式でロンドン五輪が始まった。日本では、日付が変わるころから早朝にかけての決勝がほとんどだ。前もってのなでしこJAPAN、男子サッカーと出だしは最高だ。日本のメダル獲得が相次ぎ、未明の番組に釘付けになりそうだ。

こんなわけで、私は本番前から寝不足が始まった。寝不足は体調維持によくない。早速、影響が胃腸にきた。情けない。

一方、昨日は、土用の丑の日。五輪観戦で夏バテしないよう、ウナギで体力を付けたいが、ただ今年はうなぎが稀少価値。それでも本物のウナギも夏バテ予防に欠かせない。私も大好きだ。今年は稚魚のシラスウナギが不漁で価格はうなぎ上り。このためイワシやサンマで代用したかば焼きが人気とか。やはりここは本物だ

いよいよ始まったロンドン五輪でも、うなぎ上りのものがある。放送権料だ。今大会のためNHKと民放が支払う額は325億円に上り、北京大会の1・5倍強とか。各局は赤字覚悟で払う。それだけの魅力が五輪にはある。

kいずれにしても、寝不足覚悟で元気がもらえるオリンピックを8月中旬まで楽しみたい。
【2012/07/28】 | ページトップ↑
つけ焼刃的に論ずるエネルギー政策で本当にいいのだろうか。
Date:2012-07-27(Fri)

ロンドン五輪は、寝不足になりそうだ。女子に続いて男子サッカーの連勝。サッカー競技の性格上、最後まで観てしまう。

電力需要は昼間は省エネで減ったが、テレビとエアコンで、夜は少しだが増えているとか。生活スタイルで微妙に上下する電力需給だ。

ところで、子供たちの夏休みが始まってほぼ1週間。6時半のラジオ体操は、親を巻き込むだけにこれも寝不足の要因
だ。

夏休みという言葉を聞くと、もう何十年も前のことながら、胸の高鳴りめいたものを覚える。それくらい待ち焦がれ、楽しみにしたものだった。そして実際に楽しかった。

古い回想で恐縮だが、夏休みは確か8月からだった。窓を大きく開けた教室。扇風機もなかった。風の通りだけが頼りだった。暑い教室だが夏休み前は楽しかった。なかでも、蒸気機関車に乗れるのは楽しかった。

特に、四国の国鉄の主力はまだ、蒸気機関車だった頃だ。蒸気機関の冷房といえば窓から吹き込む風だけだった。トンネルが近づくと大急ぎで窓を閉めた。

トンネルの中では機関車が吐き出す煙が窓から車内に入り込んでしまうから、客が協力しあって、窓の開け閉めが続いた。なかでも、高知までの線路は何度も、トンネルと出会う。窓の開け閉めが何度もつづく。子供の私には面白くてしかたがなかった。

現在のサンダーバード、しらさぎの窓は、ガラスがはめ込んでいるだけ。エアコンありきだ。都会のビルの多くも、開閉不能の窓が多い。蛍光灯とエアコンは定番だ。

電力需要のピークの大半は冷房によってもたらされている。都会では5割を超えるというデータもある。電力の伸びは高度成長下は産業から低成長時代に入って、事務所の増加、世帯数の増加でひたすら伸びた。

福島の事故で、昨年、今年と事務所28度設定など、省エネが進んだ。電力需要も1割以上落ちた。湿度が高いと窓の開閉も行う。

だが、電力需要の9割は火力発電。敦賀火力120キロワットもフル稼動だ。LNG火力でも温暖化の要因の二酸化炭素を排出する。温暖化への議論は、急速にしぼんでいる。電気料金の問題も、価格上昇は、どこか追いやる風潮さえ感じる。

生活と暮らし方、産業、経済や、さらには意識で電力需要、価格、環境は変わる。政府は2030年の電源に占める原子力発電の比率を、「0%」「15%」「20~25%」とする3案を示し、どの選択肢が望ましいか、国民に意見を求める手続きを進めている。

私は、国の将来を左右する重要なエネルギーの基本政策を付け焼き刃の「国民的議論」だけで決めるべきものではないと思っている。ましてや福井県の立地地域の議論もないまま、その方向性が決まろうとしている。この街の将来が関わるだけに無頓着にはなれない。

 
【2012/07/27】 | ページトップ↑
新幹線の車両基地を坂下に建設
Date:2012-07-26(Thr)

深夜のなでしこJAPANも朗報だ。スポーツは元気をもらえる。スポーツで活躍する生き様もそうだ。組織の空気が読める男はさほどはいない。居座ることが多いのが組織だが、イチロー選手は、会見で「できるだけ早く去ることが、チームにとっても僕にとってもいいことだと決断した」。去り際も本当に潔い。ヤンキースとしてのシアトルでのプレーも役者になっていた。

記者会見で「20代前半の選手が多いチームに自分がいるべきではない」と切り出し、「環境を変えて刺激を求めたい」と自ら数週間前に球団幹部にトレードを申し出たという。あっぱれと言いたい。

ところで、昨日は議会の北陸新幹線の説明会。鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、事業概要を説明し、敦賀市の坂下には約9ヘクタールの車両基地を整備すると明らかにした。敦賀駅で高架橋24mも高いが、車両基地も加わり、図面上、新幹線が具現化してきた。これは、これまで公表されたことはなかった。今後、用地交渉など新たな段階を迎える。

また、新北陸トンネル(約20キロ)については、長大なトンネルであり先行して着工する。工事は複数の工区を設定して並行して行うと説明した。金沢から最も長いトンネルであり、地元への経済効果は大きい。

さらに、新幹線が通過するラムサール条約登録地の中池見湿地東側の山間部で環境調査を行う方針を明らかにした。湿地の取水域と新北陸トンネルは密接に関係するのではないか。

ただ、調査結果にかかわらずルート変更は行わないと明確に言い切った。先日のNHKの報道は誤報道となるのか。同機構は専門家の助言を得て環境に配慮した工法や保全対策を検討するとしている。

同機構によると、中池見湿地東側の山間部には約1キロのトンネルを掘削する。2002年の環境影響評価から10年が経過しており、植生や水脈などの現状を把握するため着工前に約1年をかけて調査することも明らかにした。

冒頭に戻すが、本当に空気の読める男だ。かっこいい、とあらためて実感した人が多かったに違いない。
【2012/07/26】 | ページトップ↑
事故調に共通する全容解明は、これから
Date:2012-07-25(Wed)

昨夜、大飯4号機もが、ゆっくりとフル稼動を迎えた。一方で、昨夜のNHKスペシャル「原発事故調 最終報告~解明された謎・残された課題~」は、23日の政府原発事故調の最終報告をもって、全ての調査報告が出そろったのを受けての番組。示唆に富む内容でもあった。

原子力発電所の運転と安全確保は、常に謙虚であるべきであり、立地自治体として重要なテーマだ。最終報告書は、それぞれに力作だ。比較、批判も必要だが謙虚に受け止める姿勢も大事と思う。

番組では3つの事故調の代表が、初めてひとつのテーブルを囲み、明らかになった事故の真相や、残された重要な課題についても示された議論でもあった。 

四つの報告書が出そろい、事故の原因や経緯、政府や東電の問題点などの解明は一区切りがついたが、共通するのは、事故の全容解明にはまだ時間を要するということではないか。今後も調査を継続しながら、危機対策を練り直し、原子力発電所の安全性を確保していく必要があることは番組も語っていた。確かにその通りだ。

発電所職員の訓練のあり方にも示唆に富むことも多い。また、住民の避難計画にもためになる。

最終報告で、住民避難の問題点も明らかにしている。病院の入院患者の避難のあり方も詳しく述べている。また、公表の遅れが批判を浴びた緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)について「活用すれば住民避難の際の被ばくを最小限にできた」と認定している。

最後に、委員長代理の作家柳田邦男さんは、想定外を克服するのは「想像力」だとする。発生する事態を現実感を持って描き出せる想像力こそ専門家や政治・行政に問われていると述べている。大事な指摘だろう。

新たに発足する政府の原子力規制庁は、深刻な事故を想定した防災計画の策定や防災訓練の実施といった平時からの準備に重点を置く必要があることも確かだ。 敦賀市など、立地自治体もこれを受けての対応が必要がある。残された課題も多く、ひとつ一つ謙虚に「想像力」を生かした対応することも必要だろう。
【2012/07/25】 | ページトップ↑
「山が動く」から23年
Date:2012-07-24(Tue)

2002年9月17日、内閣総理大臣小泉純一郎(当時)が訪朝し、地村夫妻含め5人の拉致被害者が日本に一時帰国し、間もなく10年となる。当時は「山が動く」そんな感覚だった。その後は、ほとんど動きもなく、情報も少なくなった。巷では拉致問題の風化も始まっている。

昨日は小浜の池尾議長、池田先生と6月議会で嶺南の6市町の議会で採択した意見書を、嶺北の市町11の議会にも採択をと、お願いに回った。嶺北の坂井平野、奥越など広い。まわり終わったのは夕方だった。

政治家が残した名文句はあまたある。土井たか子さんの「山が動いた」もその一つ。1989年に行われた参院選で自民党に勝利し、与野党逆転を果たした当時の社会党委員長。昨日23日が投票日だった。平和堂前の土井演説の聴衆は、最初で最後と言われるくらいの多さ。当時、土井人気も重なり二千人を超えていたと推察する。「ダメなものはダメ」と語ると観衆はわれんばかりの拍手。まさに「山が動く」というどよめきだった。

土井さんが「山」に例えたのは、有権者の意思だったか、それとも長らく続いた政治体制だったか。いずれにしろ、局面を転換させた高揚感に満ちていた。ただ、当時、土井たか子は食糧援助と拉致疑惑は切り離すべきと主張し、民主党の鳩山由紀夫も同様の演説をしていた。何らかの関係が拉致問題の解決を遅らせたとも言える。

さて、土井さんとは攻守に立場の違いはあれ、同じ消費税という大きな山にも似た課題が絡んだ政局に臨む野田佳彦首相である。野田総理は、税率引き上げへの批判に辛抱強く向き合ってはいるが、まだまだ説明の余地はある。「ドジョウが金魚のまねをしても仕方ない」。高揚感とは程遠い。

話は変わるが、 政府の事故調査・検証委員会が昨日、公表した最終報告書が公表された。事故対応や事故前の安全対策などについて検証・提言を行った。しかし、これまでに報告書をまとめた国会の事故調査委員会や福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)、東電の社内事故調査委員会とは見解が異なる部残った。

津波が来る前の地震によって、重要機器が損傷したか否かについても見解は分かれている。東電社内事故調や民間事故調も、地震前の破損は「考え難い」という立場だ。私もデータを見る限り、民間事故調を支持したい。

今後の安全性確保のためにも早期の実態解明が求められる重要なポイントだが、重要機器が集まる原子炉建屋内は放射線量が高く、現地での調査がほとんど行えていない。時間も必要だ。安全第一の立場から事故には常に謙虚であるべきことはいうまでもない。
【2012/07/24】 | ページトップ↑
災害ボランティアセンターの備え
Date:2012-07-23(Mon)

一昨日と昨日、東京、四国の高松と敦賀から離れた。幸い、急に涼しくなったので移動は楽だった。

梅雨が明けると、朝の涼しい時間を選ぶように、四国ではクマゼミの大合唱。昨日は二十四節気の一つ「大暑」。「土潤って溽暑(あつし)」と蒸し暑いという意味があるらしい。

瀬戸内では、「夕凪(ゆうなぎ)」と言って、ことのほか蒸し暑い。海上と陸地の温度が等しくなって、深夜になっても、空気が動かない。無風と湿度が暑さを倍加させる。最近では、温暖化と夕凪が重なって、昔の比ではないとも伺った。 

ところで先日の嶺北の豪雨は、福井豪雨を思い出させる。甚大な被害をもたらした福井豪雨の復旧作業で、自衛隊、消防団、警察、役所はもとより、災害ボランティアが活躍した。その活動を支えるのが、受け入れ窓口となり、被災者との間をつなぐ「災害ボランティアセンター」の存在だ。

大規模災害時には市町村の社会福祉協議会にボランティアセンターを設けることにしている。敦賀もけっして例外ではない。現在は設置に必要なマニュアル(手引)がある。

センターを機能させるには、設置・運営の訓練や地元の実態把握など、日ごろの備えが欠かせないからだ。

阪神淡路大震災、ナホトカ号重油事故、福井豪雨、東日本大震災と災害ボランティア活動に参加して、いつも思うのだが、災害時は人手が頼りであることを実感する。なにより一人一人ができる範囲で協力し、それを組織的に動かすノウハウだ。

いくら災害のない敦賀でも、地球温暖化による豪雨、大地震と、最近ではいつ起きても不思議ではない。災害ボランティアなど万全の備えが必要だ。
【2012/07/23】 | ページトップ↑
冷静で公平な議論が必要なエネルギー政策論議
Date:2012-07-22(Sun)

子供の頃の夏の思い出は、海水浴にセミ捕り。セミを捕えるのに失敗すると、逃げざまに「尿」のような排泄物をかけられたことがある。「セミの仕返しだ」とガキ大将が偉そうに語っていた。俗に「セミのオシッコ」とも。

セミの鳴き声で夏を感じる。子育て時代は子供といっしょになってセミ捕りもこれもいい思い出だ。セミの鳴き声による季節感は大事にしたい。が、これも昨日大雨と同様、セミの住む地域、なく時期も温暖化の影響を受けているとか。

大飯3号機に次いで、4号機が送電を始めた。順調にいけば25日にもフル稼働の見通し。これから土用を迎え、各地で35度を超える猛暑到来で、電力需要が一段と高まる。関西でも供給力の9割近くまで達して余裕がありそうにみえるが私の経験では、気温の上昇と火力発電所のトラブルが重なれば、一挙に危険水域に入る。常に節電意識はこれからも必要だ。

東京では「さようなら原発10万人集会」が感情的な盛り上がりを見せ、大飯4号がまた標的となった。フル稼動となる今週以降どうなるのか、注目したい。

また、仙台市などでの将来のエネルギー政策をめぐる意見聴取会で、抽選に当たった電力社員が意見表明するケースが相次ぎ、批判を浴びた政府は業界締め出しを決めた。これも異常な事態だ。やらせでない限り、民主主義である以上、当事者にも発言の権利がある。冷静で公平な議論が難しいとも感じる。

政府のエネルギー・環境会議は8月にも一定の方向性を出そうとしているが、国家の安全保障、地球環境問題、日本経済など、まだまだ課題は多い。再生可能エネルギーの増加を促す政策は必要にしても、火力発電に頼る現状など、世論動向だけで、短期で国の将来を論ずるには、無理がある。

原子力規制庁のもと、原子力発電所を技術的根拠もないまま40年規制の枠組みを一律導入すると、この嶺南地域は、政府の2030年には、大半の原子力発電所がその役目を終え、雇用、人口、景気さらには生活レベルにまで影響することは必至だ。

ただでさえ、人口減少で岐路に立つ厳しい状況下、政策決定は、この地域が受ける影響ははかりしれない。原子力発電所は安全第一はいうまでもないが、破砕帯と活断層など踏まえた安全問題も加わり、原子力の本質的な議論をどのように実効性あるものにしていけるのか。国民的議論や合意形成は、まだまだ必要に思う。

話を戻すが、ここまで歳を重ねると、セミの役割は夏を運び入れ、夏に終わりを告げるとも、詩情的に思う。夏の1番バッターはニイニイゼミ、さらに、ヒグラシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシと続く。

暑いのに鳴き始めないと物足りないし、秋の気配が漂うころに鳴いていても気の毒になる。この季節感を大事にしたい。
【2012/07/22】 | ページトップ↑
イベントの夏、暑さとともに楽しみたい。
Date:2012-07-21(Sat)

夏の暑さは毎年のことながらやはりこたえる。晴れると日中30度は軽く超えるし、夜は25度以上の熱帯夜。一方、昨日は梅雨に戻ったかのような雨模様。

そんな中、敦賀に鉄道が開通して、今年で130年になることなどを記念したイベントが昨夜から開幕。商工会議所など関係者の労苦に敬意を表したい。
 
今年は、敦賀に鉄道が敷かれて130周年、東京から敦賀港を経由してヨーロッパまで行く欧亜国際列車の運行から100年。
 
10月までの約3カ月間、敦賀市内ではさまざまなイベントが行われる。みなと博以来のイベント規模、できることは協力したい。

ところで、明日22日は二十四節気の「大暑」。古暦では「大暑」の解説で「蒸暑熱気益々嵩ずる気節の義」とあって、蒸されるような暑さ「蒸暑」とはそのものずばりだ。

今年は「節電」が合言葉のようになっているから、市役所など設定温度28度に湿度が加わると、こたえる。それでも日中いくら暑くてもエアコン浸りになるわけにもいかず、おのずと緑陰か海辺を散歩したくなる。

そういう点では、気比の松原など、自然はどこにも負けない。大気は30度を超えていても眺める景色が涼しい。

早朝の海水浴場を散歩を続けているが、海を隔てて眺める半月状の砂浜の姿は、松原や建物も少しおぼろにかすんで美しい。

昨日も海水浴を楽しむお客はまだまばらだったが、暑さは自然の営み。楽しみながらどう暑さと付き合うか。これからがいよいよ本番になる。 気比のフェスタ などイベントが続く。敦賀の夏を楽しみたい。
【2012/07/21】 | ページトップ↑
「アンダンテ」で歩む電力供給
Date:2012-07-20(Fri)

「アンダンテ」という言葉がある。イタリア語で「歩く速さで」。音楽の速度標語の一つで、歩くくらいの速度で演奏することを意味する。中学の時に習った言葉だ。

人生の速度は、いろいろあっていいと思う。時には速足で、時にはもっとゆっくりと、時には力いっぱい走って。「無理をしない」を気取って「アンダンテ」とある先輩から教わった。

原子炉の運転もこれに通じる。ゆっくりと出力上昇曲線を描く。関西電力大飯4号機が25日にもフル稼働すれば、管内の電力供給は大幅に改善され、政府の節電要請を現在の一昨年比10%以上から、6%程度まで緩和することが可能になる。

大飯4号機のフル稼働によって、中部電力や北陸電力など4電力会社は関電への電力融通の必要がなくなる。このため、政府は中部、北陸、中国の節電要請の数値を撤廃。四国は7%から5%に引き下げる予定だ。電気の周波数60ヘルツ西日本の電力需給はひとまず“小康状態”に入る。

梅雨明けした17日の関電管内の需給状況をみると、電力使用率が午後4時台に89%と今夏最高を記録。18日の使用率も午後4時台で88%となり、供給余力は1割程度。ただ、4号機のフル稼働に安心して節電をやめれば、他の火力発電所のトラブルなど不測の事態で一気に需給が逼迫する恐れも残されている。

北陸電力管内の敦賀もほぼ80%後半の電力予想で推移している。敦賀市内の電力の最大消費量は12万Kwhと敦賀火力発電所2基のフルパワー120万キロワットの1割。敦賀火力の9割は嶺北の電気となる。福井県内の最大消費量は、敦賀を含めて敦賀火力の発電量とほぼ一致する。

昨日は坂井市丸岡町にある北陸電力の福井総合制御所、新武生変電所を議会で視察した。福井県内の電力消費が一目瞭然だ。この夏場の時期がもっとも気を使う時だ。北陸電力の志賀原子力発電所が動いていないので、敦賀など火力発電所はどこもフル稼動だ。一日に電力消費量の予想がパソコンに描かれ、昨日の実績値が予測を追うように追従する。

電力消費は気温でも変わるが、一方、土日と平日、夜昼と日々の人間生活と一致する。原子炉も火力発電所も、電力を監視調整する総合制御所も「アンダンテ」。安全第一で歩む。
【2012/07/20】 | ページトップ↑
老朽化したインフラ整備と財政
Date:2012-07-19((Thr)

昨日、北陸地方が梅雨明けしたと発表された。これに合わせてか、小浜市は37・8度まで気温が上昇し、この日全国で最も暑くなった。敦賀でも36度を超えたのではないか。

朝、ウオーキングで歩くと 二夜の川の鯉が、元気に泳いでいる。周辺の宅地の増加などで川の水が汚れ、ユスリカが大量発生していた、二夜の川をきれいにしようと昭和60年に始められた鯉の放流の結果だ。鯉はユスリカの幼虫を食べ、環境美化に効果がある。 「二夜の川を美しくする会」による地道な活動の成果が上がっている。

一方、二夜の川は、水路、水門、ポンプ場と、時間をかけた整備によって、櫛川、呉竹、中央町などの豪雨時の冠水がずいぶんと改善された。着実にインフラ整備を進めた成果だ。整備と同時に維持、保守が課題となる。

ところで、国土交通省は先日公表した2011年度国土交通白書で、橋や水門、港湾など同省所管の社会資本が整備後30~50年を経過して、老朽化が今後急速に進んでいく問題を取り上げた。こうした、いわゆる「インフラ老朽化」は地方自治体にとっても懸案である。

敦賀市は、学校や公営住宅など公共施設の人口1人当たり延べ床面積と、道路や港湾、上下水道などの人口1人当たり投資額は、それぞれ全国平均を原子力による交付金、補助金により、相当上回っているのではないか。詳細な分析はないが、今後、建て替えや補修対象の多さが推測できる。

インフラの老朽化に伴う事故は全国で相次いでいる。高齢者の憩いの場所である市民福祉会館の温泉設備の老朽化も市民ニーズと維持の観点から、今後の大きな課題となる。いずれは市民温泉リラ・ポートも老朽化が課題となる。

しかし、市庁舎の耐震化と老朽化も含め、老朽インフラのすべてを新しくするのは財政難の現状からすれば不可能だ。学校設備など施設の実態把握はできているものの、市全体の施設の保守、維持など、選択と集中の観点に立って補修の計画を立案する必要があろう。

自転車を走らせると、道路のひび割れが目立った箇所、整備が必要な箇所がよくわかる。今後、コスト削減のために補修より予防に重点を置いた道路や橋などの管理方式の導入など新しい知見も必要だろう。

今後は冒頭のニ夜の川のポンプ場ではないが、インフラ老朽化にどう対応するか、敦賀市にとっても大きな課題だ。
【2012/07/19】 | ページトップ↑
これまでに経験したことのないような大雨
Date:2012-07-18(Wed)

昨日、午前中は15日開催の敦賀港カッターレースのお礼に各団体をまわった。新日本海フェリーなど20を超える各団体やボランティアのお世話になった。あらためてお礼を申し上げたい。

まわってみて感じるのは、意外にも30代の若い経営者が多いことだ。ある店主からは「敦賀を盛り上げるイベントならいつでも協力します」と。頼もしい限りだ。着実に敦賀を支える次の世代が育っているとも感じた。

ところで、昨日17日の福井県は太平洋高気圧に覆われ、厳しい暑さとなった。福井地方気象台によると、敦賀市で35.1℃。35度以上の「猛暑日」となった。猛暑日となったのは3日連続。県下で熱中症で6人が病院に搬送されたと、テレビは報じた。梅雨はあけたのか。そんな夏空だ。

九州の友人からメールで返事が来た。梅雨前線の影響で九州北部地方を中心に記録的な集中豪雨に見舞われ、大雨は河川の氾濫や土砂災害を引き起こし、多くの犠牲者と行方不明者を出している。

九州の友人曰く、「台風などで雨には慣れているが、今回の豪雨は違った」とか。気象庁は「これまでに経験したことのないような大雨」と表現した。今度の豪雨はこの友人の体験もはるかに上回るものだろう。

梅雨の末期には集中豪雨が起きやすい。高温多湿な大気と冷涼で乾燥した大気がぶつかり合い、雲が大規模に発達しやすくなるという。南北に細長く、周囲を海に囲まれた日本列島の宿命といえるのかもしれない。

このような中でも敦賀は、災害の経験は少ない。それでも井ノ口川ではじめての避難勧告が発せられた。大震災と福島の事故の苦しみに追い打ちをかけるかのような自然の猛威だった。これらの体験があるからなのかもしれない。災害などに遭った人たちの境遇に対してはこれまで以上に敏感になっていることに気付く。

九州などの被災地では物質的な被害だけでなく被災住民の精神的な痛手も深刻だろう。一日も早い復旧を祈りたい。梅雨が明ければ台風の季節が待つ。敦賀も災害のない土地柄と言われるけれど、気象庁のいう「これまでに経験したことのないような大雨」は、どこにでも起こりうる。身の回りの備えも再点検しておきたい。 
【2012/07/18】 | ページトップ↑
健康寿命をいかに高めるか……
Date:2012-07-17(Tue)

昨日の敦賀は暑かった。気温35度。夏本番が間近に迫ってきたということだろう。午前中は敦賀市戦没者戦災死没者追悼式。ここ数年の被災者ご家族の参加者の減少が著しい。戦後67年の月日がそうさせるのであろう。

ところで、猛烈な雨が九州に甚大な被害をもたらしたかと思うと、きのうはうだる暑さが列島を襲った。敦賀はフェーン現象か。とりわけ暑さ対策が必要なのは高齢者だ。汗をかきにくく体温が上がりやすいため、体がオーバーヒートして熱中症になる危険性が高いからだ。

最近知ったのだが、65歳が汗をかき始める気温は25歳より3度も高かったという。気温の上昇に合わせてしっかりと汗をかかなければ、体温を一定に保つことは難しいらしい。これも体の衰えの一つとか。いずれにしても高齢者がいかに元気で活動できるか、これをサポートできるか。

健康診断、ガン検診など自治体として取り組んでいるが、上昇を続ける高齢者福祉費用との費用対効果が難しい。

ここで、最近、注目される「健康寿命」について調べると、健康寿命とは、一生のうちで、外出や家事など日常生活を支障なく送れる期間のことだ。何歳まで元気で暮らせるかのバロメーターである。厚生労働省が国民生活基礎調査を基に算出した。

2010年時点の日本人の健康寿命は、男性が70・42歳、女性は73・62歳だ。平均寿命(男79・55歳、女86・30歳)と比較すると、男性で9・13歳、女性では12・68歳もの差が生じている。

この差は、寝たきりになったり、治療や介護が必要になったりする期間を意味する。平均寿命と健康寿命の差が縮まれば、健康で元気なお年寄りが増える。簡単そうに見えるが難しい課題だ。その結果、医療や介護など、年々膨らむ高齢者福祉の費用を抑えられる効果も期待できる。

個人の健康は地域や職場など社会環境の影響を受けることは確かだ。がん検診などの受診率が、敦賀市は良くない。世帯数の増加とともに一人世帯の高齢者も増えている。

敦賀市内に点在する施設。運動公園、体育館、公民館、ひいては市民温泉リラ・ポート、市民福祉会館、総合福祉会館など、総合的な健康管理(運動、予防、検診)、相談から居場所つくりと、急速に進む高齢化社会をサポートすることを考えたい。


【2012/07/17】 | ページトップ↑
高齢化社会の到来と新書
Date:2012-07-16(Mon)

昨日は、敦賀港カッターレースの準備、運営、片付け、炎天下の川崎岸壁で一日を過ごした。何とかやり遂げることができました。これも関係者、関係団体のご協力のおかげです。ここに御礼申し上げます。ありがとうございました。

基本的に海と船が好きなのか、海のそばで過ごせることを好んだ。幼い頃、小中高、青春、子育て時代と、この夏の海で過ごした、翌日の気だるさは、いつも心地よかった。

朝、日焼けでほてる腕と足、余韻を楽しんでいる。

先日、買った本を手にした。京都の医師、中村仁一さんの著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」。東京の本屋か、新書ノンフィクション売り上げで1位となっていた。

還暦を二日過ぎた「海の日」の休日。いずれ訪れると分かっていても、いざその時にならないと切実に捉えられないも老いと向かい合うときだ。

18年前か、高齢で療養中、母親の意識はほとんどなく、主治医から「いつ何があってもおかしくない。最終段階の延命措置に入ります」と言われ、人の死の在り方を考えさせられたことがある。

高齢化社会の到来でこうしたケースが増えているのか、この新書の関心の高まりに驚く。特別養護老人ホーム付属診療所医師の中村さんは、回復の見込みがない高齢者の終末期に過剰な医療を施さず摂理に任せる「自然死」を勧める。

母の意識がなくなってから延命措置、その頃は医師の判断に任せるしかなかった。最近はその治療方法を家族に迫る。それぞれ重い決断で、どうあるべきかは言い難い。治療やケアを受ける選択肢をどう確保するかや、延命措置を行わないことをめぐり議論もある。

中村さんは「逝(い)き方は生き方」として日頃から自分の死を意識することの重要性を強調する。最期はどうあってほしいか。幸い母は小康状態が一週間、続いて安らかになくなった。新書読みながら、まず自らの死を考えるところから始めなければ、と思う。高齢化社会に対応するかのように、民間の介護施設も敦賀市内に多くなった。 
【2012/07/16】 | ページトップ↑
敦賀港カッターレース準備あれこれ
Date:2012-07-15(Sun)

昨日の午前中、敦賀港カッターレースの準備。旧フェリーターミナルの解錠から始めた。ここは新日本海フェリーの所有。前日よりトイレ掃除など、新日本海さんで、行って頂きの協力だ。

次ぐにカラーコーンなど運動公園に車を走らせる。レースに関わる備品の敦賀市からの借用。

そして、カッターを海からユニックで岸壁に上げて4艇の掃除。レースで少しでもスピードが出るようにと配慮だ。その他、景品、賞状…。景品、盾なども福井新聞など企業、団体の協力でなりたっている。

今回のレース開催でこれほどの団体、企業、そして、人が協力していただいて、成り立っているとは思わなかった。本当にありがたいことだ。

午後は、文化協会の役員と議会の文教厚生常任委員会メンバーとの懇談。文化協会は、舞踊をはじめ市内の文化に関する団体の連合体で会員は減ったとはいえ、1000名を超える団体だ。役員構成は、すべて民間。市の補助はあるとはいえ、全国的にもめずらしい。

事務所は西公民館にあるが、できうれば美術館など、文化の拠点がほしいところだが、わずか7万人にもみたない中小都市では難しい。和太鼓の練習、美術品の展示など、市内各所の施設で苦労しながらの活動が続く。そんな苦労話を教えて頂いた。

10年ほど前に市民署名で議会に提出された「芸術・文化の館」の話から始まった。建設費用、維持費用から未だにできていないのは、ご存知の通り。今の環境下では難しい情勢だ。

夜は、今日のレースのために来られた神戸商船大学OBとの前夜祭。午前中の準備の疲れか、酔いが速い。

夜中、不思議にも古い映画のワンシーンが夢にでて来た。

「おはよう」。さっそうと自転車に乗って登場した大石先生役の高峰秀子さんが、子どもたちに声を掛ける。時は昭和の初め、小豆島が舞台である。若い大石先生の気負いと初々しさ。

「おはよう」というせりふから始まる。木下恵介監督の映画「二十四の瞳」のワンシーンだ。大石先生と12人の教え子の姿が胸を打つ。つぶらな瞳で学校に入った小さな子どもたちは、それぞれの人生を懸命に生きていく。教え子の心に寄り添い、行く末を案じる先生。映画は大ヒットとなった映画の始まりだ。

「おはよう」は心の鏡と昔、教えられた。今日は敦賀港カッターレース。「おはよう」から始める。
【2012/07/15】 | ページトップ↑
生活保護と三つの傘
Date:2012-07-14(Sat)

梅雨空の大雨が続いている。被災者にお見舞い申し上げたい。 自治体の財政事情から、老朽化した多くの橋が全国各地で補修されないままになっているという。限られた財源を、必要な公共事業に振り向けることが大切だ。幸い敦賀市では、耐震も含めチェックを行っているが、土砂災害の目で一度、再チェックしてみたい。

一方で実際の雨とは違うが、ある方曰く、日本社会を覆っていた三つの傘がしぼみ、雨にぬれる人が多くなったと言う。生活保護者の増加がひとつの指数だ。

バブル崩壊以前、高度成長のもと、第一の傘は国。護送船団方式に代表されるように企業を保護し、成長を促した。

第二は企業の傘。正社員、下請けを丸抱え、暮らしを守った。生活を保証された正社員は第三の傘を開き妻、子、親を養った。

この構図が音を立てて崩壊。強者も少なくなり、弱者は増え孤立する。小雨からあるときは土砂降りもみられる様になり生活保護者も国で200万人も超え、敦賀市も200人を超えた。

先日の福井新聞で働いている人の収入が生活保護を受けている人よりも少ないという。ただ、本県はまだそこまでいたっていない。神奈川県など、最低賃金で働いた場合の話だが、やはりおかしいと思わずにいられない。そんな「逆転」地域が11都道府県になったと報じた。

生活保護は憲法が認める生存権に基づいて最低限度の生活を保障し、自立を助ける制度だ。「最後のセーフティーネット」とも呼ばれる。一生懸命に働いてもその最低限度の生活さえできないというのでは、もはや社会が破綻していると言うしかない。

この傾向が強くなると、「働くより生活保護を受けた方が得だ」。そう考える人が増えても不思議はない。生活保護の受給者は正確には、3月で210万人を超えた。この1年間で8万6千人増え、失業などを理由に働ける年齢層の増加も目立っているという。

生活保護世帯の理由は様々だ。病気、家族関係、失業、多重債務、メンタルヘルス、地域との折り合い。森羅万象、現代日本の前に立ちふさがる「不幸の構図」が浮かび上がる。高度成長下は一億総中流と胸を張っていたのはほんの数十年前。なぜ、こんなことにと思うことがある。失われた20年と言うが、少子高齢化、人口減少と元気のない日本の中の福井県、そして、敦賀市と考えると暗くなる。

労働団体が主張する最低賃金の引き上げで「逆転」を解消できれば理想的だが、これには中小企業を中心とする経営者側が「経営を圧迫する」と反発している。

こちらを立てれば、あちらが立たず。あちらを立てれば、こちらが立たず。言い過ぎかもしれないが、貧しさで社会がいびつになり、機能不全を起こしかねない。国民健康保険、介護保険、自治体病院などどこも青色吐息だ。弱者が増え社会保障の先送りは許されない。決められない政治、希望が持てない社会、そんな声ばかりが目立つ。それだけに政治の責任は重い。地方政治も同じだ。
【2012/07/13】 | ページトップ↑
教育現場の事件の難しさ
Date:2012-07-13(Fri)

各地の教育委員会が責められる事件が続いている。学校に無関心な保護者が多い中で一旦、何か、事件が発生し、責められるのは学校であり、教育委員会だ。すべての責任を学校や教育委員会に押し付けるには無理がある。ただ、事件が発生すれば、組織として謙虚に向き合う姿勢が大事だろう。ここに問題の難しさがある。

教育現場の実態で最近は、クレマー、モンスターと言われる保護者も多く、教師も精神的に苦労していることも多い。いずれにしても、事件が発生するまでの過程での防止が大事だということはいうまでもない。関係する生徒の保護者も教師も事件発生まで見てみぬふりをし、無関心を決め込むことが多いとか、これが事件発生につながる事が多い。

ただ、事件が発生したら謙虚に向かい合うことが大事だということは言うまでもない。命が失われればなおさらだ。先日も福井県福井市の至民中で、複数の3年男子と男性教員がもみ合いになり、同校が110番通報、収納棚が壊されたとして器物損壊で警察に被害届を出した。

同日夜、全保護者を対象に同校で経緯を説明した。生徒と教員にけがはなかったが、教員数人は暴行を受けたとして被害届の提出を検討している。安易に被害届を出していいのか、確かに難しい問題だが、ここまでくれば、双方が謙虚に向き合う努力が必要だろう。

ところで、滋賀県大津市の学校でいじめを受けていた子どもが自ら命を絶った。よほどのことがあったのだろう、と普通なら真剣に原因を調べるはずだ。ところが、滋賀県大津市で昨秋、中2の男子生徒が飛び降り自殺した問題で、市教委や学校は「いじめと自殺の因果関係は判断できない」と結論づけた。

「自殺の練習をさせられていた」「屋上への階段で縛られていた」。全校アンケートの回答には自殺との関連を示唆するいじめの情報も多数あった。なのに、市教委は「事実確認ができない」として、原因をうやむやにしたまま、わずか3週間で調査を打ち切った。

子どもに死なれるのは、親にとっては心臓をえぐられる思いだろう。なぜ死んだのか。せめて理由を知りたい、と思うのは当然の気持ちだろう。

真実を明らかにしたい、と両親が市や加害生徒側を相手に訴訟を起こしたのも無理はない。市教委は2回目のアンケートも行っていたことをおととい明らかにした。回答に「自殺の練習と言って首を絞める」「葬式ごっこ」の記述があったのに、見落としていたという。

「男子生徒は担任に相談したが、何もしてくれなかった」。アンケートでそんな回答もあったという。滋賀県警が真相解明のため捜査に乗り出した。突如の捜査は尋常ではない。経過を見る限り学校、市教委、警察と組織として穏便にすまそうとの姿勢があったのではないか。ここまでくれば、真相究明は、大事な作業にほかならない。 
【2012/07/13】 | ページトップ↑
政府のエネルギー・環境会議が、敦賀市の将来を決めると言っても過言ではない。
Date:2012-07-12(Thr)

政府のエネルギー・環境会議が、2030年の電源構成の在り方を考えるため、エネルギー政策の選択肢を示した。このあり方が敦賀市の将来を決めると言っても過言ではない。

政府は、原子力発電の比率が0%、15%、20~25%と設定し、比率ごとに再生可能エネルギーの導入、温室効果ガス排出量の削減目標、省エネ投資額などを提示。今後、8月中をめどに新たなエネルギー政策を決定する方針だ。

東日本大震災による福島の事故によって原子力発電の疑問や反発が高まり、これが福井県の原子力発電に大きな影響を与えることは確かだ。その原子力発電の比率低減を簡単に再生エネルギーに活路を見出そうとしているからだ。

この比率によって、敦賀市の原子力発電の将来がかかる。それを約2カ月の間に国民的議論を実施するとしているが、果たして短期間に十分な議論ができるのか疑問であり、拙速ではないか。世論の流れに国家の将来を委ねることは、ある意味、良さそうに思うが、これが本当に良いのか、疑問が残る。

ここで、再生エネルギーの拡大はどこまで可能か、私なりに課題と期待を整理してみた。

買い取り期間を太陽光では最長20年間保証し、当初の価格も発電事業者に有利に設定したため、大企業や自治体などが次々に名乗りを上げている。自然エネルギー発電を拡大しようとする機運が全国各地で盛り上がっている。

総発電量に占める比率は現在、大型水力を加えても約10%だが、政府は2030年には25~35%に引き上げる方針だ。このまま普及が順調に進むかどうか、問題点がいくつかある。

一つは買い取り価格をどのように設定するかである。スペインでは、5年前に価格を約2倍に引き上げたのをきっかけに急速に導入が進んだものの、あまりの急増ぶりに翌年には一転、引き下げたり、買い取りを一時中止したりするなど制度が大きく揺れ動いた。

価格は電気料金に転嫁されるため、家庭の負担がその分増える。経済産業省の試算だと、8月から月75~111円料金に上乗せされる。今後も算定委員会が買い取り価格を決めるが、そのかじ取りが普及の度合いを大きく左右する。

政府は今後、新制度の普及状況や上乗せ価格をどうするかを詳細に説明して国民の理解を得られるか、また、産業との関係だ。電気料金は家庭はもちろん産業にとって、不況下lにあって、値上げが許される環境でないことだ。

風力発電による騒音被害や地熱発電による自然破壊への懸念などの問題点もある。太陽光や風力は天候次第で発電量が大きく異なる不安定さも指摘されている。専門的にもなるが、既存の電力の系統連携など課題も多い。
 
だが、だから駄目だというのではなく、スマートグリッド(次世代送電網)の普及、大型蓄電池の開発や掘削技術の改善など、わが国の高い技術力によって解決できることも多い。普及が進めばコストが削減され、困難だと思われた課題も克服されていくだろうが、どこまで進むか、期待と現実をしっかりと見据えておく必要がある。

エネルギーの議論に、単に時間をかければいいというわけではないが、再生エネルギーの普及がどこまで進むのか、目標はいいとしても不透明なことが多いことだ。無理に原子力発電を比率を数合わせ的に下げようとすることにも疑問が残る。

また、政策討論で、意見聴取会は原発立地の都道府県でみると、北海道、宮城、福島だけで、大都市に偏り気味であることだ。原子力発電が多い福井県など立地県の意見が十分に届くのか疑問が残ることだ。

30年以降をどう見据えていくのか将来展望を描くはずの原子力発電と再生エネルギーのあり方、比率を増す火力発電のコスト増や温室ガス放出増など、国家の戦略にも通じる。各電源の選択の幅を大きくしておくことも現実的な対応だ。繰り返しもなるが、この議論が福井県や敦賀市の将来に大きく影響し、国家のあり方にも通じる議論であることは確かだ。


 

 
【2012/07/12】 | ページトップ↑
最低賃金改定と現実
Date:2012-07-11(Wed)

民主党のマニフェストのひとつで実現とほど遠いのに最低賃金がある。いまや非正規労働者が3割を超え、最低賃金の動向が生活を大きく左右する時代だ。最低賃金ばかりがその要因ではないが、格差の要因でもある。けっして福井県も敦賀市も例外ではない。

市役所もこの十年間で臨時職員が相当増えた。行政改革の一環だが、景気の関係で民間の中小の企業にはさらに厳しい対応に迫られている。スーパーのパート料など小売の最低賃金にぎりぎりだ。

福井県の最低賃金は、現在、684円だ。2012年度の都道府県別の最低賃金を決める改定作業が始まった。

時給で示される最低賃金は、11年度改定では全国平均が737円。都道府県別は最高が東京都の837円、最低は沖縄県などの645円で、東京都とは192円もの差がある。北陸だけみても富山県692円、石川県687円と福井県は、最下位だ。

場所によっては最低賃金は生活保護との「逆転現象」もある。逆転現象とは、最低賃金の水準が、生活保護の給付水準を下回ってしまうことだ。北海道、宮城県、神奈川県で逆転状態にあり、神奈川では昨年、逆転現象の是正措置を神奈川労働局長に命ずることを求める訴訟が、起きている。

すっかり色あせてしまったが、民主党マニフェストでは「時給千円(全国平均)の最低賃金を目指します」となっている。だが11年度の引き上げ幅は東日本大震災の影響もあって7円にすぎず、都市と地方の格差も拡大している。千円への道のりはあまりにも遠い。

景気や経済界との調整など難しいが、臨時やパートの増える一因でもある。引き上げ幅の改善、都市と地方の格差縮小、地方間格差、逆転現象の解消など、改定作業は多くの課題を抱える。
【2012/07/11】 | ページトップ↑
大飯3号機のフル稼動に思う。
Date:2012-07-10(Tue)

大飯3号機が昨日、フル稼働となった。ひとつの山を超えた。おおい町から伝わる声は日常の静けさと生活の大事さだ。

原子炉を起動した1日には大量の反対派がおおい町に押し寄せた。民宿にも泊まったようだが、きちんと後始末をして帰る方もいれば、ペットボトルなどゴミをまき散らせて帰るものなど様々とか。なかには、「ようも危険な街に住めるな」と地元の住民に罵声を浴びせるなど、「悪者扱い」するような空気があったとも聞く。

生産地と消費地と言葉で言うが、これを格差的にとらえる風潮に、立地地域の住民として、いささかどうかと思う。

それでも、立地地域の地元は、ほとんど何も言わず、普通の日常がもどって来たことにほっとしている。関西の企業活動、医療や福祉、生活のため大切な電気の供給地としての役割を果たすことが、いかに大事か、わかる人はわかる、そんな心境だ。

原子力発電の安全は最優先だが、一方で住民の生活も大事であることだ。これが、関西の生産活動とも密接に関係している。おおい町は、このジレンマに悩んで来た。敦賀市も同様の境遇にある。

節電の大合唱の中、電力の関係で関西の生産拠点を即座に海外に移す企業も多いと聞く。産業活動は電力需給と密接に関係している。失われた20年、電力需給のデータは、正直に関西の実態経済を示す。節電も大事だが、一方で生産活動が横ばいあるいは低迷しているのも一目瞭然だ。

この20年間の経済の低迷で格差社会の言葉が横行し、生活保護受給者は戦後の混乱期をしのぐ210万人を突破した。大阪市は受給者の増加も著しい。一方、立地の敦賀市も200名を突破している。どの地域も経済の低迷が、医療、介護など福祉の分野に、財政とサービスなど大きく影響している。

明治の渋沢栄一は教える。自らの経営哲学を語った「論語と算盤」で企業家として、生産活動とモラルの大事さを繰り返し説いている。「(稼ぐにあたって)常に社会的恩ぎあるを思い、道徳上の義務として社会に尽くすことを忘れてはならぬ」と。今日で言えば生産活動と社会貢献の大事さだ。産業や商業が活発になり、倫理観を持っていれば、自ずと社会もよくなるとの教えでもある。

現代日本が見失っている大事な考えではないか。
【2012/07/10】 | ページトップ↑
夏の海開きに思う。
Date:2012-07-09(Mon)

昨日8日は、敦賀の海開き。副市長の挨拶で「かつて40万人の来たが、今は14万人…」と。泳ぎ方も遊び方も変わった。海水浴場は、敦賀の観光の目玉だっただけに、その減少は、時代を反映しているとも言える。もっと言えば、海水浴場を中心とする夏型観光の限界が見えているとも言える。

ところで、泳ぎの遊びのなかで学んだことも多い。夏休みの家族のふれあいの場でもあった。一方、来週、開催する敦賀港カッターレースのイベントも、競技性、難しさが、面白く遊びにもなる。

また、司馬遼太郎の空海の小説を読んだが、四国、讃岐出身の弘法大師も四国の大自然に触れ、山林修行などによって、多くのことを学んで、八十八の四国遍路を作りだした。

青年時代から、好んで大自然の中を歩き回った、と語る。好んでとは、遊びの境地でもある。高野山を聖地と決める時も、若き日からの、自然探索の積み重ねが役に立っている。四国を修行で巡った地が、八十八カ所の原型となったことを語ったが、一方で、四国遍路は、楽しい遊びの世界でもある。

それでなければ、年間10~20万人の遍路が四国を巡らない。その大半は車やバスを利用して、ホテルや民宿に泊まる。中に1000人程度の歩き遍路がいる。これも宿泊を重ねる。遍路の動機としては、「家内安全」、「祖先や死者の供養」というのが定番だが、歩き遍路の場合は、これらに加えて「修行」とか、さらに宗教的な意味合いを全く離れて、単に歩くことを目的とするもの、「自分探し」や「癒し」といった精神的なもの、もっと言えば、これが究極の遊びになる。

四国遍路は、思い立ったら(これを「発心(ほっしん)」と言う)、誰でもできる修行であり、意外に気楽な心のダイエットなり、癒しであったり、究極の遊びでもある。これが年間を通しての観光事業と結び付いている。高齢化社会の先を読んだ観光戦略だ。

現代の遊びの多様化に伴い、団塊の世代が求めた一律的な遊びが、今は受けない。海水浴場を遊びの場所というより皮膚ガンのもと、危険な箇所と嫌ってしまう傾向が強い。一方で、データはないが、西浦、東浦そして、新港、旧港への釣り人は多い。新港では、ラーメンの屋台ができるほどだ。

副市長曰く「大阪の小学校で夏休み、海水浴場に行った人と聞くと100人中10人もいない」とか。我々世代は、100人中行っていないのを探すのが難しかった。最近は大人でも一人でカラオケに行くことを好む時代、今の子供の子供はどうなるのだろうか、海水浴場を中心とする夏型観光に限界が来ていることは確かだ。

【2012/07/09】 | ページトップ↑
雨の日の七夕
Date:2012-07-08(Sun)

七夕とはいえ、不安定な天気だ。雨の日の敦賀港カッターレースの練習の準備、支援、サポートは苦労する。風が加わると寒くなる。16回も面倒をみてきた海洋少年団の指導者の苦労が理解できる。

ところで、震災後、東京の夜空の明るさは40%減ったとの調査結果がある。屋外広告の照明を暗くしたためらしい。節電が進めば消費電力を抑えるだけでなく、七夕の宇宙の神秘に触れる機会が増える。

乗船実習で太平洋のど真ん中でみた天体は天の川がどれか判断できないほどの星の数、いまでも忘れられない。見える理由は明かりがないからだ。経済活動が見えるものを少なくしてきたとも言える。

七夕の短冊など 長く続けられている行事はその時その時の風潮や経済情勢などを敏感に反映する傾向が強い。商店街が中心になって開催する七夕行事もその一つだろう。全国的に商店街の行事で七夕祭は多い。飾り付けや、にぎわいぶりは時代を映す。

明るい未来を信じ、誰もが前向きに生きていた高度成長期、あふれる人波と、通り沿いに途切れることのない七夕飾りは幼心にも鮮烈な記憶として残る。

シャッター通りとともに、隆盛を極めた以前の華やかさはないというが、どれも時間をかけた手作りの飾りである。商店主らの心意気が伝わってくる。敦賀だけが例外ではなく、地方の商店街は今、どこも厳しい状況にある。シャッター通りなどという寒々とした言葉にも抵抗感は薄れつつあるのも怖い。

イベントや行事が、シャッター通りのように、勢いがないが、少しでも元気を継続する活動も大事だとも思う。
【2012/07/08】 | ページトップ↑
親身になる対応の難しさ
Date:2012-07-07(Sat)

今日は七夕。梅雨空で天の川は見えそうにない。昨日のトップニュースは大津市の生徒の自殺の再調査。福井県で平成23年に171名が自ら命をたっている。けっして多くはないが、解決策がどこかにあったはずだ。

大津市で昨年10月、公立中2年の男子生徒がマンションから飛び降り自殺した問題で、大津市長は6日記者会見し、近く有識者による外部の調査委員会をつくり、いじめと自殺の因果関係を含む、事実関係を再調査する方針を示した。

いじめたとされる生徒やその保護者などからの聞き取り調査の必要性に言及。調査委員会を大学教授や臨床心理士、弁護士などで構成する方針とか。

いじめの問題は、昔からあるが、ここまでくれば、明らかにする必要があることは確かだ。誰が悪いというのではなく、なぜ防げぐことができなかったか、報道のアンケートにヒントがあったようにも感じた。

私も昔、相談を受け、そのときは親身になって対応したつもりだが、時間の経過と立場が変わり、しばらくたってその方が自殺したと伺ったときは、やるせない後悔がいまでも残っている。

そのためか、講演で自殺未然防止を学んだことがある。自殺者は、確かにせっぱ詰まった状況では余裕はない。しかし周辺の人が気づいて相談すれば、解決の端緒を得る可能性はある。難しくても地道に負の連鎖を断ちきるしかない。心身の悩みや生活のこと、事業の心配など内容は何でもいい。

自殺の背景にはうつが強調されがちだが、多重債務や人間関係の行き詰まりなどが複合的に絡む。おせっかいに思われても、見守っている人の存在を本人に知ってもらった方が後で後悔するよりいい。

県下では、時期もあろうが交通事故死の約2倍。交通戦争という言い方にならえば、もっと恐ろしい泥沼の激戦が日常にある。目をそらすよりは誰かが親身になれば防げることが多い。年間3万人が続く自殺者、自治体にも教育委員会にも、どこまで親身になれるか限界がある。まずは職場であり両親であり、家族がしっかりする環境が、今、失われつつあるこそが問題の本質でもありそうだ。
【2012/07/07】 | ページトップ↑
流通業界の変遷と敦賀
Date:2012-07-06(Fri)

子どもの頃、百貨店は特別な場所だった。年に一回、連れて行ってもらえばいい方だった。記憶にあるのは大食堂のクソフトクリーム。切符のような食券をウエートレスが片手でちぎり、銀色のお盆に乗せて運んでくる。ワクワクしながら待った。

三越高松店は、1931年。三越として中国・四国地方初の出店であった。今も商店街の中心にある。

コンビニも、量販店も、ネット通販もなかった。戦災でも焼け残った。今も商店街の中心にある。威容を誇る百貨店は地方都市の拠点の証しでもあった。エスカレーターが物珍しく、エレベーターには操作する女性が乗り、それも戦前からだと、母から聞かされた。まさに街の中心的な存在だった。

その後、そごう、ダイエーが進出したが今はない。若者の消費文化を牽引した百貨店の地方都市の閉店が、相次ぐ。

1978年、昭和48年に平和堂・敦賀店オープンしている。1970年に原電敦賀1号機が営業運転を開始しているから、敦賀が伸び盛りの時でもある。敦賀店は、平和堂の滋賀県外第一号店でもあり、経営者の思いれも強い聞いたことがある。

敦賀の商店街の中心でもある。現在、人流れを調査すると、平和堂しか、人の流れがないとも言う。

中央町のショッピングセンター「ポー・トン」との争いも敦賀の街の拡大とも大きく関係している。そのポートンも営業不振も重なり、リニューアルのため2012年4月2日から休業。

リニューアルを機に全館の所有権をユニーが譲り受け、食料品部門を直営化し、今年、9月末再開店予定を目指している。愛知県資本だが、その経営ぶりは、平和堂にも驚異だが、人の流れがどうなるのか、人口減少が間近に迫る敦賀市にとっても関心事でもある。中心市街地の活性化を政策として進めている敦賀市にとっても、その流れがどうなるのか注目すべきところだ。

6月末でも敦賀市の人口は6万9千人を回復していない。人口面だけ考えても時代の転換点を迎えているのではないか。流通業界しかり、地方のまちづくりもしかり、である。 今、敦賀駅前を中心とする活性化政策の流れと、ユニーの流れと流通業は、人の流れを変えるだけに、今後も目が離せない。
【2012/07/06】 | ページトップ↑
松原の砂の変化
Date:2012-07-05(Thr)

世紀の大発見が昨日の報道の中心だった。地元では福井新聞のトップ記事は中池見のラムサール登録。小さな湿地だが様々なことを学ぶことができる。

敦賀市には、湿地、里山、海、川と歩けば歩くほどその素晴らしさがある。大事なのは、「自然から学ぶ」謙虚な姿勢だろう。

気比の松原を毎朝、歩くとここにも自然の変化を感じることができる。

今、イチ押しなのが、素足で波打ち際の砂浜を歩くビーチウオーク。だが、砂のめが荒く素足では痛い。海水浴場は遠浅が昔から良い海水浴場と言われた。海岸線は、そのままだが、砂浜の奥行も昨年とそれほど変わらないものの、海辺から数十メートル離れると急に深くなる。

子供が安全に泳ぐことができる範囲が狭くなっている。30年ほど前、子供を連れて泳いだ頃の海岸の砂の感覚、遠浅感がなくなっている。あきらかに砂の供給がなくなっている。海流も敦賀新港の設置で敦賀湾の流れが変わったと推察できる。

鞠山、五幡と海岸線、東浦の砂の供給はここ数年、多くなっている。一方、西浦の常宮、手の浦と海岸の様相も徐々に変わっている。

昨日も、水島の清掃が行われたが、そのかたわら砂を入れる工事が急ピッチで行われている。これで何度目だろうか。調査も何度か行われているが、根本的な解決になっていない。敦賀新港との関わりは少ないと思われるが、敦賀湾の潮の流れが西浦、東浦、松原、水島どの海水浴場をみても砂の状況に変化がある。

身近な敦賀湾の変化に気を使う必要がある。砂を何度も入れる水島、松原どれも税金での仕事だ。それも一千万オーダだ。それが度重なると億になる。

今年の松原の海水浴場は、観光客の目減りを話題にするのも大事だが、自然の変化を謙虚に受け止める必要があるのではないか。

中池見も湿地に外来種のザリガニの増加など、数十年で環境変化が大きい。里山、里海、里浜を冷静に長期的に見直す姿勢がないと、敦賀の自然は金のかかる自然保全になってしまう。

敦賀の人にとって、敦賀湾は文字通り「母なる海」 。だからと言って敦賀新港を否定するものではなく、敦賀の発展の期待でもある。が、一方で、その工事によってどう自然が変化するか謙虚に見直す必要があるようだ。
【2012/07/05】 | ページトップ↑
ラムサール登録の中池見と、その世相
Date:2012-07-04(Wed)

国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に樫曲の中池見湿地など日本の9カ所が新たに登録された。敦賀にとって久しぶりの明るいニュース。

関係者のこれまでの活動に敬意を表したい。わずか25ヘクタールながら3千種もの貴重な動植物が生息し、地下には世界屈指の厚さを誇る約40メートルの「泥炭層」が確認されている。敦賀にとって財産であり、教育効果、観光とこれまで以上の取組が必要になる。

一度は大阪ガスの所有地になり、エネルギー需給の低迷から計画の中止、敦賀市への寄付とこの20年で管理主体を変えた。開発から保全へ。現在は敦賀市が所有し、NPO法人「中池見ねっと」が管理運営し、NPO法人「ウエットランド中池見」などが保全のため、同条約登録を訴えてきた。それだけに、今後の管理・運営をどうするか、きれいごとでは済まされない課題が横たわる。

ラムサール条約は大きな勲章だが、勲章だけでは金のかかる保全はできない。寄付金にも限界がある。ラムサール条約登録の覚悟と責任が必要だ。どう運営するか、この財産をどう生かすか、後世に残して行くか、新たな幕開けと受け止めたい。

ところで、この20年間と世相をここ数日、話題の中心の小沢元代表と重ねた。政治はその役割を果たしただろうか。「失われた20年」と言われて久しい。バブル景気崩壊後の日本経済の低迷期間。経済と表裏一体をなす政治。この間、少子高齢化、人口減少へと大きな転換期でもあった。これによるエネルギー需給の停滞が大阪ガスの中池見からの撤退の最大の理由でもある。

自民党一党独裁がいったん止まって19年。その後の、自民復権から民主党の政権交代と流れは、変わったように思うが、19年前に主役を演じたのは小沢一郎さんだった。3年前の民主党政権誕生劇の中心にも、同じ人がいた。

どっちにしても小沢さんを抜きには語れない20年間。小沢さんが導入の力になった小選挙区制や党首討論などで政治の風景は多少変わった。悲しいかな、日本の風景は、人口減少ぐらいでさして変わっていない。

話を戻すがラムサール条約の登録となった中池見は変わらないこと保全の取り込みが必要となる。腰の据えた対応が必要だ。一方、巷では消費税関連法案採択後の衆院解散へと関心事が移っている。
【2012/07/04】 | ページトップ↑
小沢離党と福井への影響
Date:2012-07-03(Tue)

昨日は讃岐うどんで知られる香川県では「うどんの日」。「半夏生(はんげしょう)」にサバを振舞う小浜市のニュースにオヤと思った。

調べると地方、地方に風習がある。「半夏生」に農家が田植えや麦刈りを手伝ってくれた人たちに、サバと同じ様に、収穫したばかりの麦でうどんを打って振る舞ったことに由来しているからだ。関西ではタコがこれに当たる。

確か四国では、「はんげ半毛(はげ)」などのことわざもあった。田植えが遅れると収穫が半分(半毛)というのがあったが定かではない。時期を失うと収穫が半分になるとの教えだ。

いずれにしても、朝食をウドンと決めていた私だが、4月の入院生活から微妙な変化が生じた。自転車からウオーキングへ。ウドンから乳製品と野菜と、単純なのか、看護師の健康指導から気を使う様になった。

ところで、健康ブームで体重計などの製造会社「タニタ」が社員食堂のメニューを提供している、東京の帝国劇場近くの地下にある「食堂」が人気で、私も出かけた。おいしく、おなかいっぱい食べていたら、知らないうちに痩せるというのが評判が評判で列が出来、順番待ちで食にありついた。普通の食事メニューだが、工夫と知恵が詰まっていることは確かだ。時期があたった。

社員食堂と聞いて思い出すのが、敦賀駅前に4月に出来た福井大学の附属原子力工学研究所に人数の関係もあろうが食堂がない。商店街との調整の結果とか。先生や学生が、外で食事をするため。商店街にお金が落ちるという寸法だ。大学進出にあたっての妥当な折り合い付け方だ。

今日は本題に入るのが遅くなった。民主党の小沢一郎元代表と、そのグループが昨日、離党。妥当な折り合いは付けられないのが小沢ワールドだ。ここ数日、小沢さんは、報道の中心だ。週刊誌も小沢さんの文字が踊る。

新聞では、福井県の衆院議員は「織り込み済みの行動」「人数、顔ぶれも予想された範囲内」と冷静に受け止めたそうだが、ここ10年近く、この福井県の民主党は、選挙の度に小沢さんの影響を受けてきた。影響というよりも選挙の仕方も含め、秘書が来福しての直接的な対応ぶりだ。全国的にも福井県が勝てば、全て勝てるとの論法が小沢流だ。

民主党福井県連の中にも、このため、私書も含め、小沢さんと親交のある議員も多い。この敦賀にも衆院、参院選挙の何度か、重要な時期に訪れている。選挙手法は、ずいぶんと教わった。

今日の民主党をここまで大きくしたのも小沢さんであり、全国的に勝利しても最後まで勝てなかったが、国政選挙で保守王国の福井県で何度か肉薄するなど、その影響を受けたのも事実だ。

私は、小沢離党は、民主党にとっても、民主党福井県連にとっても、大きいものがあると思っている。しかし、国民にとってどうだったか、その答えはまだ先になりそうだ。

【2012/07/03】 | ページトップ↑
大飯再稼動と産業…
Date.:2012-07-02(Mon)

昨日の豪雨はすごかった。ゲリラ豪雨のひとつか。ところで全国ニューストップ。大飯町がこれほど取り上げられたのは、今回が初めてではないか。大飯3号機、昨夜、午後9時、運転員が制御棒を引き抜くレバーを操作し、原子炉を起動した。何度か私も見た光景だが副大臣、副知事、町長と物々しい立ち合いで始まったのも初めてでないか。

計器を見ながら制御棒を抜く。緊張する瞬間だ。私も研修用の小さい原子炉で体験した。順調にいけば、今朝6時に核分裂が連鎖的に起きる臨界に達するとか。

再稼働の前提とされたストレステストの結果を10月に、おおい町、福井県の同意に6月16日に最終決定。そして今日の臨界。安全は緊張感と時間をかけることは大事だ。

賛否両論、国論が二分する中、現実的に避けては通れない大きなことであり、第一歩を踏み出せたのではないか。今後、敦賀1、2号、もんじゅと厳しいが順調に立ち上がる事で期待したい。安全は最優先だが、安全保障、地球環境問題にコストと幅広い役割が原子力にはある。感情的反対論を憂う。

国会では消費税論議が先行しているが、医療、年金、介護の社会保障など生活の基盤となる産業こと、日本企業がことごとく苦戦している。大飯再稼動に動いたのは、近畿の知事、そのバックにはパナソニックの悲鳴にあったと聞く。

日本のお家芸のはずのテレビも例外ではなく、韓国勢に大きく水をあけられた。円高に電力料金のアップ、さらに計画停電は、致命的とか。

国内二大メーカーのソニーとパナソニックはともにテレビ事業の不振で、過去最悪の赤字となった。

パナソニックは旧社名の「松下電器」や商標「ナショナル」の方が通りがよかろう。ソニーとは自他ともに認める好敵手。家庭用ビデオの規格をめぐる「VHS対ベータ戦争」は今も語り草だ。

その両社が次世代テレビの開発で手を組んだ。数年前ならあり得ないことだ。先行する韓国勢を追撃するため、異例の「合従」を決断した。

液晶分野で最高水準の技術を誇るシャープも経営が悪化し、電子機器受託製造で世界最大手の台湾企業と資本業務提携に踏み切った。こちらは強者との「連衡」を選んだ。

グローバル市場の競争は一瞬の遅れが勝敗を分ける。技術開発だけでなく工場の電気の計画停電などのコストアップはもはや限界とか。
【2012/07/02】 | ページトップ↑
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