「急がま回れ」で考えられない世相と選挙
Date:2012-11-30(Fri)

昨日の石原慎太郎は記者会見で原発についての質問に対し、「アルミ業界とかみんな潰れたの知ってるの」。これは重要な指摘だ。

日本ではオイルショック後の電力料金の上昇を吸収することが出来ず、企業撤退が続き、現在では水力を利用して静岡蒲原の日本軽金属一社となった。海外移転の先駆けでもあった。もうこの分野の工場は、当分、日本に戻ってこないだろう。ものづくり日本の産業が海外移転を続けている。

資源のない、日本の将来を語る上で歴史的な教訓だ。特にアルミニウムは産業高度化と共に精密機器、また宇宙航空産業等にも大きな需要があり、特に世界では自国防衛のために軍需面ではアルミ産業を保護する国も多く存在する。日本の安全保障を軽んじた、大衆迎合的な新党が多いのが気になる。

また、先日も西川知事は、エネルギー研究開発拠点化計画について、来年度の方針を協議する会議の席上で衆議院が解散したことに対し、「こうした状況が長引くと、原子力による利益や人材を失う」との懸念を示した。これも大事な指摘だ。スリーマイルアイランド島事故の後、米国で原子力発電を担う人材がさり、現在は日本が世界の中心だからだ。

この中ではまず、「原発の再稼働の判断基準があいまいなまま衆議院が解散したことで、地元の経済や雇用に深刻な影響が出始めている」と指摘した。これも現実が直面する大事な指摘だ。

昨日も選挙の準備に明け暮れた。このところ選挙の話が続いて恐縮だが、ご辛抱頂きたい。政界再編、衆院選勝利へ向けて各党や団体の動きが目まぐるしく変わり、話についていくのにひと苦労、というのが一般の見方ではないか。

特に「第三極」と言われる勢力の流れは急激で、表現は悪いかもしれないが「日替わりメニュー」の様相だ。どれがメーンの料理(勢力)なのか、分からなくなってきた。

個々の料理の味はうまくても、一つにまとめようとすれば味が混ざり合い、せっかくの個性が薄れてしまうのではないか。「脱原発」「卒原発」の違いも、正直なところ説明を聞いただけではよく分からない。経済と密接に関係する原子力発電の議論があまりにも軽くなってきたように感じる。

候補者の所属もコロコロ変わり、有権者不在の“綱引き”が続いている。時間がないことなどを理由に、自分たちの勢力の目先の数確保だけを目指して奔走している感もある。

似たような政党名もあり、略称では無効票になってしまう可能性もあるという。情報の収集・分析が有権者にも求められる選挙になりそうだ。

余談だが、「急がば回れ」ということわざがある。これは、滋賀県の知事ではないが、琵琶湖から生まれた。東海道草津宿から大津宿までは、南湖を迂回して瀬田唐橋を通るコースより、矢橋の渡し(草津市)から船を使うコースの方が近道だったが、天候に左右される船便よりも安全な回り道を行く方が結局早く着くという例えだ。

原子力発電と経済、生活などじっくりと考えられない世相、日本の将来、「急がば回れ」で考えられない世相をあらためて憂う。



スポンサーサイト
【2012/11/30】 | ページトップ↑
プリンシプルな政治家
Date:2012-11-29(Thr)

昨日は、北地区の議会報告会。神楽、相生など、旧市街地なりの課題も多い。議員定数の削減の意見が多い中、原子力、新幹線など課題が山積する敦賀では現状維持が妥当ではないかという意見も提起された。

市民の意見も多種多様だ。ところで、一昨日、滋賀県の嘉田由紀子知事が「日本未来の党」の立ち上げを宣言。脱原発の第三勢力結集を目指すという。政策も大衆迎合色が濃厚だ。

正直申し上げて、10を超す政党があって、有権者には分かりにくい。分かりやすい争点でまとまれば票につながると、考えているのか。例えは悪いが、1本千円で売っていたタケノコに2本、3本とおまけを付けるようなもの。それにしても、水と油が溶け合うとも思えない。

「国民の生活が第一」の小沢代表が名称にもこだわった政党をあっさり捨てても、驚く必要もない。党首として前面に出たくなかその分、クリーンイメージの嘉田さんを「表の顔」に担ぎ出して巻き返そうと考えたようだ。相変わらずの小沢流である。

結党に際して発表した「びわこ宣言」。これまで40年以上、電力供給の恩恵を受けて、原子力発電の立地自治体である我が福井県への配慮がまったくない。きわけて腹立たしい宣言でもある。

国民の生活が第一の支持率が上がらず、新党を結成した山田正彦元農相らが根回しをして、合流を決めたようだが、昨日の福井新聞の論説にも述べられている通り、大衆迎合主義そのものだ。

余談になるが、吉田茂首相のブレーンとなり、東北電力会長も務めるなど多方面の活躍でブームが続く白洲次郎の命日は、27年前の昨日28日。

英国仕込みの紳士道をプリンシプルと呼び、日本で初めてジーンズを履き、近年「日本一カッコいい男」と呼ばれた、リベラリスト白洲次郎。戦前は近衞文麿首相のブレーン、戦後は吉田茂首相の側近となって政治の中枢にいた、白洲次郎の骨太なダンディズム。「敗戦」「占領」から「独立」へ激動の昭和史を生きた一人の侍、プリンシプルな生き方でもあった。

敦賀の大和田荘七が、北海道で炭坑を開発した様に、白州もエネルギーの大切さも知っていた。プリンシプルな政治家が今、必要にも思う。意見も政党も多種多様もいいが、エネルギーを政治の道具とし、大衆迎合的な「脱原発」「反増税」「反TPP」とすべて反対でこの国が成り立つのか。



【2012/11/29】 | ページトップ↑
税金の使い方とゆるキャラ
Date:2012-11-28(Wed)

昨夜も中郷公民館での議会報告会。人数は14名と少ないものの、厳しい意見、鋭い質問と、市民の生の声を聞かせて頂く絶好の機会となる。

ただ、議会の報告会の性格上、議員個人の意見を述べることが出来ないルールとなっており、いただいた質問も消化不良となる事が多い。これもルールを決めて議会全員で取り組んでいるのでご勘弁願いたい。

昨夜も議員定数の削減、議員報酬など税金の使う方には厳しい意見が多数出された。先日も財政的な検討がなされていないなど、厳しいご意見もいただいた。右肩下がりの財政の状況では、当然とも言うべきご意見だ。日頃の活動にも肝に命じることでもある。

ところで、税金の使い方で、「ゆるキャラ」が意外に地域おこしに役だっていることを書きたい。ゆるキャラの代表格、「彦にゃん」の彦根市の彦根城の天守前広場は、黒山の人だかりで身動きもできたとか。中には、塀によじ登る不敵な人もいたとか。

「ひこにゃん」人気は高い。短い脚でよちよち登場すると、「わぁー」という歓声があちこちから上がったとか。裁判沙汰になろうとも、その人気は衰えることを知らない。

ゆるキャラ市場はいまや、1兆円を超える規模ともいわれる。このため、柳の下のドジョウを狙って、次々とキャラが誕生している。敦賀の「ツヌガ君」ほかに「ヨッシー」こと大谷吉継、「バショさん」こと松尾芭蕉、どれも次の出番を待っている。

毎年、1万通を超える年賀状が届く“勝ち組”はごくまれだ。ゆるキャラの世界だって、けっして緩くはない。厳しい時代が、ちょっとしたユーモアも必要。
認定キャラクターとして税金も多少かけるが、地域おこしには、大事なことと思う。厳しい財政事情は、肝に命じること。地方自治方でも明記している。ただ、緩むことも必要なこともある。
【2012/11/28】 | ページトップ↑
在宅介護とみとりの時間
Date2012-11-27(Tue)

リーマン・ショック以後、景気回復の実感がないまま、また減速し始めている。今回の衆院選挙の争点に景気・雇用、年金・社会保障を重視する。ただ、どの政党も二の次になる。どうも安部総裁の発言で経済政策が争点となりそうな雰囲気もある。

確かに景気が悪ければ生活保護者も増える。希望より不安感が強い将来に、身近な生活の安心・安定を望む声が多いのは当然でもある。

生活弱者の大半は高齢者が占める。もっと進めると、人生の最期を迎える場所は病院か、自宅か。60年前は自宅が8割以上だった。最近は病院、老人ホームなどが8割以上と逆転している。敦賀も同じだ。私の両親も病院で迎えた。

住み慣れた家で家族による「みとり」を見直そうという声が高まっている。病院の医師不足という背景もあるが、それだけが理由では寂しい。いずれにしても、患者や家族の希望をかなえるため在宅ケアの支援体制は必要だ。

在宅ケアの支援の施策や病院の指導など、行政の取り組みもまだまだ家族まかせだ。みとりの時間は家族にとっては、かけがえのない時間。そうは言っても限界もある。

施設介護が長期的に難しい現状から、医療・介護のスタッフをはじめ家族、ボランティア、地域の人たちの連携が欠かせない。宝の時間を共有したことで、故人との思い出が輝きを増すだけでなく、残された家族の気持ちが前向きになる仕組みもほしい。
【2012/11/27】 | ページトップ↑
忘年会シーズン到来、たまには夜の街に繰り出そう。
Date:2011-11-26(Mon)

東京の夕暮れははやい。先週、夕刻の米原行きの新幹線ひかりを待つ間、丸ビルの焼き鳥屋に友人と飛び込んだ。新しい東京駅と夜のイルミネーションのコントラストが美しい。

イルミネーションやクリスマスツリーが街を華やかに彩りだした。東京都心では木枯らし1号が吹くなど、コートが手放せないようになった。光も音も澄んで、夜景がひときわ魅力を放つ季節だ。

東京駅もそうだが、スカイツリーのクリスマスイベントも美しい。すべて電気がなせる技だ。

年の瀬に向け、身近な住宅街や公園でもイルミネーションに目を奪われることが多くなる。幻想的に、ドラマチックに浮かび上がる夜景。同じ場所でも日中とは一変し、不思議な癒やし効果に気付かされる。

東日本大震災後、冬の風物詩であるイルミネーションは、節電要請から中止や縮小を迫られるケースもあった。一方、復興への願いを込めた飾り付けが目立ち、LED(発光ダイオード)電球の導入で省エネへの対応も進んだ。

ところで、昨日の福井新聞で『敦賀市内にある原発3基の長期停止や増設計画の棚上げで、JR敦賀駅前に近年相次いで進出したビジネスホテル、飲食店は利用客が減り、当てが外れた形だ。ホテルは空室対策を迫られている。一方、個室化などで対抗してきた敦賀半島の民宿は、個室を再改装して家族向けの部屋に戻す所も。活気を失い、光明が見えない中、関係者は「ピンチをチャンスに」と対応を模索している。』との記事。

駅前のイルミネーションも今年はないがホテルの進出により、様相が変わりつつあった。敦賀市内の人口維持など経済の下支えはサービス業の活性化にある。なかでも、この40年間、原子力関係を基盤とするサービス業に働く人の伸びは顕著だ。全国の地方都市の人口が減る要因は、土木建築業の減少も多いが、このサービス業に働く人の減少が拍車をかけると言う学者もいる。

人口減少に加え、東京の一極集中は全国の敦賀くらいの中小都市の人口減少と活気の停滞に拍車をかけている。どう敦賀市もこの現象に歯止めをかけるか、当面は、安全を高めた原子力発電所の再稼動による経済の活性化に尽きることは確かだ。

都会のきらびやかなネオンにかき消されそうな中で、星の瞬きも忘れてほしくない。衆院選挙で、世相は選挙一色だが、たまには喧けん噪そうから逃れて、控えめながら神秘的な力を宿す星々を見上げてみるのもいい。オリオン座の中心に並ぶ三つ星が心の道しるべになるかもしれない。

これから勢いを増す北風小僧の寒太郎。本格的な冬を前に身も心も引き締まる。天と地それぞれで輝く光が幸福感を満たしてくれる。これから忘年会の季節、選挙と言わず、たまには夜の本町、駅前に繰り出そう。
【2012/11/26】 | ページトップ↑
『「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ』
Date:2011-11-25(Sun)

俵万智さんの詩集で『「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ』というのがある。

近所のおばさんに声をかけると歌と同じ言葉が帰ってきた。万智さんの歌がぴったり合う季節となった。市役所通りのイチョウも黄色に染まり、サクラは散り頃を迎えている。野坂山の頂上は雪化粧。野山は足早に冬へ。

昨日は3連休の中日。選挙準備に追われた。民主党福井県連の常任幹事会、幹事会、総合選対会議と切れ目なく続いた。

常任幹事会では、松宮勲副大臣さんら1区、2区、3区の公認を県連として決め、党本部の公認待つのみとなった。また、井ノ部航太さんの福井県議選の民主党推薦も決めた。

一方で、離党し日本維新の会より出馬を予定している鈴木宏治前県議は離党届を受理せず、除名処分となった。厳しいが、経緯など考慮すべきことがあるかもしれないが、これがこの世界の当然の措置でもある。若手の最大のホープだっただけに10年近く、民主党の仲間として育ち、貢献をしてきただけに、残念でならない。

文化勲章を受けた山田監督を「スポットライトが当たる人の裏側にいる人を、浮かび上がらせる名人」という。「家族」は代表作だ。炭鉱のある長崎県の島から開拓のため北海道へ移住する一家を描く。

高度経済成長の陰で、希望を失わず懸命に生きる人々の姿が心を打つ。都会にイルミネーションが輝く季節になる。福井県嶺南地域は、その灯りを提供するために日々、生活をしている。

選挙は権力闘争的な一面を持つが、あくまでも、日々、額に汗し働く人、働きたくても働けない人、体の不自由な人のためにあるべきだ。政治の劣化と言われるが、私には夢が語れず、辛抱が足らず、自己保身的な政治家が多い様に思う。
【2012/11/24】 | ページトップ↑
昨日は外食の日
Date:2011-11-24(Sat)

私は、子どもの頃、両親との外出と外食に特別の思いを持っていた。データによると、子供時代に外食した思い出を周囲に尋ねてみると、50〜60歳代の大半がそう答えたそうだ。

家庭での食事が当たり前で、飲食店も今ほど多くなかった時代。庶民にとって外食は特別な出来事だった。家族の絆を確かめる日でもあった。

「確か、お祭りの時だった」「正月だった」と、情景まで鮮明によみがえるらしい。かつて外食は、現在とは比べものにならないほど、年1回か、数がほとんどなかったからではないか。

ものの本によると、外食元年とされるのが1970年。大阪万博の会場にハンバーガーやフライドチキン、ファミリーレストランが出店したことによるとか。

外食産業は大型チェーンの全国展開も定番だ。この敦賀も私が子育て時代の80年代から急速に伸びたような気がする。昨日は「外食の日」。日本フードサービス協会が家族で外食する楽しみを知ってもらおうと「勤労感謝の日」に合わせて定めたとか。

家族は、生きていくためのための最低限の組織だ。その絆を突然、断ち切られたらどうだろう。それが拉致だ。

昨日は北朝鮮による拉致が疑われ、行方が分からなくなっているいわゆる「特定失踪者問題」の早期解決を願う集会が、敦賀市あいあいプラザでで開かれ、年老いた失踪者の家族が「一日も早く会いたい」と悲痛な思いを訴えた。
 
今年は、北朝鮮が拉致を認めて10年。この集会はその1年後の平成15年から毎年開かれているが、いっこうに進展しない。集会では、特定失踪者問題調査会の荒木代表が講演し、「この10年間まったくの進展がない」と。自民党、民主党と担当大臣が十数名を超える。

市民の関心も10年前と違って、かなり風化している。この間、ご家族は高齢化し、山下貢さんのお母さんも90歳を超えた。
【2012/11/24】 | ページトップ↑
総選挙の争点は何か。
Date:2012-12-23(Fri)

昨日は民主党の全国幹事長と政策責任者会議。野田首相の挨拶をまじかなで聞いたがさすがにうまい。政策を自民党との違いを織り込みながらコンパクトにまとめて語り、一方で、力強さと聞き手を引き込んで行く。

完璧とは言わないが、小太りの誠実そうなおじさんが、国家論を語ると引き込まれる。日頃の街頭演説で培った成果か。拍手が演説途中で湧き上がる。最近、目にしない光景だ。敦賀の平和堂前で3年半前に聞いたことがあるが、間近で聞くとまた違う。正直にバカがつくのも納得してしまうから不思議だ。

昨日は民主党のマニフェストの最後の意見聴衆でもあった。党員であれば、誰もが支持しなければならないが、立地地域の議員として脱原発の公約だけは、支持できるはずもない。「コンクリートから人へ」「新しい公共」の概念はどこに行ったのだろうか。
 
ところで、地球温暖化が一因なのか。身近な生き物であるチョウの生息域が日本で北へ移っているという 。異変は最北の地である北極海でも進む。例えば、海氷面積。1980年代には年間で最小の時期でも700万平方キロ以上あったのが近年激減、宇宙航空研究開発機構は9月、349万平方キロと最小記録を更新したと発表した。 

福島の事故以来、マスコミもこの温暖化をほとんどふれなくなった。鳩山元首相の国連での25%削減はいったいなんであったろうか。政治家の言葉の軽さを感じる。

グリーンランドの北極圏では日本の観測隊が氷河が赤く染まる「赤雪」と呼ばれる珍しい現象を観測したとか。気温の上昇で赤い色素をもつ微生物が大量発生したことによるとの報道もある。 

地球環境の悪化に伴う人類存続の危機の程度を時計の針に例えると、何時何分になるのか。旭硝子財団が20年前に始めた「環境危機時計」はことし、昨年に比べて22分進み、「極めて不安」の9時23分となった。 

人類滅亡の時刻を12時とし、世界各国の政府関係者や研究者などに回答してもらうこの時計。20年前は7時49分だった。このところ3年連続で針は後退していたが、ことしは回答者の環境悪化への懸念が表れた格好で、「気候変動」を原因に挙げる人が目立った。 

選挙は争点が大事だ。前回の参院選は、菅元首相は突然、消費税を打ち出し、流れが変わった。政権政権は、常に謙虚であるべきが、根回しもせず、情勢を誤った。今度の総選挙、何が、争点か、安部総裁の円高デフレ脱却論は、想定もしていなかったが、世相は冷静に期待をし、待ち望んでいるかのように円相場、株価に反映している。

その感覚と手法は選挙運営でも大事だ。本番もあと10日もないだけに何を争点にするか、それぞれの政党の腕が試される。ところで、カタールで26日から、気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)が開かれる。温暖化対策の枠組みを話し合う会議で大きな成果を得ることができるのか。その結果はチョウの生息域にも影響を及ぼす。 世論と地球環境問題は違うから不思議だ。
    
【2012/11/23】 | ページトップ↑
一葉落ちて天下の秋をしる
Date:2011-11-22(Thr)

選挙に伴う動きが活発だ。この福井県第三選挙区も、第三極が加わり、四候補がでそろった。

ところで、選挙が個人にとって大きな人生の転機となる方を多くみてきた。民主主義のルールにのっての勝負の世界だからでもある。

ボクシングの世界に「Winner take all(ウイナー・テーク・オール)」という言葉がある。「勝者はすべてを手にする」と訳される。逆に、敗者はすべてを失う非情な世界である。

勝負の厳しさは選挙も同じだ。たとえ1票差で負けても議員バッジを外さなければならない。先日も書いたが、「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちればただの人」とそれだけ個々人にすると大変な問題だ。

だからと言って、民主党政権誕生から3年半。離党者の多いのがあまりも気になる。元大将や元幹事長に多くの若手国会議員もこれに加わる。民主党福井県連も若い県議も離党した。

言葉の意味は多少違うが、小泉元首相の「米百俵」の最近よく思い出す。あえて書いてみる。越後長岡藩は明治維新の戦いで官軍に敗れ、藩士たちは困窮した。見かねた支藩・三根山藩から米100俵が届く。だが、大参事の小林虎三郎は配分せず、これを元に学校を建てるという。怒る藩士たちを虎三郎は説得する。

「分配してもすぐ食いつぶす。これで人物を育てる方が藩再建の道だ。今は苦しくとも、あすの長岡、あすの日本を考えるべきだ」。教育の大切さもさることながら、めまぐるしく変る世相、我慢し育てる。そんなことが、個々人も忘れているように感じる。

教育は産業や地域づくりとも密接に関係し、選挙も将来の国づくり、地域づくりに欠かせない手段でもある。なのに、虎三郎のような熱意も、国民や県民を説得しようとする意志が、感じられない。厳しいがまじかな権力闘争の負けが予想されること、きつく言うと、自己保身的な面ばかり目立つように思う。

鳩山元首相が衆院選への昨日の不出馬宣言だ。衆院選が民主党政権への審判という性格をあるなか、地元の事務所開きも終わり関係者が必死になろうとするなか、いくら選挙が厳しいとはいえ、公認がもらえないとはいえ、ここで辞めることは、“敵前逃亡”とも感じてしまう。

「一葉落ちて天下の秋を知る」という故事がある。厳しいことを予想されるが、秋の意味に、大切な時期という意味があり、このことから「とき」という意味もあるとか。有名なものは、「危急存亡之秋」(ききゅうそんぼうのとき)。

今、我慢の秋(とき)、再生の秋(とき)ととらえたいが…。
【2012/11/22】 | ページトップ↑
ゆるキャラと敦賀公認キャラクター
Date:2011-11-21(Wed)

もはや地域おこしにはなくてはならない存在。滋賀県彦根市の「ひこにゃん」や熊本県の「くまモン」に代表される「ゆるキャラ」たちだ。

いわゆるご当地キャラクターだが、そのゆるさと、ほのぼのとした愛くるしさもあってブームとなり、全国各地で誕生している。火付け役の「ひこにゃん」以降、その数は全国で千を超えるとも言われる。

ゆるキャラと税金の使い方が取りざたされる昨今だが、敦賀市の公認キャラクターは、市の職員の発想や手づくりなど、人気もこれからだが、私はこの時代だからこそ、必要な存在と思っている。

ゆるキャラとは、強いメッセージ性と郷土愛が込められたキャラクターの着ぐるみを指し、イラストレーターのみうらじゅんさんが名付けた。特産品や歴史など地域の特徴を生かした姿で、どれも地元への愛があふれている。中には首をかしげる姿もあるが、そこはご愛嬌だ。

全国的には、知られていないが、1999年以来、敦賀市の地名の由来の1つである「ツヌガアラヒト」をモデルにした敦賀市公認キャラクター「ツヌガ君」。

このツヌガ君の兜をデザイン化して、市立敦賀病院のロゴも決まった。武将を守る兜のように、病気や怪我と戦う患者様を守る病院でありたいという願いを込めたとか。

敦賀市の公認キャラクターには、ほかに「ヨッシー」こと大谷吉継、「バショさん」こと松尾芭蕉がある。「彦にゃん」のゆるキャラブームの時流にはまだのっていないが、次の出番を静かに待っている。みなとつるが山車会館に等身大に描いた像が山車会館にある。これも市の職員の奥本さん力作だ。

地域のPR、イメージアップは言うまでもないが、キャラを生み出す中で地域の魅力を見詰め直すきっかけにもなる。

地方の時代と言われて久しいが、魅力をいかにPRするか試行錯誤は続く。ご当地グルメも含め全国的なブームに便乗するだけでは長続きしない。

一過性に終わらせないため、市立敦賀病院のように、身近なところで日常的かつ積極的に活用し、親しむことが大事だろう。

間もなく「ゆるキャラグランプリ2012」の結果が発表されるという。順位はともかく、その魅力に癒やされてみたい。 
【2012/11/21】 | ページトップ↑
師走の選挙、寒さも加わるが、鍋物の中身の様に、実のある選挙戦である事望みたい。
Date:2011-20(Tue)

敦賀は、野坂山に頂上からふもとへの雪巾が大きくなるごとに寒さが身に染みる。気温はまだ厳冬期ほど低くはないものの、それに匹敵するように感じられる。季節の移ろいとはお構いなしに、体は秋の名残を引きずっている。

心身とも秋から冬へ切り替える時期だと告げるが、選挙準備か、疲れがたまり寒さが応える。私はこの時期は湯豆腐と熱燗でいい。毎年今ごろ、食材を扱うスーパーは気温の変化に気をもむとか。寒くなると鍋物用の需要が一気に増すらしい。

冷え込む夜の食卓に鍋物はよく似合う。体が温まるし、家族のだんらんも演出する。鶏肉や魚介類、野菜を入れる寄せ鍋は定番。材料をセットにした商品が売り場の目立つ場所に置かれていることになる。

前置きが長きなったが、今回の選挙は息詰まった日本の将来像を決定する選挙とも感じる。鍋物のように中身が大事だ。なかでも、立地地域の議員でもあり、民主党員ながら、マニフェストの2030年代に「原発ゼロ」を目指す方針だけは私は受け入れ難い。 立地地域、経済界、日本と原子力協定を結ぶ米国なども強い懸念を示している。

また、私も経験、体験上、太陽光、風力など再生可能エネルギーの普及に過大な期待は禁物だと感じている。原発を代替する火力発電の燃料費増で日本の貿易赤字は過去最悪の水準に膨らんだ。電気料金の値上げは避けられまい。さらに円安に進むと値上げは深刻化する。このことを置き去りにしたマニフェストだ。他党も国民に受けする政策は大事なことを置き去りにしている。

温室効果ガスの排出増による環境への悪影響も懸念される。自民党が、原発の再稼働を「政府が責任を持って」進めるとしていることは立地地域には当然、支持されることになる。この複雑さが私には悩ましい大きな課題だ。

一方、NHKの世論調査で民主党の支持率が解散後上昇。野田首相の党首討論の解散宣言を支持する方も多い。また、自民党、民主党の連立政権を望む世論が多い。それだけ決められる政治を国民は望んでいるのか。

社会保障と税の一体改革の支持と消費税率引き上げの凍結や撤回を主張する政党が少なくない。これも大きな争点である。

先日の衆院解散時、いつものように万歳を唱える議員の声が議場に響いていた。福井県議会も任期満了の最後の議会でも行う。敦賀市議会では行わない。

誰かが万歳には「お手上げ」との意味もあるとか。政策が政争の具となり、与野党ともにっちもさっちもいかなくなった状況での「万歳」はこちらに近いのではないだろうか。そんな皮肉な感想を拭い去る、師走の選挙、寒さも加わるが、鍋物の中身の様に、実のある選挙戦である事望みたい。
【2012/11/20】 | ページトップ↑
昨日は「家族の日」
Date:2011-11-19(Mon)

昨日は早朝、相生町の清明の朝市で議会報告会のビラ配り。7時過ぎ、朝市の準備もさることながら、朝一番の品を求めて客もちらほら。ビラ配りを終える8時過ぎには客足も最高潮。

朝市は知り合いも多い。ラーメン、カステラの天ぷら、焼芋と粕汁とお腹は満腹になる。気になるのは、朝市で子ども声をほとんど聞かない。高齢者が大半でもある。

終えると高速道路で越前市へ。選挙準備、会議、打ち合せと続いた。

後が続かなくなると、今日はなんの日となる。19日は、世界トイレの日(World Toilet Day)。昨日18日は「家族の日」。内閣府が定めている記念日である。核家族化が進み、地域のつながりは薄れ、子育ては難しい時代にある。子育てに優しい社会をどう築くか。市内の公園も子どもが遊ぶ姿をほとんど見かけない。

我々世代は、遊びの中で、最低限のルール的なものを学んだ気がする。子育てではないが、いつけで浮かぶ言葉は、

「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」。連合艦隊司令長官山本五十六の言葉である。五十六という名、父親が56歳のときに生まれた子どもだから、という話はよく知られている。

私も父、五十五歳の子どもだからこの言葉は頭にこびりついている。名の由来はどうあれ、似たような子育てに「三つ叱って五つ褒め七つ教えて子は育つ」。

ところで、しつけと言うよりしおきのテレビの長寿番組といえば「水戸黄門」。現在の黄門さまの話と言えば、「平成の黄門さま」の愛称。歯に衣着せぬ会津弁の物言いを持ち味にした。民主党最高顧問、渡部恒三さんが衆院の解散に伴い引退を表明。

敦賀市にも数年前、訪れている。選挙前の緊張感が漂う全国幹事長会議で渡部さんが話し出すと場が和んだのを思い出す。独特な物言い、誰もが一目置く政治家だった。体験に基づく言葉に妙に説得力があった。

テレビで引退表明の最後に、「老兵は死なず、消え去るのみ」と語った。引退理由は80歳と言う年齢。それにしても今の政治には言いたいことが山ほどあるだろう。

テレビの黄門さまは、全国を「漫遊」して悪代官や悪い商人たちを懲らしめた。それは無理だとしても、若い人たちの指導や復興のために、まだまだ力を発揮してもらいたい。

昨日も朝市で、ある高齢者から、「新幹線、駅舎の問題、議員はもっと市民の生の声を聞きなさい」と。
【2012/11/19】 | ページトップ↑
政治家のエネルギーと捨て身
Date:2011-11-18(Sun)

昨日は選挙準備におわれた。選挙事務所の下見、選挙体制、スケジュールと慌しくなってきた。夜は葬儀で福井へ。帰りの高速は冷たい雨がしきりに降っていた。

政治家は、よく「国家国民のため」と野田首相も消費税に「命をかけて」とまで言った。そのエネルギーのすごみを感じないでもないが、驚くべきはやはり解散から選挙にかけるエネルギーはすごい。

捨て身か、乾坤一擲というべきか。中央突破を図った野田首相が衆院を解散した。「決められない政治」がこの3日間で懸案の法案が通り、一気に選挙モードに入った。選挙に勝たねば「ただの人」になる。

柔道に「捨て身技」という技がある。自分で畳に倒れ込みながら、その勢いを利用して相手を投げる技のことで、相手の道着を持ったまま後ろ向きに倒れ、蹴飛ばすように投げる「ともえ投げ」が代表的。

高校時代、私も柔道部でこの捨て身技を練習したが難しい。試合で一度だけ、いちかばちか、使ったことがある。力はいらず勢いで決まるから不思議な感覚がある。

朝日、読売など新聞社の世論調査で党首討論の解散でひょっとすると選挙の潮目があったかもしれない。読売新聞に例をとると、衆院比例選の投票先について自民党が26%(11月2~4日の前回調査25%)でトップとなり、民主党が13%(前回10%)で続いた。日本維新の会は3番目の8%(同12%)に下がった。太陽の党も5%で前回の9%(石原新党との回答)から落ち込み、第3極勢力は失速気味になった。

先の党首討論、民主党内の反対論に背を向けて、解散と引き換えに「身を切る改革」の確約を強く迫り、苦境で放った渾身の捨て身技、この世論調査だけではなんとも言えないが、私は今も二大政党論がこの国の姿と思っている。

師走選挙は多くの内憂外患に直面する中で、この国の再生を託す政権を選ぶものになる。今回は投票日まで1カ月。かつての名物政治家、大野伴睦の名言「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちたらただの人」

選挙の洗礼を受けて就く政治家という仕事は、いろいろ言われるが、一寸先は闇の不安定なものだ。それだけで捨て身技ともなる。そのエネルギーの凄まじさは、違った意味で、次へのエネルギーを日本再生へとつながる。
【2012/11/18】 | ページトップ↑
衆院解散と生活実感…
Date:2011-11-17(Sat)

昨日、早朝、秋晴れの敦賀湾から蒸気があがる。昨日も落ち着かない日々が続いた。午後は嶺南広域行政組合議会の代表者会議。夜は東郷公民館で議会報告会。

各議会報告会で出される市民の意見の共通に流れるものは、経済状況ではないか。議員定数も市予算との削減との比較。昨日も二人副市長制への指摘など、市民の生活実感とも言える声を感じた。

ある調査で都道府県や市町村など地方自治体の職員のうち、非正規職員が33.1%を占めている。ここ敦賀市も実態は同じだ。地方自治体の状況が民間にも影響することは確かだ。

今や非正規職員な33%という割合は、教員や消防、警察などを除く全国の自治体で約70万人が非正規で働いている計算。なかでも、学童保育の指導員や消費生活相談員、保育士といった女性が多い職場や住民サービスを直接担う出先での非正規化が顕著とか。確かに敦賀市も保育環境も半数近く、非正規率は高い。世相の縮図とも言える。

また、各種相談窓口など新しい行政ニーズに対応した業務では、非正規職員で対応が多い。表向きは正規職員と変わらぬ業務が求められる一方、ほとんどは1年以内の有期契約で、賃金も年収換算200万円以下と低い。

私が議員になってからこの15年で急速に進み、リーマンショックで拍車をかけたと思う。ワーキングプアと呼ばれるゆえんだ。国の経済状況が、地方の歳入歳出の人件費に影響し、非正規職員によって維持される行政の姿が健全ではないとも思うが、それでないと自治体の業務は維持できない。この労働環境が、今の日本の地方の実態だ。

昨日の解散後の街の声は、景気回復を求めることが多く、市民の生活実感だろう。昨日の衆院解散は緊張が列島に走った。政治生命を懸ける。政治家の何度も繰り返した言葉がどうも浮ついて感じる。

解散は首相の渾身の布告か。12月4日公示、16日投票に決まった総選挙。衆院定数削減などで敵の協力を取りつけ師走の戦いになだれ込んだ。

安倍自民党総裁が2007年9月に首相を辞任してから約5年2カ月。この間、福田、麻生、鳩山、菅、野田の5人の首相が政権に就き、また安倍氏に逆戻りの筋書きがまことしやかだ。安倍氏は新政権構想だとも言いたげに、果敢な金融緩和策の断行などを披歴し始めた。

めまぐるしい政界の転変も、政治の閉塞感は何も変わっていない。「自民党にうんざり、民主党にがっかり、第三極はうっかり判断できない。」市井の声は的を射る。それでも政党政治に頼らざるを得ないのが現実だ。国の運命は政治で動く。事実上の選挙戦突入。賽は投げられた。
【2012/11/17】 | ページトップ↑
解散前夜と議会報告会…
Date:2011-11-16(Fri)

昨日は早朝より電話が続いた。夜は、松原公民館の議会報告会と、落ち着かない一日だった。

いずれも党首討論の解散宣言のためだ。選挙を行う体制が地方はまったくと言っていいほど整っていない。民主党福井県連も鈴木県議の離党と、地方もざわついてきた。

党首討論はいつも物足りなさを感じていた。一昨日は見応えがあった。野田首相、安倍総裁とも、解散をめぐって高揚していたようだ。やや不謹慎だが、ボクシングで言えばノーガードの打ち合いのような面白さがあった。

討論で飛び出した本日、解散表明には正直驚いた。衆院選挙制度改革などの処理を最優先に掲げる首相が大勝負に出た。

といっても首相の敵は野党ばかりではない。むしろ解散反対の声が強まる党内向けの断固とした決意表明とも。とりわけ選挙に弱い身内議員の心胆を寒からしめたことだろう。それほど伝家の宝刀を普通は抜くとただの…となるが、今回は影響も含め余韻も鋭い。

余談だが、党首討論と言えば、真っ先に思い浮かぶのは政党政治の本家、英国の議会。サッチャー、ブレア両氏ら歴代の名だたる首相と野党党首がお互いに机をたたき、口角泡を飛ばしてやりあうさまは迫力十分でさすが本家と感心した。それを導入したひとりが小沢元代表だ。密室から公衆の面前と日本の政治も変わったと受け止めたい。

福井県に戻すが、福井1区に出馬の意向を示している民主党の県議会議員・鈴木宏治氏は、党本部が現職議員を公認する方針に反発。昨日、離党届。
 
鈴木氏は次の衆院選では、現職の笹木竜三議員のいる福井1区に出馬する意向だが、党本部の公認はあくまで現職優先。県連内部、本部での調整と、調整難航の中での首相の解散宣言での時間切れ。

鈴木氏は離党して出馬した方が有利と判断し、今後は第3極との連携を模索するとか。民主党で国会議員秘書、県会議員とつとめ、若手のホープ第一人者だっただけに残念でもある。いばらの道を歩むことになるが、仲間だっただけに頑張れとの言葉しかない。

最後は、議会報告会の報告。①9月議会の主な審議内容、9月議会の補正予算、敦賀駅周辺整備状況、革新的エネルギー・環境戦略の見直しを求める意見書。②議員定数についての検討状況。③市民の皆さんからの市政、議会への意見などと続いた。

原子力発電所の長期停止に伴う街の待ったなしの状況。議員の活動が見えない。議員定数のコストとの関係、他市の議員削減の状況との比較など、市民感覚とも言える貴重な意見が数多く出された。
 
 今回は、8会場にて。 
 
11月13日(火)東浦公民館
11月15日(木)松原公民館で終わり、

11月16日(金)東郷公民館
11月22日(木)粟野公民館
11月27日(火)中郷公民館
11月28日(水)北公民館
11月29日(木)西公民館
11月30日(金)南公民館で、

いずれも、19時から。昨日の参加は、寒さも加わり、13名と少なく、出席者からも厳しい指摘を受けた。ふるっての参加をお願いしたい。
 
衆院選はようやく師走選挙と決まった。政権交代後、3人目の首相として「ドジョウのように泥臭く」と意気込んできたが、ドジョウは泥の中、地方議員は、まさに泥の中で、動き回るのが本来の宿命。師走選挙も泥の中か、寒い中、動き回るを宿命と受け止める。
【2012/11/16】 | ページトップ↑
与謝野晶子が敦賀港をたってパリへ渡って100年…
Date:2011-11-15(Thr)

人道の港・敦賀ムゼウムのボランティアガイドで必ず、私が説明するくだりがある。敦賀港からウラジオストックへの船旅にタラップを上がる女性がいた。ちょうど100年前。この女性の説明をくわえると、なぜか、大半の方が敦賀港を身近に感じてもらえるようだ。

歌人の与謝野晶子である。当時33歳、7人の子を日本に残しての旅だったとか。1912年5月5日、新橋を列車でたち、ここ敦賀港から海路、ロシアのウラジオストクに渡った。そこからシベリア鉄道で、途中、モスクワに立ち寄って、パリの北駅に着いたのは19日午後4時。ちょうど2週間の長旅。ムゼウムの説明版にパリまで14日との記載に説得力が加わる。

戦前の敦賀港が栄えた頃の話だが、先日も書いたが、ロシアのモスクワ−ウラジオストク間を結ぶ世界最長の鉄道、シベリア鉄道がアジアや欧州の企業から注目されている。

ソ連崩壊後の混乱や施設の老朽化により貨物輸送が減ったが、この10年で、整備が進み、物流の大動脈として復活しつつある。

シベリア鉄道は、モスクワから9,302km、ウラジオストクにある金角湾近くまで伸びている。この鉄道が沿海地方の主要港(ナホトカ、ボストーチヌイ、ポシェット、ウラジオストク)とロシア各地をつないでいる。

これを受けて、新潟港が積極的に動いている。敦賀市もナホトカ市と姉妹都市提携をして今年で30年、人的交流も含め長期で考えることも大事だ思う。

ところで、突然の衆院解散の表明だった。民主党内で早期解散への反対論が噴出する中、中央突破。野田首相が党首討論で自民党の安倍総裁に対し、衆院の定数削減を来年の通常国会で実現すると確約すれば、「16日に衆院を解散する」と言明した。

衆院選は、12月4日公示―16日投票の日程で行われる予定だ。

この動きに、野田首相の解散方針に反発する鳩山元首相をはじめ民主党議員は公然と離党の動きを見せている。もし離党すれば、政権交代時の党首と幹事長の二代看板がいなくなることになる。

「二大政党」の重要性と必要性をこの敦賀市で両氏とも語っていた。正直、情けないとしか言いようがない。長期的に民主党を育てようとする気概と覚悟がなかったことと、私は受け止めたい。民主党の弱さがここにある。

解散権は首相の専権事項。党首討論の場で、野党に「踏み絵」を踏ませるかのように、解散条件の受け入れを迫る手法の是非、時期は別にして、ともかく、野田首相が党内の反対論にひるまず、解散権を行使することは私は支持したい。

与謝野晶子に話しを戻すが、追加運賃を要求され、財布の中身が寂しくなるなどの困難を乗り越え、夫の鉄幹の待つパリにたどり着く。

余談だが、昌子が敦賀港をたった8年後に10日に亡くなった森光子さんが、誕生している。ご冥福を祈りたい。また、ことしは晶子の没後70年である。燃えるような生涯は、両女性とも今なお光彩を放ち続けている。 
【2012/11/15】 | ページトップ↑
再稼動問題と経済の低迷
Date:2011-11-14(Wed)

昨日、10月27日に引き続き、茨城県東海村を訪れた。東日本大震災以来、これで3度目となる。

東日本大震災の際、東海村の村内全域においてライフラインの機能停止,公共施設等の損壊,津波による耕地の冠水など深刻な被害を受け,村民の生活に大きな影響を受けた。その後の復旧は、時間はかかったものの、着実に進んだ。

東海第二原子力発電所も地震、津波の大きな影響も受けながら、原子炉は安全に停止した。福島の事故と比較されるが、冷静に事実関係を評価し、今後を考える姿勢が大事だと思う。以下にその経過を述べる

茨城県庁は、2004年のスマトラ沖地震を受けて津波の高さの再評価を行った。
その結果、延宝房総沖地震を想定すると、東海第二原発付近で6~7mになるという結果を得た。

これは従来の予測より高いため、日本原子力発電(株)に対し、非常用ディーゼル発電機の冷却水ポンプ周囲(この原発の設備の中で最も海面に近い)の防潮壁をかさ上げするように要請。

日本原子力発電(株)はこれを真摯に受け止め、津波の高さを再評価し、最大津波の想定高さを5.72mに引き上げた。

そして、防潮壁の高さをを6.1mにかさ上げする工事に取り掛かり、それが完成する前に東日本大震災となった。

工事は完成していなかったが、工事の効果で、3台の非常用電源設備のうちの2台は動作することができ、原子炉を冷却し続け、冷温停止となった。

政府の事故調査にあるように、今回の事故の最大の要因は、非常用電源の確保ができなかったことにある。東海第二発電所は、非常用電源の確保で安全に冷温停止した。

この評価は、これからも続くが、茨城県庁が、自ら問題意識を持ち、津波の再評価を行い、日本原子力発電(株)はこれを受け止め、津波の評価をやり直し、対策工事を行ったことにあると言える。私としては、冷静に事実関係を検証し、評価すべきは評価すると言った対応も必要に思う。

再稼動については、意見聴取会を村内で先月、行うなど丁寧に作業を議会が行っている。今後も、東海村長の意向、周辺自治体との調整など、まだまだ時間がかかることは確かだが、焦ることなく、再稼動にこぎつけてもらいたいと思っている。

ところで、昨日、野田首相が年内に衆院解散に踏み切る意向を固めたことを受け、民主党内の対立が激しさを増してきた。13日の党常任幹事会は年内解散に反対する方針で一致し、輿石東幹事長が首相に伝えたとの報道。

解散阻止を狙った「野田降ろし」の動きも広がりつつあるとか。地方議員である私にはなんの権限もないが、ここにきて党利党略での議論は避けてほしい。

一昨日の報道でもあったが、今年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は前期比0・9%減と、3四半期ぶりのマイナス成長となった。年率に換算すると3・5%減で、野田首相は「厳しい数字だ」と危機感を示した。

海外経済の減速に伴う外需の落ち込みに加え、個人消費と設備投資という内需の二本柱がそろって減少したことが主因だ。復興需要による公共投資の増加では、マイナスを補いきれなかった。

敦賀市の経済状態も商工会議所の調査にもあるように、原子力発電所の長期停止の影響も重なり、低迷が続いている。具体的には、敦賀市から語ると、原子力発電所の再稼働による電力不足の解消など、政治の安定を図り、日本の成長をテコ入れしなければならない。
【2012/11/14】 | ページトップ↑
認知症在宅介護と苦悩
Dare:2011-11-13(Tue)

昨日は、長浜市で、長浜、高島と敦賀の各市議会が、共同で行う研修と交流会。市町村合併で県境を市境で接するようになった。昨日は講演会で、古来より敦賀と両市を結ぶ街道を古文省で学んだ。交通の要衝である敦賀は新田義貞など人物も含め話題に事欠かない。

険しい峠が伴うだけに、私ごと恐縮だが自転車ルートにこれほど起伏と眺望に富むルートも珍しい。例えば、木の芽峠から琵琶湖、杇木、熊川宿、関峠と運動量も景観も一日、十分楽しめる。特にこの時期、紅葉も重なり最高となる。

三市とも、全国的にも共通の話題が高齢化。昨日も交流会でその対応が話題になった。私の両親共、小さな認知症の変化から急速に進展し、どう対応したらよいのか、女房共々、苦悩の日々が続いた。在宅介護の限界も経験した。

母の徘徊、帰り道がわからず警察からの通報、食事の繰り返し要請など、今から考えると、小さな変化からきちんと対応してあげてたらとときたま悔やむことがある。

三十数年前、認知症への社会の関心は低く、他界までの十年間。進む症状に家族の負担は増し、ついつい叱ってしまった。

今、在宅介護の行政支援や介護サービスに力が注がれる。長浜市、高島市とも共通の課題だ。それぞれに病院、施設をもつ。市立敦賀病院にも湖北より患者が、わずかだが訪れている。逆もある。ただ、昔も今も変わらないのは、介護する家族の苦悩だろう。老い方はそれぞれ—と介護者を前向きにしてくれる施設やヘルパーさんも増えた。 

敦賀市の認知症に関するホームページ(HP)「認知症ほっとけんまちマップ」はよく出来ている。HPでは認知症の種類や症例、予防法などのほか、市内の公的な相談窓口、医療機関、介護事業所の情報を掲載。介護事業所は従業員らの写真も添えている。認知症患者への対応方法を紹介する動画も掲載している。

敦賀市でも市が把握している分だけで、約2千人を超える認知症患者がいると言われる。私も経験上、「親しい者にほどひどい症状を示す」特有の言動は一層の心労に。理解し難い行為を抑えようとすれば「戦い」に近い感情も芽生える。

国は来年度から認知症対策で、住み慣れた地域で暮らす在宅ケアを強化する。医療機関の整備はもとより、お年寄りや介護者に寄り添う周辺の環境、これをしっかり受け止め包み込む地域力をどう構築するか。在宅介護の進化へ試行錯誤はこれからも三市は、共通の課題として続く。 


補足………「黒田官兵衛の大河ドラマ決定」

これは、余談だが、昨日の長浜市の交流会の挨拶。またまた大河ドラマに恵まれた。戦国武将、黒田官兵衛の生涯が、2014年放送のNHK大河ドラマで描かれることになった。興味をそそる武将だ。官兵衛も北国街道など敦賀とも縁があるが、長浜城主、秀吉にはかなわない。

官兵衛は羽柴秀吉の参謀として天下統一に大きく貢献し、「希代の軍師」と称される。ナンバー2には脇役のイメージがつきまとうが、残された逸話は主役に据えても遜色のない人物像を伝える。

交渉、説得に長け、先を読む力に秀で、本能寺で織田信長が討たれたのを、秀吉の好機ととらえた。主君を失い意気消沈する秀吉を天下取りに向かわせる。関ケ原合戦の後は、きっぱりと隠居する潔さもあった。

官兵衛ファンが、今回の「主役抜てき」にまたまた長浜市の関係者に吉報。経済効果を期待できるからだ。浅井三姉妹「お江」も相当の観光客をよび、落ち込んだところに官兵衛の登場。またまた、官兵衛張りの知恵が試される。 
【2012/11/13】 | ページトップ↑
ウラジオストックの変貌と敦賀港
Date:2011-11-12(Mon)

先週の中国航路の復活は大きい。2006年以来6年ぶり。日中関係が厳しさを増す中での就航。これで、韓国・釜山港をつなぐコンテナ船(週2便)、RORO船(週2便)と合わせて5便。年間取扱量の過去最高更新は確実。

中国航路の安定性は敦賀港発展の大きな試金石。なんとか継続させてほしい。それには福井県、敦賀市や民間の努力も欠かせない。ただ、航路は釜山、金沢、富山、新潟のひとつだ。日本海側の、港間競争でもある。

欲張りを語ると、戦前の敦賀の繁栄を考えると、ウラジオストックにも目を向けたい。シベリア鉄道もモスクワと結ぶ整備も進み、輸送量は1990年代以降最大に達した。日本の大手企業も進出していることにも注目が必要だ。それには福井県も敏感であって欲しい。

対岸に位置する新潟の経済的結びつきが強まったいる。しかし、中京、阪神をバックとする敦賀港の可能性も常に持ちたい。ただ、その基盤は、福井県はあまりに弱くぜい弱と言わざるを得ない。

サハリンからの天然ガスパイプラインも昨年完成した。LNG基地ができる計画とか。東シベリアからの石油パイプラインも今月中には運用が始まる見込みという。エネルギー関連のインフラは目を見張る規模である。

9月には、マツダが自動車の現地組み立て工場を完成させ、トヨタ自動車も近くウラジオでの生産を開始する予定とか。愛知県とのつながりを考えると、敦賀港が生きてくる。

資源頼みの産業構造から脱却を図るロシアと、原子力、LNGと多角化が必要な日本のエネルギー基地、敦賀港の模索を今一度、夢見てもいいのではないか。
【2012/11/12】 | ページトップ↑
万年野党のマニフェストでは、政権政党にはなれない……
Date:2011-11-11(Sun)

敦賀観光協会と観光ボランティアガイドつるがが企画した「観光つるが検定」の合格者表彰式が昨日、敦賀市南公民館で開かれた。同検定には64人が受検し、合格者は57人。そのうち満点は4人。私もなんとか合格だ。ここまで漕ぎ付けた関係者の皆さんに敬意を表したい。

敦賀の起点の「角額⇒角鹿⇒敦賀」からJR直流化まで歴史の時間は長く、テキストをまとめるのも大変だ。年代、所有者など誤記を改める必要もあった。

とにかくかくにも、第一回が終った。敦賀の歴史を観光という視点で市民に親しみをもってもらういい機会でもある。そして、全国各地で盛んに行われている観光ボランティアの数が少しで増えればとの企画だ。なんとか継続してもらいたい事業だ。

継続と言えば、民主党は昨日、大阪と福岡でマニフェストの検証結果を報告するための集会を開いた。野田首相は「反省しながら、より現実感のある、約束を守れるものを作り上げたい」と語った。18日まで全国計11か所で展開する方針。昨日の野田首相の答弁もつらそうだった。

ガソリン税の暫定税率廃止、高速道路無料化のできなかったことと、高校の無償化、農業の個別補償など実現できたものを明らかにした。衆院解散を目前にして反省し、出直すという姿勢は、私は率直に評価したい。

次の新たなマニフェストだ。TPPへの参加を表明するとも。TPPに慎重な自民党との対立軸として、私もそうすべきと思うが、30年代に「原発稼働ゼロ」を目指す方針を盛り込むという。これを前面に打ち出すようであれば、この嶺南地域、とりわけ立地の敦賀市をはじめ結果は明らかだ。

地域の機関産業とも言える原子力を政争の道具にしてほしくない。脱原発政策に伴う電気料金の値上げや産業空洞化の進行、原子力を担う人材の流出といった懸案にも解決の糸口が見えないままの状態が続いている。

今年も紅葉の季節を迎えた。山から里へ。市役所通りのイチョウも美しい。私だけかもしれないが、紅葉が、街を彩る時間がことしは短く感じられる。

残暑がいつになく長引いたせいかもしれない。笙の川沿いの桜並木もいい。路上の落ち葉が増え、冬枯れが近づいてきたとみえる。

冷え込む夜、幼いころに使った湯たんぽが懐かしい。 電気を使わず、家計に優しい省エネ暖房器具として再び注目されている。今月から環境省が提唱するウォームビズが始まった。冬の節電で、万一の災害時にも重宝しそうだ。地震、福島の事故を経験したとはいえ、将来の産業、経済、暮し、そして、安全保障まで考えない政党は、またまた万年野党になる。
【2012/11/11】 | ページトップ↑
「自分たちのために国が何をしてくれるかではなく、われわれが一緒に何をできるか、それを問うのが敦賀らしさだ」
Date:2011-11-10(Sat)

昨日は議会の決算常任委員会。23年度決算の分科会報告、討論、採決。いつもながらの議会と思っていたが、どうも違う。資料を読み、指数などを検証すると、財政の厳しさがじわっと感じた。

ところで、一昨日、久しぶりに演説らしい演説を聴いた。

「自分たちのために国が何をしてくれるかではなく、われわれが一緒に何をできるか、それを問うのが米国らしさだ」。大統領選で再選されたオバマ大統領は勝利宣言の演説でこう訴えた。

同じ民主党のケネディ元大統領が1961年に行った大統領就任の際の名演説を意識したような訴えは、米国再生のため国民に「一つの国家」のもとに結集しようという呼びかけにほかならない。

大統領は早速、年明けから大型減税の停止と大幅な歳出強制削減が始まる「財政の崖」問題に直面する。これをクリアできなければ、日本に限らず世界経済に深刻な影響を及ぼす。

一方、米国に次ぐ国内総生産(GDP)2位の中国ではきのう、中国共産党の党大会が始まった。閉幕後には胡錦濤国家主席の時代から習近平国家副主席をトップとする新指導部の時代に移行する。

党総書記である胡主席はきのうの活動報告で、2020年までに所得倍増の目標を打ち出す一方で、領土の統一と海洋権益を守ることを強調。尖閣諸島を国有化した日本を強く牽制。

敦賀に戻すと、昨日、敦賀港に中国のコンテナ船「イースタンエクスプレス号」が、接岸。中国航路は2006年以来6年ぶり。日中関係が厳しさを増す中での就航。不思議な感動さえ覚える。

これで、韓国・釜山港をつなぐコンテナ船(週2便)、RORO船(週2便)と合わせて5便となった。年間取扱量の過去最高更新は確実。

中国航路の安定性は敦賀港発展の大きな試金石。それには福井県、敦賀市や民間の努力も欠かせない。

今日の結びは、

「自分たちのために国が何をしてくれるかではなく、われわれが一緒に何をできるか、それを問うのが敦賀らしさだ」。
【2012/11/10】 | ページトップ↑
立地現場と政治主導
Date:2011-11-09(Fri)

2日は全原協(全国原子力発電所所在市町村協議会)、5日は福井県敦賀、美浜、おおい、高浜4市町議会の原発関係特い別委員会でつくる県原協(県原電所在地議会特別委員会連絡協議会)の経済産業省などへの要請に同行した。

県原協では、2030年代に原発ゼロを目指す政府の革新的エネルギー・環境戦略を見直し、運転期間の40年制限の見直し、新増設しない方針の再検討、もんじゅの存続、長期停止で影響を受けている地域経済の支援策など、敦賀市にとって切実なものばかりだ。

昨年より、関係省庁に要請を繰り返しているが、大臣、副大臣、政務官は、ころころと変わる。原子力発電に関する反応も様々だ。その結果が今の政府のエネ・環境政策ともいえる。福島の事故をしっかりと受け止め、国の安全保障にまで考えた政策になっていないことに、立地地域が翻弄され、苦悩する現実がある。

正直、申し上げて政治主導という言葉がむなしく聞こえる。じっくりと政策を考え深めることができずに終ってしまうのではないか。

大臣はもとより、政治家志望の人材を育てる仕組みも小選挙区制度で変わったのではないか。ましてや、「チルドレン」と呼ばれる議員の議席も重なって政権交代した民主党。政権政党の重さが必要にも思う。 

例えは良くないかもしれないが、全米を二分して繰り広げられた大統領選。敗れたとはいえ、ロムニー氏は有力候補が次々に脱落していく共和党の指名獲得レースを勝ち抜き、オバマ氏との一騎打ちでも接戦を演じてきた。長い選挙戦を通じ、論戦で鍛え上げられた。大統領の要職を務められる能力が培われる仕組み。学ぶことが多い。

翻って、首相、大臣、政務三役と、猫の目のように交代が続く。国政を担う準備が不十分であろうが、資質に問題があろうが、国会の論理で選ばれることも多い。そのことも重なり、菅前首相の浜岡停止要請からストレステスト、そして再稼動問題と立地の現場の混乱が続いているようにも思う。

余談になるが、今年度予算の執行に必要な赤字国債発行法案を15日に衆院通過させる方針で合意した。今国会成立のメドがつき、野田首相があげた衆院解散の環境整備のための3条件の1つが大きく前進した。首相は自公が求める年内解散も視野に入れるが、苦戦が予想される民主党内には先送り論が根強いが、どうか。これも政局である。選挙となれば地方の現場は、大変だ。
【2012/11/09】 | ページトップ↑
「大学の設置認可のあり方については、今後、抜本的な見直しを行う」との発言
Date:2011-11-08(Thr)

田中文科相は、どちらにせよ、話題豊富な方だ。昨日、午後の衆院文部科学委員会で「大学の設置認可のあり方については、今後、抜本的な見直しを行う」とした上で、「3大学の新設については、本委員会での審議や諸般の事情も鑑み、現行の制度にのっとり適切に対応する」と語った。

まずは私も安堵した。ただ、一件略着だが、今後の文部科学省の大学設置認可の改革と敦賀の公立看護大学(仮称)がある以上、目がはなせない。

今回の突然の騒ぎは、まさに、「真紀子流」パフォーマンスといってもいい。10月1日の内閣改造で大臣になってからの1カ月は静かだった。静かすぎて不気味さを募らせた。その後の不許可の発言。気をつけなければならないのはその発信力と余波の強さだ。委員会最後の「抜本的見直し」を見極める必要がある。

今回対象は、秋田公立美術大、札幌保健医療大、岡崎女子大で、いずれも短大や専門学校を4年制大学に移行するケースだ。敦賀の四大化も私立と公立の違いがあれど同じだ。

国レベルで1990年代以降の規制緩和で大学の数は増え続け、少子化なのに現在では全国に783校と20年前の1.5倍に達する。これに疑問は誰もが共通だ。多くの私大で定員割れが起きるなど現状は深刻だ。

一方で私学助成金は膨らみ続けてきた。国立大学も同じだ。設置審査のあり方も含めて改革を急ぐ必要があるとの新聞論調もある。ここに、課題があることにマスコミも含め、国民も目がむいた。文部科学省もこれまでと同じ設置許可が進むとは考えにくい。

しかし、こうした制度改革と、来春の個々の大学の開設とはまったく別の問題だ。来春の開学を控えて教員採用や入試の準備など進めていた3校の許可は当然だと思う。しかし、再来年開学となると、どうなるか、敦賀はまだ申請もこれからだ。審査、許可と、このまま進むとは考えにくい。これまでと同様となるか、極めて慎重に見守る必要がある。

これまでも敦賀市も文部科学省と相当の話し合いを続けている。教授の確保も水面下で進み、敦賀短大の施設改造の来年度予算化も予定されている。これまだであれば、関係者の努力により、看護大学化が難しい環境下で文字通り、順調な進展だ。

ただ、設置認可と私学助成金、交付金とは切っても切れない関係にある。敦賀市も国の交付金がこれまでと同様でないと、看護大学の性格上、自立的運営は難しい。いずれにしても看護師不足の進展と高度化とともに、議会での審議など、敦賀の公立大学の申請の必要条件は整っている。

看護専門学校の閉学も決まっている以上、敦賀の医療環境の確保に看護師の確保は重要な課題だからだ。それに、敦賀の財政問題が絡むことを忘れてはいけない。

【2012/11/08】 | ページトップ↑
政府の「革新的エネルギー・環境戦略」の影響
Date:2011-11-07(Wed)

昨日は議会の決算常任委員会。23年度決算の審査が夕方まで続いた。今年4月開学した福井大学附属国際原子力工学研究所の建設工事費もその対象だ。

福井新聞によると、この研究所の竹田敏一所長が米原子力学会の最高会員であるフェロー会員に選ばれた。原子力技術の発展に功績があった会員の中から選出されるもので、同研究所によると日本人での選出は9人目。12日に米・サンディエゴで認定証が授与される。あらためてお祝い申し上げたい。今日にも渡米するとか。

ところで、シャープ、パナソニック、ソニーが2012年9月中間決算で巨額の赤字を計上した。韓国、中国勢の低価格攻勢を受け、稼ぎ頭だったデジタル家電は不採算部門に転じた。発売半年で半値近く下がる商品さえある。事業撤退や工場閉鎖の影響は中小零細や雇用にも及ぶ。

企業の浮き沈みは、企業を立地する地域に大きな影響を与える。近くで言えば、小浜市。松下の撤退は小浜市の経済や雇用に今も大きな影を落としている。

大阪など都市部でも同じだ。企業の価格競争の果てに失業と貧困が生まれる現実は、やはりやるせない。生活保護ナンバーワンの地域の実情だ。ここに電気料金の値上げがこたえる。

原子力分野の企業も同様だ。矛盾をはらみ、到底、戦略に値しない「原発ゼロ」を掲げたままでは、原発を支える関連産業も縮小する。そこに人材が集まるはずがない。

原子力ルネッサンスとして安定した職場とされたきたこの分野でも3・11以降、メーカーである日立、東芝、三菱重工や電力会社では離職率が上がっている。優秀な人材ははやくも海外への人材流出している。

原子力発電所の再稼働の問題は長引けば長引くほど立地地域に深刻な影響を与える。昨日の経済産業省などの要請でもおおい、高浜、美浜町の議員からも切実な声が松宮副大臣に伝えられた。

一つの原子力発電所を維持するには、保守点検まで含め、3000人とも4000人とも作業員や技術者、それを支える事務部門が必要だ。さらに民宿、弁当屋など地域経済、雇用をしっかりと支えている。大飯3、4号以外1年以上、停止している。

このままでは、保守点検にかかわる企業が資金難により存続できなくなる。熟練の作業員も散逸してしまう。原子力関連の人材の確保、育成は待ったなしの状況にある。 

迷走の根源は、政府の「革新的エネルギー・環境戦略」だ。

これとは裏腹に、原子力発電所の運転や廃炉など各専門分野の人材が、いつ頃までに、何人くらい必要なのかを、政府として、まず見積もることなどを提言している。提言は、原子力工学や放射線影響など幅広い分野で、大学教育などを充実するよう求めている。安全規制の人材育成や、環境教育の強化なども挙げている。

昨日も原子力規制庁のミスが報じられたがチェックする人材も含め将来を見据えて、人材育成と維持と言っても、夢や希望がない分野に学生はいかないのが常識だ。

松下電機産業の創業者、松下幸之助氏が残した言葉に「産業人の使命は貧乏の克服である」。今から80年前の言葉だ。

その頃、青年将校らによる五・一五事件が起きている。昭和恐慌後の貧しい時代だった。産業立国、日本の立ち位置を地方も含め今一度、見つめ直す必要がある。昨日の議会の審査でも敦賀市での生活保護者世帯への経費も着実に増加している。現実をしっかりと見据えた政治が求められていることはいうまでもない。
【2012/11/07】 | ページトップ↑
街路樹の紅葉と政局
Date:2011-11-06(Tue)

昨日は敦賀、美浜、おおい、高浜4市町会の原子力関係特別委員会でつくる県原電所在地議会特別委員会連絡協議会(県原協)の文部科学省、経済産業省、内閣府の国家戦略局、原子力規制庁の要請を行った。

事故後、政府の原子力政策はふらつき、「2030年代までに原発ゼロを可能とする」新戦略を描きながら、工程表は検討項目を羅列しただけだ。地元は国に振り回され続けている。規制委の指針も地域の実情に沿う有効策とは言い難い。原子力政策は漂流したままである。

各副大臣、政務官からの声は地元との協議の重視。私は、新戦略前に十分に意見聞く場と現実を知る目がほしかった。どうもその漂流観が立地地域よけい不安となっている。

ここ数日は冷たい風が吹き、晩秋というより初冬の気配。街路樹は色づいたばかりだ。散るには早い。いましばらく枝にとどまって、目を楽しませてほしい。

紅葉は趣深いが、日ごろ目にする赤や黄は、注意を促すサインであることが多い。例えば「信号」の2文字を加えると、途端に緊張感が漂う。行く先に危険や困難があることを示す。

イチョウの葉も少しずつ色づきはじめ、時の流れを感じずにはいられない今日このごろだが、昨日の東京ではいつにも増して「今年も残り何日」と気にしている人たちがいるようで。中でも野田佳彦首相、どんな心境だろうか。

「近いうち」との発言とl政局。自民党から年内の衆院解散を迫られている。投票日まで想定されて、まるでカウントダウンだ。気ぜわしい話だが、ここに来て首相の表情が曇りがちに見えるのは気のせいだろうか。何だか雲行きがあやしい。 

臨時国会の焦点となっていた公債発行特例法案は、審議入りする方向となった。「国民生活を人質に取るのか」との批判をかわすため、自民・公明両党が譲歩した。しかし、先行きは秋の空のごとく読みにくい。

色を増す紅葉が散りきるころには、はっきりしているだろうか。しぐれる日が多くなった。枝にとどまれば美しい葉でも、散って落ちれば掃かれてしまう。議員の胸中はさぞ穏やかでなかろう。帰ってきた昨夜の敦賀は、それほど寒くはなかったが、想定外の客と、想定外の議論でついつい夜が遅くなった。
【2012/11/06】 | ページトップ↑
境港の水木ロードに学ぶもの。
Date:2011-11-05(Mon)

昨日は、秋晴れ。午前10時の西地区の福祉のつどいから始まった。中央町の民生委員の岡本さんなど8名の福祉、文化、体育など西地区の功労者の表彰があった。改めて、その功績に敬意を表したい。

終って、議会報告会開催のビラ配りのため、駅前商店街のふれあい市に自転車を走らせた。これも午前10時のためすでに終っていた。ぶらぶらと市巡り、敦賀短大の学生もハロイン仮想で練り歩く。これも市を盛り上げる。第一日曜の駅前商店街のふれあい市も相生通の晴明の朝市と同じ様に定着してきた。これも商店街の皆さんの努力と敬意を表したい。

商店街と言えば上には上がいる。鳥取県境港市の名所「水木しげるロード」。「妖怪」コンセプトに徹した街づくり。人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」作者、水木しげるさんの出身地である同市が、作品に登場する妖怪のブロンズ像23体を商店街に置いたのが1993年。以来、その数は増え今や139体に。敦賀市も銀河鉄道、スリーナインの像と境港を真似たが二番煎じ。

境港は、ただ像が並ぶだけではない。通り沿いの100店舗は業種にかかわらず何らかの鬼太郎・妖怪関連商品を扱っている。看板、ベンチにとどまらず現金自動預払機、駅舎や列車、タクシー、倉庫、とどめは交番まで漫画をあしらった「鬼太郎仕様」だ。進化が続く。行くたびにその徹底さに驚く。

当初は「妖怪なんて」と市に対する批判もあった境港市。この発想は、若手の市職員。結果が商店街を変えた。観光客が20年前の年間2万人から約300万人に増えた今では行政と組んだ街づくりに積極的に取り組む。

動き出すと面白い。以前のシャッター通りは若い商店主がアイデアを競う活気ある町並みに変わった。

経済波及効果は約300億円。にぎわいが尻すぼみにならぬよう、市は水木さんが妖怪のイメージを育んだ山陰の自然や家並みを生かし、全体を「癒やし」の空間に仕立てたいとか。成功の要因は、信念をもって、とことんやる「徹底性」と受け止めたい。

敦賀市の相生通、駅前商店街、市のときだけ賑わうのでない発想が求められている。相生通の電線地中化、車道、店舗の改造、博物館の修復と行政も税金をかけて手を入れるが、何よりも決め手は敦賀酒造の行方、その手腕と徹底性が求められている。

今日は、敦賀、美浜、おおい、高浜4市町会の原子力関係特別委員会でつくる県原電所在地議会特別委員会連絡協議会(県原協)の要請で、先週金曜の全原協に続いて東京へ。
【2012/11/05】 | ページトップ↑
真紀子大臣の大学設置不可発言と敦賀
Date:2011-11-05(Mon)

田中真紀子文科大臣は先月、都知事を辞職して国政復帰を表明した石原慎太郎氏のことを「格好悪い暴走老人」と批判した。誰も口に出せない表現。真紀子節さく裂だ。

大学設置・学校法人審議会が開学を「可」とした判断を大臣がちゃぶ台返しとも言える大学設置許可不可発言。大臣の権限は重いが、私はここでの判断はあんまりだと思う。敦賀の公立大学設置に影響しないか、危惧する。

厳格な事前審査を前提に、申請—受理—認可というのは、ほぼ既定路線。田中大臣が言うように、少子化時代に現在の大学すべてが将来も存続可能だとは思えないし、大学関係者が多くを占める審議会の在り方も見直す必要があることは確かだ。私は大学は、交付金と見合いで、認可も第一だが、地方は市場原理の時代に入ったと思う。敦賀市も交付金あっての認可と運営だけにこの影響がどう波及するか、要注意だ。

ここに及んで、見直しを理由に不可となった3大学は、とんだとばっちりである。審議会の委員を任命したのも、設置可否を諮問したのも文科相である。審議会を見直したいのであれば、答申を得る前に審議を中断させ、委員の任命なり諮問をやり直すべきだった。組織を組織とも思わない大臣なたでは判断だ。まさにちゃぶ台返し、繰り返しになるが、敦賀の看護大学の設置どうなるか要注意だ。

また、一方、来年度の予算編成をめぐり、全国の公立小中学校で少人数学級を促進するために教職員の大幅増員を求める文部科学省と、逆に削減を目指す財務省の対立が表面化している。

文科省は、来年度から公立小中学校における35人学級を全国的に進めていく考えで、5年間で教職員を計2万7800人増やす必要があるとする「新たな教職員定数改善計画案」をまとめている。来年度予算の概算要求では教職員5500人の増員を要求している。これに真紀子大臣の突破力が、どう働くか。

いずれにしても話題多き、真紀子大臣に野田首相の総合判断はいかに。
【2012/11/05】 | ページトップ↑
つるが観光検定から教育フェアへ。
Date:2012-11-04(Sun)

朝夕が寒くなった。昨日は10時から南公民館で「つるが観光検定」を受けた。久しぶりの試験。一夜ヅケならぬ朝づけ。試験には勉強が必要だ。朝、目を通して試験に出ると言われたところを暗記。

甘くみたのが悪かった。あやふや記憶とアンダーラインにない問題が出ている。強引に記号を答案用紙に書き込む。これもスリルがあって面白い。約40分を楽しんだ。

ところで、学校のしくみ、制度として、試験がある。試験で子どもたちの学力をはかる。試験は試験でも、中学生にとって大きな関門が入試。ある一定の、つまり限られた時間の中で行われる学力検査がある。

学力検査はどうあるべきか。学力以外の部分をどう評価するか。受験生にとってのより良い入試制度を求めてもこれは難しい。社会人の入社試験では、面接である程度の能力を判断する。が、高校入試は試験と学校の評価で合否が決まる。

さて、近づく冬は、春への助走。高校受験を控えた受験生、親にとっては、これからの季節が正念場となる。春までの限られた時間を学力向上のために、大切に使ってほしいと願う。決して試験を甘く見るなかれ。

検定試験が終って、プラザ萬象で「教育フェア敦賀2012」へ。 実行委員会の手作りといい。教育を楽しみながら考える工夫が随所に見られた。

明日を担う敦賀っ子の『夢』の実現を目指して、市民と「教育」について考える機会として開かれる教育フェア。

今回初の試みも沢山ある。敦賀っ子ステージでは、市内小中学校の歌や踊り。敦賀っ子ギャラリーでは、小中学校の理家研究、造形、作品等。おもしろ体験教室、わくわくチャレンジ、敦賀ラーメンなどの飲食コーナー、特設コーナー、スタンプラリーなど、親子で考え、親子で楽しめる企画と盛沢山。大和田伸也氏による講演や福田アナウンサーによる読み聞かせもあった。


先頃、修復工事が決まった敦賀市立博物館のコーナーもあった。敦賀の昔を知り、将来を考えることも大事だ。喫茶で戦前、ロシア航路で活躍した満州丸の船長の御子息に会った。御子息と言っても80歳のご高齢だ。東京から同窓会で敦賀を訪れたとか。早速、博物館の写真集を進呈。先輩あって、今日の敦賀があることを忘れてはいけない。
【2012/11/04】 | ページトップ↑
政治家と科学的根拠
Date:2012-11-03(Sat)

原子力規制委員会は昨日、大飯原子力発電所の敷地内を通る「F―6断層(破砕帯)」が活断層かどうかを確認するため、調査団を派遣して現地調査を行った。

ところで、原子力発電所の40年限界の制限の法律的根拠が問題視されているが、私は疑問に思っている。40年規制が法律になった以上、科学的根拠に基づく判断が大事になる。

本来、政治家は、環境で動くことが多い。私は学者までが、そんな存在とは思いたくないが、現実はそうではないこともある。確かに原子力発電所は安全は第一だ。しかし、感覚的安全意識はごめんこうむりたい。

活断層評価は、難しい。ある「意思」で判断してはならない。ある大学教授の近著で、想定の地震をなるべく大きくし、原発を廃炉に追い込みたい、私には、そんな姿勢が伺える。

航空写真の地形分析で活断層の有無を判読。現地調査で確かめてきた。手始めは6年前。活断層がないとされた中国電力島根原発の周辺で、活断層の存在を明らかにした。これをきっかけに各地の原発を調べ、活断層の過小評価を警告してきた。

大飯についても、敷地内を走る断層が動く可能性があると指摘。早急な調査を求めていた。規制委はメンバーの選定に当たり、これまでの原発の安全審査に関わっていない専門家を起用。活断層の定義も、活動時期を「13万〜12万年前以降」から「40万年前以降」に広げる方針だ。

安全は何よりも優先させることは自明の理だ。それだけに、科学的根拠を国民にわかりやすいデータをもっての説明が必要だ。その根拠、データが、曖昧では、この国は本当に停滞どころか後退、衰弱を続ける結果となる。新設された原子力規制委員会、責任ある対応が求められる。
【2012/11/03】 | ページトップ↑
原子力防災指針のあまりにもおおざっぱに驚く。
Date:2012-11-02(Fri)

原子力規制委員会は、原発事故発生時の防災対策の枠組みとなる原子力災害対策指針を決めた。指針のあまりにも大まかな骨格に驚く。

輸送手段の確保や、病人や高齢者といった災害弱者の避難基準などの重要課題は積み残し、甲状腺被ばくを避けるための安定ヨウ素剤の配布方法や、被ばくを調べるスクリーニングの方法も先送りした。

福島の事故から得た教訓は、放射性物質の被害から住民を守るための避難の重要性だ。指針は、避難に備える「原子力災害対策重点区域」の目安を現行の半径10キロ圏から同30キロ圏に拡大するのが柱だ。

原子力防災体制を整える重要な一歩となるはずの重要な指針だけに、福井新聞の論説が語るように、現場を知らなすぎる不十分なものだ。出す以上は見直し、具体的に提示すべき内容も必要だ。

福井県では、議会の意見書などで反対を表明している越前市や小浜市の市民が納得できるものではない。福島事故以降、周辺住民はさまざまな不安を抱えている。これだけ大勢の住民の避難対策には多くの検討課題がある。

災害に関する関係機関の情報収集・連絡、住民への伝達方法、避難路や移動手段、放射線測定、放射能除染など入念な準備が必要だ。

指針を受け、県と圏域市町村は来年3月までに防災計画改定・策定に取り組む。地域の実情を反映した実効性の高い、住民本位の計画にしなければならない。それにしても、本来、指針は、具体的であるべきだ。

規制委は今後1カ月をめどに地域防災計画のモデルを示すという。県や市町村は規制委の具体的な指針を待ち望んでいた。指針をもって、具体的な広域避難態勢づくりへと計画を策定するとの見解であった。

規制委には関係市町村に拡散予測の試算方法やノウハウなどを丁寧に説明し、計画づくりを後押しする責務がある。

広域避難は自治体や関係機関の連携が鍵となる。訓練で見えてくる課題もあろう。計画に反映し、より実効性を高める必要がある。敦賀市も滋賀県の長浜市、高島市との連携も大事になってくる。

重点区域の拡大で福井県では対象自治体が6市町から12市町に。また、先日の拡散予測が誤り訂正したことで、より混乱と不安が生じいる。

ま具体的な内容で、10月に示した指針原案ではヨウ素剤の家庭への事前配布が「有効」としていたはずが、最終案は「今後検討」として見送った。検討不足と混乱も甚だしい。ヨウ素剤は「劇薬」でマイナス面もあり、幼児の投与が必要でもあり、マイナス面も考慮した与え方が必要だ。管理も含め責任の所在など法律面の配慮も必要だ。

さらに、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の活用も、あれだけ税金を投入し、評価が国会や自治体で要望されながら、指針は「今後の検討」と先送りした。

原子力発電の政策的な位置づけも不十分、この地域防災計画を具体化させる重要な根拠も明確ではない、益々、立地地域の現場は困惑する。しっかりしてもらいたい。

今日、全国原子力発電所所在市町村協議会(全原協)で規制庁も含め各省庁に要望する。

 
【2012/11/02】 | ページトップ↑
| ひとことトップ | 次ページ