礼に始まり礼に終わる
Date:2013-01-31(Thr)

「礼に始まり、礼に終わる」。柔道、剣道、相撲など日本古来の武道に共通するの基本精神。

女子オリンピック選手強化で監督の暴力が話題になっているが、中高と柔道部の活動で私には体罰の記憶がない。

柔道では、道場への入場時、また練習や試合の前後には必ず「礼」をする。試合開始でも礼の仕方が悪いとやり直しを求めた先生もいた。強い弱いにかかわらず、相手がいないと何も成し得ない。

「日々の練習の中、あるいは戦いの中で切磋琢磨しあう相手がいて、初めて自分自身を高めることができる。そのため試合においては、相手への敬意を表すために心を込めて礼をする」と、理屈をこねながら先生は「礼に始まり礼に終わる」を繰り返し語っていた。意外とこれが浸透した。

なかでも反則技と勝った後のガッツポーズを徹底的に叱っていたのを思い出す。私が教わった柔道の組み手を考えるとオリンピックの組み手争いは、何かが違うとも感じる。

先日、 亡くなった相撲の横綱大鵬も「礼に始まり礼に終わる」を何かの番組で語っていた。相撲で一番、大事な基本動作とも語っていた。「相手を敬うことから始める、それが礼」とも。

流行語「巨人、大鵬、卵焼き」の生みの親である作家の堺屋太一さんは先日、テレビで「いまの日本で一番欠けているのは耐え忍ぶことと夢を捨てないということ。大鵬さんからあらためて教えられた」と。史上最多32度の優勝など数々の記録は色あせない。きょう、葬儀が営まれる。

余談だが、武道必修化が実施された敦賀市内の中学校の選択は、剣道。生徒への意識付けや用具の確認、ノウハウの共有…。事故防止という同じ課題に向けて「現場」の先生も準備と試行錯誤を続けたとか。

議会の一般質問にも取り上げられたが、個人的だが、今後は中学校によっては柔道という選択もあっていいとも思う。
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【2013/01/31】 | ページトップ↑
現場に働く看護師の課題と意欲
Date:2013-01-30(Wed)

昨日は市立敦賀病院で文教厚生常任委員会のメンバーによる看護師との意見交換。9名の看護師で30代を中心とする病院を支える方ばかり。家庭では子育て真っ最中の方が大半。いずれの看護師も職業にやりがいを持ち意欲的に仕事をこなしている。それだけに忙しく、心身ともに負担も多い。

近年、高齢化が進む中で、敦賀でも医師不足や看護師不足が問題視されている。それに医療の高度化が拍車をかける。従来の注射や点滴など本来業務に加え、パソコンでのカルテの整理や記録等に費やす時間が以前より増加など、業務の多忙化。

これによる、休暇が取りにくかったり、急患が入ると退勤時間になっても退勤出来なかったり、夜勤があったりすることも理由として挙げられる。
 
昨日も助産師の方は、お産の備え、帰らず病院で仮眠することも多いとか。これも看護師不足に起因している。

また、特に、結婚・出産を経た看護師にとっては、育児と家事、仕事の両立は難しいものがある。市外の方との結婚、出産後に復帰できない方、心労など敦賀病院でも年間約20名の方が退職されている。

新卒の看護師が一人前になるにも1年以上かかることから余計にストレスがかかる職業になっている。

昨日も救急の状況、人工透析患者の増加による実態、ガン患者の緩和ケア、さらにはコンビに受診と言った市民のモラルに関する問題もあらためて伺い、認識をあらたにした。

勤務形態や職場環境、業務の多忙化、復職しづらい環境など様々な原因から、看護師不足は常態化し、ベテランの減少傾向による中核の責任が重くなること、特に人命を背負う職業だけにストレスも多いとも感じた。
 
解決は一朝一石にはいかないが、休憩室の改善、看護補助員の増員などできることから始めること。

中長期的にはいかに看護師確保するか、制度の問題など検討の余地はありそうだ。医療環境も人工透析患者の増加への対応などいずれも病院経営とも密接に関係する。

さらには、病床数の関係や救急の実態による国立福井、温泉病院との連携強化などのご意見も伺った。敦賀市の地域医療の最前線で働く看護師からは、環境改善ばかりではなく、地域医療を真剣によくしようとする意欲が伝わってきた。出来る事、将来の課題、委員会で整理してあらためて取り組む。

余談だが、昨日、病院の立体駐車場、午前9時から10時にかけて満杯状態に遭遇した。外来患者のマイカーによるものが大半だが、明らかに手狭なことは確かだが、現状では駐車スペースもなく、どう対応するか、これも課題であることは確かだ。
【2013/01/30】 | ページトップ↑
拙速さな判断ではなく、時間をかけた慎重かつ広範囲な検討が必要だ。
Date:2013-01-29(Tue)

敦賀2号機(敦賀市)直下を走る断層の一種「D-1破砕帯」について原子力規制委員会の専門家調査団が昨日、「活断層の可能性が高い」とする報告書案が示された。

調査団はD-1試掘溝(トレンチ)で見える2つの断層を評価して原電の主張を全否定したが、原電は、この報告案を精査して改めて意見を述べ、かつ現在、行っている調査結果に基づき、評価結果を公表する。

原電は、試掘溝の北側ピットで見えた断層「D-1」と、その上の9・5万年前の地層をずらしていないため、「活断層ではない」と主張。また、試掘溝の地層のずれ「せん断面」がD-1とはつながらず、浦底断層が原因で「地表付近にできた」とも主張。

一方、規制委に根拠を示すよう公開質問状を提出していた原電は「審議を見た限りでは、質問状で示した疑問に十分答えていない。活断層か否かを判断する上で重要なポイントについて、科学的データに基づく判断になっていると思わない」とコメント。原電は2月末までの予定で追加ボーリング調査を行っており、調査のデータをそろえて評価をまとめ、規制委に提出する考えも示した。

規制委調査団の島崎邦彦委員長代理は「ほかの委員にピアレビューしてもらい、評価会合を開き、事業者から意見を聞いてよいものにしたい」と、拙速的に判断を続けていた議論を慎重に判断するとの方向に変わりつつあるようにも受け止めた。

活断層を巡り厳格で素早い判断が目立った規制委は、外部の意見を集めるなど慎重な姿勢に傾いている。 

昨年末、福井県議会も敦賀市議会も科学的根拠に基づく判断を求め、地元の説明を求める意見書を賛成多数で可決し、昨年末に規制庁に提出。

この一連の流れで、規制委は自らの判断の重さを認め始めたように感じる。昨年12月では1度の専門家会合だけで敦賀の「活断層の可能性が高い」と、短絡的に判断をしていただけに、時間をかけた評価と検討を再度望むものである。

短期、少人数で進めた手続きに関して規制委の事務局も「議論の時間が足りなかった」との率直に認め、田中委員長の発言もその都度、トーンダウンしてきた。

断層問題に当初から公開にするものの、偏った人材か、力みが見られ、肩に力が入るばかりに冷静な議論が本当になされているか、と言った声が上がり始めている。

原子力発電所の再稼働と安全と言う重要な判断だけに、事業者の調査結果や評価、広範囲な意見聴取など、拙速な判断をさけるべきであり、場合によっては、地元自治体の議会にその都度、その過程を説明すべきでもある。
【2013/01/29】 | ページトップ↑
ものごとの二面性
Date:2013-01-28(Mon)

一昨日、昨日と最終盤の新年会を、昼間は市民温泉リラ・ポートでボーとする休日を楽しんだ。顔なじみと会話も楽しい。リラ・ポートから眺める雪景色の敦賀もいい。

ところで、表と裏、メリットとデメリット。物事の多くには二面性がある。百薬の長の酒も飲み過ぎもある。市民生活を脅かしている雪も景色はいいが、生活にはもうごめんだ。

経済の話になると、円安にも二面性はある。歴史的円高に苦しんできた輸出企業にとっては追い風となり、業績回復に期待が膨らむ。それに伴う株高は日本経済復活の兆しにも見える。

マイナスの面も気になる。敦賀の石炭火力もフル運転。原油と同じように価格も上がる。円安はガソリン、灯油から、小麦や肉など輸入品の価格も押し上げる。

さらに話を中国に飛ばすと、中国の発展は日本の経済を支える一方、経済優先の大気汚染が深刻化している。有害物質は偏西風に乗り容易に日本にやって来る。

偏西風は千メートル以上の上空を吹き抜ける。日本の空は大陸から流れる有害物質、黄砂、すすなどの通り道。この敦賀も例外ではない。

再び日本に戻すが、円安・株高を呼び込んだのは新政権の経済政策「アベノミクス」。大胆な金融緩和や大型公共投資を打ち出し、地方自治体である敦賀の2月議会にもなんらかの提案があるだろう。

景気の「気」は気持ちの「気」。国民が景気回復を実感すれば消費も上向く。一連の施策は私たちをその気にさせてくれるのか。ただ、大胆な作戦ほど失敗に終われば借金などダメージも大きいだけに、しばらくはお手並み拝見。
【2013/01/28】 | ページトップ↑
雪道と除雪、あうんの呼吸
Date:2013-01-27(Sun)

昨夜も新年会をかけもち。挨拶は「よく振りましたね」だ。一昨日から昨日にかけた降った、降った。この地域に来て30年を超える私にとって、これほどの積雪も、それほど苦にはならない。行政も手慣れたもので、各地区の土木建設業と協力して、着実に除雪の作業を進めている。それでも除雪に対する市民の要望は厳しい。

ところで、「あうんの呼吸」という言葉がある。人と人がともに何かをするときに、何も言わずとも息がぴったり合うことを言う。物事を乗り切るとき、あうんの呼吸が鍵となることも少くない。

日々通る道を見れば、一車線の確保がやっとだ。歩道にも言える。もともと細い歩道は積もった雪のせいでさらに細くなっている。雪が降り続ける日には、人と人がすれ違うのもままならない。雪道には譲り合いという。

あうんの呼吸がいる。道を譲るか、譲られるか。例えば、細くなった歩道でこちらが歩いて通りすぎるまで、立ち止まって道を譲ってくれる人もいる。ささいなことだけれど、親切な人だなと思う。

イライラして先を急げば、譲る気持ちを失いがちだ。譲られた親切にも気付きにくくなる。小さな親切、あうんの呼吸を大切にしたい。冬の譲り合いはドライバーともなれば性格も出るが、雪がこれだけ降るとあうんの呼吸と気持ちも優しくなる。

とはいえ、まずは除排雪がしっかり行われていることが肝心だ。行政の除排雪は、増えるが、これも仕方がない。これも土木建設業の冬場の恵みともなる。ただ、これ以上、雪がふり続けば、あうんの呼吸の除排雪が難しくなる。難しいあうんの呼吸が続く。 
【2013/01/27】 | ページトップ↑
明るいニュース
Date:2013-01-26(Sat)

明るいニュースが少いなかで、敦賀気比高のセンバツ出場は敦賀にとって久しぶりに明るいニュースだ。3月22日の春を楽しみにしたい。

ところで、今冬最強クラスの寒気が流れこんでいる。気象庁は、日本海側を中心に大雪や暴風、昨夕も福井から帰り、北陸道、1時間半を要した。やはり今庄、葉原付近は雪と吹雪きはすごかった。朝、外を見るのがこわい。

さて、どうだろう。二年前の70センチ積雪の大雪を思い出す。冬型の気圧配置は29日ごろまで続くという。

もうひとつ、明るいニュース。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し、毛をつくったり支えたりする「毛包」を部分的に再生する実験に成功したとの報道。マウス実験だが、毛もできたという。脱毛症の新治療開発の可能性が膨らむ。なくなった髪の毛の再生も夢ではなくなってきた。私はあきらめているが若い方には朗報だ。

年とともに髪の毛がなくなっていくのは、私も含め、多くの男性の宿命と言える。ものの本によると、古代より続く、切実な問題であったようだ。

江戸時代の幕府の役人たちにとっても切実な問題だったようだ。この頃から髪のない人はカツラを着用していたという。相当、苦労してセットしたらしい。

現代は脱毛を補う方法は多種多様で、この分野でも日本は高い技術力を誇るとか。とにもかくにも、明るいニュースはいい。しばらくは雪とつきあう日々が続きそうだ。
【2013/01/26】 | ページトップ↑
教員、警官など早期退職を責めるだけでいいのだろうか…。
Date:2013-01-25(Fri)

一昨日、敦賀市の市職員の労働者組合の旗開きがプラザ萬象の大ホールで開かれた。市内最大の労働組合組織だけに規模も大きく、若い組合員も多い。

委員長をはじめ、関係者の挨拶で話題になったのが、国家公務員の退職手当減額に伴い、地方公務員も減額する措置で、期限を待たずに早期に退職する問題だ。

全国規模で教員、警官などに広がりつつある。新聞紙上でも連日、取り上げられている。埼玉県に例を取れば、勤続35年以上の教員が3月末に退職すれば、手当は現行より約150万円少なくなる。この場合は誰の目にも駆け込み退職の方が有利だ。退職後の一年分の年金の額にも相当する。

私は、定年満期で退職した方が損だというならば、駆け込み退職したくなるのはごく自然な感情だと思いたい。庶民の給料よりも恵まれているとの理由で地方公務員の減額、減額が、この数年のすう勢だ。

今はコスト削減がすべてに善とする風潮が強い。これをマスコミは面白おかしく取り上げる。私は、地方の景気や生活水準の停滞が続く中、これで日本で叫ばれているデフレが解消できるのか、あまりにも疑問だからだ。

埼玉県や愛知県で、定年を待たず退職を申し出る教員、警官などが相次いでいる。埼玉では2月から職員の退職金が引き下げられるのを前に3月末で定年退職を迎える教員百人以上が1月末での退職を申し出たとの報道。

退職を申し出た教員の中には学級担任もいた。「無責任のそしりは免れない」と快感を示す声は少なくないだろう。ただ、使命感が足りないと批判する前に、このような事態は、工夫でさけられるはずだった、と思う。

子どもたちにとって大切な節目の卒業式や修業式に子供たちの担任の先生がいないという事態は、退職する先生を責めるよりも知恵を絞って、避けるべきではなかったか。

ところで、これだけ不況が続くと、企業経営陣の目が真っ先に向くのは人件費の削減だ。不況下、人件費削減は手が付けやすく、身軽になる効果も大きい。

バブル後の失われた20年で、多くの企業が早期退職優遇制度を採用した。定年前に退職すれば、いろいろな名目で事実上退職金を増額するというものだ。ただ、退職者個人にすれば、割り増しの退職金をもらっても有利な転職先が見つかるという保証はなく、リスクも大きく、大半が苦労する実態を多く見てきた。

辞めるか、残るか。企業戦士の悩みは今も尽きないが、地方公務員である福井県、敦賀市の職員もこの問題を、この2月議会に条例として議論することになると思うが、最低限でも早期退職したくなるような条例の提案は避けてほしい。


【2013/01/25】 | ページトップ↑
自転車の取り締まり、罰則強化
Date:2013-01-24(Thr)

昨日はどの新聞もトップ記事がアルジェリアの悲報を伝えていた。郷に入りては郷に従えというが、土地の習慣に従うのはたやすくない。特に、イスラムの習慣は仏教とはまったく違った習慣と聞いたことがある。

習慣と言えば、自動車と自転車の運転は、気持ちまで変わり、自転車は、どうしても交通規則を軽んじる。 私も正直に述べると、最近ではないが、この領域に入り気が大きくなっていた。

逆に自分が車を運転していると、事故一歩手前の「ヒヤリ・ハット」に遭遇するが、相手は自転車の場合が多いと感じるから、人間は身勝手なものだ。

一時停止違反や信号無視、携帯電話を操作しながらの運転なども高校生に目立つ。携帯でもメールをしながら自転車は、危ない。

先日のニュースで警察庁の有識者懇談会は先ごろ、悪質・危険な運転者に対して、特別な安全講習が必要だとする提言をまとめた。

交通事故の件数が減少傾向にある中、自転車の事故は全体の約2割を占め、その割合は増加傾向。自転車対歩行者の事故件数も10年前の1.5倍に増加している。また2011年、人身事故に関係した自転車の運転者は約14万人で、このうち約3分の2には道交法違反があったとも報じられている。

飲酒運転による事故は、罰則強化により減少したことを考えると、自転車の取り締まり強化は妥当だろう。

自転車は老若男女、幅広い年齢層が利用する身近で手軽な交通手段だ。それだけに指導・取り締まりの強化と両輪で、小中高生など特定の年齢層に偏らない、継続的で体系的な自転車の安全教育に社会全体で取り組む必要があるが、まずは取り締まりと罰則強化だろう。

ところで、遠い国から届いた悲報に、在外邦人の安全確保の必要性をマスコミも論ずるが、無法地帯にほどこすすべは限られる。
【2013/01/24】 | ページトップ↑
活断層問題と敦賀市の財政
Date:2013-01-23(Wed)

昨日、記者団を前に、敦賀2号機の北、約350mにある、断層の調査現場で、地層を円筒状にくり抜く「ボーリング調査」の様子が公開。

国の原子力規制委員会の専門家会議が「断層が活断層の可能性がある」という判断を示した、敦賀発電所について、原電は、追加調査の現場を公開し、「『活断層だ』と判断したことは納得できない」と改めて主張。私は当然ながら、この主張を支持する。

原電は、2月中に調査結果をまとめ、規制委員会に報告する。私は少なくとも当事者である事業者の調査結果を検証することなく、1月28日にもまとめる報告書を受けて結論ことには、あまりにも拙速で科学的な判断と言い難いと言わざるを得ない。

科学的根拠とは、万年オーダーだけに、少ない事実であっても積み重ねて、あらゆる角度から時間をかけて検証を深めるべきではないか。安全は最優先は理解するが、拙速で判断が厳しいものとなれば、その影響は電力供給だけでなく、市民生活にも直結する。もし、強行するとすれば、逆に規制委員会存続のための政治的な判断と思える危うささえ感じる。

市議である私が懸念するのは、この問題が、繰り返しにもなるが、事業者だけではなく敦賀市の財政、経済、雇用に大きく影響するからだ。それも弱者である高齢者、障がい者から病気を持つ市民まで影響するからだ。昨日のNHKの報道ではないが、中長期財政計画でこれまでも議会では「5年は大丈夫」との答弁で聞いたが、十年後の財政を見通せる答弁もなければ、シナリオを描き出してもいない。

しかし、この長期停止の状態、敦賀3、4号の本格着工の遅れも重なると、最悪のシナリオとは言わないまでも、敦賀市の財政は、相当厳しい状況に追い込まれるからだ。高木市長時代に建設された運動公園などの公共インフラの維持・修繕、交付金で人件費の一部を賄う市立敦賀病院、保育園など社会保障、さらには来年、設立する看護大学の維持など、目減りする交付金や固定資産税など税収では賄いきれない支出が伴うことになることだ。広くいえば、市内の景気、雇用への影響ははかりしれない。

この影響を真っ先に受けるは市民であり、医療を受ける患者など弱者である。繰り返しにもなるが、生命も安全も生活もすべて大事だ。それだけの影響力をこの活断層問題は有している。

余談だが、同じ立地地域である、柏崎市で財政計画の理由に「市民一人当たりの建 物保有面積は、県内類似都市と 比べて高い数値になっていま す。

これは、昭和 年代から小 中学校の改築が相次いだこと や、電源立地地域として交付さ れるお金を活用し、教育・文 化・体育・福祉・医療などの施 設の充実を進めてきたからです。こうした施設は、建設から30年以上が経過し、今後老朽化が一段と進む見込みです。」と中長期的な公共施設の延命化を図ることをはじめて盛り込んだ。公共インフラの多さは敦賀市も同様だ。

市役所の耐震化など着実にやらなければならないインフラもある。私が懸念するのはインフラ整備と同様に、社会保障の維持は、最低限として、来年、設置する大学の維持ができる財政が確立できるか、と言う視点だ。設置する以上は、他の社会保障を削ってもやり遂げる覚悟が必要でもある。10年後の財政状況が未だ不透明であり、理事者にも議会もまだ市民に説明し切れていない点でもある。また、14年後に迎える新幹線の敦賀開業に向けてのインフラ整備など、市の財政の持ち出しがどのくらいか、不明な点など不安とも重なる。

財政運営は最悪の状況も考えることも大事だが、まずは、いかに活断層問題を拙速に判断をせず、慎重に時間をかけあらゆる角度から検討し、納得のいく結論を出すに限る。

【2013/01/23】 | ページトップ↑
舞鶴若狭も新幹線開通にあわせて考えること
Date:2013-01-22(Tue)

昨夜は通夜で福井に出かけた。帰りに福井市の繁華街、片町を歩いたが、月曜日なのか、あまりの暗さに驚いた。若い頃、給料日になるとわざわざ福井まで友人と飲みに来た頃の片町の明るさは敦賀の比ではなかった。

父の故郷が金沢ということもあり、金沢に墓参りなどよく出かける。繁華街で比較するのは偏見があるかもしれないが、香林坊と片町の違いは歴然としている。金沢駅周辺は、路線価にしろ、横ばいから上げに転じたところもある。北陸新幹線の金沢開業が2年後に迫り、駅周辺も行くたびに何かが変わっている。

敦賀市も舞鶴若狭自動車道の敦賀接続を2年後になり、同じようなことが言えるかと、言えば、そうでもない。原子力発電の長期停止で市内の景気は昨年末以来、相当厳しい状況にあると言っても過言ではない。

金沢でも観光業者が、開業前が一番、厳しいという。新幹線開業で観光客は大幅に増え、人の流れも変わる。単純にそう思うのが甘いともいう。北陸には新幹線が開通してから行こう、2年間は北陸以外へ旅をしようとの心理が働くからだという。実際に九州新幹線で起きた現象である。福井市がこれにつられて消費が落ち込んでいるのか。芦原温泉の低迷は構造不況か。

消費者心理は単純明快で時には残酷だ。バーゲンセールで明日から安くなる品物を前日に買う人はいない。スーパーでも値引きの始まる数分前に客足が増えるそうだ。

駆け込み需用という消費動向もある。エコポイントや補助金制度が終わる直前に消費は広がり、制度終了と同時に縮む。自動車は消費税導入前の駆け込み需要もありそうだ。

一時的な景気刺激策は後が怖い。舞鶴若狭自動車道に開業にあわせてと、力むが一時的な刺激剤になるか、14年後の新幹線開業をにらんだ民間の体質改善も考えておきたい。

「夜明け前が一番暗い」との言葉を思い出す。夜明けは近いと張り切ると同時に、暗やみの中で、明るい朝が来たときのことを考える大事さを言っている。敦賀市も舞鶴若狭自動車道、新幹線とインフラが整うと同時に、考えることは多い。
【2013/01/22】 | ページトップ↑
景気に水を差す地方公務員の賃下げ
Date:2013-01-21(Mon)

株高に円安と新年早々、明るい経済情勢があり、町内の新年会も自民党政権を評価する発言を多く聞かされた。

今週は、さらに日銀と共に、金融緩和と財政出動という世間にお金を回す政策が具体的政策が打ち出される。景気低迷に悩む敦賀でも巷の期待は大きい。

ところが、一方で、政府は15日、地方公務員の給与水準を引き下げるため、13年度の地方交付税を6千億円圧縮する方針を地方側に伝えた。

既に引き下げを実施した国家公務員給与と連動させ、財政健全化の取り組みをアピールするのが狙いだが、これも経済的側面から見れば、デフレ脱却策とは矛盾する施策だ。敦賀市もこの影響を受け、市職員の給与とも密接に関係するだけに目が離せない。

また、民間の2013年春闘では、経団連が先月末にまとめた経営側方針最終案で、定期昇給(定昇)制度見直しの必要性に言及。今春闘が実質的に賃下げ交渉となることを示唆した。

新年と新年度と違いはあれど、四月から賃下げ、支給下げの春を容認すれば、スタート早々からデフレ脱却への足かせになる。敦賀市でいえば、1000人近い大企業に匹敵する市役所の影響は大きいし、これに市内の中小企業の賃金が、上がるどころか下がること多い。その上に原子力発電所の長期停止が大きくのしかかっている。

明るさの見えた地方都市の新年は、新年度早々、暗くなることになる。その上の消費税は経済循環の冷水となる。

繰り返しにもなるが、デフレ脱却を掲げる安倍政権にとって、それをいかに国民の所得向上につなげるかは一番の課題であるはずだ。しかし、今春の新年度開始に向けては、賃下げなどのむしろ消費者心理を冷えさせるような方針や政策がめじろ押しとなっている。

余談だが、テクニカル的いえば、経団連の定昇見直しは永続的な賃下げにもつながる。また、市の職員の三分の一占める臨時職員の給与は上がるどころか下がる。

もっといえば、厚生労働省が先週、生活保護の支給水準を13年度から3年間かけ、段階的に引き下げる方針を固めた。この引き下げで影響を受けるのは、生活保護を受けている人たちだけでない。生活保護基準額を目安としている就学援助や住民税の非課税限度、最低賃金などにも連動して、低所得層の家計を直撃する可能性がある。

 
【2013/01/21】 | ページトップ↑
エネルギーを求めての厳しい現実…
Date:2013-01-20(Sun)

「巨人、大鵬、玉子焼き」と私の小学校低学年時代のことだ。高度成長期、昭和の大横綱大鵬が亡くなった。父は大鵬ファン、私は一直線線の柏戸が好きだった。柏鵬戦は父と日曜日の夕方、夢中でテレビにしがみついて観ていたこと懐かしく思い出す。昭和がまたひとつ遠くなるようにさみしい。

ところで、「アラブの春」が、こんな形で日本に及ぶとはだれが想像しなかった。前世紀の傷を引きずった世界の現実を前に「人命第一」と言っても遠い。「人命第一」の願いと「テロに屈せず」の信念は両立しない。だが、日本はそう言い続けるしかない。今日、未明の政府の公表は厳しかった。亡くなわれた方のご冥福を祈りたい。

遠い、アフリカの広大な砂漠の真ん中に巨大なガス田施設があり、そこには世界各国の資本と技術者が働いている。エネルギー確保を求めての厳しい現実の世界だ。世界は複雑な形で一体化し、かつ越えられない境界があることを知った。

アフリカの地図をみれば分かるように国境線はほとんど直線だ。日本の県境のような山や川で自然にできたものではない。20世紀の国際政治が生んだ境界線であり、その線を引いたのはかつてそこを植民地とした欧州各国と昔、習った。砂漠の民に国境はないに等しい。

古くなるが、久保田早紀の「異邦人」ではなく、確かカミュの「異邦人」はアルジェリアを舞台にした小説、題名につられて、無理して読もうとしたが、理解できなかった。遠くなる昭和、遠いアルジェリア、時代背景、周辺事情を知らなければ、わからないことが多い。

余談になるが、「日揮」は日本のエンジニアリング会社の代表企業。原子力でも放射性廃棄物処理設備など技術力には定評がある。設立以来、世界70カ国以上2万件におよび、LNGプラントでは世界有数の実績を誇るとか。中東にも積極的に技術を売り物に進出していた勇気ある企業とも言える。大学のクラブの後輩も働いていた企業だけに人ごとではない。
【2013/01/20】 | ページトップ↑
海外で働く日本人の危機管理
Date:2012-01-19(Sat)

危機管理は本当に難しい。報道でアフリカの国境で働く日本人がいることをあらためて知らされた。

戦後の廃虚からスタートした日本で、高度成長の先兵として世界を駆けたのは商社マンだろう。「ラーメンから航空機まで」といわれ、欧米だけでなくアフリカやアジアの奥地にまで出かけ、商談を重ねた。

最近は海外ボランティアや記者も含め働く日本人が増え、事件や犯罪の標的になる事例も増えている。武装勢力が政治的動機で起こす拉致、人質事件に日本人が巻き込まれるケースも繰り返されている。

アルジェリアで日本人を含む多数の外国人がイスラム武装勢力に拘束され、人質になった。卑劣な犯行だ。緊迫した情勢下で人質の安否をめぐってさまざまな情報が交錯している。治安部隊が攻撃し、武装勢力と戦闘状態に入り終結したとの報道。人質が死亡したとの報道もある。

海外への企業進出は長い経済停滞からの脱出を目指す政府の成長戦略とも合致する。ただし、危険と隣り合わせの国もある。進出する国の危険度を判断し、その責任を負うのは企業。

日本原子力発電の社員もベトナムで技術支援を行っている。企業が海外で安心して活動できるよう支援するのは、危機管理を担う政府の役割とも思うが、これだけ、混迷する地球上で、何が起こるかわからない。海外で
拉致された日本人もいる。今日は東京で特定失踪者調査会の理事会。
【2013/01/19】 | ページトップ↑
20日は大寒
Date:2013-01-18(Fri)

寒の入りして2週間足らず。大寒は1月20日。二十四節気の一つ。小寒から15日目頃。太陽の黄経が300度の時。旧暦十二月の中。小寒から節分までの30日間を寒の内といい、その真ん中に当たる、と説明にある。

寒さが最も厳しくなる頃を意味する。本当に寒い。雪マークも続く。

七草、トンド焼き、鏡開き、小正月…と続いた新年の行事もほぼ終わり、間もなく大寒。一年で最も寒さが厳しいころとされるが、本当にそうだ。

円安、株高と明るい話題が多いが、一方で、ガソリン、灯油の価格も気になる。ところで、昨年の消防の十大ニュースのトップが火事の件数が最も少なかったこと。第二位は救急車の出動が最も多かったこと。寒さ対策で石油ストーブが減りエヤコンが普及する一方、救急車の増加は、高齢者の増加と寒さは無関係ではなさそうだ。

敦賀に来た当初、30年ほど前、スーパー銭湯もなく、寮から好んで銭湯に出かけた。その頃もお年寄りが多かったが、冬の憩いの場所だ。今はわずか3軒になった。銭湯も石油価格の上昇は気になる。

このごろは、年齢のせいだろう。スーパー銭湯、リラ・ポートとよく利用する。寒さにめっきり弱くなった。吸湿発熱繊維のシャツやタイツが手放せない。

寒さは勘弁してほしいが、敦賀には、カニ、フグなど、冬はおいしい食べ物がたくさんある。私は湯豆腐と熱燗でも満足できる。おでんもうまい。焼酎もうまい。

一年で最も遅くなった日の出の時間も、大寒前から少しずつ早くなっている。早朝の散歩は、明るさを感じることができる。三寒四温の言葉があるように、寒暖を繰り返しながら少しずつ春らしさが感じられるようになるのも、このころだ。春が待ち遠しい。

余談だが、おおい町の仕出し弁当業者の「こはら食品」が昨年暮れに事業停止し、15日に福井地裁敦賀支部に自己破産を申請。負債額は約1億円。嶺南地域に広がる経済、雇用への不安が現実となった。敦賀市も例外ではない。景気はまだ、大寒どころか、長期の「寒の入り」に入ったとの見方が強い。
【2013/01/18】 | ページトップ↑
エネルギー政策の見直し賛成43%、反対21%…

Date:2013-01-17(Thr)

敦賀市では、住宅用太陽光発電設備の普及を促進するため、住宅用太陽光発電システムの設置に関する経費の一部を補助しており、1月15日現在、申請状況は90件(約95件中) 。もう少しで満杯になる。ひとつの流行とも言える現象だが、事業の成果として率直に評価したい。

ところで、NHKが行った世論調査で、安倍総理大臣が、「2030年代に原発の稼働ゼロを目指す」とした民主党政権のエネルギー政策を見直す考えを示していることについて、「賛成」が43%、「反対」が21%、「どちらともいえない」が30%。

立地地域の敦賀市としても私は常識的な数字がで始めていると評価したい。

昨日の読売新聞の社説では「ドイツは、2022年までの原子力発電所全廃を決め、「脱原発」を打ち出した。代替電力として再生エネに期待をかけている。」と冒頭、述べ、

「太陽光発電などへ参入が急増し、再生エネが発電総量に占める割合は、00年の7%から11年の20%まで伸びた」と述べながらも、

「問題は、買い取り費用を上乗せするため、電気料金の引き上げに歯止めがかからない点にある。(中略)

産業界も、料金引き上げに反発する。コスト高による経営への打撃を懸念するからだ。

アルトマイヤー独環境相は昨年10月、固定価格買い取り制度の欠点を認め、再生エネ政策を抜本的に見直す方針を表明した。制度は大きな岐路に立たされている。

再生エネ普及は、必ずしも関連産業の振興や雇用につながっていない。安い中国製の太陽光パネルに押され、ドイツのメーカーの破綻が相次いだことは象徴的だ。」と論じている。

冷静な議論がされるようになっている。また、昨日の大飯発電所の議論も長期化との報道だが、拙速に結論を出すべきものでもない。敦賀の活断層問題も事業者の調査結果を待ち、冷静に科学的な議論を展開してもらいたい。

円安で燃料費の増加が懸念される中、日本では、稼働中の原子力発電所は2基だけで、政府が安全な原子力発電所の再稼働を急がなければ、電力の安定供給や経済に深刻な影響を与える。

エネルギー政策に関する議論は、経済、環境、安全保障など総合的な議論が必要であることは確かだ。福島の事故以来、敦賀市は国のエネルギー政策に翻弄され、景気、雇用、さらに市の財政、福祉など市民生活まで深刻な影響を与え始めている。ここは冷静に時間をかけた政策を見直しをのぞむ。
【2013/01/17】 | ページトップ↑
受験シーズンを目前にして…
Date:2013-01-16(Wed)

大学入試センター試験が週末の19日から始まる。いよいよ受験シーズン突入だ。受験生たちの緊張感も一気に高まってきたことだろう。この時期、緊張感でいっぱいになるのは実は受験生だけではない。

先生もそうだが、親も冷や冷やものだ。夜食や健康など、母親は、緊張の連続という。私も経験がないわけではないが、やはり、子供の受験は母親にとっては、精神的な負担は相当なようだ。

試験は誰の力も頼れない孤独な闘い。受験生とご両親の家族とはいえ、縁起を担ぎ、ご先祖様や神仏に祈りたくなる気持ちはよく分かる。

先人が残した人生訓や恩師の言葉を心の支えにしている受験生も多いだろう。最近は漫画も名言の宝庫のようだ。私の頃は、深夜放送と「ながら…」を楽しみに勉強した気分になった。

私たち議員にも4年に1回、選挙がある。この時期になると寒風の中、ほぼ毎日、選挙が始まるまで、敦賀市内全域を回る。雪や雨、寒さもつらいが、これが役にたつ。選挙後の達成感もあるが、4年の月日が敦賀市を変えているのを目で耳で確認できる。

空き家が増え、高齢者が増える。4年ぶりに顔を合わせる方もいる。なかには十数年ぶりの方もいる。高齢者にとっては待ったなしの課題もある。選挙前といい顔をしてもできないこともある。

また、昨日の話ではないが、高齢者医療費の窓口負担引き上げのように、必要性はあっても反発が出そうな施策は説得の努力を放棄して先送り半年後に参院選という試験が待つあの人たちもいる。迎合を戒めた先達の言葉を心に留め、時に自らを省みる姿勢が必要と感じる。
【2013/01/16】 | ページトップ↑
医療費負担と福祉
Date:2013-01-15(Tue)

高齢化社会にあって敦賀市も国民健康保険、介護保険どれも市の財政を圧迫する。将来的にも、これを維持するために国民健康保険税や介護保険料など、値上せずに現行のまま据え置くことは、不可能な状況だ。

このなかにあって、70~74歳の医療費窓口負担を1割に据え置く特例措置が続くことになった。政府は2012年度補正予算案に、4月から1年間特例措置を続けるための経費約2千億円を計上する。

緊急経済対策の一環という。高齢者にとっては朗報だが、本当に暮らしの安心を考えた施策なのだろうかと、正直、思ってしまう。

70~74歳の窓口負担は、06年の医療制度改革で1割から2割へ引き上げが決まり、08年4月からの実施が予定されていた。しかし、07年の参院選で大敗した当時の自公政権が負担増に伴う高齢者の反発を恐れ、特例措置で1割に据え置いた経緯がある。以降、毎年度の補正予算で2千億円を計上し続けてきた。これまでの支出は約1兆円に上る。

高齢化で膨らむ医療費にどう対応するか。今年4月以降、70歳に到達する人から順次2割に引き上げる案もあったが、自民党内から、今夏の参院選改選組を中心に「選挙が戦えない」といった反対論が続出した。特例措置の継続は選挙対策のアメというのが実態だろう。

25年には団塊世代が75歳以上となる。年間100兆円を突破した社会保障給付費だが、今後比重を増すのは医療と介護だ。少子化で現役世代の負担は限界に近い。給付減や負担増も検討せざるを得まい。

敦賀市に戻すが、市立敦賀病院や市立看護専門学校の人件費を一部を電源三法の交付金でまかなっている。高齢化の進展により病院経営も、今後とも厳しくなることが予想される。専門学校も看護大学の設置により市立ということもあり、決めた以上、維持費含めて、相当の覚悟が問われる。

社会保障は、国も地方自治体もどこも厳しい状態が続く。この国の現状と未来、敦賀市の現状と未来、どれも直視した議論を行う必要がある。「痛み」とも正直に向き合い、所得に応じた医療費の軽減と負担などきめ細かい持続可能な仕組みへ一歩を進めることが、安心への近道思うのだが、先送りの政治に疑問をもつ。
【2013/01/15】 | ページトップ↑
深刻さを増す就職事情
Date:2013-01-14(Mon)

昨日は、町内の新年会。各町内の新年会が昨日がピークか。どこも高齢化が進み顔ぶれは変わらないが、この時代だからこそ、大事な積み重ねとこころしたい。酒をつぐたびに原子力発電の再稼働の話になる。

ところで、10年以上も前になるか、「パラサイトシングル」という言葉がよく聞かれた時代がある。学校を卒業した後も親と同居し、部屋を占有して食事、洗濯、掃除など日常生活の基本を親に頼っている未婚の若者といったところだろうか。

4、5年前にブログで取り上げたことがあるが、この不景気もあって、敦賀にもきちんとしたデータはないが、ここ数年、増え続けているのではないか。

パラサイトは「寄生」の意味。家族社会学者の山田昌弘さんが名付け親だ。会社に勤め、アルバイトに精を出し、カネは稼ぐが、親には渡さず、すべて自分のために使う。家賃、食事代不要の生活。楽なようだが若者一人ひとりにすると悩みも深く、悩んだあげく、都会に再び出て、また戻るケースもある。


バブル後延々と続く経済停滞による低賃金や、非正規社員の増加で、アパートなどに自立して暮らしていけるほどの余裕はないのだという。昨日の日経新聞一面にもあった就職浪人の30歳代組もいる。

都会では、家賃などの負担軽減のため一つの部屋を複数人で借りる「ルームシェア」が増えているという。所得格差が広がる時代の新しい現象だ。学校を卒業しても親に依存しなければならない状況をなんとかと、もがいている。

敦賀市も、ここにきて深刻さを増すのが、高校卒業者の就職が原子力発電の長期停止の関係で少なくなり、昨年に引き続いて、この3月には派遣や臨時雇用など退職をお願いせざるを得ない企業もあるとか。

昨日は敦賀の成人の式典。今日は成人の日。新成人の半数近くが大学や専門学校の学生と聞く。外へ出てしまうと、敦賀市内の就職はほとんどないとか。

経済最優先の安倍政権誕生で円安株高が続いている。敦賀も原子力発電が再稼働して、多くの若者が夢をもって自立できる時代を、と願うばかりだ。
【2013/01/14】 | ページトップ↑
今日は成人式典
Date:2013-01-13(Sun)

今日は町内の新年会。また、成人の日の式典がプラザ萬象である。正式には、14日の月曜日。以前まで定位置だった1月15日の方が私にはなじみが深い。改定されて14年目とか。最近の新成人たちには現在の「1月第2月曜日」が常識になっている。

敦賀市も最近は七百を六白人に割り込む。どんな晴れ姿、表情で式に臨むのか。和服を着る女性は当日、夜明け前から着付けで大忙しという。晴れやかな空と思うが、大半が雪か、雨模様。

今年はやはり、会津藩校・日新館の「什(じゅう)の掟」こと、<ならぬことはならぬものです>を新成人に捧げたい。

NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公は幕末の会津藩士の家に生まれ、後に同志社の創始者・新島襄の妻となる八重。動乱の幕末と変革の明治を誇り高く生き抜いた女性の物語である。

そのテーマは勇気と献身という。東日本大震災のいまだ苦難を強いられる福島をはじめ、多くの人を励ます力になるだろう。八重の生涯とともに、<ならぬことはならぬ>が時を超えてよみがえる。

「ならぬことはならぬ」と自律しながら、自ら考え、挑み、「人」に「成」っていく。偉そうなことを言っているが、自らもこの年になっても、同じことだ自戒したい。
【2013/01/13】 | ページトップ↑
鏡開きを過ぎて…
Date:2013-01-12(Sat)

高校のクラブ活動で私は柔道部に所属していた。この時期は寒稽古。 まずははだしのランニングから始めた。冷たくてつらかった。それでも稽古が終わるころには、体がほてってきて湯気が立つ。正座して礼をして終えた時の爽快感は格別だった。

もうひとつは、乗船実習での早朝の甲板磨き。タンツーと言って、ヤシの実で甲板を、これもはだしで磨く。冬は、特につらい。それでも不思議と終わる頃には、足下から湯気が上がっている。

この時期、終わった後、いずれもぜんざいが出されることがあった。稽古の最中から甘いにおいが漂ってきて、おなかが鳴った。競っておかわりしたぜんざいの甘かったこと。鏡開きまで、かちかちだった餅は柔らかかった。

昨日、11日は鏡開きの日だ。この日を中心に温かいぜんざいなどを振る舞っているところもあると聞く。家庭でも餅を焼いたり、みそ汁に入れて食べる。七草がゆが終わり、鏡開きも過ぎると、ようやく正月気分が抜けてくる。

JR敦賀駅バリアフリー化も完成した。鏡面のような、というとオーバーだが、新しいエスカレーターは、気持ちいい。改札口から跨線橋まで長いのが気になるが、高齢者には歓迎のようだ。

来年には待合室も完成する。新しい敦賀の顔ができる。さらに、小浜ー敦賀間の舞鶴若狭自動車道も2年後に開通する。

直流化の時もそうだったが、全線開通が見えてきて、「ストロー現象」で人や物が他地域に吸われるのではという不安もある。地域の経済や観光に高速道をどう活用するか、対応をしっかり考えておきたい。さらに、その先、14年後の新幹線も現実化してくる。

厳しい時代だが、これを乗り越えると、湯気が立つように新しい敦賀が見えてくる。厳しいときほど、日々の準備、精進を怠ることなく、次の時代を見据えておきたい。
【2013/01/12】 | ページトップ↑
複雑な要素が絡むいじめ問題…どう対応するか、これも難しい…
Date:2013-01-11(Fri)

連日、報道で伝えられるいじめ、体罰と自殺、深刻かつ陰湿な課題だ。昨今は教師や教育委員会、学校ばかりが浮き彫りにされるが、不登校、いじめ、暴力など子どもの問題、家庭の問題など、総合的にとられる必要があることは確かだ。

かつて、教師をし、定年後、ご両親の介護におわれる友人と話す機会を得た。

曰く、報道一般や市民が簡単に学校が悪い、教育委員会が悪いと片付けられない、複雑な状況があり、子どもの問題行動の背景には、家庭環境の問題など様々だと語るのだ。

「家庭環境の問題」と言ってもさまざまな問題があるだけに、昨今は、家庭の経済状況も絡み、問題が複雑になっているとことが多く、ベテランの教師でも手が出せない領域があるというのだ。

医療、福祉から家庭生活に関する問題まで、教師の限界を超えているとか。学校側や担任の支援という教育の視点だけでは対応に限界があるのが実情だ。

大津市の事件を発端にいじめ対策強化を求める声が高まる中、民主党政権下、文部科学省はスクールカウンセラーとともに、全国に約千人いるワーカーを約2千人まで増やす方針を示した。

理想を言えば、スクールソーシャルワーカーは社会福祉士などの資格を持ち、学校、医療、福祉、行政などの機関をつなぎ、連携の調整役となる存在だ。

臨床心理士らが務めるスクールカウンセラーは子ども本人の心に注目して対応する。これに対し、ワーカーは子どもが置かれた環境に注目して働きかけ、問題行動改善への支援をする。

敦賀市もハートフルスクールの設置など人口割には積極的に不登校児童問題にも取組み成果をあげてきたが、いじめ問題など保護者とのトラブルも議会で取り上げられるなど、今後とも社会環境の変貌に伴い複雑化する要素をもっている。

一方で、敦賀市にも財源の問題がある。国としていくら、いじめ対策を強化すると言っても、予算措置はもちろん、人材確保、育成まで中小都市には限界がある。

まして、関係機関のつなぎ役となるような即戦力を教育現場で確保するのは容易なことではない。質の確保も重要だ。ワーカー増員方針は民主党政権下での方針であるだけに、政権交代を受けて流動的な面もある。

学校における外部人材活用が言われて久しい。関係機関、専門家、地域と連携して、問題の改善に当たることが不可欠である。高齢者の福祉、保育園を中心とする幼児福祉は、法的、予算上の区割りが厚生労働省から市の末端の福祉まで縦割りで、仕組み上は整っている。

しかし、学校現場は文部科学省の所管であり、現場では教育委員会、ここはある意味、聖域だけに福祉との関係が構築できない関係がある。

ここまで複雑化し、陰湿化する問題を、福祉関係者、学校関係者がともにワーカーの役割に理解を深めることが大切だが、それぞれが、日々の業務におわれ、さらに体罰、いじめ問題と、学校教育に福祉の人材を活用するべきと思うが、予算措置の問題も含め理想と現実、現場の感覚は程遠い。

 
【2013/01/11】 | ページトップ↑
ならぬことはならぬものです
Date:2013-01-10(Thr)

私の父は明治生まれ。母は大正生まれ。教育勅語を認知症になった80歳を超えても暗記していた。いい悪いは別にしても「三つ子の魂百まで」だ。教育勅語も現代に必要なことも多く書かれている。

一方、今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の初回で、主人公の山本八重が鉄砲を構えて

「ならぬものはならぬものです」

このせりふには、どこか新鮮な響きがある。

連日、報道されているクラブ活動の体罰、いじめの問題、いずれも深刻だ。 相手を思いやる気持ちの欠如が、いじめを生んでいる。安倍政権が道徳教育の強化を打ち出した。学校の授業や地域での職場体験などを通じ、規範意識や公共性を育む必要がある。

「いじめ防止対策基本法」の制定や自治体での条例化も検討されている。法制化を通じて、いじめを許さない、という意識を社会全体で共有する、ここまでとも考える必要があるかとも思うが、都市部など深刻な地域も多いとか。一律的に進めるのがいいのか問題もあろうが、自治体や学校に具体的な取り組みを促す効果も期待できるのではないか。

話を戻すが、会津藩の教育精神である「什(じゅう)の掟」の締めの文句だ。その筆頭に「年長者の言うことに背いてはなりませぬ」とある。理由は「ならぬもの」だからだ。およそ民主的とは次元を異にする教えの数々は、時代の空気を伝えて余りある。

番組では、最後に会津地方の小学校で「掟」の精神を受け継いでいる光景が紹介されていた。「虚言をいうことはなりませぬ」「弱い者をいじめてはなりませぬ」などの教えは、教育勅語と同じように、時代を超えて現代人こそかみしめるべき金言だろう。

最後に、教育勅語にも、道徳項目が主に12個示され、古くて新しい。

親に孝養をつくしましょう(孝行)
兄弟・姉妹は仲良くしましょう(友愛)
夫婦はいつも仲むつまじくしましょう(夫婦の和)
友だちはお互いに信じあって付き合いましょう(朋友の信)
自分の言動をつつしみましょう(謙遜)
広く全ての人に愛の手をさしのべましょう(博愛)
勉学に励み職業を身につけましょう(修業習学)
知識を養い才能を伸ばしましょう(知能啓発)
人格の向上につとめましょう(徳器成就)
広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう(公益世務)
法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう(遵法)
正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう(義勇)
【2013/01/10】 | ページトップ↑
昭和は遠くなりにけり
Date:2013-01-09(Wed)

書きたくなかったがあえて書こう。若い時の本町で飲んだ後の深夜の敦賀ラーメンは定番だった。駅前から本町まで十数件あったと記憶する。

一昨日、なじみにの店を探しがない。冬空のラーメンは格別うまい。ところが、たった3軒、探す元気もなくある敦賀ラーメン屋台を訪れた。微妙に違うが飲んだ後はうまい。

閉店理由には今の景気や消費者意識の変化などが色濃く反映されている。店主の高齢化や後継者不足のために閉店するケースはよく耳にする。

長引くデフレやファミレス進出など、余儀なくされているが、屋台は価格競争には対抗し得ない。国道8号線のバイパス化も大きい。フェリーの鞠山埠頭移設もある。理由はともあれ、屋台全盛期とその美味しさを堪能したわが身にとって、寂しい限りだ。
 
客足が遠のいた要因がほかに多くも考えられる。時には見知らぬ人と肩が触れ合うような屋台の雰囲気が、若い世代に敬遠されつつあるのではなかろうか。友人や同僚などと気安く飲食することが好まれる一方、限られた空間で店主や客と交流する状況は面倒がられる。
 
郊外店、カラオケなど我々世代とは飲み方も変わった。商店街も対面販売よりもネットショッピングなど、他者との接触が不要な購買形態が選ばれているとも聞く。内向きという点で共通するものがありそうだ。
 
吉幾三さんの~ひとり酒/手酌酒/演歌を聞きながら~「酒よ」は懐かしい。我々世代は、ふらりと入った店で一期一会を楽しむのもいいと思うのだが、などと書いても、どこまで理解されようか、淋しいが、昭和は遠くになりにけり~。
【2013/01/09】 | ページトップ↑
高速道路事故と敦賀市の公共インフラ
Date:2013-01-08(Tue)

敦賀市もこの40年間に建てられたコンクリートの公共インフラは、市役所をはじめ多い。

コンクリートが実用化されて、200年も経っていない。一般に、税法上定められている、法定耐用年数は、住宅・学校で60年、事務所で65年、工場・倉庫で23~45年となっているが、それは固定資産としての計算ベースであり、本来の建物の寿命ではない。

技術的にはもっと長いと考えるのが一般的だ。ただ、小中学校のコンクリートの耐震化はほぼ終了したが、市役所庁舎をはじめ、対策が行われていない。市民共有の財産であり、災害時の司令塔でもある。二の次ではならないと思っている。

学ぶべきは戦前の建造物である市立博物館こと、大和田銀行の建築物、内部構造もそうだが、耐震性も考えない当時だが、耐震性は現代の建築物以上の耐震性とか。

ところで、高速道トンネル事故を機に、各地で金属ボルトの検査が進んでいる。天井板の取り外しも進行中だ。事故は老朽化を見逃したから起きたという。

だが、重い物をつり下げる工法自体が危うい。天井撤去はその反省からだ。40年前には最新工法だったというが、コンクリートに異質の金属ボルトをつなぎ、それを見えない天井裏に使った2点で特に危ない。

日本の伝統建築は釘を使わないという。法隆寺など京都、奈良の文化財に多い。使わない本当の意味は、木と木をつなぐ力を金属に頼らないということだそうだ。

木と金属は耐用年数が違う。最初は密着しているが、歳月とともに緩む。見える所なら修理もできるが、見えない所だと緩んでいることさえ分からない形あるものはいつか壊れる。締めたものは必ず緩む。

大和田銀行も学ぶことも多いが、点検すべきは戦後、高度成長下の近代工法への過信ではなかろうか。災害防止で視点は異なるが来迎寺橋など修復すべき、公共インフラは多い。

敦賀市も予算が減る中にあって、計画的に、国の公共事業と合わせて行う必要がある。公共事業と批判も多いが、土木建築業の景気への波及も下支えには地方は大きい。 

余談だが、敦賀にも橋など、コンクリート工法では、技術を持つ会社があることを忘れてはならない。
【2013/01/08】 | ページトップ↑
幸福度ランキング
Date:2013-01-07(Mon)

「幸多い年を」。年賀状でそんな言葉が多かった。新しい一年を幸せに過ごしたい、との願いがにじむ。

日本で一番幸せな県はどこか? ~幸福度ランキング~ 

年末にも書いたが、福井県がトップ。法政大が40の指標から算出した都道府県の幸福度ランキング。かつて政府が暮らしやすさの都道府県ランキングとして「新国民生活指標」を公表したものの、下位の埼玉県などが反発して中断したことがあり、今回のランキングも各地で波紋を広げた。

46位の高知県では、土佐経済同友会が「県民の実感に合わない。高知らしい幸福度が必要だ」と尾崎正直知事に総合指標作りを提言。高知らしい幸福の指標として「家族・仲間と飲む回数や酒量」「地域行事への参加率」などを挙げた。

尺度はどうにせよ、自慢できる。福井県は由緒ある歴史、伝統、文化などに、全国一高い有効求人倍率の雇用を抱える産業の他に、変化に富んだ自然景観、豊かな海・山の幸など自然環境にも恵まれ、なかでも交通の要衝の敦賀市は、全国的にも社会インフラや制度面で高位につけるのではないか。

理由のひとつに保育所の数の環境が挙げられているが、待機児童を抱える都会とは比較にならない。

最下位は大阪。失礼だが、生活保護世帯の多さを考えると納得ではないか。ただ、北海道の43位も疑問が残るが、一つの指標としてとらえるべきではないか。

幸せの基準は「物や財の豊かさ」から「満足の大きさ」に移りつつある。家族や友人、地域や職場と「つながり」を持ち、他から認められる。それが幸福感に近い。どの県だろうと地域だろうと、住民が「暮らして良かった」と感じる地域づくりが一番だ。

「幸福人とは過去の人生から満足だけを記憶している人である。不幸人とは、その反対を記憶している人である」。詩人の萩原朔太郎はこう記している。達観できない凡人としては、ささやかな思いに幸せを重ねたい。

いずれしても、敦賀市は、住民一人あたりにすれば、保育所、学校、病院、養護老人ホーム、障がい者をもった方々の施設や制度面など全国的にも、充実しており、財政運営で、どう身の丈にあわすか、難しい局面を迎えている。
【2013/01/07】 | ページトップ↑
今がどん底と思いたいが…
Date:2013-01-06(Sun)

議員になって当たり前だが、法律を読む機会が増えた。法治国家である以上、地方自治体も地方自治法にしっかりとしばられている。市役所の正月休みも法律に書かれ、地方都市も右へならえだ。

その法律も古い。1873年に制定された「行政機関の休日に関する法律」。140年続いていることになる。12月29日から1月3日までが年末年始の休日となり、一昨日から仕事始め。

4日の大発会、安倍政権の年始は株高、円安で威勢がいい。アベノミクスの字が新聞に踊る。ともあれ、2013年の幕が上がった。安倍政権がどんな仕事をするか。年末に心地よく回顧できる年にしたいものだ。

それにしても今冬の寒さと雪は厳しい。平年を大きく下回る0〜1度台が並び、氷点下もある。低温傾向は年明け後も変わらず、寒さの峠を越える日が例年以上に待ち遠しい。

3カ月予報では、やはり今月より来月の方が一段と寒くなるよう。残念ながら峠はまだ先。56豪雪とはならないだろうが、春が待ち遠しい。

「暑さの峠」は適当だが、寒さは峠より「ドン底」の方がぴったりくる。被災地の冬も2度目、どん底は過ぎたか。景気も大発会のように景気よくいきたい。敦賀も雪も含め、今がどん底と願いたい。 
【2013/01/06】 | ページトップ↑
報道も政治家も規制委員会も、なぜ拙速な判断を求めるのか。
Date:2013-01-05(Sat)

昨日は仕事始め。日頃ご無沙汰している方々への挨拶まわり。どこへ行っても、原子力発電の話になる。

市民交流会の年頭挨拶も河瀬市長、高木衆議ともに、原子力発電の新増設に言及した。敦賀でいま最大の課題であることは確かだ。

気になったのは、早朝から昼、夕方とNHKのテレビ報道は、敦賀2号機の破砕帯の問題が何度も取り上げられていたことだ。

なかでも、夕方の河瀬市長は、年頭の記者会見で、原子力規制委員会が敦賀原発の敷地内を走る断層を活断層と判断すれば、2号機の再稼働は、法律的に難しいとの認識を示したとの報道。

「エネルギー確保の観点から原子力は重要で、2号機の再稼働が難しいのであれば、すでに敷地造成を行っている3・4号機の建設に早くとりかかってほしい」と述べ、

さらに、民主党政権の原子力政策の見直しを表明している安倍政権に、敦賀3・4号機の増設を早く判断するよう求めたとの報道。

報道各社は先へ先へと、質問で、進めたがるが、まだ原子力規制委員会の結論も出ておらず、市長と言えども軽々しく述べる結論を見解を述べるのはいかがなものか。

一方、FBCの報道では、河瀬市長は「3年から10年というような悠長な時間はないと思う。なるべく早く見直しをしてほしい」と述べ、スピーディーな取り組みを求めた。

さらに、原子力規制委員会の調査団が「活断層の可能性が高い」と判断した敦賀原発の破砕帯調査については、「原子力規制委員会に説明責任がある」として、地元に丁寧に説明するよう改めて求めたとの報道。

報道のあり方をとやかくいうつもりはないが、安全がなによりも優先するが原子力発電だけに、十分な調査もないまま、拙速な判断と説明不足だけは避けるべきだ。

これは、全国の原子力発電の再稼働問題とも本質的に同じでもある。原子力発電所は安全最優先ではあるが、政府は「規制委が新しい安全基準をつくるまで再稼働は認めない」というが、平たく言えば、建築基準法が改正されるときは古い基準の建物には住むな、というのと同じ遡及適用でもある。事後法的な判断となる。

敦賀1号機ができた1970年には、原子力発電所に対する国の耐震基準はなかった。1978年に「過去5万年以内に地盤が動いていないこと」という耐震指針ができ、1982年に着工した敦賀2号機はこの基準を満たしている。この指針が2006年に「過去12~3万年以内」と改められ、2010年に「活断層の上に重要施設は建設できない」と規定された。

さらに、規制委の島崎邦彦委員長代理は、活断層の定義を「40万年前以降」に広げたい意向を示しており、規制委は耐震指針の見直しに着手した。新指針は来年にも決まる見通しで、新しい基準を満たさなければ再稼働はできない環境にある。

既存の発電所が耐震指針を満たさないことが判明した場合の規定はない。このことから法律では措置できないから、行政指導で運転停止となる。

社会的にも国家的にも安全が最優先の原子力発電は、慎重にも慎重にも時間をかけた調査と説明、さらに、一部の地震学者だけの判断で結論を出すべきものでもない。なぜ早急に判断を求めるのか、報道も政治家も、スピード、スピードというが、この国の危うさはここにあるように思う。




【2013/01/05】 | ページトップ↑
立地地域と国民の関心の乖離
Date:2013-01-04(Fri)

今日から仕事始め。雪の敦賀がこの一年の厳しさを占うようだ。年末年始、どうしても頭から離れなかったのが、衆院選の結果だ。マスコミ各社が世論調査を行った。最大の争点は、「景気対策」という結果だ。どのマスコミも3割を超えていた。

安倍首相の主張が、ぴったりと当たった。その内容が報道されただけで、たちまち円安になり、株価は上がったのだ。期待感で今も続いている。

次に多かった回答は、「年金・医療・介護・子育て」だ。約2割が回答している。民主党政権が財源や震災で迷走した分野だ。自民党が増えたより民主党政権にノーを突きつけた結果でもある。

世論調査は、次に、消費増税、震災からの復興と続くが、注目されたはずの原子力・エネルギー政策は、1割もない。各党があれだけ「脱原発」「卒原発」、そして「原発ゼロ社会」をうたったのに、大半の国民が関心を示さなかったとみていいのではないか。

その後の討論会や報道の論評をみても、正面から原子力発電向い合っている政党がなかったとういうのが、私の結論だ。有権者も明らかにこの分野を争点にしなかった。

「脱原発」を主張している政党は、単なる掛け声だけで、具体的な道筋がない。代替エネルギーをどうするか、値上がりする電気料金をどうするか、経済との関係などなど、長期ビジョンも含め現実的政策に欠けていたのだ。最も曖昧した政党が自民党だが、立地地域では、発言は違っていた。

真剣に選挙の争点として投票行動に表れたのは立地地域、それも生活とも直結する嶺南地域とも思う。松宮選挙を担当して、明らかに、民主党の脱原発政策が影響したことは現実だと分析している。

通産官僚の経歴や経済産業省副大臣の立場から現実路線を取ろうとしても、脱原発政策を全面に押し出す民主党は受け入れられなかったことも現実となった。ダブルスコア、トリプルと厳しい結果だ。

皮肉にも、前々回の選挙で脱原発の立場をとる方からの票も明らかに逃げていた。それも維新との関係など、もう少し分析を続けたいが、有権者は、政権政党にノーを突きつけていた。自戒を込めて反省しなければならないことでもある。

多くの国民が求めている、景気対策、年金・医療の問題は、もちろん早急に取り組むべきだが、立地地域は、原子力・エネルギー政策に正面からも向いあい、安全性も大事だか、生活など経済とも向い合っている。

原子力・エネルギー政策は、単なる選挙のスローガンで終わったようにも思う。現実にどうするのか、自民党は、現実的に安全や安全保障など総合的に方向性を出そうとしている。私は率直に評価したい。

逆に、民主党政権下で形成された原子力規制委員会、国会承認もないまま、厳しい判断を続けいる。判断内容に意見することではないが、かつて認可した時と今回がどう違うのかなど、時間をかけた調査もないまま、また、しっかりとした説明もないまま、権限と権力を下に、短期間で判断することが、本当にいいのだろうか。



【2013/01/04】 | ページトップ↑
脱皮しながら成長するヘビは、生命力の強さや再生を象徴する…
Date:2013-01-03(Thr)

新年、正月はいつもと変わらないはずなのに、周りの空気までどこか改まった感じがする。明日から仕事始め。心機一転踏み出そうという前向きな気持ちになれるから不思議なものだ。

ところで、私の年代、還暦、60歳定年を迎え、新たな出発をしている。公務員である友人も今年3月で役所を辞め、新たな出発をする。教員生活を終える友人もいる。どんな新たな出発をするのだろう。

 「どんなことでも『10年続ければ偉大なり、20年続ければ畏るべし、30年にして歴史なり』という」

この言葉は、野田佳彦首相は昨年、12月21日、内閣官房・内閣府の永年勤続者表彰式に出席し、勤続20、30年の職員への「最後の訓示」でこう述べた。

産経新聞を引用すると野田前首相は『30年前の東北新幹線開業、20年前の毛利衛さんのスペースシャトル搭乗で「時代の進歩を感じた」と振り返る一方、「20年前にバブル景気が終わり、今日より明日が悪くなると感じる方が増えた」とも。』

昔で言えばたかだか人生50年、30年間、40年間が仕事期間だ。ひとつの仕事をまっとうできればいいが、私の友人の大半は石油ショックもあり、就職活動からつまずき、紆余曲折、二転三転と歩み、ようやく安住の地を得ているものもいる。脱皮を続けながらの還暦人生だ。

話しを巳年、昨日の白川文学に戻すが、胎児を描いた象形文字とあった。冬眠から目覚め、地上にはい出したヘビの姿を表しているともいわれる。漢字の成り立ちを知れば、新しい年への期待が高まる。

歴史を振り返っても、巳年には新時代の胎動を感じさせる出来事が起きている。二回り前には元号が昭和から平成に変わり、私の頭には、ベルリンの壁が崩壊が残る。安倍政権が本格始動する今年も、政権発足直後の国民の期待は高いようだ。

脱皮しながら成長するヘビは、生命力の強さや再生を象徴する存在として昔から大事にされてきた。政権交代、再政権交代、という脱皮ばかりの政治か、期待と希望が膨らみ続けるような年であってほしい。 

敦賀市で言えば、政権交代により、原子力政策も薄日が見えるような新たな脱皮の動きも出てきた。今年が原子力発電を立地する自治体としても、正面から向き合い、将来を左右する正念場と受け止めながらも、新たな脱皮ができればとも。
【2013/01/03】 | ページトップ↑
よそ者、ばか者、若者
Date:2013-01-02(Wed)

年が改まった。それだけで、どこか気分が違う。空気も何となくすがすがしく感じられる。見慣れた景色もいつもより清らかに目に映る。21世紀2度目の「巳年」である。

「巳」は蛇を表す字形。白川静文字によれば、「起」という字は蛇が頭をもたげて進む姿で、その姿が人が起きて動く姿に似ているので「おきる」意味となったそうだ。蛇は知恵の象徴ともされる。知恵を絞り、前に進む年でありたい。

さらに、地域を活性化させるのは「よそ者・ばか者・若者」という。よそ者は異質なものをもたらす。ばか者は既成概念にとらわれない。若者は新風を吹き込むことの象徴だ。

敦賀城主の大谷吉継も、明治、大正、昭和を生きた大和田荘七もこの言葉通りの人物だ。

人材もさることながら、安倍政権は、経済優先、公共事業と言う、古い考えかもしれないが、地方都市には、カンフル剤として必要な施策が妥当な施策とも思う。

バブル経済が崩壊し「失われた20年」と言われる長期低迷で、さまざまな社会の仕組みが行き詰まり、シャッター街など地方都市の疲弊を目の当たりにしてきた。大学の乗船実習からか、地方都市の繁華街を数多くみることができた。

40年間という時間軸で見聞できたが、東京という繁華街とあまりにも違う様相の変化だ。四国育ちの私にとって、瀬戸内の風景、造船の街など、地方都市でも高度成長でふくれ上がった県都以外の街の人口減少が、どんなものか。

また、極端だが、瀬戸内の島々では、高齢化率が60%を超え、子どもの声が聞こえなくなった地域が、どんなものか、自然が豊かと言うが、農業と漁業の中心とする島の生活に活力はない。

極端だが、医者もいず、空き家が増え、ひとり暮らしの高齢者社会のどんなものか、現実の将来像が、医療、福祉、介護もまずは経済こと、人が元気になる活気がなければ始まらない。

長引くデフレ、地方の危機的な財政状況、社会保障制度のほころびなど病巣を数えれば両手に余る。格差拡大、貧困層の増加といった社会のゆがみが増大した。複雑な課題を先送りしてきた、その場しのぎの政治のツケである。

立地地域からすれば、国の安全保障の根幹でもある、原子力政策を政争の具にしてきた政府の罪は重いとも思う。

少子高齢化、人口減少の波は容赦なく押し寄せる。県人口は80万人台を割り、敦賀市も7万人は、おろか、いずれ6万5千人、6万人を切る社会を想像しておくことが大事だ。市民が心豊かに暮らしていける地域づくりの基盤となる事業と人だ。

北陸新幹線はいらないという方が多いが、私は、今の敦賀市にあって、この公共工事の持つ意味は大きいと思う。また、古里を愛し、地域を支える人材が大事だ。よそ者、ばか者、若者がそのヒントかもしれない。

不謹慎かもしれないが、笑う門には福来たる。正月にかけて、「おそなえあれば憂いなし」。

 
【2013/01/02】 | ページトップ↑
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