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災害はわすれたころにやってくる
Date:2010-08-18(Wed)

12年前の平成10年9月22日、台風7号により笙の川の水位が、観測史上過去最高になり、来迎寺橋の下すれすれまで水かさが増してたのを記憶している。

これを機会と言うことでもないが、笙の川水系河川整備基本方針が、2年間の審議を経て、策定されました。100年に一度の豪雨に耐えうる河川の改修という方針で、笙の川の両サイドを25mほど堤防を拡幅するという内容。当面は50年に一度の豪雨に耐える改修規模を目指し河川の掘削、護岸の改修、橋梁の改修を行うというものでもある。

今年の夏はインドやパキスタンで洪水、モスクワでは猛暑による森林火災など、世界各地で深刻な自然災害が相次いで起きている。地球温暖化の影響で海面水温が上昇していることが主な原因とみられる。異常気象による災害の
広がりにはとりわけ警戒が必要だ。

日本でもゲリラ豪雨が増えている。発生自体をハード面の対策で防ぐには限界がある。そのため、被害個所を予測して早めに避難することが大切だ。敦賀市でも現在、笙の川の危険度を示すハザードマップで作成している。

新潟豪雨、近くでは福井豪雨を経験し、その凄まじさは、ボランティアで記憶に新しい。笙の川整備方針が明確になって2年。福井県の河川課長は「井ノ口川の整備完了後、笙の川に着手となる」と語っていたが、県内には同じように整備を待つ河川が20を超え、いつになるか目途がたっていない。

危機管理は、古くは堺屋太一さんに「油断!」という小説が記憶に残る。その後のオイルショックは克服したものの、阪神淡路大震災、福井豪雨など、危機管理の大切さ、防災の重要性など、その都度、法改正も含め見直されてきた。

敦賀も、笙の川の整備方針策定、ハザードマップの策定、笙の川決壊や地震を考慮の入れて防災センター建設と、ハード、ソフトの対策、この29日は松島中央公園で総合防災訓練を行うなど、対応策は着実に行ってきている。
とはいっても、12年前の笙の川の水位上昇の記憶が鮮明なだけに、決壊してからの対策では被害が大きすぎる。

ただ、笙の川の整備には住居移転と多額な費用がかかる。県予算の縮減、県内の優先順位など課題が多く、ハード面の見通しはたっていない。しかし、現状の笙の川がどのくらい危険なのか、など危機管理意識を持って何度も訴えることしかできないのか、歯がゆい。

細かくなるが正月に起きた敦賀半島の落石による道路の遮断は記憶に新しいが、ハザードマップによる土砂災害など、今一度見直しておくことも肝要に思われる。いずれにしても「災害は忘れた頃にやってくる」だ。
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