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新しい革袋………。
Date:2011-01-02(Sun)

うさぎ年の2011年が明けた。家族と過ごす幸せをかみしめている。元旦におせち料理を楽しみながら、ちょこで1杯、2杯と飲む酒は、すがすがしい新春の味がして何か格別なものがある。 

列島を寒気が包み込んでいる。辺りの空気がピーンと張り詰めたようで、身も心も引き締まる元日でもあった。大雪に難儀している方々には、誠に申し訳ないが、新たな希望に胸膨らませ、また、再起を誓う1年の節目は、きりっとした寒さこそふさわしい。

戦後、誰も彼もが夜を日に継いで働き、世界に比類なき経済成長を遂げ、豊かさを実感した頃だろうか。私も敦賀にきて35年。ずいぶんと街の雰囲気も様相も変わった。何よりも変わったのが、道路事情。西浦の夏の渋滞も今は昔だ。最近は、全国どこもそうだが、人々の関心は心のありようや、どう生きるべきかという生きがいの問題に向かっていった。

最新の家電や車のある暮らしが現実のものとなった。高度成長を肌で感じ、食材は豊富に出回り、まさに飽食の時代だ。贅沢をしなければ、普通に暮らせる社会でもあった。

しかし、今はどうか。「失われた20年」の間に、敦賀の道路も変わったが、郊外店が続々とでき、街も拡大した。一方で,西浦、東浦、愛発と、高齢化が進み、空家も増えた。これから、毎日のように挨拶回りが始まるが、四年毎にその様相が実感できる。全国的にも、本来なら就職先も決まり、心弾む新年を迎えるはずの学生たちの就職内定率は約6割にとどまっている。路上生活を余儀なくされる人々は依然と多い。社会保障の行き詰まりだ。

受け止めなければいけない現実もある。家族の介護、老いなど。いくら税金を納めているとはいえ、介護,医療,年金と社会保障の国や自治体のお世話になっている。介護保険制度ができ、私の家族も、当初より利用させてもらっている。この制度がなければ、金銭面もあろうが、精神的にもずいぶんと助かった。制度上の課題も財政難から多くなってきた。

戦後の混乱から、物質的な豊かさを実感してしまった私もそうだが、がむしゃらに生きてきたことがよかったようにも感じる。削減、仕分けも大事だが、何らかの成長がなければ、衰退の一途だ。弱いところみその歪みが行く。幸せを手に入れることは難しいとも思う。

長い経済停滞の中であらためて気づかされたように思う。景気が曇りから晴れ間に変わるのはしばらく先になりそうだ。こういう時代だからこそ、慌てず、焦らずといきたい。「時間を充実させることが幸福である」。そんな名言もある。
 
もうひとつ、中国のことわざか、酒といえば「新しい酒は新しい革袋に」という。新年でもある、そんな気持ちも大事だ。と、自分に言い聞かせる。



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