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敦賀の航路延長提案(東海市~ロシア・ウラジオストック市~東海市~鳥取県境港市)
Date:2011-01-25(Tue)

先週20日、姉妹都市韓国東海市から、呉鐘植副市長はじめ9名の友好親善使節団が来敦。使節団からは、河瀬市長に、現在週1便(昨年は週2便)、東海市~ロシア・ウラジオストック市~東海市~鳥取県境港市を就航する「DBSクル-ズフェリ-」のイ-スタンドリ-ム号(14,000t)の敦賀市までの航路延長を提案された。

一方で、鳥取県境港市と韓国・東海市、ロシア・ウラジオストク市を結ぶ定期貨客船の航路は、昨年、秋、採算割れから週2便から週1便に減便。一昨年6月就航からわずか1年余りだ。

運航会社の「DBSクルーズフェリー」(東海市)からは、週1回往復している東海-ウラジオストク間は積み荷が十分確保されているのに対し、境港では輸出入とも低調という。旅客数は予想を上回る好調ぶりだが、もともと旅客だけでは採算がとれない料金体系のため、赤字がかさんでいるからとか。

東海市は、敦賀市とは姉妹都市でありながら、先行された。「DBSクルーズフェリー」の事務所も境港市にある。当然、民間レベルの交流も観光まで及ぶ。さらに、東海市と境港市、ウラジオストクも先行された。

原動力は、鳥取県の働きかけの凄さにある。当然、助成金も半端ではない。貨客船で東海~境港間(約14時間、旅客片道運賃平均96ドル)を週2回、東海~ウラジオストク間(約1日、同170ドル)を週1回結ぶ。当初の3年間は境港への寄港1回につき、鳥取県などの地元の自治体が100万円を上限に同社を支援している。

境港-東海間では、3万人を超え、韓国からの旅客は境港市は、もとろんのこと、米子や真庭、江府、松江などに宿泊し、あるいは松江城周辺や鳥取砂丘、大山などを周遊し、相応の経済効果を生んでいるとか。しかし、貨物は、この不況で、コンテナ、バラ積みともに苦戦している。今回の敦賀市への東海市の提案は、助成金を当てにしてのこと。この提案のキーは、福井県の対応だ。赤字になっても鳥取県の腰の入れようは半端ではない。

敦賀市の宇宙戦艦ヤマト、スリーナインと商店街に並ぶ像も境港市の二番煎じで、映画での反応もわずかで、発展性はなく、設置されたままだ。すくいは、JR直流化で訪れた観光客が写真におさめる程度だ。また、何度か検討され、消えた東海市との定期航路の提案、キーは福井県だ。敦賀市の対応はあくまでも慎重であるべきだ。

どうしても観光客に目が行きがちだが、採算性はあくまでも貨物で決まる。助成金まで敦賀市が拠出する対応はいかがなものかとも思う。

ところで、ある学者が、約2千年前のGDPは、インドが世界の33%、中国が26%強を占め、両国で世界経済の大半を動かしていたという。その後、歴史上、中国は一貫して世界経済をリードし、16世紀から300年はトップに君臨したとも。だが19世紀、列強に侵略され沈む。米国の「世界一」はここ半世紀ほどの話で、10年以内に中国が1位に返り咲くという予測もある。

貨物船の動きは拡大の一途、それもアジアへのシフトは大きい。だが、日本は確実に乗り遅れた。ロシア、韓国がどうなるかは判断付きかねるが、採算があえば、必ず航路は開設される。だが、鳥取県のように助成金を出してまで取り組むには、敦賀はタイミングをいっしているのではないか。観光客だけに目を奪われてはならない。
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