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家族の絆と児童虐待
Date:2011-01-28(Fri)

日本一短い手紙のコンクール「新一筆啓上賞」の入賞作品の発表会が、坂井市で開かれた。HNKの全国放送にもDなった。丸岡町の地道な活動が全国規模となり花開いた。それが、まちおこし的な運動になっている。ある先生に聞くと、地元の中学生などを巻き込み、手紙がつなぐ家族の「絆」を伝える教育効果も高いとか。運動が好循環となっている。

大賞に選ばれた作品のうち福井市の小学5年生、森下昭汰さんの作品は「自分」にあてた、

「ソフトの試合に負けた。ぼくはかくれて泣いた。なんでかくれたんやろ。」

は、あの頃に帰ると、いろんなことを想像させられる素直な作品に感心する。まさしく大賞だ。

ところで、家族の「絆」どころか、全国での児童の虐待相談は4万4211件(2009年度)。年々増え続けている。虐待による死亡も67人(08年度)に上るとか。何かがおかしくなっている日本社会だ。

敦賀市でも例外ではない。市内の平成21年度の相談件数は138件で、そのうち虐待は21件。その内訳は、身体的虐待が12件、ネグレクト、養育放棄が1件、心理的虐待が8件。

敦賀市は、虐待の通報があったときには、敦賀児童相談所初め21機関で構成している敦賀市要保護児童対策地域協議会で連携をとり対処している。

人口の割に世帯数が多い敦賀市では児童相談は欠かせない分野だ。子育て支援センターによる育児相談などの連携も必要な要素だ。人口の割には、恵まれた施設が整うのも敦賀市でもある。タイガーマスクでニュースにもなった児童福祉施設「白梅学園」の存在も大きい。

基本的に「親権」は、未成年の子どもを監護し、育て、財産などを管理するため、父母に与えられた権利・義務だ。しかし、子どもの利益を守るはずの親権が、時として逆に作用する。

現実に、虐待などで児童相談所に一時保護されたり、児童養護施設に入所中の子どもがいる。ただ、現場である行政にすべてをゆだねても難しい課題だ。病気になっても親が適切な治療を受けさせなかったりなど 虐待は様々だ。

普通に考えれば「親権」は、侵してはならない権利だが、現実には、これが親かと思う例もあるとか。児童福祉の現場は、人権も絡み難しい選択を迫られるケースも多いとか。

ネットで調べると、親権制度をめぐっては法制審議会が昨年12月、親権を最長2年間停止できる制度を盛り込んだ要綱案をまとめた。「親権喪失」の制度もあるが、期限を定めず親権を奪うため、親子関係への影響を懸念し実際の申し立ては極めて少ない。そこで一時停止の制度を設け、虐待に迅速に対応しようというものだ。ともに現在、開かれた通常国会への改正法案提出が予定されている。

結論にもなるが、敦賀市は世帯数が多い。親一人子ども一人の世帯も意外に多い。それだけに、敦賀市の児童福祉の環境はキメが細かい。子育て支援センターとか、健康管理センター、児童家庭課等での相談業務、またマイ保育園の登録事業やほっとタイム事業など待ち構える相談だけに限らず、「赤ちゃん訪問事業」等を通じて実態を把握する努力も続けている。

それでも増えるのが、この問題の根の深いところだ。冒頭の「一筆啓上」を支える丸岡町文化振興事業団の存在も大きいが、町民や教育員会など各方面の協力で幅が広がっている。質は違うが、虐待問題も、行政の児童福祉、教育委員会、多方面からの取り組みが不可欠なことは確かだ。
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