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議会は社会が連帯し、公の問題に取り組む場所
Date:2011-02-08(Tue)

昨日は、敦賀市にとって明るいニュース。産業団地に東証1部上場の大手化学メーカー「日本ゼオン」が進出する。議会答弁で市長は明言していたことがこのことかと納得。日本ゼオンは、光学フィルムの有力メーカーで、携帯電話のカメラレンズでは世界トップシェアを誇るだけに、今の時代にあって、早速、今年の10大ニュースのひとつになることは確かだ。

わずか約3万平方メートルの土地だが、大手メーカーの進出は残りの売却にもいい影響を与えることは確かだ。平成26年操業を目指して工場を建設、約50人の採用し、3Dテレビなど薄型テレビのフィルムを生産するとか。最先端事業だけに今後の展開にも期待が広がる。原子力発電所の交付金の果実を着実に展開する。市役所こと、市長の役割は、確実に市民のために仕事をする。その結果が出た。率直に評価したい。

ところで名古屋の「トリプル投票」、新聞各紙の論調、社説は、河村氏に冷ややかだ。社説では朝日新聞がストンと腹に落ちた。題は、「次は、働く議会をつくろう」だ。

7日付け朝日の社説は「(前略)冷静に考えてみよう。議員報酬を半減させたところで、浮くお金はせいぜい6億円だ。小さいとは言えないが、河村氏がいう10%減税に必要な200億円に遠く及ばない。
 
では行政改革で財源が本当に生み出せるのか。市民サービスが削られないか。いまこそ行政への監視が必要なときだ。市民の代表である議会を攻撃するだけでは結局、市民が損をする。

住民投票で議会解散が決まり、3月に出直し選挙がある。報酬問題について市民の判断はもう明らかだろう。
次は議会にどのような人材を送り、どう再生するか、である。

各党、各候補者に知恵を問いたい。地域政党を率いる河村氏も「壊す」の次に「作る」方策を見せてほしい。
全国の有権者も考えよう。あなたの街の議会もふがいないかもしれない。だが、攻撃し、個人で留飲を下げるだけでいいか。議会は社会が連帯し、公の問題に取り組む場所だ。主権者として、議会をもう一度働かせよう。」と、全国の地方議会への大事なメッセージだ。

「トリプル投票」の事実上の仕掛け人は河村氏だ。知事選で大村氏は、市長選を戦う河村氏とタッグを組んで勝利するなど、三つの投票結果もすべて、河村氏の思惑にかなったものといえる。

市長の呼び掛けに応じ、名古屋市民の多くが地方政治への関心を高めた過程は評価できる半面、「河村派」の一人勝ちにも、ある種の違和感や危うさはぬぐえないだろう。カリスマ性に富む市長が単純で分かりやすいメッセージを発し、これに反対する議会を敵視する図式からは、鹿児島県阿久根市でも見られた排除の論理だ。

阿久根市の場合、市長のメッセージは公務員批判だった。名古屋市では減税であり、背後には市議会批判があるようだ。2009年4月の市長選で初当選した河村氏は当初から市民税の10%減税や市議報酬の半減を掲げ、市議会と対立した。

大村氏や河村氏や橋下知事ら知名度と人気を誇る首長が、共通して議会や国、公務員などの「仮想敵」を強く非難する傾向にある点は、ポピュリズムに陥りかねない側面として十分に留意すべきではないか。敦賀市議会が開く、市民と議会の関係を考える「議会基本条例(案)」に参加し、建設的なご意見いただきたい。時間と場所は、明日午後7時よりプラザ萬象で。敦賀市議会の3月議会とこの基本条例が任期最後の仕事になる。

議会での対立や批判ばかりが目立つ昨今だが、批判だけではけっしてよくならない。減税の目的は、生活を少しでも楽にとの思いはわかるが、その先に、消費の喚起、景気など総合的な政策のひとつでないか。耳触りのいい「減税」により、市民サービスが低下しては本末転倒でもある。

今回の『日本ゼオン』の誘致は、市長の成果であり、率直に評価し、残り、産業団地30%をどう売りきるか、第二産業団地は必要か、派手ではないが、そんな議会の着実な議論の積み重ねが、敦賀市にとって大事だと思っている。

余談になるが、「ポピュリズム」とは、「政治に関して理性的に判断する知的な市民よりも、情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、その支持を求める手法あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動」と知恵蔵は述べる。さらに続けると、「ポピュリズム」は諸刃の剣である。

「庶民の素朴な常識によってエリートの腐敗や特権を是正するという方向に向かうとき、ポピュリズムは改革のエネルギーとなることもある。しかし、大衆の欲求不満や不安をあおってリーダーへの支持の源泉とするという手法が乱用されれば、民主政治は衆愚政治に堕し、庶民のエネルギーは自由の破壊、集団的熱狂に向かいうる。」とある。名古屋市のトリプル選挙、議会の混乱は、今後、どうなるのか、じっくりと見守りたい。
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