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春一番と嵐・・・。
Date:2011-02-09(Wed)

昨日は、予算決算常任委員会。国の国庫補助事業に関わる事務費の執行において、不適正に経理処理したと会計検査院から指摘されたのを受け、敦賀市議会は昨年12月、昨年度決算を継続審査にしていた。

理由は、会計検査院の指摘は平成15年度から20年度まで2008年度分まで。21年度は、不適正な処理があったかどうか、判明していないためだ。

昨日、敦賀市の自主調査の中間報告が予算決算常任員委員会で報告された。その結果、国庫補助事業に関わる事務費用について、不適正な経理が含まれていることが確認された。不適正な処理の合計(消耗品費、旅費、郵便料、電話電信料)は、3百2万6千666円。

発生原因として、中間報告は、国庫補助金は、使い切らなければならないとの認識など職員の意識の問題や消耗品調達の事務処理体制があげられた。再発防止対策は、研修等による意識改革、消耗品費使用課と契約管理課のダブルチャックなど示された。

ただ、委員会としては、昨年度決算が認定できるか、判断できる詳細の資料提出や監査委員のコメントなどを求め、明日、開かれる予定だった委員会を10日に延期した。委員長の立場であり、継続審査中で、結果のみの報告としてコメントは避けたい。

話をがらりと変えるが、この時期に思い出すのは、キャンヂィーズの「春一番」。20代前半、毎朝、この曲を目覚ましとした。瀬戸内海沿いの小さな街、玉野市での三井造船で大学の造船実習を行っていた頃だ。

1975年当時、玉野市の人口が最大の7万8千人、造船業のピークの頃だ。75年をピークに右肩下がりを続け、現在では6万7千人を切る右肩下がりだ。玉野市は、港湾都市でもあり、宇野港より四国方面へのフェリーが出ていたが、これも瀬戸大橋の完成、料金の見直しで一部、休止となった。また、昔は、宇高連絡船で四国・高松への玄関口として栄えた街でもある。

ここまで述べたのも、7万都市で1万程度の人口減少がどんな影響がでるか、玉野市に失礼だが、目に見えて、街が変化する。人口減少で悩む地方都市の疲弊を先んじてどうなるかの手本のようでもある。造船不況なども消費が落ち込み、商店街が変わり、高齢化が促進した。瀬戸内の造船業を中心として栄えた街の栄枯盛衰だ。産業で街が栄え、産業の変化で街が変わる。企業城下町の栄枯盛衰でもある。また、交通の要衝でもなくなると拍車がかかっている。

逆に敦賀市は70年当時5万6千人の人口から現在の6万9千人に駆け上がっている。増加の推進エンジンは原子力発電の誘致だ。ここ5,6年、7万人を目前に足踏みを続けているが、どう踏ん張るか、産業の誘致は、街を支える根幹でもある。敦賀3,4号はその基盤でもあるが、次の手が昨日の日本ゼオンなどの産業誘致だ。

なんといっても敦賀市は港だ。歴史は街の栄枯盛衰を港であることをしっかりと示している。昨日、国土交通省は、日本海側の拠点港の候補に、敦賀港を含む全国26の港を上げていて、今年の夏ごろをめどに選定する方針で、市村政務官が敦賀港を視察。敦賀港は関西や中京圏と結ぶ交通の要衝、韓国や中国、さらにロシアと、日本の均衡ある発展にも欠かせない。選択と集中の中で、国がどう判断するか、拠点港はひとつの起爆剤でもあり、街の繁栄、人口維持には欠かせない。

街の人口維持は、雇用や景気など活力にも影響するが、社会保障こと、医療、年金、介護、子育て、すべの市のサービス業務にも影響する。典型的な例が夕張市だ。財政破綻で市民病院がなくなり、小学校の統合化を余儀なくされ、市が行う社会保障も最低限となっている。

冒頭の話に戻すが、議会の役割は財政のチャックはもとより、街の栄枯盛衰とも言える産業政策、港湾行政など、将来をにらんだ大きな議論も必要なことは言うまでもない。

キャンディーズの「春一番」にも戻すが、もともとの「春一番」は、立春のあと初めて吹く、強く暖かい南風のことをいう。春を招き嵐を呼ぶ風でもある。玉野市は、造船のピークに暖かい春一番を感じたが、同時に訪れた「造船不況」という大きな嵐となって、今日を迎えているような気がしてならない。現在、人口のピークにある敦賀市、「春一番」と、じわじわと訪れる「人口減少」という大きな嵐にも耐えられる産業政策、港湾など多様な取り組みが大事なことはいうまでもない。

余談だが、玉野市には、平成10年より地域の保健、医療、福祉を担う玉野総合医療専門学校がある。学科は、保健看護学科、介護福祉学科、理学療法学科、作業療法学科を有し、4年制の専門学校でもあり、卒業時に「高度専門士」の称号が与えられ、大学を卒業したものと同等以上の学力があるものと認められ、大学の専攻科や大学院の入学資格が与えられている。高齢化社会を迎え、地域に役立つ分野の専門学校の生き方でもある。
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