敦賀市のがん検診率の悪さ・・・・・。
先日、金山の国立・福井病院の患者を見舞った。その患者曰く「何気なく検診の行ったところ、胃がんの判定。その時は、絶望の淵に落とされた感覚だ」と。医師の告知も明確に、手術も的確に、術後の経過も良好。患者の気持ちを考えた説明や応対に、安心感を持っていた。ナースステーション近くでの面会であったためか、外科の部長、副部長のいずれもが、患者に声をかけるのである。
早期であれば、当然、治癒率も高い。家族の理解や支え、患者同士が悩みを打ち明けられる場が欠かせない。身近に居ればなおさら、その切実感が伝わる。例えば乳がん、自ら触診によって発見できる点でも、他のがんとは異なる。

医師曰く「欧米では、かつて乳がんの発症数、死亡率ともに日本より高かったが、国を挙げて対策に取り組んで死亡率を下げることに成功した。その大きな要因とされるのが、マンモグラフィー検診の普及である。最近は、マンモグラフィー検診(乳房X線撮影)や超音波診断などにより、早期発見が他のがんよりも可能であり、治癒率も高い」と、検診と治癒のことを明確に語っていた。いずれにしても、どのがんも早期発見が欠かせない。

敦賀市のデータを拾ってみると、がん検診率の悪さが目立つ。 平成16年度のデータだが、胃がん検診2.7%(県平均12.4%)、子宮がん検診7.0%(県平均13.8%)、肺がん検診9.4%(県平均28.8%)、乳がん検診6.7%(県平均13.3%)、大腸がん検診3.9%(県平均21.4%)と、いずれもワーストワンだ。それも胃がんだけ見ても、南越前町の26%と比べ、敦賀市の2.7%は、大きな開きがある。受診者の固定化も進んでいるとか。どうしてという疑問符が何個もつく。この傾向はいっこうに改善されていない。

有馬議員が昨年、議会で質問しているが、明確な答弁ではなかったと記憶している。もう少しデータを拾ってみると、平成15年度のデータで悪性新生物の10万人あたりの死亡率が敦賀市は203.4人(福井県181.1人、全国201.7人)と高い。ところが、心疾患、脳血管疾患、高血圧、糖尿病、肝疾患といずれも全国平均と比べ低い。 この相関関係はさだかではないが、検診率との関係が気になる。

一方、同年度の人口10万人当たりの福井県がん死亡率は、胃43.8人(全国平均39.9人)、肺53.7人(同49.2人)、大腸結腸22.7人(同21.5人)、大腸直腸11.3人(同10.9人)、子宮3.8人(同8.3人)、乳9.7人(同8.6人)。福井県は、子宮がんを除き全国平均を上回っている。その中での敦賀市の高さをどう理解すればいいのだろうか。

国は4月、がん対策基本法を施行し、がん検診受診率を5年間で50%に上げる「がん対策推進基本計画」も策定。福井県もこの計画に基づき年度内に推進計画を立て、各検診率の具体的目標値、実現期間などを盛り込む。県は、更に、胃や肺、子宮などの検診を一度に受診できる”ミニドック”を実施する計画を持っている。これを受けて敦賀市はどうするか、対応には、息の長い時間と辛抱強さが必要だが・・・。
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【2007/10/07】 | ページトップ↑
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