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人の心は時間の速さでは癒せないことが多い。
Date:2011-03-08(Tue)

昨日で議会の一般質問が終了した。北陸線新幹線の話題が取り上げられた。国の予算90億円執行の見送り報道とは、裏腹に、東北新幹線では、新型車両「はやぶさ」の営業運転が始まった。時速は国内最速の300キロ。新青森—東京間の所要時間は、最短で3時間10分となり、従来の「はやて」より10分縮めた。

敦賀から青森への単身者もいるが、利用のしかたでは飛行機より新幹線の乗り継ぎで速くなる。利用者は速さを求め、鉄道事業者もそれにこたえる。自然の成り行きといえばそれだけだが、ゆっくりとした時間を楽しむ余裕がなくなっていることも現代社会だ。

問題が発生すれば、じっくりと時間をかけて対応しようとする姿勢がなくなっている。我慢という時間は、ときそして、痛みを和らげ、次へのステップになることも多い。病気回復に「日ぐすり」と母がよく言っていた。国や地方の政治の世界もスピードと効率を求めている。身近な問題も一歩一歩という感覚がなくなっている。人の心は時間の速さでは癒せないことが多い。ときとして我慢が必要になる。

そろそろ卒業シーズンである。「光陰矢のごとし」と言って、別れを惜しむ。過ぎた時間の速さを懐かしむ。それほど人生は短い。松尾芭蕉は、「月日は百代の・・」と月日は永遠の時間を旅する旅人のようなもの、と「奥の細道」冒頭に記している。江戸時代とは時間の流れ方が異なるとはいえ、旅も人生も、現代人は急ぎ過ぎているのではないか。ときとして、ゆったりと歩めばいいとも思う。

話をがらりと変えるが、「ゆるキャラ」人気が各地で地域活性化となって働いている。2007年の「彦根城築城400年祭」イメージキャラクター「ひこにゃん」が火付け役ともいわれる。その後も全国各地で人気者が誕生。当初は一過性のブームと冷ややかに見る向きもあった。これが開花した。観光PRや地域振興に、その影響力には侮れないものがある。

敦賀市には、先ほどの松尾芭蕉の“ゆるキャラ”イラスト「バショさん」を、市公認キャラクターだ。このほかにも、敦賀城主の大谷吉継の「ヨッシー」など、イラストは、いずれもつるが山車会館の職員、奥本律子さんの制作だ。

大谷吉継はNHK大河「江」にどこで登場するかわからないが、登場の出番をいまかと「ヨッシー」君は待っている。これも市公認キャラクターだ。芭蕉人気も根強い人気がある。ゆるキャラも何度も使える。このほかにも「ツヌガ君」のイラストと着ぐるみの公認キャラクターがある。遊び感覚と時間と辛抱だ。ここは、じっくりと腰を据えて、出番を待つ我慢も必要だ。それぞれが相乗効果となっていつ出番があるかもしれない。

話を戻すが、四国と本州をつなぐ宇高連絡船があった。約1時間の船旅だが、瀬戸内海の島々を眺めながらデッキで讃岐うどんをすする。この間合いがなんともよかった。連絡船にはかつては紙テープがあり、ドラの音を聞きながら、時間をかけての別れを惜しむ。これが思い出となって残った。紙テープも環境問題でなくなり、連絡船も瀬戸大橋開通で消えた。効率化、スピードはもとより、我慢ができない時代、心を癒す時間間隔とときとして我慢も大事だ。



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