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高齢化社会の「世帯数」増加(その2)
Date:2011-03-10(Thr)

市内のガソリン価格が上昇。145円のスタンドもあらわれた。合わせて灯油の値段も上昇。寒い日が続くだけに灯油も欠かせない。テレビ報道によると県内の今週のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1リットルあたり144.2円と先週より2.3円値上がり。

平成20年10月以来2年5か月ぶりの高い水準。全国平均の価格も先週より6.5円も高い145.5円。灯油も平均小売価格は店頭販売で18リットルあたり先週より45円高い1644円と2年4か月ぶりの高値。ガソリンと灯油の値上げは、特に、一日中、家で過ごす低所得の高齢者の家庭にはこたえる。

昨日の話の続きだが、敦賀市内の65歳以上の老年人口は総人口の20%を越えすぐに25%を突破する勢いだ。市民の4人に1人が高齢者である。

少子高齢化の進行は、家族や地域社会の在り方に大きな影響を与える。以前は親子が代々同居を繰り返す家族が多かった。しかし現在は、結婚して子どもを持ち、子どもが独立して親元を離れると、再び夫婦だけで暮らすのが当たり前のようになった。

配偶者が亡くなれば、一人で暮らす人が多い。子どもの世話になりたくないという意識が高まっているせいもある。そんな姿が、一般的な家族のありようだといえる。

小さな敦賀市内でもエリアごとの高齢化率も違い、旧市街地、中山間地、東浦、西浦と高く、まさにドーナツ化現象がはっきりとしてきた。こうした社会環境の変化は市民生活の中で、さまざまな課題を突きつけられている。例えば、高齢になってから一人暮らしになった場合に、どのように生きるのか。地域で孤立しないように、だれが支えていくのか。個人にとっても地域社会にとっても、重要なことである。

人の結びつきが希薄になったことも確かだ。町内会が結束して毎年、同じような活動を繰り返す。社協が行う福祉委員の活動、婦人会の清掃活動や夏祭りなど活動など住民が協力しての「地域の力」を維持するのが現実は精一杯だ。マンションが多くたつ中央町で、ある高齢者は「つき合いを避けるためにマンションに入居した」と語る。

向こう三軒両隣に住む者同士の寄り添う力で支えようと思っても違う感覚が住民の中にあることも確かだ。自立と自助、互助の精神といっても現代の高齢社会の難しさがここにある。

敦賀市内の一世帯は、なんとか二人を越える程度で都会並みだ。ということは、働きざかりの単身者も多いが、一人暮らし世帯の高齢者も多いといことだ。高齢者の一人暮らしと夫婦だけの世帯を合計した割合は、25年には全都道府県で20%を上回り、30年には全国で26.3%となる。ほぼ敦賀市は同一の動きとなっている。

愛発のあるお年寄りが「長生きは、孤独に耐えなければできない」と語っていたが、現実だろう。とても印象的である。高齢化対策に「特効薬」はない。だが、人と人、人と地域、地域と地域…と交流の輪を広げ、つながりをもう一度見直すことが大切だ。とはいっても、現実には行政の業務も年々増加の一途だ。介護保険も増え続ける。

話を変えるが、40年前に、有吉佐和子の小説『恍惚の人』がベストセラーになった。認知症を「ぼけ」とか「痴ほう症」などと言っていたころである。避けて通ることのできない人間の老いと高齢者介護をいち早く取り扱ったこの小説は大きな反響で、翌年には森繁久弥の主演で映画化された。テレビや舞台でも取り上げられ、書名の「恍惚の人」そのものが時の言葉となった。

私の父母がこの頃から二人暮らしになり、父が脳梗塞、認知症と進み、母が老老介護となった。父がなくなり母を我が家で引き取ったが、東京の都会暮らしもあったのか、ある日、突然別人のような振る舞いをする。健忘、徘徊(はいかい)、異常行動が続いた。女房は子育てと介護疲れが続いた。これも現実だった。「恍惚のひと」は高齢社会への警鐘だが、今は現実の世界となった。

長々と書いたが、地域での支え合い、認知症のグループホームなど地域、社協、民間もさることながら、つき合いを好まない一人暮らしなど、敦賀市内の高齢者の姿も様々だ。行政は多種多様な状況に配慮し業務も増える。施設介護の待機者も増える。それでも足らない高齢化社会だ。地域は地域で支える日常活動など、総合力で乗り切るしかない難しい時代だ。
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