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「健康に影響するとは考えにくい」と専門家は言っても市民感覚と不安心理は別だ。関係者は肝に銘じておくべきだ。
Date:2011-03-24(Thr)

どうしても原子力の話題になる。花の季節とともに出荷時期を迎えた福島、茨城、栃木などの野菜類が、福島第1原子力発電所の放射能漏れに影響を受けて泣いている。暫定規制値を設定し出荷停止をしたり、安全を強調しつつ念のための措置を示したり。政府が取り仕切る情報に消費者は不安感を募らせ、不信感すら生じている。

水道水の制限は、「健康に影響がない」といっても、深刻だ。東京都に始まり、茨城県の常陸太田や東海村でも検出されたとか。そして、東京都の乳幼児の粉ミルクの水道水制限。都内の水のペットボトルはどこもかしも売り切れ。ネット販売もネットがつながらない状況とか。オイルショックの時のトイレットペーパー騒ぎを思い出す。放射性ヨウ素は半減期8日とはいえ、この影響は長く続くと考えられる。

一般には耳慣れない単位の付いた生の数字が連日のように飛び交う。マイクロシーベルト、ミリシーベルト、グレイ、ベクレル頻繁に解説されているが、ほとんど方が知らない。数倍、数十倍という表現だけでも混乱が生じている。

なぜか、レントゲンと同じように学者の名前とノーベル賞受賞者も並ぶ。シーベルトはスウェーデンの物理学者。グレイはイギリスの放射線物理学者。フランスの物理学者ベクレルは1903年、放射能研究の端緒を開いたとしてキュリー夫妻とともにノーベル賞を受けている。国際的な名誉が逆にわかりにくいのも皮肉だ。

チェルノブイリ事故で、直接の被ばくした影響以上に住民の健康を脅かしたのが長期間の不安やストレスだった。それも半径数十キロ周辺住民はもちろんだが、数百キロとミルク文化とも言うべき環境が風評被害ともいうべき話が輪をかけていた。

専門家がいくら「健康に影響がない」といっても市民感覚は、ペットボトルがコンビニでもスーパーでも消えていることでもわかる。敏感だ。乳幼児となればなおさらだ。ある方から「福島第1原子力発電所の事故が毎日、毎時間、報道されている中では、どんなに説明してもダメだよ」と。確かにそうだろう。

正直、私も放射線の勉強し資格を持っていても、すべて説明できるものでもない。単位はなおさらややこしくなる。風評被害や精神的なストレス、さらには余震と。不安ばかりが先行していることも確かだ。正確で確実な情報に、丁寧な説明もこれから必要となる。

とにもかくにも、福島第1発電所の事故対策が第一だ。放射性物質の放出が、期間が長引けば長引くほど風評被害も拡大する。「健康に影響するとは考えにくい」と専門家は言っても市民感覚と不安心理は別だ。関係者は肝に銘じておくべきだ。

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実は、今日の書き出しは、こうだった。四国の高松も敦賀と同じように市街地の大半が空襲で焼け野原となった。昭和30年代前半でも、防火槽や防空壕が残り、空き地も多かった。かくれんぼなど遊びにはこと欠かなかったが、何よりもガキ大将の「やるか」で始まったのが、草野球。二人でもキャッチボールから始まる。おやじも兄貴も、隣のおっちゃんもボールがあれば、グラブなしでも出来た。いわばもっとも単純なコミュニケーションであった。

大げさからもしれないが、一つのボールを投げては受ける。幼少時を振り返っても、それだけでいろんな人と触れ合えた記憶がある。大人も同じように遊んでくれた。古いかもしれないが、日本の野球文化の原点には、サッカーなどスポーツも多様になっても、人と人の絆を育む和の心があるのかもしれない。

選抜高校野球大会。開幕した。東日本大震災に、開催に反対する声もあった。実現へと導いたのは「被災地に勇気を」という関係者の思いだろう。先日も書いたが、淡路島の「瀬戸内少年野球団」。敗戦で戸惑う大人たちを尻目に子供たちは生き生きと描かれている。戦後の復興と同じようにまだまだ時間がかかる。遊びも大事だ。

また、先日も平和堂まで、ボーイスカウトが街頭での募金活動。少年に交じって年齢層も高い大人も参加。声をひとつにして、行動が実にスピーディーで、屈託がない。阪神大震災のとき、全国から集まった大勢のボランティアの若者が、被災者の助けになった。福井豪雨のときも、どこからともなく現れ、仕事ができるのも若い力だ。
若い力といえば、桜が咲き始めた。静岡が、全国のトップを切ってソメイヨシノの開花宣言。桜前線は順に北上。昨夜も寒かったが雪マークでも雪にはならなかった。

出会いと別れの季節に咲く花として・・・・でキーボードが止まった。
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桜にはなぜか明るさとかなしさがついて回る。桜前線とともに朗報が広がり、地震と津波の犠牲になった被災地の人々の心を、せめて満開の花と桜吹雪で癒やしてほしい。福島第一原子力発電所の事故対応で懸命に働く人にも・・。そんな心境だ。
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