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福島の事故の課題を自治体を中心に整理したが・・・。あまりにも大きすぎる。
Date:2011-04-08(Fri)

昨日の昼、選挙カーに乗り込み敦賀市内一円を回った。暖かさか、桜の花がいっきょに開花。金ヶ崎宮の花換えまつりも始まって1週間。この週末はもっと見ごろとなるだろう。第一陣の選挙戦も後2日。書きながらも東北の地震、震度6強が伝えられた。さらなる被害がないか、心配だ。お見舞いを申し上げたい。

ところで、福島第一原子力発電所の事故対応は、東京電力の当事者の対応もさることながら、地元自治体や政府な
どの対応も課題を多く残している。まずは事故の収束が何よりだが、まずは、現段階の自治体の課題を中心に私なりに整理しておきたい。

第一は、発電所から20キロ圏内の避難指示地域は約8万人、20~30キロ圏内の屋内退避指示地域は13万人超が対象となった。多くの人が家も仕事からも離れ、「いつ家に帰れるのか」との不安を抱えたまま避難生活を送っている。
役場自体が避難した自治体も多く、役場職員とともに集団避難した住民以外は、どこでどのような生活を送っているのか、自治体も実態を十分に把握できずにいる。

加えて、避難、屋内退避指示地域内では捜索作業も進んでおらず、震災から3週間以上が経過した現在でも、死者・行方不明者の確認は見通しも立っていない状況だ。

関係自治体からは、政府のはっきりしない避難方針に不満が募っている。屋内退避地域は災害救助法の対象外となっているため、同地域内の住民は水やガソリン、食料などの十分な公的支援が受けられない。

現行の災害救助法は原子力災害を想定していないことだ。特別立法による国の支援を求めているのも、当然の要望だろう。地震、津波、原子力事故の複合災害とも言える課題に現行法は対応できない。敦賀市も20キロ圏内となれば、敦賀市一円となり、どう避難するか、広範囲でかつ、各自治体との協力や協定が必要になる。

第二は、農水産物の被害も大きい。さらに、漁業への被害だ。基準値を超える放射性物質検出で、出荷停止となる野菜が相次いだ。また、5日には、茨城県沖で採れたコウナゴから、魚介類では初めて基準値を超える放射性物質が検出された。事態はより深刻化している。

さらには風評被害だ。これも海が絡めば、長期化は必須だ。北端がわずかに屋内退避地域にかかっているだけの福島県いわき市でさえ、食品関連だけでなく、工業製品などの取引停止の動きが報告されている。これも長期的な対応が必要だ。

第三は、損害賠償だ。当事者の東京電力は、原発周辺住民への賠償仮払金を1世帯100万円とすることを軸に調整に入った。できるだけ早期の支払いが必要だろう。当然、政府のバックアップも必要になる。政府と自治体、事業者が一体となった対応が必要だ。これは多額になるため課題はこれからだ。

第四は、雇用問題だ。発電所周辺の方々の雇用問題は大きい。当然、給料の支払いも、中小企業は、従業員がちらばり、連絡もつかないとか。これに、風評被害の影響も大きい、農業、漁業、飲食、観光業も仕事がない。損害賠償と合わせて課題だ。
 
第五は、住民の健康被害に対する不安も大きい。チェルノブイリ発電所事故後の心理、ストレスによる精神障害の第一は、健康不安だった。事業者をはじめ、国は放射線測定をきめ細かに実施し、正確なデータを提供することが大事だ。将来的には、住民に対する広範囲で長期的な健康調査を実施することも必要だろう。

第六は、敦賀市も含めた原子力発電所立地点の課題だ。福島の事故は、あまりにも大きすぎる。原子力災害は、避難もさることながら、風評被害など、波及が大きく、広範囲に、長期になることも現実が証明した。

何よりも原子力発電所は安全第一だが、福島が現実化した現在、避けて通れない課題であることは確かだ。煽るのではなく、冷静に対応し、身近な課題としてとらえ、事業者は津波対策など当面の課題と長期の課題を整理しておくことも大事だ。

立地自治体である敦賀市も、この現実を、しっかりと受け止め、当面のあり方を検討する必要があろう。河瀬市長の国への要望も時期を得たものだったと評価したい。原子力発電所立地の代表としての発電もこれまでは評価したい。ただ、私が接する市民にも不安の声は大きい。

国は地域の声を取り入れた復興の長期ビジョンを示し、被災地域への重点投資で強力にバックアップしていくべきであり、各原子力発電所立地点の住民の不安も大きい。課題を整理しながらも整理できないほど課題が大きい。しっかりと検証していくことが敦賀市も必要だ。原子力の事故の危機管理に対して、どう自治体としてむきあうか、時期を得たものとして、JR敦賀駅前の福井大学付属国際原子力工学研究所の講座は、存在価値を増す。
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