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本物の節電、生活様式、近所づき合い、そして原子力発電の議論が必要な時代…
Date:2011-05-23(Mon)

季節の流れは速い。梅雨時のような蒸し暑い天気が続き始めた。この夏ほど節電につながる軽装「クールビズ」が注目を集める夏はない。敦賀市役所は、早くも衣替えした。何か本物の節電と生活様式の見直し、さらには近所づき合いも考える、そんな時代になったような変化を感じる。

東京に行くと新宿の高層ビルかは、まだまだ明るいが、地下鉄の駅に行くと、改札口とホームを結ぶエスカレーターも大半が止まっている。長い階段を黙々と上り下りする乗降客。エレベーターはいつも通り動いているとはいえ、障害のある人やお年寄りにとってはやはり大変だろう。大阪や京都、名古屋と違う光景が印象的だ。

そんな節電の首都を巡りながら、第1次石油危機のころを思い出した。東京タワーの照明が消え、ネオンが消え、テレビの放映時間も短縮された。船の乗船実習は、石油を使うので、港に停泊したまま、動いていることを想定しての仮想実習が続いた。奇妙な不安な時代だった。

現在もそのまま使えそうだ。東京のデパートでは、省エネグッズが売れ、ゴーヤの緑のカーテン人気で、園芸コーナーも例年とは違った売れ行きとか。

生活の見直しがいわれる中、私が経験したオイルショックもトイレットペーパー騒ぎなど将来への不安が広がった時期でもあった。

今年も大震災と福島の事故に見舞われ、先行きが見通せない、いまの日本を覆う空気と重なり合う。数々の危機を乗り越えてきたから、今回もきっと立ち直ることができる。ただし、当時とは違うのが、省エネが進み、太陽光発電も現れ、生活様式が電気の占める割合が多くなっていることだ。それに切り札とも思えた原子力発電の考え方だ。

電力会社は計画停電をなくすために、当面は、火力発電の比率を多くする。それでも、温暖化の異常気象は今年も待ったなしかもしれない。

クールビズもビジネスの現場では昨年まで、本音と建前がずいぶん違った。

夏の盛り、ノーネクタイにジャケットという格好で東京に出張したら、都内の駅であらためて周囲を見渡したら、ビジネスマンの多くが暑さをこらえてスーツを着用していた。一方で、電力会社と国家公務員のノーネクタイは徹底していたから、クールビズというよりも「お役所ビズ」と言った方が正確だったかもしれない。

エアコンの設定温度がぐんと上がる今年は、さすがにビジネスの現場でもクールビズが浸透してきた。通気性の高い素材を使用した衣類や汗が素早く乾く下着などを売り込もうと、省エネ商戦も過熱気味という。敦賀でも同様の動きが活発だ。

節電というと経済にマイナスと考えがちだが、電気製品にしてもファッションにしても、省エネが新しいビジネスチャンスを生みつつある。電気が足りないのも、あながち悪いことばかりではなさそうだ。

学校で教えるゴーヤの緑のカーテン人気も今回は本物だ。

もうひとつ、節電に加え、震災を機に、町内自治会の重要性が再認識されている。「遠い親戚よりも近くの他人」のことわざ通り、いざという時に頼りになるのは地域の支え合いだ。

高齢化率の上昇に伴い災害弱者が増え続ける一方で、共助の担い手として欠かせぬ自治会の加入率は低下傾向にある。郡部、都市部に限らず、住民同士の交流が盛んで強い絆で結ばれた地域社会も少なくない。

中央町も近所つきあいを嫌ってか、マンション住まいが多い。それでも、マンション管理組合の組織体のなかで生活する.夏まつりや公園清掃活動など、毎年、変わらないが、これも続けることが大事だ。災害を強く意識した近所つきあいが大事になる。

様々な価値観や生活様式の変化が今年は正念場だ。ただ、温暖化の夏を迎えて、原子力発電と国民がどう向かい合うのか、オイルショック後、原子力発電のYes、or No の論議から、どう安全性を高めながら利用するか、これも本物の論議が必要に思う。もんじゅも敦賀3,4号の議論もYes or Noではなく、積み上げたものを冷静に考えることが必要な夏を迎える。

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