FC2ブログ
市役所機能の重要性
Date:2011-06-01(Wed)

5月29日から30日未明、市役所の電気が久しぶりに灯った。これが、市役所機能だ。季節外れの台風接近。県内では幸い死傷者はなかったが、敦賀市など記録的な雨量を観測、嶺南の各地に大きな被害をもたらした。家屋の浸水や土砂崩れなどによる集落の孤立、交通マヒ。生活を支える道路の重要性がよくわかる。

また東日本大震災で甚大な被害を受けた地域でも大雨が降り、何で台風までと天を恨む声もあがった。話をもどすが、観測史上最大の降雨。それほど被害のなかった敦賀市でも、あすはわが身ということを真剣に考えなければならない。

私が先週、訪れた岩手県陸前高田市は、市役所が津波で流され、市役所職員の四分の一に当たる約70名が行方不明かなくなっている。行政機能が失った影響は、その後の復興にあきらかに影響した。

住民台帳がなくなり、安否確認すらできない状態が続いた。住民の生活に欠かせない各種の証明が発行できない状態が続いた。

私が感じたのは、災害時の司令塔になる防災センターの重要性もあるが、市役所機能が、復旧・復興に大事か、考えさせられた。なによりも若い市職員の人命が失われたことはあまりにも大きい。

行政マンには、行政マンなりのプロの仕事があり、現在、名古屋市や東京都から行政マンのプロが数十人単位で支援が続けられ、復旧にあたっている。

避難場所の小中学校の耐震化が急がれ、市役所は後回しにされているのがどこの自治体も同じだ。

陸前高田市も耐震化が進んだ小中学校が避難所になり、運動場が仮設住宅の建設の舞台となっている。

地震など災害に備えて、後回しになっていた市役所の行政機能がいかに大事か、陸前高田市の例は、極端にいえば、日本ではじめてのこととも言える。

それだけに、敦賀市役所の耐震化は、小中学校の耐震化がほぼ終了した現段階で、次に優先すべき課題と感じた。まずは、耐震化にどれほどの資金が必要か、詳細な診断と工法の検討から始めることが大事だ。

また、震災の復旧にあたって、医療や福祉の確保も大事だ。市立敦賀病院や総合福祉センターの機能も大事なことはいうまでもない。

ここで思い出すのは、高校でならった「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」の鴨長明の『方丈記』だ。私と同じ「ホウジョウ」もあってか、解説本で読んだ。地震、大火など天災、人災の模様が何度も出てくる。都の三分の一を焼失した大火、町並みを壊滅させた巨大竜巻、巨大地震と災害が次々と襲い掛かる。鴨長明は、特に恐れるものは地震だとしみじみ痛感する。方丈記では、何度も襲いかかる災害があっても都を離れることはなかった。

世の無常を語っても、わが家や故郷は頼りないものであっても、心のよりどころなのだ。地方自治体の役割は、国と同じように、市民の生命、財産を守り、災害にあってもその影響を最小限にとどめるのか、優先順位をつけながらインフラ整備、人材の確保が大事だということをあらためて見つめ直すことが大事だ。

そんななかで、国会議員は、内閣不信任案をめぐって徹夜で頑張っている。遅々とした政治の愚鈍さがかなしい。
スポンサーサイト



【2011/06/01】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |