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リーダーの求心力
Date:2011-06-05(Sun)

元連合会長で、菅内閣の特別顧問も務める笹森清(ささもり・きよし)さんが4日早朝、死去。まずは、ご冥福を申し上げたい。

91年に東電労組委員長、93年に上部組織の電力総連会長に就いた。89年から9年間の電力総連執行委員だった私の東京時代。笹森さんの電力総連会長時代の4年間、いろいろと教えてくれるなど大変お世話になった。

細川政権時代でもあり、旧の首相官邸や自民党本部にも同行させていただいたこともある。懐かしい思い出だ。人脈の広さも相当なものだった。97年に連合事務局長となり2001年から05年まで会長。会長時代には野党だった民主党を支援する一方、小泉純一郎首相(当時)をはじめとする自公政権や財界とも積極的に対話する路線を敷いた。

自民党の伊吹労相(当時))との「撃ち方やめ」発言など駆け引きや引き際はいつも見事だった。いつだったか忘れたが、「リーダーに必要なのはわかりやすい言葉で求心力を持つことだ」と語っていた。

会長退任後も、労働者福祉中央協議会会長などを務めていた。いつだったか、「手弁当で選挙応援にもいいよ」と声をかけてくれたことを思い出す。最近では、いつか、講演で敦賀にと真面目にお迎えしようと考えていたほどだ。

昨年10月には菅政権の内閣特別顧問に就任し、雇用や社会保障について首相の助言役となった。小沢一郎・民主党元代表や鳩山由紀夫前首相など政界での人脈も幅広く、首相の指南役的な存在だった。福島の事故後の菅直人首相との懇談も話題を読んだ。

話を岩手に飛ばすが、先月下旬にいった岩手県陸前高田市の惨状はいまでもまぶたに焼き付いている。陸前高田市の戸羽太市長は、市長就任1カ月で大震災に遭遇した。津波は市に壊滅的打撃を与え、多数の市民の命を奪い、市長の妻も犠牲となった。

復興に向けて昼夜をおかず陣頭指揮に当たる、46歳の若きリーダーの連日の悪戦苦闘。市役所職員の四分の一を失い、それでも、職員は連日、市長の下、懸命な復旧活動を続けている。福井県をはじめ全国各地からも救援に駆けつけている。市長のリーダーとして身を捨てて復旧にあたる姿は、テレビ報道でしかみていないが、たのもしい。そしてリーダーに必要な求心力をもっているとも聞いた。

リーダーとは、何か、特に非常時、危機にあたって、笹森さんや陸前高田市長をかさねああわせていた。

しかし一大国難の中で、永田町の住民はどうやら別世界にいるらしい。不信任決議案は否決されたが、次には菅直人首相の退陣時期をめぐる混乱だ。そもそも大震災への対応ぶりを見て、国民は菅政権が長続きするとは考えていまい。

ただ一国の指導者である以上、身を捨てて復興に当たれ、との思いだけであろう。それには求心力が必要だ。
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