FC2ブログ
拉致現場の風化
Date:2011-06-12(Sun)

昨日は、石川県の各拉致現場を特定失踪者調査会のメンバーとともにかけ足でめぐった。昭和38年発生の寺越事件の志賀町、昭和52年発生の久米裕さんの拉致現場の能登町、遠山文子さんアベック失踪や安達俊之さん失踪、徐兄弟(工作員)の密入国現場と…福井県の各現場以上に明らかな現場が多い。

久米裕さんの拉致現場は、「宇出津事件」として能登町を舞台にした北朝鮮による拉致事件として、現場が特定されている唯一の事件でもある。東京都三鷹市役所の警備員だった久米裕さんが海岸から連れ去られて、三十三年が経過している。昨年には警視庁長官も訪れている。

石川県警は久米さん失踪直後、当時の能都町(現在は能登町)の遠島山公園前にある旅館で一緒に宿泊した男を出入国管理法と外国人登録法違反の疑いで逮捕した。

家宅捜索で男が持っていた乱数表などを押収。男は、別の北朝鮮工作員から独身の日本人男性獲得を指示され、久米さんを誘ったことを認めたが、証拠不十分などで出入国管理法違反容疑は不起訴、外国人登録法違反容疑は起訴猶予に。男は釈放され、拉致の捜査は進まなかった。

当時は国家的拉致の認識がなかった。拉致問題として立件していれば、福井県小浜の地村さんアベック失踪、新潟市の横田めぐみさん、東京都の田口八重子さんらの拉致事件は宇出津事件の後に起きたためだ。

拉致現場は「船隠し」と呼ばれるほど深い入り江。両側に樹木が生い茂り、人目に付きにくい。公園駐車場から遊歩道を七、八分歩くと波が静かに打ち寄せる砂浜に出る。昨日は、天気も良く敦賀湾と同じ様に水のきれいな美しい風景がときの流れを感じる。この問題の風化が始まって長い年月がたち、久米さんが生きていると85歳になる。

小浜市の小5、小5の高兄弟失踪現場と推定される岡津(おこず)海岸とあまりにも似た風景が広がる。日朝首脳会談で拉致問題が急展開してからも8年を超える。どう展開するか、風化だけが進む。今日は、越前海岸から、三方まで、走る。
スポンサーサイト



【2011/06/12】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |