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瀬戸大橋20周年の教訓と観光産業の脆弱性
Date:2008-04-11(Fri)

インターネットYahoo!のお花見特集2008「みんなで選ぶ桜ベスト10」で現在、敦賀市の金ヶ崎宮が第2位につけている。

これは、各都道府県の桜スポットを1個所をピックアップ。「これぞ名所」と思うところに投票して、日本の桜ベスト10を決定しよう!と、いうもの。本日の朝5時現在第1位は岩手県の展勝地公園が13541票、2位の金ヶ崎宮13482票でとわずか約60票差。

ちなみに第3位は滋賀県の海津大橋が12890票。投票総数は130174票うち、1割を金ヶ崎宮が獲得している。ミーハー的だが、それでも第1位は名誉。ぜひ投票をしよう!

ところで、二十年前の昨日、本州と四国が瀬戸大橋で陸続きになった。JR直流化とは違うとはいえ、私は運動を含めて幼少の頃より50年は見てきただけに、瀬戸大橋の教訓は、ある意味では共通する分野もあると考える。

小学生の頃は、日の丸の小旗をもって運動に駆り出された。四国島民の長年の悲願だった本四架橋時代は1988年4月10日、香川と岡山を結ぶ瀬戸大橋の開通で幕が開けた。遅れること十年、明石海峡大橋も完成。今年は四国が関西と直結して十年にも当たる。友人や女房のメールでもこの記念日。香川県内は盛り上がっていない。大人たちが鉢巻をしめて瀬戸内海に向けて挙げた拳の「頑張ろー」のあの運動はなんであったのだろうか。数は忘れたが、千人は超えた集会だった。友人からも「今の世代には、既に橋があるのが当たり前という時代に入った」と。

瀬戸大橋は、ヒトとモノの流れの変化を生んだ。最も顕著なのは高速バス路線の増加だ。四国外を結ぶ便の年間利用者は、四国の人口を大きく上回るとも。

その大半が関西方面へ、関東方面も2割とも。陸路輸送の拡大充実で、以前には見られなかった作物や商品を手にする機会が増えた。仕事場も対岸の岡山へ通えるようになった。買い物も岡山は勿論、日帰りで神戸、大阪に向かう。瀬戸大橋や明石海峡大橋、しまなみ海道ともに、いずれも、四国の人々に少なからず効果や恩恵を四国にもたらしていることは確かだ。

ところが、ストロー現象が大きく、商店街のシャッター化と少子高齢化を伴いながらの人口減少に拍車をかけていることは確かだ。期待されたほど企業立地も進んでいない。観光客数も底上げされたとはいえ、三つの橋ともに、常に一過性が強く、リピーターは、極端にいえば、四国遍路のみとの評価だ。

交流人口は増えたが、四国側の商業統計や工業統計に数字としての成果が上がっていないのだ。特に、観光産業は、三つの橋の完成前は地元の熱は相当上がり、完成後数年はもったが、ピーク時と比べ半分以下との落ち込みも大きく、鳴り物入りで開設したショッピングセンターはシャッター街となった。水商売と言える観光産業の戦略のなさや脆弱性が響いている。最近は広域的に観光を考えるようになったものの、県域や市町域で観光協会の閉鎖性も影響しているとも。

ここまで書きすすめて、JR直流化と瀬戸大橋は、地域性から関係がないように思うが、完成以来、瀬戸大橋を20年近く眺めてきた私には、かなり共通点があるとの認識だ。

人間は、魅力ある地域には集まるという法則を体感したことだ。ヒト・モノ・カネの流れは、求心力の強い地域に集まり、逆効果の怖さだ。ストロー効果の怖さは、人口減少化社会でもっとも注意をしなければならないことだ。

それと観光行政こと、観光産業の水商売ともいえる、脆弱性だ。高松市役所職員の友人は、「行政が行う観光行政の一過性は、あまりにも正直だ。単年度予算主義が影響するのか、長続きがしない、生活がかからない観光行政は人材が育たない」とその教訓を率直に語る。

敦賀市内の観光地を考えると、JR直流化効果の評価はこれからだが、冒頭の金ヶ崎宮は宮司さんの発想による「花換えまつり」効果は大きいことや、魚町の150万を超える観光客とリピーターは、国道沿いの好立地とはいえ、いまや敦賀の最大の名所となっていることは確かだ。いずれも民間人の商売感覚だ。讃岐うどんも一過性といは、映画化まで仕立てたのも民間人の仕掛けと熱意だった。

これらを考えても観光行政と観光産業と関係、観光産業の脆弱性など、市長就任以来13年、商業統計などの観光行政での成果がどうか、JR直流化で1割とも2割とも乗車数は増えたが、商店街の収益など、商工会議所を中心にウオッチしているが正確に、検証しておくことは大事だ。

おもてなし、ボランティアガイドと観光客への配慮は何よりだが、市税を使う意味は、地元にいくらお金が落ち、どれだけの効果が得られているのか。大きく言えば、交流人口というが、その中身が問題だ。人口増加やその効果がどれほどなのか。さらに駅前開発で、賑わいというが、その賑わいの効果はどうか、中心市街地活性化策が練られている。これは最後の挑戦ともいうべき大事なものだ。

これからの行政の一つひとつの事業に、費用対効果も含め、真剣な議論が市長や議会にも求めたれることは確かだ。

瀬戸大橋20周年の教訓は、私には大きく感じる。
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