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「お一人様」世帯の増加という社会現象
Date:2011-07-06(Wed)

昨日の中日新聞の社説で「復興相発言 寄り添う心を感じない」は、記者だましいならぬ気概を感じた。ご一読を進める。ここから始めるのもあまりにもお粗末な顛末に民主党員ながらがっくりしている。話題を変えたい。巷ネタから、入る。

なじみの喫茶店なら、何も言わずカウンターに座る。これはこれで店にとっては効率的で、あ・うんの呼吸が楽しめる。都会でたいていのレストランに1人で入ったときによく掛けられる言葉は「お一人さまですか?」。店が混んでいたら、「お一人さま」はたいていカウンター席に案内される。

ゆったり座れる4人掛けなどの席は、2人以上の客を優先させ、効率的に店を運営したい。

そのなかにあって、東京に単身客専門の焼き肉店が登場し、左右は壁で仕切られ、他人が目に入らない。九州の博多のラーメン店でも左右が板で仕切られた「お一人様コーナー」だけの店がある。店はラーメンだけに専念してほしいとの想いは理解できるがこれが,今の社会に合う。

スーパーでもサラダ、刺身、惣菜など、「お一人様」コーナー的な売り場が繁盛している。上野千鶴子さんの著書「おひとりさまの老後」もランキングした。そんな社会情勢になりつつある。

2010年国勢調査の抽出速報で、単身世帯が初めて全体の3割を超えた。実は、20~49歳の年代では以前から3割を超えていた。少子高齢化とともに日本の「単身世帯化」も進む。敦賀市も福井県内では、ずば抜けて世帯数が多い。裏を返せば単身世帯が多いということだ。ワンルームマンションなどが意外に多い。
 
都会だけでもない敦賀でもその傾向は変わりない。人口が横ばいの現象が10年近く続く敦賀市だが、世帯数はいまだに増加の右肩上がりだ。

全国のデータを続けると,65歳以上のうち15・6%、457万7千人が1人世帯。年々増え続けている。男性の10人に1人、女性の5人に1人が単独で暮らす。高齢社会の一断面だ。結婚した子どもが、親と同居しなくなったのが背景にある。小さな敦賀市でも旧市街、周辺山間部で同じ様な傾向が目につく。

ただし、1人世帯数を押し上げているのは高齢者ばかりではない。45~49歳と50~55歳の未婚率から割り出す「生涯未婚率」は男性15・96%、女性7・25%(国立社会保障・人口問題研究所11年版)。特に男性の増加が著しい。原子力発電所などに働く人との関係か、地方から転入組の男性も多い。

そのためか、福井県内でも税金の滞納率もトップクラスだ。1人世帯の増加はライフスタイルなどの変化に伴うもので、他人がとやかく言う話ではない。しかし、厳しい経済状況を背景に、「金銭的に余裕 がなく結婚できない」など、市役所でいえば臨時職、巷で言えばアルバイトが多いのも世相か敦賀の特徴でもある。

「お一人様」でも、暮らしは便利になり、料理ができなくても食事で困ることもない。問題は、何か起きたときだ。仕事を失ったり、病気で介護が必要になることもある。とりあえず家族の支援がなければ、孤立しかねない。民生委員が頭を悩ます、現代の世相が敦賀の各地区にも現実化している。

現在の社会保障制度は、夫婦と子どもの「標準世帯」を軸に組み立てられている。政府も施設介護よりも自宅介護を奨励してきたが現実は、老老介護が終わると、「おひとりさま」世帯となり、周囲で心配するうちはいいが、いずれ厳しい現実をむかえる。

家族の役割への期待は大きい。が、今後は、家族がいない、子どもがいない高齢者も急速に増えてくる。変化を見据えた制度設計を急ぐ必要がある。国民健康保険、介護保険など、制度設計は国でも財政など運営管理は末端の市町村だ。その国の制度設計が…。それにも増して、お近所付き合いのない関係も気になる…。 
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