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戦略の韓国、戦略なき日本のなかの敦賀市は…。
Date:2011-07-24(Sun)

今日も涼しい夏か。東北や関東ばかりでなく、関西の電力が不足する事態に陥ってきた。需要に対し、供給が1.2%足りないという。九州は供給の余力が2.1%あるが、安定的に電気を送るために最低限必要とされる3%を下回っている。やはり不足気味だ。

定期検査を終えた原子力発電所が動かせないのに加え、関西電力の大飯原発1号機と中国電力の三隅火力発電所1号機が停止した。敦賀も原子力発電所が止まり、石炭火力がフル稼働だ。

ただ、24年前の昨日、首都圏の6都県で280万戸が停電した。猛暑でクーラーなどの電力需要が急増し、供給が間に合わなくなった。復旧まで最長4時間。病院の医療機器が使えなくなり、電車も止まった。交差点の信号機も消えてパニックになった。

福島第1原発事故以来、政府の原子力発電所の安全に対する考え方に一貫性がなく、悪くいえば場当たり的な措置が目立つ。ストレステストも、私にいわせれば、浜岡停止要請とも抱き合わせいれば、ここまで批判はなかったであろう。今後、どうなるか、予断を許さないが、利益をあげる企業の生産活動に影響を与え、海外移転に拍車をかけていることは確かだ。

先週、釜山港を視察して率直に感じたことを述べる。場当たり的な対応に右往左往する日本に比べ、韓国のしたたかさと戦略の大きさだ。私が商船大学で船の物流を学んだ70年代後半頃は、確か神戸はアジアでも一位か、二位の取扱量。神戸株式会社とも称され、コンテナ物流にも港の形態を変えようとしていた時期だ。

どこでどうなったか、不思議なほどに韓国の釜山港にコンテナ取扱量は抜かれ今や神戸は2割もない。

港湾行政もさることながら、航空行政も同じく韓国に追い越されて久しい。

企業の勢いも、 高度成長が軌道に乗り始めた1960年から石油ショック後の80年を経て、2000年に至る主要企業の利益率。新日鉄、東レ、トヨタ、日立など各業界横綱企業が右肩下がりのそろい踏みである。

みんなで落ちれば怖くないかもしれないが、お隣の韓国企業の躍進ぶりを目の当たりにすると、日本経済の経年劣化が永年劣後に転落しかねない。

ボリュームの中国、戦略の韓国の挟み撃ちに遭ってアジアの負け組代表になってしまうのではないか。インドやASEAN諸国も成長路線に参入する。最大ライバルの韓国経済は気骨稜々で押してくる。

釜山港の戦略は、今だけをみていない。新しい新港のコンテナ埠頭に、鉄道を引いている。鉄道輸送は、500キロを超えなければ採算が取れないと言われる。釜山港から首都ソウルまで450キロ、鉄道を引く理由がない。

聞くと北朝鮮と合併後の中国やロシア、さらには、その先の欧州まで視野に入れているとか。壮大なる戦略だ。

敦賀港の戦略を聞くと「釜山港を利用しなさい」と一言。東洋紡の製品の神戸港から敦賀港へ変更も、最近にない戦略的成果でもある。拠点港になることは、いまの敦賀港の最大の願望でもあり、発展の弾みにもなる。

40年間、原子力発電所とともに、人口を伸ばし、もんじゅの運転、敦賀3,4号の建設、運転による果実で、骨太の敦賀市と戦略を描いた総合計画。今後、どうなるのか、どうするのか、貧困率の高まり、少子高齢化、人口減少のなかで考える難しさ。どう戦略を描くか、ほんとに難しい。
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