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小松左京の警告
Date:2011-07-30(Sat)

昨夜は、西地区の議員と各区長との語る会。飲みながらだが、大事な会合だ。西地区の最大の課題は笙の川の安全確保。対策はまとまったものの、予算の関係でいっこうに進まない。自然はいつ牙をむくかもしれない。

災害と言えば、小松左京の「日本沈没」は、当時、ショッキングな作品だった。今に発する警告でもあったような気がする。

高速道路が倒れ、ビルが傾く。「日本沈没」でそんな光景を描いたのは、高度経済成長の終盤だった。阪神淡路の震災では「倒れるはずがない」とされた高速道路が実際に倒壊した。未来を先取りした。東日本の大震災では、巨大な堤防がひとたまりもなく津波にのまれた。

繁栄の裏側に潜む危うさ。人間の慢心に対する批判的な感性は、今に通じる。エッセイなるものをむかし読んだが、独特の感性はどこから生まれたのか、一方で,ヘビースモーカーで、洋酒に酔って葉巻を何本もくゆらせた。昭和の香り漂うハイカラな作家の一人だった。映画の日本沈没にも出演している。

いつか忘れたが、「技術には謙虚であるべきだ」とも語っていた。原子力発電所の事故、中国の新幹線事故にも通じる言葉だ。

笙の川のつけ替えも、昭和8年、旧市街地の密宗した人家を避けて、現在のところに堤防が築かれた。現在、堤防の両側は、敦賀市でもっとも人口が密集する地域になっている。

東日本でも堤防の間際まで、人家が立ちならび被害を大きくした。阪神淡路の大震災もビル群が倒壊した。小松左京の警告は、今に通じる。笙の川の安全確保も敦賀百年の大計でもある。
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