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地方都市のしたたかさ
Date:2011-10-26(Wed)

私は、いま、議会改革の調査のために,瀬戸内海に面した山口県防府市のJR駅前のルートインにいる。敦賀と同じように、作業員の泊客も多い。街の生き方がわかる。山陽新幹線から外れ、知名度は低いものの、産業を中心に、観光、自衛隊と、街のつぎの姿を求めている。

古くは、日本初の防府天満宮を中心に栄え、近年では、製塩業で栄えた町である。昭和に入り製塩業が廃れ、塩田の跡地や臨海部には大規模工場の進出が相次ぎ、近年ではマツダ、ブリヂストンなど輸送関連工場の進出で活気を取り戻している。敦賀と同様、少子高齢化も進むがめずらしく人口減少がない町でもある。産業誘致がいかに大事か、よく理解できる町でもある。

市内には、他に、協和発酵バイオ、東海カーボンなどの工場があり工業製品出荷額に於いては山口県内では上位にある。その上、航空自衛隊基地の街でもあり、市街地上空では練習機の姿も見られる町でもある。ただ、将来は円高など厳しい環境にはかわりがない。骨太のしたたかな生き方が地方に求められている。

夕方、防府天満宮、商店街、アーケイド街を歩いた。失礼だが、シャッター街の象徴のところでもある。車社会の到来以来、地方再生、地域商店街再生が求められ、叫び続けながら、衰退は急加速だ。対応策の決め手はない。

かつて、どこの商店街も大型店進出には猛反対だった。そして幾星霜。シャッター街になったいま、商店街活性策には大型店頼みという、かなしいまでの皮肉となっている。解決策ではないが、防府市も駅前にイオンの進出など,新たな中心市街地形成にとりくんでいる。ホテルのルートインもその動きだ。

敦賀は、幸いにも、平和堂が進出後も、改築でも、動かなかった。その後、新木崎通りなど、郊外店の進出も著しかったが、いま、ひとつの落着きを取り戻し、駅前の三つのホテルの進出など、新たな流れが出来つつある。それに合わせるかのように、駅前商店街の新たな店舗進出など、全国の地方都市とは、違う動きが見られる。

原子力発電の果実をどう生かすか、駅前の福井大学の国際原子力工学研究所も新たな動きだ。いま、新たな敦賀市を求めて、総合計画に取り組み始めたばかりだ。

その敦賀市の将来を左右しかねない国のエネルギー政策の議論、原子力発電をめぐる議論。本当に大事な時期を迎えている。骨太に取り組む、したたかさがいまほど、求められるときはない。
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