FC2ブログ
嵐の大きさと方向性
Date:2011-12-02(Fri)

12月議会に備えて、議案書を見たり、その背景を理事者側に聞くと意外な側面が見えてくることもよくある。敦賀の総合計画10年は、もんじゅ再開、敦賀3、4号の本格着工を基盤としただけに、いまほど難しい局面はない。

将来、どの方向にむいて進むのか、原子力行政がどの方向に向くのか、交付金は、もんじゅはと、40年間、敦賀を形成してきた原動力がどうなるのか、いま、じっくりと流れの方向をみるべきときはない。

慌てず騒がず国の対応をみる。これほど、難しい局面は、じっと我慢の時でもある。どうしても人間は動き出したいのが常だ。せいては事をし損じる、急がば回れ、のたとえは地方都市であるほど、生活の知恵ではなかろうか。このキーワードは「身の丈」と思っている。

話は変わるが、急いで得する事もある。素早く、思ったことをやるのは、大阪商人だ。その訳は、大阪を発祥の地とする製品やビジネスは多い。即席ラーメンもそうだし、回転ずしもレトルト食品もそう。人のやらないことを素早く思いつき、消費者の側も飛びつく。この大阪の乗りは時には必要かもしれない。

このスピード感こそが新製品開発の原動力になってきた。よくよく考えると民間の商人的感覚だ。

「大阪秋の陣」と称された大阪市長選と府知事のダブル選挙。地域政党「大阪維新の会」を率いた橋下徹前府知事の圧勝で終わった。大阪都構想を掲げ、大阪市を解体すると絶叫した橋下氏。支持した市民はいかにも大阪人らしい。

話を地政学的にさらに歴史学的に敦賀と比較して、飛躍させれば、日本海に面しほぼ日本のど真ん中に位置し、戦国時代、豊臣に時代が続き、大谷吉継の時代が続けば、北前船とともにもっと変わった敦賀となったかもしれない。明治以降、福井県の県庁所在地がそのままであればもっと変わったかもしれない。それほど敦賀は交通の結節点だ。バックに琵琶湖、京都、大阪、名古屋がひかえる。

一方、大阪も、日本列島のやや西より中央に位置し、土地は豊沃。おまけに琵琶湖という巨大な貯水池と瀬戸内海という回廊を備えるだけに敦賀と同じ、交通の結節点だ。

そんな大阪が商都として発展してきたのもうなずける。敦賀と違うのは平野部の広さと雪の環境の違いだ。

それに歴史上の諸条件が整った大阪は発展の基盤があるように思う。

それにしても、近年の地盤沈下は目を覆うばかりだ。人口は横浜市に抜かれ、生活保護受給者は全国の自治体でワースト1。大阪万博の賑わいと夢は、万博終了と同時に、どこに行ったのか、そんな心境ではないか。

大阪に拠点をもった天皇や豊臣政権など、焦りによって、権力者は必ず滅びている。勢いも大切だが、大阪人の飛びつきは、盛上りも速いが、逃げるのも速い。橋下氏は市民のイライラと新しもの好きの大阪人気質を見抜き「変えるのか、変えないのか」と迫り、奇想天外とも思える大阪都構想の支持を取り付けた。飛躍する可能性と破壊力は大きいとも思える。

果たして、府(歩)を都(と)金に、との橋下構想が成就するのか、国の地方自治への壁は厚い。簡単な話ではない。来年の大河ドラマの主人公の平清盛は近くの神戸に本拠地を移し焦って滅びた。

大阪都構想と経済の活性化など、今ひとつ私は理解できていない。それに脱原発が、橋下氏には加わっている。橋下氏の流れも大きく、これからも拡大が続く可能性をしめ、脱原発の嵐も吹き荒れている。

この現実を踏まえながら、エネルギーの確保の奥深さは、今の脱原発で解決できるものでもない。そうは言っても、この嵐は大きい。過ぎ去るのを待つか、行動を起こすのか、まさに、敦賀の岐路でもある。いま、今年、今年度、言えるのは、敦賀市民の明日を考えると、嵐の大きさと方向を見定める時期であることは確かだ。敦賀市民の生活、介護、医療、教育を将来にわたって考えるならば、焦る時期ではない。その焦りは市民の負担となる可能性が大きいからだ。それだけの嵐が吹き荒れているとの認識を持ちたい。
スポンサーサイト



【2011/12/02】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |