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敦賀は鉄道マニアにとって「かくれた宝庫」
Date:2011-12-07(Wed)

敦賀は鉄道マニアにとって「かくれた宝庫」と教えられた。敦賀港線や敦賀港駅など、克明に調べて訪れる女性と先日、鉄道資料館前で遭遇した。ノートにぎっしりと調べたことを書いている。

旧北陸線の位置、気比神宮近くにあった旧敦賀駅舎の存在まで調べている。「鉄女」に「鉄子」の存在は、あなどれない。曰く「港と鉄道が結びつき、そこに物語性を感じる」と、二十代後半の女性の言葉とは思えない解説を受けた。

私の世代は列車時刻表を愛読する鉄道マニアが多かったが、今は、調べて、現地を見て歩くマニアが大半とか。私は、田宮虎彦「銀心中」、松本清張「点と線」、水上勉「飢餓海峡」を読んで、車窓にさまざまな人生模様を楽しんだ頃がある。

学生の頃、3月の春休みを利用して、青森から萩まで日本海側を縦断した。3月と言っても、秋田、山形の車窓から雪が舞う風景はいまでも忘れられない。

ところで、東北新幹線が全線開業して1年が過ぎた。初日の強風、3月の東日本大震災、4月の余震、また強風。思えば、波乱の連続ドラマのような1年だった。9月になってようやく正常ダイヤに戻り、客足も回復した。ここにも確かに「物語」がある。

東北新幹線が、人的輸送面で復旧・復興に果たした役割は東北自動車道と同じくらい大きい。その耐震性と復興との関係が北陸新幹線の大きな後押しとなっていることも確かだ。

一方、被災した三陸鉄道などのローカル線は、復旧へ向けて工事が始まったばかりだ。5月と10月に車で気仙沼、陸前高田など、見て回ったが、その鉄道の惨状は目に焼き付いている。再建された暁には、「物語」の続きを紡ぐためにも、ぜひ乗りに行きたい。

東北新幹線は4年後には函館、さらに北陸新幹線と同様、政治決着で札幌へと延伸することが進められている。

スピード化、効率化も大事ではあるが、鉄道が持つ「物語」の特性を、レールにしっかりと乗せて、鉄女こと、観光客を呼び寄せる工夫も大事だ。

今月2日、2010年で敦賀-長浜間(滋賀県)の鉄道開通130周年となるのに合わせ、敦賀市民有志の「『敦賀・鉄道と港』まちづくり実行委員会」が発足した。12年度末まで敦賀港と市街地周辺で、鉄道フェスティバルの開催や記念碑の建立など多彩なイベントを繰り広げ、市内外に敦賀の魅力を発信する。関係者の皆さんにあらためて敬意を表したい。 

キャッチフレーズは、「敦賀 鉄道の夜明け130年!」。来年7月に鉄道フェスティバルを開催しミニSLの乗車体験や休止中の敦賀港駅の活用、鉄道模型の運転会を実施するほか、市内の鉄道遺産の説明看板設置、「日本海側鉄道発祥の地」記念碑建立など計画。

鉄道マニアにとっては、たまらない企画もあるとか。先日も敦賀港100周年に合わせ走らせた欧亜国際連絡列車を再現できないかとの要望も受けたが、一時的な企画も大事だが、長期的な視野を忘れてはいけない。
 
人道の港・ムゼウムなど「物語」性のある企画と説明は、人権団体や福祉団体のバスツワーを根強く呼び寄せている。鉄道資料館の拡充、整備はもちろん、物語を語れる観光ボランティアなど息の長い人的資源の養成も欠かせない。

敦賀港100周年、新快速開通に合わせた企画、運営など、思い起こすと、長期的に次につながる企画も欠かせない。舞鶴若狭自動車道開通も3年後になった。いずれにしても近づかなければ動かない、動いてもその場限りだけは避けたい。わが身も含めてのことでもある…。
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