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予算削減と技術継承
Date:2011-12-12(Mon)

立石岬灯台は、敦賀市の隠れた観光地でもある。休日に自転車を立石まで走らせると、よく道を聞かれる。立石岬の突端に立つ白亜塔形石造の中型灯台若狭湾国定公園の中にあり、灯台を望む岬に立つと、リアス式海岸の造形する風光明媚の地。灯台は、敦賀市の市章のデザインにもなっている。

古いが、青い海と白い灯台といえば、歌謡曲には欠かせないロマンの風景だ。ところが、現代は、灯台の実像はかなり違った。機械化が進み現在は無人。

その昔は、「灯台守」が常駐。官舎住まいの家族とともに不便な生活を強いられた。その姿を世に知らせたのが映画「喜びも悲しみも幾年月」を知る方も少ないのではないか。

木下恵介監督が映画化したが、節水のため米のとぎ汁で雑巾がけをしたことなど多くの実話が盛り込まれた。

灯台には個性がある。その一つが光が回る時間。海図にも記載されて場所が特定できる。立石岬灯台の間隔は10秒に1回。

35年ほど前か、乗船実習で荒れた海で灯台の光を目で確認し、海図に位置を書き込む作業を終えるとなぜか、しれない安堵感をもった。今は衛星が船の位置を知らせる。衛星確認は簡単だが、人の目で確認する技術は、命を守る上でも基本でもある。ここに灯台の役割は今でも大きい。

ところで、戻って1年6ヶ月、惑星探査機「はやぶさ」の人気が衰えない。その後継機として文部科学省が開発してきた「はやぶさ2」が大ピンチだ。政府が来年度の事業費73億円の削減を決め、中止に追い込まれる恐れが出てきた。最先端の技術でも多くの人間のノウハウがある。記録では継続できないものがある。

高速増殖炉もんじゅもそうだ。来年度の出力上昇試験は先送りとなったが、技術継承は、相当な時間と労力がいる。廃炉にすれば、これまで培った技術が無にきす。技術立国である日本にとって、はやぶさももんじゅも、夢だけでなく、現実の技術継承など意味するとことは大きい。

昨日で、大震災から9カ月、国の財政は厳しいが、前途に光明が、見出せない日本、基本は技術立国であり、温暖化対策や少資源国を忘れてはいけない。その意味での技術継承は欠かせない。
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