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利益優先から環境優先へ・・・・・。
Date:2008-04-30(Wed)

ゴールデンウイークに野坂山や天筒山、池の河内、中池見を散策する人も多かろう。さわやかな新緑の中を、植物や小鳥の声を楽しみながら歩けば心洗われる。先週も池の河内を訪ねるとウグイスが鳴いている。

環境省は、この里山を世界の生物多様性保全のキーワードに据える。中池見や池の河内のように自然環境を守りながら利用を進める取り組みを提案する「SATOYAMAイニシアチブ」というのがある。持続可能な自然利用の指針をつくるという。確かに、里山は人と自然の共生という先人の知恵と伝統の産物だ。

しかし、現状は高齢化や過疎化、燃料に薪を使わなくなったなどで手入れが滞り、荒廃が広がっている。生態系にも影を落とす。また、先日も池の河内の手前の元キンキクリーンセンター(株)の安定型処分場を久しぶりに訪れた。処分場であった時分は、安定型だがなぜか悪臭が強く「これでいいのか」と絶句するほどだった。

今は、当時の臭いもなく緑に覆われている。樫曲を入れて7箇所の民間廃棄物処分場が存在したが、現在は、その大半が閉鎖だ。違法を続けた樫曲の民間廃棄物処分場の閉止は、他の処分場へも波及したことは間違いない。明らかに福井県の管理が、2000年8月を境に変わった。

ところで、連休中、晩春の穏やかな潮の流れが、瀬戸内の島々へ目を転じると、かつての不法投棄の島、「豊島」とそのゴミを無害化するする島「直島」との環境コンビ。直島の変身は目を見張る。宮浦港に上陸し、レンタサイクルの手続きをして、自転車での島めぐり。かつての禿山の島、精錬の島、風景が大きく変わった。

環境の島へ転換だ。島内いたるところ、山の斜面に淡い、かれんな赤紫色のヤマツツジが群れ咲く。2004年7月に開館した地中美術館がその象徴だ。設計者は安藤忠雄さん。モニュメント的な外観は目にとまらず、主な構造物は地中に埋まっている。美術館への導入部となる「地中の庭」には、約200種の草花、樹木が生い茂る。自然が壊れていない証明のように、池には無数のメダカ。モネ最晩年の「睡蓮[すいれん]の池」シリーズをはじめ、芸術家の作品が並ぶ。

かつて、環境よりも利益優先の島「直島」、不法投棄で有名になった島「豊島」、それぞれに穏やかに日々が訪れている。樫曲の処分場は、遮蔽工事、水処理施設工事と進んでいくが、斜面をシートで、上部をアスファルトで覆う。102億円の工事をどう完了し、敦賀市の負担分と各市町村の負担分の処理も決まっていない。芸術とは縁が薄い。とにもかくにも木の芽川の安全と安心の確保が大事だということではないか。
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