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社会保障と「パンドラの箱」
Date:2012-01-12(Thr)

昨日、夜、労組の年金制度の勉強会に参加した。社会保障と税の一体改革でマスコミの話題の中心となっている。団塊世代が年金世代となるだけに週刊誌も年金問題を何度となく取扱い、論調も読者層を意識して、それぞれが違う。

勉強会では、真面目に働き、コツコツと年金を支払う方が大半を占める限り、給付水準や年齢は別にしても、制度破壊は生じないとの結論だ。国民年金を民間保険と比較しても物価スライドなどもあること、これほど良質な保険制度はないとのことだ。長生きすればなおさらメリット大だ。

日本の社会保障制度は、総合的に考えても公的年金、介護保険、高額療養費制度、健康保険制度と、よくできている。その上、生活保護制度も整っている。

最後に「パンドラの箱」の話になった。政権交代の原動力の一つに、年金問題がある。年金が抱える課題を次々と国会で追及し、まさに「パンドラの箱」をあけてしまった状態となった。

ただ、パンドラの物語ほどよく知られている神話はないが、これほどまでに完全に誤解されてきた神話もない。骨子だけ述べると、パンドラが箱を開けてたくさんの邪悪なものが飛び出したあと、たった一つ、箱に残ったものがある。それは「希望」との結末だ。

社会は「災厄」にあふれているけれど人類の側には「希望」が残るとの結末だ。論理矛盾も甚だしいが、支える人が騎馬戦から肩車になろうと制度設計と、国民の理解と我慢があれば制度自体の維持は可能であるとの学者の見解を読んだことがある。私もこの意見に賛成だ。それだけに政治の役割は重要となる。

機能不全に陥ったかに見える政治。いつまでもデフレから抜け出せない経済。暗い話ばかりだが、逆に暗い時代だから、立ち向かうしかない。

朝ドラの「おひさま」や「カーネション」などの戦後復興や、坂の上の雲の明治の改革を観ても、苦しい時代こそ、若者が活躍している。私ごとで恐縮だが、父は明治生まれ、母は大正生まれで、戦後のどん底を経験して語った言葉はいつも「真面目にやりさえすれば、なんとかなる」だった。阪神淡路大震災後の復興、東日本大震災後の対応と、冷静にみれば、なんとかなっている。

坂の上の雲の正岡子規は、「改革を成就したものは二十歳前後の田舎の青年であって幕府の老人ではなかった」と「病状六尺」にこう書いている。

ただただ、団塊世代や高度成長期世代はだらしない。膨大な財政赤字や危機的な年金制度のツケは次世代に先送り。若者の就職難も招き、希望のない社会にしてしまった。私も含めてだが、新成人の顔をまともには見られない。

ところが、意外に、新成人はある世論調査で、8割が「日本の未来は暗い」と冷静に見ている。が、自分の未来については「明るい」が6割余。「前向きに考えたいから」と。これも矛盾だが、悲観的に考えていないのがいい。

敦賀市も私も含め、原子力発電の課題であまりも暗くなっているが、冷静に市政や財政を長期的にみて対応すれば、将来も社会保障もなんとかなる、との考えも多いが、いかに危機的な状況、冷静に現状をみる能力があるかだ。

余談だが、「パンドラの箱」の最後の結末は「希望」だが、そのキーワードは若者とさえ、思う。
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