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協調よりも対立の構図
Date:2012-01-20(Fri)

今月17日で阪神大震災から17年を迎えた。あのときも多くの支え合いがあった。が、一方で「協調」よりも「対立」の構図が生じた。

古くて新しいが、敦賀市の樫曲にある民間廃棄物処分場に、神戸から震災の廃材が、多量に持ち込まれた。朝になるとゴミで満杯のトラックが何台も並んだ。これ幸いと、ゴミで悩む各自治体も敦賀に持ち込んだ。市街地を通過しなかったためか、大半の市民はこの現実を知らなかった。

その後、ダイオキシンやビスフェノールが木の芽川から検出され、大問題となった。この後始末に敦賀市は市税は20億円を超え、水処理と検査に税金をつぎ込んでいるものの、搬入自治体の一部は未だにこの経費を払っていない。対立の構図が続いている。

神戸に話を戻すと、震災後、ビル解体の粉じんが舞い、アスベストが検出された。処理が進まないがれきがたまり、自治体がやむを得ず野焼きにすると、ダイオキシンなどが発生し、住民の苦情が相次いだ。

私たちは顔が見える距離では手を差し伸べ合うことができる。ところが、廃材やゴミ、がれき処理のような、個人の枠に収まらない問題やイメージ的な不安となると、「協調」より「対立」色が濃くなる。

東日本大震災では、放射能汚染の不安から、対立の構図が頭をもたげ、がれきの広域処理が進まない。この現状を報道が伝えるが、逆に協調より対立構造を増幅させるばかりだ。

電気の原子力発電の分野でも、同じ構造がで始めた。関西電力が実施した大飯3、4号機の「ストレステスト(耐性検査)」評価結果について、経済産業省原子力安全・保安院が、妥当とする判断をまとめたものの、これに関する専門家からの意見聴取会には、反対派活動家らが多数押しかけて混乱した。かつてあった対立の構造が思い出される。

保安院は、その内容を、専門家の意見を聞きつつ詳しく点検、確認してきた結果でもある。すでに、敦賀2号機を含む14基のテスト結果が提出されているが、どうなるのか、これも心配だ。

原子力安全委員会、国際原子力機関、閣僚の判断、地元自治体の理解と、今後は一連の手続きが滞りなく進むことを期待したい。この時代だからこそ、対立よりも協調の姿勢を持ちたい。当然、丹念な説明と時間は必要だが…。
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