市民の関心の薄さが気になる・・JR直流化1年と新幹線論議・・・。
この21日でJR直流化1周年を迎える。直流化効果を新聞各紙が取り上げるようになった。
アンケート調査も重要だ。丹念に客観的にそれも短期、中期、長期で10年、20年単位くらいで取り上げる必要がある。客観的にとらえることが重要だと思っている。結果がすべてだからだ。観光客の増減、商店街の売り上げの増減で一喜一憂するのもいいが、JR直流化とまちづくりは、観光都市化のハードやイベント事業も大事だが、基本は、あくまでも居住する人々の生活を支援するものでなければならない。

最近の市役所の議論は、JR直流化後の駅舎改築を中心とする駅周辺の中核施設整備計画が中心となっていた。確かに長期的視点だが、ハードのみが先行する。中身と長期戦略という視点があってのハードということだ。総合計画にも総花的な言葉が並ぶが、言葉ではない、何よりも大事なのは、綿密な企画だ。そのための、綿密な調査と視察による長期戦略、そして人づくりを繰り返すことが大事ではないか。各地域の勉強しても、成功例は少ない。駅前開発の失敗例は、数多くある。

・・・・・・長浜の成功の秘訣・・・・・・・・

数少ない成功例を勉強しても、私としては長浜市を上げざるを得ない。市民活動、町衆の基本的なものも大事だが、何度か訪れ、話を聞いたが、商売の基本ともいうべき、企画、調査と視察、ひとづくり、戦略の繰り返しだ。その中核、(株)黒壁がめざしたのは、活気にあふれた中心市街地の再生。「活気とは」との基本議論から始まり、全国を丹念に綿密に見て回ったとか。

今で言うマーケティング調査に時間をかけ、入念にしている。その結果、歴史、文化・芸術、国際性というキーワードから、長浜とは全く縁がなく、しかも日本での市場が未成長であったガラス工芸に着目することとなった。 ここで、繰り返すが、関係者が語るのは、大事なのは、全国のガラス産地の動向とマーケティングや海外視察だったと。。調査と企画を市民が時間をかけて丹念に行った。その時間は、延べにすると膨大だったとか。

その結果が、黒壁銀行の建物にガラス館を開設。世界のガラスの収集・販売、吹きガラスの工房、レストラン。年間約200万人が訪れる、商店街の再生。それでも失敗、成功の波を繰り返している。 失敗を成功に変える、持続的な成功は、何よりも人づくりだ。それを支えたのは、有機的な二つの組織だ。(株)黒壁から、ひとつは、NPO法人「まちづくり役場」と株式会社「新長浜計画」が生まれた。 NPO法人「まちづくり役場」はまちづくりのソフト面を担当し、空き店舗の利用促進、コーディネイト、イベント事業、まちづくりの人材育成、情報発信、視察の受け入れによる他地域とのネットワーク形成、商店街全体の販売促進を行っている。 もうひとつの株式会社「新長浜計画」は駐車場、土地の管理・運営を行っている。

何よりも人材育成と他地域とのネットワークによる情報収集とか。失敗を客観的にとらえて、失敗を分析し、常に改善していた。そのポイントは、何よりも人づくりと本物の追求。 “作る・見せる・体験する”という複合的な事業展開と「ガラス以外は置かない」というこだわり、従業員を積極的に海外留学させるなどの人材育成に金をかけている。その結果、今後を支える若い人材が育っていることだ。

話を聞くたび感心するのは、市役所が職員が見守って、どちらかというと支援という立場を貫いていることでもある。市長も議会も市民を信頼して計画を承認しているのだ。そして、何よりも結果だ。市の生産力、人口増加につながっていることだ。まさに市民生活に寄与することにほかならない。

・・・・・重要な判断ミスの積み重ね(身近な失敗体験)・・・・・

失敗体験も大事だ。身近にある。市民温泉建設も、リラ・ポート建設前にも失敗例というのが、全国、県下でもあった。それを、上回る一億円という赤字という失敗体験だ。金額だけでもないが、失敗は、用地選定、設計、値段の設定と複合要因をあげることができる。関係者に話を聞く限り、綿密な調査と企画を行っている。企画書も計画書も立派なものがある。ところが、大事なところでの判断ミスが重なっている。これは、私もそうだが、議会も反省ななければならない。

・・・・・市民が無関心なところは、失敗例が多い・・・・・

書きながら、キーワードを探している。現在、北陸新幹線の敦賀までの延伸が急浮上している。敦賀までの工事実施計画の一括認可が現実味を帯びてきた。県内政財界では地域間格差が是正され福井浮揚の足掛かりができると市民とはかけ離れたところで、運動が進んでいる。地元負担や並行在来線など、どんな影響があるのか議論すらされていない。

成功、失敗のキーワードは「市民」にあるのではないか。長浜は、情熱をもった市民が取り組んでいることだ。市民が無関心なところは、失敗例が多いということだ。 JR直流化とまちづくりはこれからも続く。ダイヤ改正も含め改善をしなければならないところが多い。新幹線論議も加わった。20年後の敦賀市、嶺南地方の在り方を見据える視点も重要だ。市民の関心の薄さが気になる。
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【2007/10/19】 | ページトップ↑
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