FC2ブログ
金環日食と金環蝕
Date:2012-05-21(Mon)

今日の最大のイベントは金環日食
。敦賀では部分日食だがどうなるか楽しみでもある。昨日のテレビでも観測用のサングラスや写真撮影のための機器にはじまって、太陽と月をイメージした婚約指輪、さらには金環日蝕ドーナツと関連グッズも大にぎわいだ。

敦賀の駅前商店街のクラフトマーケットでも扱っていた。いつの世も場所を選ばずに商魂たくましい。

ところで、入院中、病院のコンビニの本棚に山崎豊子の「運命の人」があった。沖縄返還の裏側を扱った社会派小説。続けて「沈まぬ太陽」も読み直してしまった。社会派小説で思い出すのは石川達三の『金環蝕』は、読んだ頃は田中角栄首相が逮捕された頃だけによく覚えている。

確か池田首相をモデルに、太陽が全部隠れてしまう皆既日食に対して、金環日食は月の周囲から太陽がリング状にはみ出して輝く。この黒い月と、リングの輝きをタイトルにした小説で映画化された。うまく言ったものだと感心もした作品だった。

映画も学生最後の頃、乗船実習の広島で「金環蝕」を観た。小説の寺田首相の郷里九州の福流川ダムとなっているが現実の九頭竜ダムはこの福井県であり、なおかつモデルの池田勇人首相の地元は広島県であったと記憶する。

65年に浮上した九頭竜川ダム落札疑惑を題材にした石川達三の小説の映画化である。余談だが、石川達三の小説で当時は私が20代で「青春の蹉跌」が映画、小説のほうがどちらかと言えば興味があった。

金環蝕に話を戻すと保守政党の総裁選をめぐって、莫大な買収費が乱れ飛ぶ。その穴埋めに奔走する官房長官が目を付けたのが、ダム建設工事。それも九頭竜川ダム。

小沢一郎元代表ではないが、ここ数十年の日本の政治本流とも言える「政治と金」をまつわるものか。小説の長官はあらゆる手段を使って、不正入札を仕掛ける。政治家から金を取り上げたら、肝心な政治がギクシャクすると、何とも意味深い小説だった。

これも余談だが、山崎豊子の「白い巨塔」の医学部内の内情を鋭く描いた作品も面白い。福井大学医学部がそうではないが、教授の検診となれば講師、研修医などがずらりと勢ぞろいしている。映画そのもの光景が見られた。まさに患者には不思議な光景だ。

金環蝕に戻すが、金の力がない政権は、輝かないのか、ここ数代の首相には金持ちはいても金環蝕的な要素がない。それだけに輝かないのか。地の汚職に比べて天の自然現象の金環日食は、神秘。敦賀は部分日食でも東の空を見上げようか。晴を祈る、後5時間程。
スポンサーサイト



【2012/05/21】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |