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原子力平和利用協議会の新たな門出
Date:2012-024(Thr)

東京のスカイツリーが連日、報道されている。いまや東京のランドマークどころか、日本のランドマークだ。

私には、ひねくれか、東京タワーほどの感動があるかと思っている。東京タワーに初めて上ったのは、四十数年前、高校の就学旅行。東京タワーからの眺める眺めは感動ともっと言えば、仲間と興奮状態だった。後にパリのエッフェル塔やニューヨークのエンパイアステートビルを訪れる機会があったが、東京タワーほど高揚感はなかった。

いまから振り返るに、ちょうどいい映画の「ALWAYS三丁目の夕日」。完成したばかりの東京タワーが夕日に浮かぶ姿は、戦禍から立ち上がり、高度成長を遂げるわが国を象徴していたのである。

ただ、そうはいっても、明るいニュースの少ない日本。スカイツリーは、日本全体に沈滞ムードが漂う2000年あたりから建設話が持ち上がり、リーマンショックのあった08年に着工。東日本大震災も耐え忍んだことに因縁めいたものを感じる。

昨日は、 ニューサンピアで福井県原子力平和協議会(原平協)の総会。原子力発電の厳しい中での新たな門出でもある。

その後の記念講演で日本エネルギー経済研究所の小山堅氏は「原油価格が高止まりを続けている。年初から3月末までの平均で、米国WTI原油は1バレル103ドル、欧州ブレント原油は118ドルとなった。この先も波乱要因があり予断は許されない。原油高は世界経済の懸念材料としても浮上しつつあり、先行きが懸念される。」と。原発の全機停止で火力発電の傾く日本の危うさを語った。

続けると、「原油高の背景には、国際石油市場における地政学リスクの高まりがある。なかでもイラン情勢の緊張が重要である。」と指摘。エネルギーでコストと安全保障は大事な視点だ。

また、福島の事故を受けて、国の総合エネルギー調査会の議論が佳境を迎えている。逆に地球環境問題はどこかへ行ってしまったように脱原発のみが活発化している。

温室効果ガスの削減率将来の全発電量に占める原発の比率を、0%から最大35%まで5段階に分けて、具体的議論になっている。再生可能エネルギーの比率の導入はするものの、20年時点の温室効果ガスの削減率は、事故直前に26%だった原発比率を35%に引き上げ、省エネルギー政策を徹底した場合でさえ、削減率は90年比で最大19%にとどまった。

繰り返しもなるが、発電時に二酸化炭素をほとんど出さない原発は、地球温暖化対策上、重要なエネルギーである。安全保障、コスト、環境など二の次の議論で本当にいいのだろうか。

冒頭のスカイツリーに話を戻すが、スカイツリーは、「再生の塔」「希望の塔」ともなり得るとも思う。ただ、天に届こうとした企てが、人のおごりとして神の怒りに触れた聖書の逸話「バベルの塔」とも。

再生の塔、希望の塔とするなら、エネルギーの議論もコスト、安全保障、地球環境問題など総合的な地についた議論が重要と思うのだが…
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【2012/05/24】 | ページトップ↑
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