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首都圏の輝きと地方の実情
YDate:2012-05-25(Fri)

今年の連休の観光パターンに東京が大きく取り上げられた。観光まで一極集中との想いが強くなった。

それにスカイツリー。22日以来連日の報道が続いている。華やかな様子が子細に報じられる。いかにも楽しげだ。国内の観光はこれで当分、東京の独り勝ちとも思っている。

首都・東京がますますにぎわうのはいいことだが、逆に地方は、あおりではないが、ひとつの例が、福井県全体の観光客の入込数は、芦原温泉を代表格に長期低落傾向にある。

敦賀のまちづくりの将来図に今のきらめきみなと館あたりにランドマーク的タワーが描かれていた。シンボルタワーこと塔は、いつの時代もどこの地域も求めるものと思う。

テレビでは、「スカイツリーの塔は日本人の心の支え」とか「国民が自信を取り戻すきっかけに」と説く。東日本大震災後だけにその想いは理解できる。

一方、観光も伸び悩み、新たな課題で閉塞感が漂い始めた。首都圏ではないが、関西の大都市に電気を送り続けた嶺南、若狭地域は、原子力発電所の再稼動に悩んでいる。安全問題もさることながら、定期検査や福島の事故対策で作業員があふれていた発電所も現場作業が少なくなり、数分一まで減った。

敦賀の高速増殖炉「もんじゅ」も国の政策論議に翻弄され、今年度に入り予算削減も重なり、重層構造の三次、四次になるほど原子力関連の地元企業は、相当な痛手となっている。

また、作業員が寝泊りしていたホテル、民宿が、その余波を受けることとなった。敦賀半島の各地区の民宿はつり客以外、閑古鳥がなくようになった。駅前のホテルも満員状態が続くこともなくなったと聞く。

40年を超える原子力発電所との歩みとともに、この嶺南、敦賀市にとって産業構造それ自体が、街の賑わいと連動するようになった。

今年に入って、全国的にも福井県下でも相当高い領域にあった嶺南の有効求人倍率は、低落局面に入った。原発関連業種の1月、2月の新規求人も軒並み減少。宿泊は小浜管内が前年同月比60・0%減、敦賀管内が同17・9%減。

敦賀管内よりも美浜町以西の影響が大きくなり始めた。産業構造上、原子力発電所の依存度が大きいほど影響を受けやすい。

いずれにしても、ハローワーク敦賀、小浜のデータには目が離せない。6万9千人を割り込んだ敦賀市の人口データも4、5、6月で回復するのが例年のパターンだが、どうなるのか、みておくことも大事だ。

おおい町の再稼動も6月まで持ち越しになりそうだ。その後、嶺南地域の再稼動は見通しさえたっていない。首都のタワーが輝けば輝くほど、嶺南、敦賀市もそうだが、各地域の津々浦々の生き生きした顔が沈むように思えてしかたがない。



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