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突風によるテント事故の教訓と気象庁
Date:2012-05-26(Sat)

4年前の夏、金ヶ崎のサマーフェスティバルの会場で突然の強風が吹き荒れた。男性が1名亡くなり、9人が重軽傷を負った。想像を超えた突風の恐ろしさに言葉を失った。亡くなられた方にあらためてご冥福を申し上げたい。

尊い人命が失われただけにけっして忘れてはいけない事故だ。また、突風など異常気象に対する備えやテントの張り方、逃げ方など数々の教訓を残した。

昨年6月に本事故を学術的に京都大学防災研究所で、研究し論文としている。事故の当日、私も会場近くにいたが、気候の急変ぶりは実感できた。穏やかな敦賀湾もときたま牙をむくように、雨風を伴って気候が急変する。ヨットで経験した。甘くみてはいけない。ただ、突風を伴う気候急変は、私もはじめての経験だ。

会場では土を巻き上げて茶色の雨が下からも降っているようなすさまじさ突風はテント正面の海側から吹いてきたという。大型テント4張りは、300キロあるコンクリートアンカー計16個と鉄骨で支えられていた。

保健所の指導があって大型テントの背面(陸地側)をシートで閉ざし、海側からの風の逃げ道がなくなり、天井が持ち上がってしまった。テントが300キロのコンクリートブロックを巻き込みながら動き、その惨状は、あまりにも信じられない状況だった。誰も予想すら出来ない光景が広がっていた。

この時の教訓を生かして、異常気象の予報はトンボメールなどで市民に伝えられ、運動会などテントの止め方など市内でもずいぶんと変わった。

さらに、先日、予想外の竜巻や大雨により、気象庁では、物事が切迫している時は端的な言葉で素早く伝えるようになった。短い文で、インパクトのある表現の方が効果は大きいとの判断のようだ。

これまでに経験したことのない突風や大雨が各地で発生している。想定外と言ってもいいだろう。わかり易く言えば、大げさに言って危険をあらかじめ伝える手法だ。

気象庁は災害が予想される気象情報を危険性が迫っている場合、従来の長文形式でなく、短文で防災機関に伝える。危機感をあおる表現は控えてきたが、あえて禁を解いて、分かりやすいことを優先したと言うものだ。

大地震の津波警報も、まずは「巨大」や「高い」と第1報を出す。東日本大震災では、最初、数メートルの過小だったため、避難が遅れたとの指摘もある。

敦賀の突風によるテント事故もそうだが、近年、ゲリラ豪雨や竜巻などの被害が目立つ昨今、過小評価や数分のためらいが命取りになる。敦賀のテント事故は、いまでも風化させてはならない事故だ。
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