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橋下市長と大和田荘七の違い
Date:2012-06-01(Fri)

昨日は朝、西浦県道竹波立石縄間線(白木から浦底)、昼からの敦賀・金山・美浜東バイパス(国道8号、27号)、北陸新幹線の各期成同盟会と続いた。バイパスの工事進行に続き、いずれもここに来て、動き出した案件だ。関係者の努力に敬意を表したい。午後3時からは博物館こと大和田銀行本店修復工事の議会説明会と続いた。

ところで、「事実上の容認ですよ」とまったく言葉が軽い。「容認しなかったら停電、その責任は取りたくありませんよ」とも私には聞こえた。電力を大量消費する大阪市のトップが、再稼働の反対姿勢を改めた。福井県からの電力で万博も成功し、その後、発展を続けた大阪の橋下市長の再稼働を「容認」するとか、しないとか。正直、昨日の言葉には腹がたった。

この40年を超える原子力発電の電気を送り続けた敦賀市、福井県に感謝の気持ちを言った上で意見を言うのが社会通念上の礼儀だが、それすらない。

再稼動問題は、もんじゅ、敦賀1号、2号と敦賀にとっても深刻な問題だ。地方の長引く経済不況とともに、住民の悲哀もどんどん深まっていくようで、気が重くなる。原子力発電の地域社会の裾野は広く、これほど深刻になるとは予想しなかった。これからも続く。

各地の県の労働局には労働相談員の制度がある。この嶺南にも敦賀に配属されている。労働者と使用者のトラブル相談が寄せられる。全国に目をむけると、2011年度は「いじめ・嫌がらせ」「自己都合退職」に関する相談件数が前年度に比べ、それぞれ17%、28%の大幅増になったという。

「自己都合」と言っても名目だけで、実際は不慣れな仕事をさせるなどし、自分から辞めるよう追い込む例が多いらしい。いじめに近い。嶺南地域でみれば、再稼動問題と言った社会現象で雇用問題が深刻化している。

ここで恐縮だが、四国松山を舞台にした小説「坊っちゃん」を思い出す。松山の中学に出てくる英語教師うらなり。顔色は悪いが控え目でお人よしだ。望まないのに、遠くへ転勤させられ、抜け目のない教頭の赤シャツに婚約者マドンナを横取りされる。赤シャツの行為はパワハラに当たるし、うらなりの転勤を左遷と見れば、まさに現代サラリーマン社会だ。弱いものが我慢する世相だ。もっと拡大すると…

消費地と生産地というが、消費地の「ご都合主義」発言の軽さ、嶺南の日々の生活に苦しむ庶民、従業員。夏目漱石の小説の風刺と再稼動問題にまつわる悲哀と世相があまりにも共通する。苦労したものがまたまた苦労する。

話を戻すが、福井県の西川知事は「勝手なご都合主義で話にならない」と切り捨てたのも当然だ。大飯が動いても関西の電力不足は続く。全国的にもそうだ。安全確認できた原子力発電を順次、再稼働させることが不可欠であると思う。原子力発電は火力と違い、点検で大飯の2基がフル稼働するまで1か月半ほどかかる。電力需要のピーク期に間に合うかどうかギリギリだ。反対したまま停電などが起きたら、自らの責任も追及されかねない。

冒頭の博物館こと大和田銀行の創設者、大和田荘七は、橋下市長とは違い、関東大震災の際、その財の一部を義援金として惜しみなく送っている。郷土の誇り、先人に学ぶ教訓はまさに財産であり、それに博物館の修復というかたちで後世に伝えるのも大きな教育効果ともなる。
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