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看護師不足が続く市立敦賀病院
Date:2012-06-26(Tue)

昨日は議会の予算決算常任委員会に続いて、昼から文教厚生常任委員会と市立敦賀病院の看護師さんとの懇談会。

私の記憶では始めての試み。看護部長、看護次長、師長、主任と16名が並ぶ。空気は緊張。看護師さんの厳しい労働環境が伝わる。

看護部長の説明から始まった。グラフを使ったわかりやすい説明。現在、病院では236名の看護職員が働く。今年度8月開設の院内保育所など子育て支援の強化など打ち出されているが、各看護師さんからは切実な看護師不足が訴えられた。

良好な看護、自ら高める研修と意識が高いが、現実の忙しさでクタクタという実情が伝わる。「ナースコールがなれば、すぐに行ってあげたい」など、そのジレンマを訴える。

敦賀も高齢化社会を迎え、また、患者の意識もニーズも変わっている。全国的に「医師・看護師」不足が深刻化しており、あるアンケートによると、「約7割の病院が看護師不足」と回答するなど、医療機関では「医師・看護師」の人員を確保することに懸命になっている。

それに、医療の高度化、専門化に拍車がかかり、また収益増加のためにベッドの稼働率を上げる経営方針の医療機関が増えたため、看護師の仕事内容は多忙を極め、かつ複雑になっている。敦賀のような自治体病院もその実情は変わらない。

地方には地方なりの課題があり、敦賀病院にも地域性か、敦賀出身者が多数を占め、それでも敦賀市立看護専門学校から県外、市外へ、就職しても結婚などで離職する方が多い。

看護師不足⇒看護師は多忙⇒看護師が退職⇒看護師不足に拍車と悪循環が続いているようだ。

また医療は年々高度化が一度退職すると先端医療への対応が難しいため、再就職をためらう看護師が多い。

この悪循環の中で、私が危惧するのは、周辺の病院が診療報酬の良さも手伝って、7:1看護体制を大半が取り始めたことだ。嶺北の日赤、済生会、福井大学はいずれも7人体制、県立もまじかな状況にあるようだ。

嶺南では公立小浜病院もこの7人体制を取り入れ、湖北の市立長浜、公立高島なども7人体制を取り、公立高島は看護師確保のために100万円の支度金の制度まで導入するありさまだ。

市立敦賀病院の労働環境改善の最大のテーマが、この7人体制にどう移行できるか難しい課題だが患者のニーズからもやらねばならないとも思う。

また、 市内のブランクのある看護職の職場復帰も一つのテーマだ。福井県自体がこの分野で、嶺北の看護環境か、遅れている。個々の状況に合わせた研修プログラムに基づく勤務研修により、給与を受けながら、復職に必要な看護技術を学び直すことができるなど、県によっては研修期間中の人件費相当額を助成するなど懸命だ。

難しい環境の中での医師不足、看護師不足が今後も続くことが、周辺環境も考え、議会も目が離せない重要な課題だ。看護師さんにとっては労働環境改善が患者にとって良好な医療環境になることを懇談で再認識させられた思いだ。



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