FC2ブログ
「アンダンテ」で歩む電力供給
Date:2012-07-20(Fri)

「アンダンテ」という言葉がある。イタリア語で「歩く速さで」。音楽の速度標語の一つで、歩くくらいの速度で演奏することを意味する。中学の時に習った言葉だ。

人生の速度は、いろいろあっていいと思う。時には速足で、時にはもっとゆっくりと、時には力いっぱい走って。「無理をしない」を気取って「アンダンテ」とある先輩から教わった。

原子炉の運転もこれに通じる。ゆっくりと出力上昇曲線を描く。関西電力大飯4号機が25日にもフル稼働すれば、管内の電力供給は大幅に改善され、政府の節電要請を現在の一昨年比10%以上から、6%程度まで緩和することが可能になる。

大飯4号機のフル稼働によって、中部電力や北陸電力など4電力会社は関電への電力融通の必要がなくなる。このため、政府は中部、北陸、中国の節電要請の数値を撤廃。四国は7%から5%に引き下げる予定だ。電気の周波数60ヘルツ西日本の電力需給はひとまず“小康状態”に入る。

梅雨明けした17日の関電管内の需給状況をみると、電力使用率が午後4時台に89%と今夏最高を記録。18日の使用率も午後4時台で88%となり、供給余力は1割程度。ただ、4号機のフル稼働に安心して節電をやめれば、他の火力発電所のトラブルなど不測の事態で一気に需給が逼迫する恐れも残されている。

北陸電力管内の敦賀もほぼ80%後半の電力予想で推移している。敦賀市内の電力の最大消費量は12万Kwhと敦賀火力発電所2基のフルパワー120万キロワットの1割。敦賀火力の9割は嶺北の電気となる。福井県内の最大消費量は、敦賀を含めて敦賀火力の発電量とほぼ一致する。

昨日は坂井市丸岡町にある北陸電力の福井総合制御所、新武生変電所を議会で視察した。福井県内の電力消費が一目瞭然だ。この夏場の時期がもっとも気を使う時だ。北陸電力の志賀原子力発電所が動いていないので、敦賀など火力発電所はどこもフル稼動だ。一日に電力消費量の予想がパソコンに描かれ、昨日の実績値が予測を追うように追従する。

電力消費は気温でも変わるが、一方、土日と平日、夜昼と日々の人間生活と一致する。原子炉も火力発電所も、電力を監視調整する総合制御所も「アンダンテ」。安全第一で歩む。
スポンサーサイト



【2012/07/20】 | ページトップ↑
| ひとことトップ |