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事故調に共通する全容解明は、これから
Date:2012-07-25(Wed)

昨夜、大飯4号機もが、ゆっくりとフル稼動を迎えた。一方で、昨夜のNHKスペシャル「原発事故調 最終報告~解明された謎・残された課題~」は、23日の政府原発事故調の最終報告をもって、全ての調査報告が出そろったのを受けての番組。示唆に富む内容でもあった。

原子力発電所の運転と安全確保は、常に謙虚であるべきであり、立地自治体として重要なテーマだ。最終報告書は、それぞれに力作だ。比較、批判も必要だが謙虚に受け止める姿勢も大事と思う。

番組では3つの事故調の代表が、初めてひとつのテーブルを囲み、明らかになった事故の真相や、残された重要な課題についても示された議論でもあった。 

四つの報告書が出そろい、事故の原因や経緯、政府や東電の問題点などの解明は一区切りがついたが、共通するのは、事故の全容解明にはまだ時間を要するということではないか。今後も調査を継続しながら、危機対策を練り直し、原子力発電所の安全性を確保していく必要があることは番組も語っていた。確かにその通りだ。

発電所職員の訓練のあり方にも示唆に富むことも多い。また、住民の避難計画にもためになる。

最終報告で、住民避難の問題点も明らかにしている。病院の入院患者の避難のあり方も詳しく述べている。また、公表の遅れが批判を浴びた緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)について「活用すれば住民避難の際の被ばくを最小限にできた」と認定している。

最後に、委員長代理の作家柳田邦男さんは、想定外を克服するのは「想像力」だとする。発生する事態を現実感を持って描き出せる想像力こそ専門家や政治・行政に問われていると述べている。大事な指摘だろう。

新たに発足する政府の原子力規制庁は、深刻な事故を想定した防災計画の策定や防災訓練の実施といった平時からの準備に重点を置く必要があることも確かだ。 敦賀市など、立地自治体もこれを受けての対応が必要がある。残された課題も多く、ひとつ一つ謙虚に「想像力」を生かした対応することも必要だろう。
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