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温暖化と大飯の営業運転
Date:2012-08-04(Sat)

定期検査の最終段階に当たる調整運転を行っていた関西電力大飯3号機は、3日、国の総合負荷性能検査に合格し、営業運転を再開した。発電所に勤務して、この瞬間が一番、ほっとする時間だ。長い定期検査に夏が重なれば、格別だ。

現場にはのどを潤すものはなく、この時期は汗が吹き出る。長い検査が続くと小便を我慢するために、あえて水を飲まなかったときがあった。これで尿路結石になり、市立敦賀病院で手術するはめになった。手術したのは夏が終った10月だった。

夏の耐え難い暑さを極暑、炎暑、溽暑などと呼ぶ。発電所の現場は何というか。まさに蒸し風呂のようだった。

平均気温は上昇の一途、にもかかわらず家作は冬仕様。適当な冷房なしではとても過ごせない。ところが60年後の日本の夏はさらにすごいことになる。2070年代の東京、大阪、名古屋の8月平均最高気温。筑波大研究チームの予測では今よりそれぞれ2度以上上昇し、名古屋と大阪は35度以上の猛暑日状態になるらしい。

調べると、猛暑日とは地球温暖化や都市化の影響で35度以上の日が珍しくなくなったため、2007年の気象庁の用語改正で新たに制定された用語だ。

たかだか5年程度の歴史しかないが、それほど急激に温暖化が進んだ証拠でもある。気温が1度上がると電力需要は原発1基分に相当するほど増える。

今、日本の電力需要の9割を火力発電所でおぎなっている。温暖化の話は棚上げ状態となっている。石炭、LNG、原油の値段も二の次になっている。

省エネ、節電は進んだ。これまでにない成果だ。生活スタイルを変えれば気温上昇を抑えることもできる。日本列島を襲う連日の猛暑。原子力発電の選択肢などバランスを欠いた議論が続いている。そればかりか、滅びの引き金を引くような議論が続いているようでしかたがない。
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