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故郷の顔とクリーン作戦
Date:2012-09-24(Mon)

昨日は笙ノ川を美しくする会のクリーン作戦。雨模様にも関わらず、よく集まったものだ。三島橋の上流側から松島橋まで清掃。

ふと見るとサケか、コイではない。背ビレをくねらせて泳ぐ。サケの一生は確か4〜5年。海へ出て数千キロの回遊の末、生涯のエンディングを故郷の川で迎える。時期的にも9月半を過ぎれば、そんな思いで眺めた。

過日、大阪で敦賀人会に参加した折「敦賀駅のホームへの連絡通路と気比の松原の砂浜は、ぜひ残してほしい」と、要望を受けたことがある。聞くと、長年、敦賀を出て帰るより所のような存在らしい。この故郷感覚は私も同じだ。

高倉健の話題の映画「あなたへ」は、散骨をストーリーの柱にした作品だ。高倉健が、妻を亡くした刑務所の指導技官役を演じている。ある日、技官のもとに、妻が生前に書いた手紙が届いたことからストーリーは動きだす。

「私の遺骨は海にまいてください」。妻の故郷を眺める高倉健の顔には哀愁が漂う。米国のリンカーン大統領は「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たねばならない」がある。「自分の顔」とはすなわち、自分の人生にほかならない。壮年の時代を過ぎれば、やがて熟年、老年へと至る。最後には、人生の締めくくり葬送の顔となる。

技官は妻の故郷の海で散骨するため、旅に出る。散骨という新しい葬送には、賛否両論があるが、ただ、この故郷感覚は万人に共通する感覚だろう。

葬送の後は墓となる。墓とは家族のよりどころ。故郷と墓墓切っても切れない。誰が墓を守るか。先に墓に入る者だけの問題ではない。残された家族にとっても大切なことである。核家族化、高齢少子化の中、この敦賀でも墓を守る人がいないケースが増えているとか。

彼岸を過ぎ、あらためて故郷を考えることになったという人も多かろう。考えることを通じて、自分や家族の今を知る。将来を見つめる。

敦賀の最大の川、笙ノ川を美しくすることは、故郷を大事にすることにも通じる。自分の顔でもないが故郷に責任を持つことにも通じるか。
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