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板子一枚、下は地獄
Date:2012-09-26(Wed)

食欲の秋を迎えた。敦賀のスーパーには宮城産カツオが並ぶ。脂の乗った戻りガツオ漁は、今の季節が最盛期だ。北の海で餌をたっぷり食べて、南下する。戻りカツオと酒が進む。

全国有数の漁場として知られる宮城県・金華山沖の捜索が続く。24日未明、三重県の漁協所属で気仙沼港を本拠地とするカツオ一本釣り漁船堀栄丸が、パナマ船籍の貨物船と衝突した。

「板子一枚、下は地獄」という。命懸けの海の仕事を表す昔からの言葉だ。食卓に並ぶ旬の魚が、危険と背中合わせで届けられることを思い知る。乗組員22人のうち9人が僚船に救助されたが、13人が行方不明になっている。

事故当時、現場の天候は雨で、風速15メートル以上の強風が吹いていたという。風雨で海が荒れることを「時化(しけ)る」という。時が化ける、感覚的は語源か、真意はどうだろう。

私も乗船実習で風速20メートルを言海灘で体験したが、船の揺れでまともに立っていられない。昭和48年(1973年)の第一次石油ショック直前だから記憶は鮮明だ。この頃より進む石油高で脱石油となり原子力発電所の建設が増えた。船の世界もパナマ船籍が増え、日本人船員が激減し外国人船員が増えた。

衝突した堀栄丸にはインドネシア人の実習生5人が乗り込んでいた。高齢化と人手不足の荒波にさらされている漁業に、今や外国人は欠かせない存在になっている。ただただ、不明者の無事を祈るのみ。

ところで、尖閣を巡る中国の紛争をよそに経済界首脳はベトナム・ハノイに出向いている。NHKニュースの全国報道で敦賀のミヤゲンの社長がコメントで登場していた。たくましい存在だ。

尖閣の問題も裏を返せばエネルギー問題だ。石油危機から40年近い、その教訓を忘れてはいけない。その延長戦上に敦賀市があることを忘れてはいけない。 




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