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一葉落ちて天下の秋をしる
Date:2011-11-22(Thr)

選挙に伴う動きが活発だ。この福井県第三選挙区も、第三極が加わり、四候補がでそろった。

ところで、選挙が個人にとって大きな人生の転機となる方を多くみてきた。民主主義のルールにのっての勝負の世界だからでもある。

ボクシングの世界に「Winner take all(ウイナー・テーク・オール)」という言葉がある。「勝者はすべてを手にする」と訳される。逆に、敗者はすべてを失う非情な世界である。

勝負の厳しさは選挙も同じだ。たとえ1票差で負けても議員バッジを外さなければならない。先日も書いたが、「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちればただの人」とそれだけ個々人にすると大変な問題だ。

だからと言って、民主党政権誕生から3年半。離党者の多いのがあまりも気になる。元大将や元幹事長に多くの若手国会議員もこれに加わる。民主党福井県連も若い県議も離党した。

言葉の意味は多少違うが、小泉元首相の「米百俵」の最近よく思い出す。あえて書いてみる。越後長岡藩は明治維新の戦いで官軍に敗れ、藩士たちは困窮した。見かねた支藩・三根山藩から米100俵が届く。だが、大参事の小林虎三郎は配分せず、これを元に学校を建てるという。怒る藩士たちを虎三郎は説得する。

「分配してもすぐ食いつぶす。これで人物を育てる方が藩再建の道だ。今は苦しくとも、あすの長岡、あすの日本を考えるべきだ」。教育の大切さもさることながら、めまぐるしく変る世相、我慢し育てる。そんなことが、個々人も忘れているように感じる。

教育は産業や地域づくりとも密接に関係し、選挙も将来の国づくり、地域づくりに欠かせない手段でもある。なのに、虎三郎のような熱意も、国民や県民を説得しようとする意志が、感じられない。厳しいがまじかな権力闘争の負けが予想されること、きつく言うと、自己保身的な面ばかり目立つように思う。

鳩山元首相が衆院選への昨日の不出馬宣言だ。衆院選が民主党政権への審判という性格をあるなか、地元の事務所開きも終わり関係者が必死になろうとするなか、いくら選挙が厳しいとはいえ、公認がもらえないとはいえ、ここで辞めることは、“敵前逃亡”とも感じてしまう。

「一葉落ちて天下の秋を知る」という故事がある。厳しいことを予想されるが、秋の意味に、大切な時期という意味があり、このことから「とき」という意味もあるとか。有名なものは、「危急存亡之秋」(ききゅうそんぼうのとき)。

今、我慢の秋(とき)、再生の秋(とき)ととらえたいが…。
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