エネルギーを求めての厳しい現実…
Date:2013-01-20(Sun)

「巨人、大鵬、玉子焼き」と私の小学校低学年時代のことだ。高度成長期、昭和の大横綱大鵬が亡くなった。父は大鵬ファン、私は一直線線の柏戸が好きだった。柏鵬戦は父と日曜日の夕方、夢中でテレビにしがみついて観ていたこと懐かしく思い出す。昭和がまたひとつ遠くなるようにさみしい。

ところで、「アラブの春」が、こんな形で日本に及ぶとはだれが想像しなかった。前世紀の傷を引きずった世界の現実を前に「人命第一」と言っても遠い。「人命第一」の願いと「テロに屈せず」の信念は両立しない。だが、日本はそう言い続けるしかない。今日、未明の政府の公表は厳しかった。亡くなわれた方のご冥福を祈りたい。

遠い、アフリカの広大な砂漠の真ん中に巨大なガス田施設があり、そこには世界各国の資本と技術者が働いている。エネルギー確保を求めての厳しい現実の世界だ。世界は複雑な形で一体化し、かつ越えられない境界があることを知った。

アフリカの地図をみれば分かるように国境線はほとんど直線だ。日本の県境のような山や川で自然にできたものではない。20世紀の国際政治が生んだ境界線であり、その線を引いたのはかつてそこを植民地とした欧州各国と昔、習った。砂漠の民に国境はないに等しい。

古くなるが、久保田早紀の「異邦人」ではなく、確かカミュの「異邦人」はアルジェリアを舞台にした小説、題名につられて、無理して読もうとしたが、理解できなかった。遠くなる昭和、遠いアルジェリア、時代背景、周辺事情を知らなければ、わからないことが多い。

余談になるが、「日揮」は日本のエンジニアリング会社の代表企業。原子力でも放射性廃棄物処理設備など技術力には定評がある。設立以来、世界70カ国以上2万件におよび、LNGプラントでは世界有数の実績を誇るとか。中東にも積極的に技術を売り物に進出していた勇気ある企業とも言える。大学のクラブの後輩も働いていた企業だけに人ごとではない。
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