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春への胎動。春闘と原子力政策
Date:2013-03-20(Wed)

笙ノ川沿いの桜の開花も近い。最近までは、これが敦賀の標準木だった。測候所が廃止され、これが消えた。

毎年今ごろの時期になると、日本列島が南北に長いことを痛感する。桜全線が列島を縦断するのに、1カ月以上かかる。世界地図では小さな島国にすぎないのに、季節が違うほど広い。

今年も桜の便りが届き始めた。13日に全国のトップを切って福岡で開花。16日には東京の都心でも開花したと発表された。どちらも平年に比べて10日も早く、歴代1位タイの記録だという。

一方、敦賀の景気とは裏腹に、全国的には、今年の春闘は、大手企業を中心に久々に賃上げムードが生まれている。県内中小企業の春闘はこれからが本番だが、労働界にも期待感が膨らんでいる。

もっともこれまでのところ、賃上げは労組が勝ち取っているというよりも、デフレ脱却を目指す安倍晋三首相の賃上げ要請に経営側が呼応しているという要素が強い。

そこだけを見ると、安倍首相は働く者の味方のように映る。しかし、労働市場の規制緩和を推し進め労働者の境遇を不安定なものにしてきたのは、ほかならぬ小泉純一郎元首相など自民党政権だった。

1999年に労働者派遣を原則自由化、2004年には製造業でも派遣を解禁。「派遣切り」が流行語になるほど、働く人が使い捨てされる風潮を一時生んでしまった。今や非正規雇用は全労働者の3分の1を占めるまでになり、正社員を含めた賃金水準全体を押し下げ、デフレを深刻化させる一因にもなった。

地方自治体も総務省の指導により、ものの見事に人員削減で敦賀市も三分の一が臨時職員だ。私は、地方経済低迷の一因とも思う。加えて、敦賀市の景気も原子力政策で左右している。その政権がこの分野でも政策転換を始めた。まさに春への胎動だ。

ところで、桜の花芽は、前年の夏に形成される。不思議なことに、秋になると休眠して成長が止まる。眠りから覚めるのは冬。寒さが目覚まし時計の役割を果たす。この仕組みは「休眠打破」と呼ばれる。

アベノミクスのマジックか、春闘も今年は明るい話題が多くなってきた。敦賀市も原子力政策の見直しで、少しでも…と、そんな季節だ。

この冬の雪と厳しい寒さにさらされた花芽はしっかり目覚め、エネルギーを蓄えている。開花まで数週間。近年にない見事な桜か、期待が膨らむ。今日は春分の日だ。
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